| 2006年08月30日(水) |
ウソをつーかなーいよー…の日 |
乾の歌が耳から離れないのはどんな嫌がらせだ?
こんにちわ、ついにミュを観てしまったかみぃです。観たんです。観た。 いや、おもしろかったです。とかなんとかいいつつ、たぶん、この日記を 見ていらっしゃる方は・お友達・GA・テニの三択くらいではないのかと 思われるので、お友達orGAの方は「仕方ないなぁ(生暖かい目)」で テニの方は「えー、今さら?」みたいな感じかと思われます。 今更なんですが、せっかくなので。生暖かい目で宜しくお願いします
とりあえず最初「ん?」っと思ってた観月がどんどん、こう、好意的に 思えてきまして、カーテンコールあたりには愛しささえ感じておりました 観月、笑いの神様が降りてましたよね。あと1年トリオ。 青学では、タカさん。他の誰をおいてもタカさんが…vかっこ可愛いv 大石もいいなぁ…と、自分でもちょっと首をかしげたくなるところに注目 しておりました。
えーと、おいらが気に入ってる歌は「Do your best」のラストの奴。 この歌が一番好きです。青学Verより全員Verでお願いします。 いっしょに頂いたドリライ3のCDには入ってなかった(残念)
ただ、何故か頭から離れないのは乾!「データーはーウソをつーかなーい よー♪」これ、頭から離れない!Noっ!
不二は…どうかな?どうだろう。もうちょっと毒があっても…いや、 綺麗な子ではあったんですが、不二だし…不二め。
氷帝メンツの話題をすると、なんか墓穴を掘りそうなのでやめておきます。 門前の小僧ですし;おいらよりもわかっていらっしゃる方のほうが圧倒的 に多いでしょうし。ただ、これだけは…
ジローの試合
不二の消えるサーブを何とか返そうとするジロー 「君、もうチェンジコートだよ」と心配に注意されて、辺りを見回すと 隣に不二、「あれ(・・?)」って顔をしたジローに不二が(^^) にっこり笑ってコクリと一つうなづく。
不ジロ最高
このやりとりだけで不ジロ的にはこのDVD満点なんですけど!! いーやぁ、萌えるー(><)なに、これー、なに、これー!! すげぇ良かった(悦)良かったです(はぅ)
堪能いたしました。させていただきました。ありがとうございます。
で、今おいらが考えているのはですね
…YさんのDVDが帰ってくるのが早いか、週末に福井メイトまでいって 自分で買うほうが早いか
ってことですね。冬公演みたいorz
| 2006年08月29日(火) |
人類に逃げ場なし…の日 |
えーと…どこから話そう なんか、あまりのことに、ちょっとおいら、まだ手が震えてるんですが 落ち着け、落ち着け。えーと、はい。最初から
この日記を書いている時点でまだ今日は9時間ほどあるのですが これ以上のネタはない ので。えーと、えと。仕事してました。PCにむかって。とはいっても もう月末まで特別忙しいなんてこともなく、コッソリ買ったFAUCHONの アップルティーなんぞ入れつつ長閑に仕事をしていたんです。 と、総括がやってきました。手には”銀座のいちごケーキです”の袋。
俺「お土産ですか?」 総括「いや、Yさん(テニプリお姉さん)から昨日の御礼だって」
まぁ、確かにお土産がはいってるようなアレじゃない どちらかといえば、これはDVD。あぁ、そうか、あのあとでDVD 探してくれたのか、そんな急ぐわけじゃなかったんだけど (※詳細は昨日の日記にて。簡単にいえばPC設置してあげただけなの ですが。そのとき、銀華がでている回のアニプリが見たいのでDVDを 貸して下さいとお願いしていたのです) 悪いなぁ、有難いなぁ。うんうん。 そんなことを思いつつ、受け取りました。総括はコーヒー一杯飲んで 違う会社の事務所の方へ。おいらはまた一人で長閑に仕事戻りです。 あ、でも、仕事に戻る前にパッケージだけでもちらっと見ちゃおう。 人間潤いって必要ですよ!(力説)ちらっと、ちらっと。
ちらっ(゜ー゜ )
ぶっ(゜┐゜ )
思考回路ぶっ止まり
…いや、なにかの間違いだ、間違い、まちが………
ちらり(´д` ;)
…
(゜ー゜ )
………
(゜ー゜;)
うん、これ、違う
何が違うって、なにもかもが違うね
((((゚Д゚ ;))))電話、電話、出んわ!!
