■Nice to "SEA" you.
←1クリックしてね。オラにクリックでホイミを。海に行くことにした。
毎年夏になると
「エメラルドグリーンの海に行きたい…」
と汗をかきながら蠢いている僕と嫁であるが、毎年行けるのはエメラルドグリーンではなく爆走族で名高い、いてまうどグレーの湘南である。
「どこ行く?」
と首をかしげる嫁に
「いざ鎌倉」
鎌倉の由比ヶ浜海岸にしようと僕は答え、電車に乗った。
「そういえばさっき駅前に『萌え萌えナイト』って貼り紙してあるお店を見たのよ」
「あー。あれねー。そういうサービスデーなんだよ」
「うちの街にもそういうお店あるのね」
「3軒あるよ。ゲーセンの裏と、果物屋の隣と、あとその店」
「そんなのあるの?」
「そこで彼女見つけた奴もいるからな。僕の周りだけでもホマレダ君とツメちゃんとマサトと…」
「へえ〜」
「つまりウチの街のキャバ嬢はお股が緩いという結論が…ってそりゃ鎌倉じゃなくてキャバクラでんがな」
長いノリツッコミだった。要は僕らははしゃいでいたのである。

(※帰りに撮った「萌え萌えナイト」)
娘・R(4才)と息子・タク(2才)も当然大はしゃぎ。海に着くまで元気に歩いていた。ところが
「さあ、着いたよ!」
水平線が広がる海のパノラマを目の前にしたら、ふたりとも急に憂鬱そうな表情になってしまった。
「みんなで海に入ろう!」
「…やだ」
「たっくんもやだ」
ふたりともテンション急降下で超ノリが悪い。
「…怖いんだね?」
「うん」
そうなのだ。Rもタクも毎年海を怖がってなかなか慣れてくれないのである。先週行った子供向けプールなどは我先に飛び込んで行くのにこの違いは何なのだ。
※子供用プールと海との違い
1.海は水がしょっぱい
2.海には波がある
3.子供用プールと違い、海にはたわわなおっぱいギャルがたくさん
「3」は僕にとって重要なだけで関係ないが、海水の塩辛さと波が苦手なようである。
「ま、とりあえずパラソル借りるか…」
砂浜に陣取って、貸しパラソル小屋にお金を払った。するとパラソルとシャベルを持った兄ちゃんがやって来て
「パラソル担当の木村でっす。よろしくお願いします」
挨拶をして穴を掘り始めた。パラソル担当ったってアータ、君んとこパラソル貸ししかしてないじゃん…と思ったのだが礼儀正しい態度を評価し、何も言わないでおいた。
ざくざく掘り進める木村君…僕はそのさまをぼーっと眺めていると、おいしそうなビキニギャルが彼の後ろを通ったので、つい
「若いビキニはやっぱりいいなあ…」
幸せだなあ…みたいな若大将の口調で呟いてしまった。やべえ木村君に聞かれた、と慌てたら…
僕の視線を追って振り返っていた木村君。
この仕事してるならビキニなんて毎日見てるだろ木村君…。
もしかしてむっつり助平なのかい木村君…。
もしかして本名は拓哉なのかい木村君…。
それともラッシャーなのかい木村君…。
学校でのアダ名は絶対そのどっちかだったろ木村君…。
おっと、僕のクラスに庄之助って呼ばれていた奴もいたよ木村君…。
木村君はパラソルを立て終わると小屋に戻って行った。
着替えも済んで、よし、泳ぎに行こう、ということで
「パパと一緒なら怖くないから、海に入ろうよ〜」
もう一度Rとタクを誘った。しかしふたりは
「お砂で遊ぶー」
海に入ることを全力で拒否し、砂浜でしか遊ばない。
「お砂遊び、楽しい?」
と聞くとふたりとも楽しいという。しかしお砂遊びなら近所の公園で事足りるのである。

…あんまり楽しそうじゃない写真が撮れてしまった。
「ねえ、ちょっとは海に入らない?」
「やだ」
再度海に誘う僕の言葉も無視してひたすら砂で遊ぶ子供達。一体どうやったら海に入ってくれるのだろうか。
海の彼方には水平線が広がっていたが、
我が家は平行線なのであった。
(なんと続きます)
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