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■おもちゃの変態
2008年08月08日(金)
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娘・R(4才)の誕生日が近付いている。もう5才になるわけだ。

もう5才…。いつの間にそんな大きくなってしまったのだ。4才と5才の響きはだいぶ違う。17才(みだらな行為をすると逮捕)と18才(みだらな行為OK)ぐらいの差があるような気がする。

「Rちゃん、もうすぐ5才になるのよ」

R自身も自分で誕生日が分かる年頃になった。と思ったら

「たっくんも、もうすぐ3才!」

10月生まれの息子・タク(2才)もおんなじようなことを言っていた。もう3才…。いつの間にそんな大きく(以下略)

「そうかータクもそろそろだよなあ」

しみじみしながらタクの頭を撫でると

「ママは18才なんだよね!」

とタクは得意気に言った。

「そうよ〜」

台所から嫁の声が聞こえた。いつまで嘘を突き通すのだろう。

誕生日といえばプレゼントである。Rもタクも誕生日プレゼントをとても楽しみにしている。しかし何が欲しいかというとそこはまだ小さいお年頃。

おもちゃ屋のチラシや幼児雑誌の広告を見せ、何がいいかと聞くのだけれども毎日言うことが変わる。いや、毎日どころか5分後に変わる。キティちゃんのお化粧ボックスだったりプリキュアの変身グッズだったりリカちゃんだったり。

欲しい物があり過ぎて次から次へと欲しくなるのだろう。ある意味羨ましい。僕ぐらいの年になると誕生日プレゼントに何が欲しいかと言われたら本気で悩む。人から貰えるぐらいの物だったらとっくに自分で買ってるし、練馬区辺りの土地が欲しいと言ったところで貰えるわけはない。

手が届く範囲で…となると女子高生がめっちゃ欲しいが、前述の通り手が届いたとしてもみだらな行為をしてしまったらギルティーなので、手を付けた途端足が付く、というシャレのようでシャレになってない問題があり、やはり欲しい物がない。

まあ僕のことはどうでもいいわけで…Rとタクがくれる物だったらチューでも嬉しいのである。そして肝心のRのプレゼントはどうするかというと、

「じゃあ今度トイザらスに行こう」

「うん!いくー」

現物を可能な限りたくさん見れるところに連れて行き、そこでRが思う存分悩んで選ぶ。これがよいと思った。それを言ってみるとRもその気になったようだ。ニコニコしながら

「プレゼントはいっこ選ぶんだよね」

と聞き分けのよいことを言う。こういうよい子だからますます一番喜ぶ物を買ってやりたい。Rが納得するまで見て回らせて、

「Rちゃん、決まった?」

「これ」

「これじゃわからん」

「あれ」

「あれじゃわからん」

買って嬉しい花いちもんめ。なんつって。

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