Y「はい、こちら…」 俺「すみません、おつかれさまです、かみぃです!」 Y「あ、おつかれさまですー」 俺「あの、今、総括がですねっ…」 Y「あ、受け取ってくれた?」 俺「受け取ったっていうか、これ、間違いじゃないですか、なんか ミュージカルって書いてあるんですけど!」
Y「あ、うん。それね最初の氷帝公演のやつなの」
俺「(゜┐゜ )」
Y「本当は冬公演のがいいかなって思ったんだけど、今、友達に貸し ちゃってるから。帰ってきたら貸してあげるね」
俺「(゜┐゜ )」
Y「本当はそれも大きい(たぶん限定版)のを貸してあげたかったん だけど、そっちも今、貸しちゃってるから。で、そっちのは 写真とかオマケとかついてないのね。ごめんね」
違う これは俺のしたい会話じゃない、俺が聞きたいのはそういうことで無…
Y「あ、それで、それはオマケとかついてなくて悪いんだけど そのままあげるから」
え、あ、スイマセン ちょっと、考える時間を下さいorz
えーと、これは、ミュージカルで、ジロはいて、でも、ミチルはいないん ですよね?あ、あれ、ミチル、ミチルは?
俺「えーと、あの…」 Y「あ、いいのいいの気にしないで。私は友達から帰ってくるから」 俺「いや、そうじゃなくて、えーと、あれですよ…」 Y「あー、やっぱり写真とかほしい?」 俺「違うんですけど…」 Y「ごめんね、もう空けてあるやつで」 俺「いえいえ、そんなのもうまったくかまわないんですけど」 Y「そう?うん、じゃぁ昨日は本当にありがとうね」 俺「いえいえ…こちらこそいつもありがとうございま…」 Y「はい。じゃぁ、また。失礼しまーす」 俺「失礼します…」
ガチャリンコ
…
…
どうしよう(´д`;)
とりあえず、なにしよう えーと
えっと…
とりあえず写メ
友人'sにメールを送ってみました。 それから、あとは、うーんと…そうだ
一緒に観てくれる人を 探さなくちゃ
な。うん。これ、一人でみるのは…ちょっと…誰か現実に俺を連れ戻す役 がいる。えーとえっと、それから、日記には今かいてるんで、あとは
あとは…
ミチルはどうなったんだろう…
あと、一緒にはいってるCDがドリライ3なのはなんでだろう?
でも、もう、なんか、いいや
あ、仕事中の私用電話に関しては他言無用でお願いいたします
「もう凄いよ、凄かったよ!なんで君、今、ここにいないの?!」 26日の名古屋公演終了後に頂いたお電話の名セリフ(笑) というわけで、この日記でもすっかり話題になっているテニプリ姉さん こと事務のYさん。いつも、DVDを借りたり、CDを借りたり、 情報を頂いたり…とお世話になりっぱなしなのにカップリングのカの 字も知らない完全な一般人。Notオタク。そのせいで、なかなか 恩返しができなかったのですが、本日やっとチャンスが廻って参りました なんでもYさん、新しいPCを買ったそうなんですが、設置できる自信が ないのでまだ箱を開けていないとのこと。 「俺、設置してあげますよ」 日ごろの感謝をこめまして、設置しにいくことになりました。
いつもいろんなモノをお借りするYさんのお家に初お邪魔。 なんか、絵にかいたような一人暮らしのお姉さんのお部屋でした。 ポスター貼ってないし、部屋の半分以上が本じゃないし、モノも散ら かってない、食玩なんて見当たりません。プラモの箱もなければ、 クリアしてないゲームが積んであるなんてこともない。ただ、ひとつある 本棚(っていうか本棚が一つで足りるの?!)の中に少女マンガに交じって テニプリが並んでいるのを除けばw。 何か…一段だけ異様に青々としていたので凄く目に付いたYO(笑) 心惹かれるものがいっぱいありました。ただ、やっぱりグッズなんかは なかったんですけどね。コミックスとDVD。ほぼ全部が限定版だった りしてかなりスペースとられてました(笑)つーか、誘惑多すぎ 「ミュージカルのパンフ見る?」 心惹かれたんですが、時間も限られているので 見たことのない「跡部からの贈り物〜君に捧げるテニプリ祭り〜」 のパンフだけ拝見(笑)あ、二人のサムライの方はもってますYO。 少し堪能したところで
