←1クリックしてね。オラにクリックでホイミを。ある夜、仕事から帰って来ると机の上に娘・R(4才)からの手紙が置かれていた。
ラブレター・フロム・娘。
Rはよく僕に手紙を書いてくれる。「パパだいすき」とか「ずっといっしょ」とか、嫁に煎じて飲ませたい程のラブラブな内容なのだが、如何せん解読に時間がかかる。
この手紙も左右逆になったひらがなや、文字の順番が下から上へ、右から左へと縦横無尽なので理解するまでかなり時間がかかった。その結果
「パパへ。いつもRちゃんの隣に一緒に寝てね。Rより」
という内容であることが判明し、もう思いっきりRを抱きしめてやりたい衝動で胸が一杯となった。R以外の誰がこんなことを書いてくれるだろう。
いつも一緒に寝て…なんて嫁ですら言わない。近付こうものなら、寄るな触るなちんこ載せるなだしとりつく島もない。
「嬉しいねえ…でも、一体いつまでこんなことを言ってくれるんだろう」
目頭を抑えながら嫁に話すと
「5年がいいとこ」
と冷酷な答えが帰ってきた。なんだか余命宣告を受けたような気分である。
「5年…あっという間だよ…」
そりゃ僕だってそれぐらいだと思うけれども、断定されるとやはりショックは大きい。
「でもあなたなんかまだいいよ。モナちゃんなんてパパより大好きな男の子がいるんだから」
嫁はRの友達であるモナちゃんの例を挙げた。それによると、モナちゃんは既にパパラブラブではなく、同じ幼稚園のリュウ君が大好きであり
「リュウ君は私の王子様」
とまで言っているとのこと。おませさんである。リュウ君は時々Rとも遊ぶらしい。男の子なのにままごとに付き合ってくれたりしてなかなかのナイスGUYであるようだ。
「まさかRもリュウ君が好きなのでは…このままでは生かしておけない…」
突然湧き上がった動揺と殺意を隠せず、キチGUYになりかけた僕に
「まあまあ、Rはまだそういう感情はないよ。マイペースだからあの子」
と嫁が宥めてくれた。よかった。小さな男の子の命がひとつ救われた。しかしその分可哀想なもうひとりの小さな男の子がいた。
息子・タク(2才)である。
タクはモナちゃんが大好きなので、よく
「モナちゃあああん」
と叫んで甘えたり抱きついたりと、何かと付きまとっている。モナちゃんはよい子なので、あからさまに嫌がったりはせず、タクがベタベタの度が過ぎるとようやく
「Rちゃんママぁ〜」
嫁を呼んでストップをかけてもらうという奥ゆかしさ。
「リュウ君は王子様だけど、タクはまるで相手にされてないっていうか」
「子犬ぐらいの扱いなんじゃないの」
タクがしゃれつくさまを端から見ていると、王子様などというイメージはほど遠く、どう頑張っても尻尾を振る野良犬ぐらいである。
タクよ。お前もナイスGUYになれ。さすればモナちゃんの王子様に昇格出来る日も来よう。僕も嫁の余命宣告の5年を出来るだけ延命するべく、ナイスGUYになりたい。
でも三十路を過ぎてからナイスGUYへの道はあるのだろうか。
せいぜい更年期障GUYだったりして。
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