まずは前のPCを廃棄するところから
電気屋まで運びましたorz。買ったときに処分してもらわなかったんです か?と聞けば、どうもそういう話は聞かなかったそうで…まぁ、あの店、 不親切が売りだからなぁ。次は違うところで買うことを強く勧めつつ 設置開始。その後、ひとつふたつほど問題があって、今度は違う電気屋 へいって周辺機器なんかを買って…と全部終わったのが八時すぎでした。 さすがにおつかれモードです。でも、これで少しは恩返しできたかしら。 喜んでいただけたのでとりあえずヨシということにしておきます。
帰りがけに「なにか見たいものとかある?」と聞かれたのですが、 夕飯もまだでしたし、家では妹が一人なので、夕食のお誘いお辞退して 帰宅。…とりあえず(笑) ただ、ね、あれですよ、こう、ちょっとね 「銀華(というか福士)のでている回のアニプリが見たいなぁ」 …なんて、いってみたり、なんか、しちゃったりしてw…ねっ! 「わかったよ、探しておくね」といって下さったので。楽しみにお待 ちしておりますvわー、ミチルー。 あと、それから前に聞かせてもらったテニミュの曲が気になるので その曲だけ聞いてみたかったのですが、曲名を覚えていなかったのと、 ミュ関係を六角終了後にお友達に貸してしまわれたそうで、今、手元に ないとのことでした。あら、残念。でもちょっと安心(笑) まぁ、機会があれば見ることもあるでしょう。まぁ、あれです、下手に 借りるとDVDとかついてきそうだし。見たら帰れない気がするので これでよかったんですよ。好奇心猫を殺す。綿流しの圭ちゃんのよう にはなりたくないものです。 まだ、ミュデビューはしておりませんよ!(無駄な抵抗っていわない)
まぁ、そんなちょっとあわただしい月曜日でありました …肩が筋肉痛です。
| 2006年08月27日(日) |
遊びにいってきました…の日 |
JACK&ひさぎといういつものメンバーで、遊びに行ってきました 戦利品は日替わり参照。とりわけ、GA関係が多いです。 ってゆーか「買っちゃったYO」なものも結構あります。ヤヴァイヨ? いつもお世話になってる事務のテニプリ姉さんに何か買っていって さしあげようかなぁとかも思ったのですが、なかなか良いものが見つからず というか、もってそうなんですよね。結局、なにも選べませんでした。 グッズはGA関係ばかりですが、同人誌は庭球ばかり。他のジャンルも 今回は結構チェックしたんですが、あたりがなくて。ミスフルなんて 逆ばかりで…。No芭唐。芭唐受が欲しかった。あ、でもドラマCD3は 買いました。ちょろりと聞いたんですが 今回は犬芭 前回は、猿芭で、屑←芭でしたが、今回は犬芭〜。うえださんかわいいv かーいいーvおもちかえりーvv あとはやっぱりピンキー関係ですかね。これだけは外せない。外さない。 Evaピンはあいかわらず手のでない値段でしたけど。初めて実物を 見ました。アスカの髪もレイの髪も使えそう。というか使いたい。 レイの髪なんて前も後ろも当初おいらが考えていた不二そのもの。 いいなぁ、あの時、これが手元にあればなぁ。 今のは今のでお気に入りですけどね。そのうち自作してやる(とくに 後髪はのっぺりしているので、作り直したいです)
今回は出先で体調が悪くなることもなく(少し頭痛はあったんですが 持参した薬が効いてくれた)トラブルもなく、楽しい一日でありました また行きたいな。またいこう。
| 2006年08月26日(土) |
鶏が先か卵が先か…の日 |
よく言われる「鶏が先か卵が先か」ですが、結論が出たそうです
卵
卵らしいです。たまご。 というのも、なんでも生物学上、成体が突然変異で別の種になった場合も その変化は発生(受精)の段階ですでにDNAにあったということになり =卵の時にすでに鶏に変化する可能性はもっていた ということで、どの段階(卵〜成体)で変化しようとも、その鳥が鶏に なった時点で、卵も鶏の卵になるんだそうです。 (例:アヒルの卵からアヒルのひよこが生まれてアヒルになっても そのアヒルが突然変異で鶏になったら、それはアヒルの卵ではなく 鶏の卵でした。…みたいな)
へぇーほーふーん
| 2006年08月25日(金) |
はぴば!ミチル!!…の日 |
福士お誕生日おめでとう!! というわけで、誕生日ネタではないのですが、リョ福を一本UPです。 うちの王子が福士好きになったきっかけです。これが基本設定でお願いします あと、もう恒例なんでいうまでもない気がしますが、若干、不ジロ要素 なんかもあったりしますよ
どうかこの想いが
人気者でいこう! 〜20060825編〜
ボールの音がした
あたる音、撥ねる音、ラケットの音、あたる音
それはなかなか心地よいリズムで、相手の腕がなかなかのものだと思わせる 特に用事があったわけでもないので、少しのぞいてみることにした 緑の黒さが夏を思わせる街路樹を超え、フェンスのむこう、コートの中
「…72…7…あ、くそ」 ラケットをギリギリかすめて、ボールが明後日の方向へ飛んでいく 流石に疲れを覚えて、取りに行こうとする前に大きく息を吸った 「はぁ…あー、でも、記録更新」 昨日は64だった。今日は10回近く多く打てている とりあえず当初の目標は100なのでこの調子でいけば、そう遠い話でもない そう思うと少し体力メーターが回復したので、今のボールを拾いにいくことにした
「へぇ、なかなかやるじゃないっすか」
…したかった 「あ、そうか。夢だゆめ。HAHAHA。なんだ、そりゃそうだ俺があんなに壁打ちできるわけないもんな」 でもどうせ夢でみるなら、そんな中途半端な数じゃなくて、100とか1000とかいってほしかった 夢の中まで小市民、俺! パスッ まるで違うとでもいうようなタイミングで、ボールが軽くなげられ、足元に転がった、コロコロコロ… コツン
「あんた確か、銀華の部長さんだよね」
夢じゃないってよ!しかも逃げられないってヨ!なんだよこのヤロウ!!
「ぎくっ…ヒトチガイです」 「今、あんた、自分で「ぎくっ」って言ったし」 いやぁ、誰か助けて! 「な、なん、なんだ、なんだ、なんだよ、なんですかよ?!」 俺が何かしましたか?(した) 俺が悪いんですか?!(悪いんです) なんだよ、なんだよ、なんで俺ばっかりこんな目に!(福士だからです) 理由になってねぇよ、ソレ!! 焦りすぎて自分で自分にツッコム痛い子となり下がった俺を見るのは 「別に…ただ、ボールの音がしたからさ、誰か練習してるのかなって思って」 まるで、というか、あからさまに面白いモノを見るような好奇の目 「…んだよ、俺が、練習してちゃ悪いのかよ」 馬鹿にされた、バカにされた、ばかにされた! たしかに俺はバカだが、練習してるところをバカにされる覚えは、ない 以前は確かに俺たちの方に非があったが、それとこれとは別問題、無問題 震える足にムチうって、怯える心を奮わせて、なんとかそれだけ言葉にしてみた 「悪いなんていってないっすよ」 返される言葉はいたってクール、表情は変わらずにや笑い ううう、ムカツク けれど、まて、ミチル、考えろ、働け俺のそれなりによい頭 ここで感情にまかせると、あのときのような惨劇になるおそれが そうだ、目の前の奴は、姿こそ少し背の低い中一だが、中身は別物、っていうかバケモノ しかも運の悪いことに、ここにいるのは俺一人、もうだめポ 「じゃぁ…もう用はございませんね!お引取り下さい」 … なんで動かないんだよ!! 動けよ、行けよ、っていうか動くな、俺が逃げる、そうだ逃げよう!…逃 「あんた、名前は?」
………はぁ?
ふははははは、貴様に名乗る名など無い 「へぇ、福士さんっていうんだ」 「No!」 なんで俺あんなところにタオルおいてあったんだろ!律儀に名前までいれて!俺のバカ、俺のばか、おれのばかぁ!! 「じゃぁ、福士さん」 福士のあーほーー!!! 「俺とテニスしようよ」
うわぁん、跡えもん! あーん? 青学の生意気な一年坊主に虐められたよぅ! はっ、知るかよ そんなこといわないでなんとかしてくれよぅ! うるせぇ!俺はこれからジローとデートだ!邪魔するんじゃねぇ!!
「うわーん、跡えもんの役立たず!」 「わけわかんないこといってないで、早くサーブ打ってよ」
空は酷く青くて、夏が始まるのだと告げていた
特別なモノなんて何も無い ただ、テニスがほんの少し上手くなっていただけだ それだって、別に気にするレベルじゃぁない けれど、気になったのは
たぶん…
「越前ー、帰ろうぜー」 関東大会初戦終了後 会場からそのまま解散となった俺にそう声をかけてきたのは、桃先輩 「あぁ、すいません。俺、これから見に行こうと思ってる試合があるんで」 「へぇ、お前が?なんだなんだぁ?あやしーな、あやしーぜ」 「そんなんじゃないっすけど、単に知り合いがいるってだけですし」 「なんだ、そっか。じゃぁまたな」 桃先輩はそれ以上深く聞かなかったので、手を振って分かれた さてと 歩き出す あちらこちらのコートでは、歓声があがったり、悲鳴があがったり、騒がしい まぁ、今日俺たちが戦った氷帝に比べれば静かなもんだけどさ 「えーと、この辺のはずだけど…」 あのユニフォームが見当たらない 試合はまだにしたって準備とかアップとか… キョロキョロしていると、ふと、トーナメントボードが目に入った
銀華 DEF
DEF? そして立海に引かれた赤いライン
「棄権?なんで…」
つぶやいた言葉の少なさとは逆に、大きく嫌な予感が頭をよぎる いや、でも、まさか…
『逃げねぇよ』
思い出すのは大会前、最後にあった彼の姿
あのあと 同じストリートコートにいけば福士さんはいつもそこにいた 俺の顔を見ると、あからさますぎるほどに嫌そうな顔をして 「死ぬー」「もうだめだー」「殺されるー」なんて、人のことを散々いいながら それでも、試合を誘えば断らなかった そんなに嫌ならこなければいいのに そんなに嫌なら断ればいいのに そう言ったら、彼は、はっきりとした声で、答えたのだ
『もう逃げるのはやめたんだ』
特別なモノなんて何も無い ただ、テニスがほんの少し上手くなっていただけだ それだって、別に気にするレベルじゃぁない あの人は相変わらず弱くて けれど、あの時よりかは強くなっていて 一戦するごとに、少しずつ強くなっていった それがほんの少し面白かっただけ
けれど…
考えているうちにも、どんどん悪い考えは増えていく なんのことはない 決定的な記憶は、都大会の準決勝 『棄権します、腹、痛いんで』 信じたい気持ちと、どこかでやっぱりと思うのと それはどっちも本当に同じくらいの均衡で 棄権するといったあの人と、逃げないといったあの人 少しつつけば、全て崩れ落ちてしまうような脆さで
そのとき
「あっ」 そんな声が聞こえた 振り返る パパパッ 示し合わせたように視線がとんだ けれど 「ねぇ、あんたたち…銀華中の人だよね?」 白地に緑のユニフォーム 胸には銀の刺繍で銀華の文字
「おいっ、どーすんだよ」 「どーするったって」 「っていうか、ほら、早く誰か、答えろよ」 「お前が答えろ!」 「なんで、俺が…!」 「仕方ねぇだろ、副部長!」 「あ、くそ、卑…」
「誰でもいいよ。っていうか、そこのでかい人」
かなり不機嫌な声に、全員が起立・気をつけ・礼・着席(正座) そして自分の身体的特徴を心底恨む、堂本が一人 「…なんの用ですかね?」 「棄権ってなんで?」 「あー、えっと、それは…」
話は酷く簡単だった 正体不明の食中毒 救急車まで呼ぶ、ホンモノだったらしい 話によれば、比較的症状が軽く診察も治療もすぐ終わった自分たちが荷物やらなにやらをとりにきたらしい それだけでもかなりの不運なのに、おまけに待ち構えている人がいたりしたものだから、泣きっ面に蜂とはこのこと
「それで…福士さんは?」
一通り聞き終わった後で、この場にいない人の名前を尋ねる
全員は顔を見合わせると………
「で、なんで連れて来ちゃうんだよ、バカ堂本!!」 「うるせぇ!そもそも、元凶はお前だろうが!!」
けっきょく… 福士さんに会えたのは、その三日後 一番症状が重かったらしくて一人だけ入院した上、昨日まで熱も高かったらしい 「それを言っちゃあおしまいだ!あぁ、そうだよ、けっきょく、俺がぜーんぶ悪いんだぁ! 死ぬ気で謝りゃいーんだろ?!ゴメンナサイ!!」 バサッ 病院特有の、白くて薄い掛け布をかまくらみたいにして潜る いつもの福士さんで、その元気な姿に、なんとなく安心した 「おい、こら、ミチル!」 「いーっすよ、別に」 天岩戸よろしく引篭もった福士さんに、堂本さんが声をかける でも、という顔に軽く首を横にふった 「たんに、気になってただけっすから」 これだけ元気な姿が見られれば目的は達成されたも同然だ 「それにしても、ホント、人騒がせっすね。棄権なんていうから、俺はてっきり…」
「…よ」
「?」 「ミ…」
「うるせぇ、黙れよ!もう帰れ!!」
しーん 怒鳴り声の後には、静寂 6人用の大部屋であるここには、現在福士さんも含めて3人 右隣の老人と、向かい側正反対、窓傍の中年男性がビックリしてこちらに注目
「どうせ俺はダメだよ!練習したって弱ぇし、それも全部ダメになっちまったし! 恥かかなくて済んだ分、棄権のほうが良かったとでも想ってんだろ! ちくしょう、バカにして…っ、そんなに俺をバカにすんのが楽しいかよ!ちくしょう、ちくしょうぉ…」
あ、ヤバイ 思ったときには もう 遅い…
「バカだと思ってんだろ!どうしようもねぇって思ってんだろ!どうせ俺はダメだよ!ダメ男君だよ! 楽しいかよバカにして!楽しいだろ、笑えるだろ、アホだろ!くっそ、笑えよ!!なんだよ、いったい! なんだよ…弱いし、アホだし、おもしれーし、俺、もう最高じゃね?笑ったら帰れよ!!もう用はねぇだろーが! 俺たちは負けたんだ、もう終わりだ!あんた、まだ試合あんだろ!練習しろよ!仲間のためによ!!」 「ふ…」 「さっさといっちまえ!バカァッ!!」
トントン 肩を叩かれる いつのまにか、隣に堂本さんがいた 軽く首を横に振って、無言で示したのは出入り口
廊下にでても、福士さんの泣声は聞こえていた
「…」 「あー、いや、悪ぃな。ミチルが情緒不安定で」 「…それは、別にいつものことじゃん」 「それもそうか」 笑われる 俺は笑う気にはなれなかった 今も、もちろん、最初からだけど あの人には違ったんだろうか? 俺が…バカにしているだけだとおもったんだろうか? まぁ、確かに玩具みたいな人ではあったけれど けど、でも 「あぁ、いや、気にしないでやってくれよ。あれで、ミチルにはいい薬だ」 「?」 「都大会のあと、一番変わったのはミチルで…それこそ生活態度さえ変えるような変わりようでさ まぁ、もともと、俺たちが都大会を勝ってこれたのも今となっちゃ運がよかったようなもんだし…」 「…」 「それでも、あいつはここ最近、人一倍真剣に取り組んでたからさ…それに巻き込まれるような感じで俺たちも頑張ったんだ 立海大相手じゃどう転んだって無理だろうけど、それでも1セットとか1ポイントくらいは、の気持ちで…」 それを、全部、自分でダメにしてしまった、あの人 「俺たちは全然気にしてないけどよ。やっぱ改めて思うと立海大相手ってのは無謀だぜ。全国レベルとかそんな話とは無縁だし、 アンタのとこと違って、しょせんは中学の部活動って考えてる奴らばっかりだ。そもそも、じゃんけんで負けたミチルに部長を押し付けたのは俺たちだしな」 …じゃんけんかよ 「それでも、ミチルは俺たちの部長だったんだなぁ」 しみじみと堂本さんはいった 「まぁ、それもこれも、アンタのおかげなんだけどな。ミチルだってわかってんだよ。あんたに悪気ないことくらい バカにするつもりで、三日も四日も毎日病院に足を運ぶなんてできねぇ。…けど、あいつのいいたいこともわかってやってくれ」
『あんた、まだ試合あんだろ!練習しろよ!仲間のためによ!!』
「俺たちは戦えなかったことを悔やめるくらいにはなった。あんたと、ミチルのおかげでな。感謝してるんだぜ」
だから できることならどうか 勝ってくれよな どうか
どうか…
「というわけっす」 「それで?」 「どうしたらいいっすかね?」 「って、いわれてもなぁ」 桃先輩は腕を組んで考える 「あやまっちゃえばいいじゃん」 野次馬よろしく話の途中で加わった菊丸先輩のお言葉 「でも、下手に謝ると二の舞になりそうで」 困った困ったこまったな 困るばかりで話は進まない 三人寄れば文殊の知恵 なんていうのはウソかも 「ねぇ、不二ー。不二はどう想う?」 「え?」 3人でダメなら4人 と、ばかりに菊丸先輩が不二先輩に声をかけた 「うーん、つまり越前は自信がないんじゃないかな」 「え?」 自信 それは、的外れなようで核心 そうだ、そうか
最初はどうでもよかったんだ けれどいまは 恐い? そこまではいかないけれど、近いものは、ある 俺はたぶん、あの人に嫌われるのが恐いんだ 今まではよかった 福士さんはなんだかんだいいながら、俺につきあってくれたし それはどこかで、安心に繋がっていた けど
『ちくしょう、バカにして…っ、そんなに俺をバカにすんのが楽しいかよ!』
バカになんて、してなかったのに ずっと悔しかったのだろうか? だとしたら、俺にできることなんて、もう…
「あんさぁ」
不思議な声が思考を遮った 他の雑音は耳にはいらなかったのに、その声だけはなぜかクリアにきこえる ぐるぐるまわっていた思考を止めるほどに 顔をあげた 不二先輩のとなりで、目をこすっているのは、なぜか氷帝のユニフォームをきた、その人
「越前さ、ちゃんと福士に伝えた?」
え? 「おはよう、芥川くん」 「はよー、不二」 「伝えるって…なにを?」 「んーと、そこまで、越前が福士にこだわる理由?」
理由…
「理由、なんて」 「じゃぁ、理由もなしにおめーさんは悩んでんのか?」 「っ!」 「あんな、気持ちなんてもんはラリーみたいなもんで、自分が打つだけじゃぁダメだC ちゃんと相手が返せる球を打ってやらなくちゃ。長く続けるコツってそうじゃね?」 眠そうに喋る芥川さんの髪を不二先輩がすく やさしく、いとしく、やさしく、やさしい 2人はあの氷帝戦のあとから付き合っている これは意外で、不二先輩はてっきり、自分より弱い人間には興味なんてないと 想っていたから。と 『ふふ、それじゃぁ恋なんてできないじゃないか』 … 「そうだね。特に気持ちなんてものは目に見えないものだから…相手にちゃんと伝わっているかなんてわからないよね」 「俺は不二が好きだよー」 「ありがとう、僕も芥川くんが好きだよ」 そういってにこにこと笑いあうふたりは、みていてとても、羨ましい そこにはキチンと気持ちが伝わっている空気がある 俺は 俺はどうだったろう? 深く考えていなかったといえばそれまでだけれど どうして、こんなにも、あのひとが、きになる? 「気持ちは見えないけれど、俺たちには、言葉や体があるC…見えないものが見えるようになるまで頑張ってみれば?」 「んー、人間って不便だにゃー」 「そうっすね」 その話に納得したらしい、菊丸先輩と桃先輩 と 「けど、目に見えないから人は努力するんだよ」 不二先輩は最後にそう締めくくった
どうかこの想いが…
うなだれながら、福士さんはそういった 「なんですか、っていうか、練習はよろしーんでございますか?」 「今日の分はもうおしまい。安心してよ、絶対、勝つからさ」 「…」 ストリートコートにその姿はなくて(よく考えたら当たり前か。もう福士さんたちの大会は終ったんだし) 銀華中まで足を運んだ 見つけてひっつかまえる 宣言どおり、福士さんは逃げなかった かなり不機嫌ではあるけれど 「俺が強いの、知ってるでしょ?」 「はぁ、まぁ”もう嫌だ、勘弁してください”ってくらいには身に沁みて…」 「なら、信じてよ」 「…じゃぁ、なんで、っていうか何用で?まさか、病院でのリベンジとか?!」 なんでそう思考がぶっ飛ぶんだろう この人、結構、頭はいいのかもしれない。回転は ただ、ちょっと転がる方向に問題があるだけで 「違うよ。それとも、なに?リベンジしてほしいの?福士さんってそういう趣味の人?」 「んなわけあるかー!…いや、ないであります」 「じゃぁ、いいじゃん。俺は単純に好きな人にあいにきただけ」 たっぷりの沈黙 「…隙?」 「無理矢理間違えないでヨ。あ、Likeじゃなくて、LOVEだから」 「あの、頼みますから私めにもう少し配慮というか、執行猶予というか、心の平穏というか、考える暇というか そういった代物を、もうほんのわずかいただけると嬉しいのですが…」 「いいよ。焦らないから。とりあえず、それだけは伝えておこうと想って」 見えないものを、見えるものにするために 「…はぁ、あ、あー、えーと、なぜに?」 好きだよ、という言葉一つで、気持ちを確認できる不二先輩と芥川さんみたいに 「ボールの音」 大切な想いが、なにひとつかわることなく、伝わるように 「音?」 「ボールの音がして、気になった。最初はホントそれだけ。いい音だったからね」 「…ぁ」 「見てみたら、なんか見たことのある人が練習してて…」 その人は、前にあったときがウソみたいだった それは意外で、それ以上に 「嬉しかったんッス」 「?」 「今までも何度かそういうことはあったけど…そういうのって、大抵、犬に噛まれた程度のことでしょう? 記憶はいつか風化して、楽しい日々に埋もれてなくなる…けど、福士さんは違った」 そんなつもりはまったくなくて 当時の俺としては、道端に転がっていた空き缶を気が向いて蹴り飛ばした程度のことで …だけど そこから始まったものも、あるのだと 「だから、バカにしようとか、そういった気持ちはこれっぽっちもなかったんですよ」 知ったら、なぜか、嬉しくなってしまった 嬉しくて、構いたくなった、それだけだ 「あ、あれは…その、言葉の…なんていうか…スミマセン…せっかく、見舞いにいらしてくれたのに…」 特別なモノなんて何も無い ただ、テニスがほんの少し上手くなっていただけ それだって、別に気にするレベルじゃぁない 福士さんは相変わらず弱くて けれど、あの時よりかは強くなっていて 一戦するごとに、少しずつ強くなっていった それが、ほんの少し面白かっただけ それが…どうしようもなく嬉しかっただけ 「わかってくれたんならいいっすよ」 嬉しさはいつのまにか、愛しさに変わっていた
あとは、ただ、ただ、愛しさだけが
「だから、本気でいかせてもらうんで…覚悟しててよ」
バタッ 福士ミチル、今日範囲オーバーにつき、機能停止 「「ミチルーっ?!」」 隠れて様子をみていた銀華の面々がぶっ飛んでくる それを面白そうに眺めて、そのまま、空を仰いだ
空は酷い青で、夏はまだまだ終らないのだと告げている
出だしはOK、けれど、油断せずにいこう
この想いが、なにひとつ違うことなく、あの人へ届くようになる、その日まで
オマケ 「あいつら、部活中だってわかってるのかな」 「不二と越前は確信犯だろう。桃と菊丸は忘れている確率80%だ」 大石部長代理が、この時ほど切実に手塚の帰りを願ったことは、他に無い
本日のスパロボ進行状況:MXチャプター31
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