狼森、笊森と盗森

2005年03月19日(土) Wish Upon A Starの日

カラオケいってきました
最高得点は
Wish Upon A Star
の97点でした(byUGA)
GAのキャラソンの選曲がどういう基準なのか
こと細かにきいてみたいです。


第4話「甦る神話潮汁」

「このパターンも3回目かぁ」
「あぁ、まぁな」
3度目ともなると、流石に二人の会話に緊張感がない
他のクルーたちも同様だ
「1回目はエンジェル隊、2回目はちとせ。…さて3回目、外宇宙からのお客様は凶とでるか吉とでるか」
「さぁな」
レスターがいつものポーカーフェイスで興味なさげにつぶやく
「着艦完了しました」
そこに、アルモの声がして
「よし、じゃぁお迎えにいってくるよ」
「あぁ…まかせた」
タクトはパッと司令席から立ち上がると、浮かれた足取りでブリッジをあとにする
レスターはその後姿を見送ることもしないで、戦闘後の事務処理を開始した

ガイエン星系から外宇宙へでて数日
エルシオールはヴァル・ファスクだと思われる艦隊と戦闘
その艦隊は、一隻の小型脱出艇を追跡していた
ヴァル・ファスクを撃破したエルシオールは小型艇からのSOSを受信し回収
クロノ・クエイクで一度文明が滅びてから600年余り
初めての外宇宙文明との接触という運びになったのである

「歴史的瞬間っていうのに、いまいち緊張感ないよね」
「そうね、でも仕方ないわよ。司令官があれだもの」
ココとアルモは顔を見合わせて、タクトの去ったドアをむく
「その点、クールダラス副司令は流石よね」
「ほんと、ほんと。こんな時まで”興味ない”って感じで…」
そのまま、今後の航路の打合せをするレスターに視線は移動
「あぁ、副司令…今日もかっこいい」
アルモがハートマークを飛びしながら熱い視線を注ぐ
「あ、ほらアルモ。そろそろだよ」
そこに
「おい、モニターをこっちにもまわしてくれ」
レスターからの、声
「あ、はい」
あわてて、アルモがレスターに一番近い端末に映像回線をつなげる
レスターは画面を少し見つめると
「やっぱり、興味あるのかな?」
「どうだろう…」
二人のそんな会話をよそに
「エンジェル隊、聞こえるか?」
珍しくレスターから紋章機で待機中の6人に声をかける
すると
『あぁ、バッチリ見えてるし聞こえてるよ』
代表してフォルテからの返信
「結構。大丈夫だと思うがもしもの時は頼む」
『わかってるよ。アレが罠だった場合、速攻で撃破してやるからさ』
その答えにうなづきをかえしつつ
「タクトの警備は大丈夫だろうな?」
「はいっ」
次の問いには、警備班の班長が力強く答えた
それを聞くと、レスターは再びモニターに視線を向ける
「…興味があるのはマイヤーズ司令のことだけなのね」
「うん。でも、そこが素敵…♪」
ココがやれやれと、アルモがうっとりと呟いたそのとき

音もなく扉が開いた

光が射す…
タクトはそんな風に思った
きらきらと
淡い金色の髪が光を孕んでゆったりと輝く
「綺麗…」
そんな風に呟いたのはミルフィーユだっただろうか?
きらきら…
現れたのは一人の少女と、一人の少年
見とれていると、少年と瞳があった
にこり
小さく笑われる
その瞬間
ゾクッ
背筋を冷たいものが滑り落ちた
まるで背骨が氷になってしまったかのような、悪寒
デ・ジャ・ビュ
それは、どこかで、感じたことのある冷たさで
しかし、思い出そうとしてもすでにソレはなくなりつつあって掴むことができない
タクトは一つ深呼吸をすると
「…きみたちは?」
声を振り絞って、短く尋ねた
タクトの質問に答えたのは、少女の方
「私はルシャーティともうします。そして…」
少女はちらりと隣の少年をみる
少年は小さくうなづき返して
「弟のヴァインです」
名乗ってから、二人はまるで神に祈るように手を組み目をつぶる
「まずは感謝を…私たちを助けてくださって本当にありがとうございます」
「感謝を…」
「…ぁ、いや」
タクトはコホンと咳払いをひとつ
そして
「私が当艦エルシオールの司令官、タクト・マイヤーズです」
精一杯丁寧に、敬礼を作るとゆっくりと名乗る
その名前をきくと、
「あなたが、タクト・マイヤーズ様なのですか」
ルシャーティの顔がぱぁっと明るくなった
「…私のことを、ご存知で?」
「はい。私たちはあなた様に、いえ…あなた様とムーン・エンジェル隊のみなさまにお会いするために
ヴァル・ファスクから逃げ出してきたのです」
「エンジェル隊のことも?あなたがたは…一体」
ルシャーティは、すがるようにタクトをみた
口を開く
「タクト・マイヤーズ様。どうかお願いです。私たちを…我々をお救いください」
「救う、というのは…?」
タクトの疑問に、ルシャーティは一呼吸、おいてから

「私たちはEDENの民…600年前のクロノ・クエイクによって外宇宙へと切り離されたEDENの民の末裔なのです」



2005年03月18日(金) GAサイトが…の日

GAサイトのほうが更新できません。
はやくパスワードの再配布届かないかな…(しくしく)


第3話「悪夢はブイヨン」

「ト…い、タクト…」
「ん?」
「おい、タクト!…タクト・マイヤーズ司令!」
「あれ?」
目が覚める
「なにをしてるんだ?もうエンジェル隊はでたぞ」
呆れ顔のレスターがモニターの前にたっていた
ココやアルモもこちらをみてクスクス笑っている
「え、と…」
どうやら夢をみていたようだ
(夢?…どこから、どこまでが?)
寝ぼけた頭をたたき起こす
「大丈夫か?」
「あ、うん。平気だ…戦況は?」
「今、そっちにモニターをまわす」
そういうと、レスターはブリッジモニターの操作パネルを叩いた
その横顔をみながら
(…えっと、あれは夢なのかな)
考える
珍しくレスターが部屋にきて
一緒に暮らそうといってくれて
平和になったらエルシオールで旅がしたいと
(エルシオール…)
もう随分と座りなれたエルシオールの司令席を触ってみる
紋章機と同じ、ロストテクノロジーの結晶
白き月の聖母、シャトヤーン様のための儀礼艦
エンジェル隊に紋章機があるように
クーデター以降、自分にはこの月の艦があった
(いつもいつも、ありがとうな)
感謝の気持ちをこめて、そっと撫でる
そのとき
「タクト、いったぞ」
「わかった」
呼ばれて、タクトはモニタに向き直った

正体不明の黒い無人戦闘機

『エオニア軍の残党でしょうか?』
ミントからの通信
その逆に
『いや、あのネフューリアって女が率いていた艦隊の残りかもしれないよ』
フォルテが意見をだす
『どっちでもいいわよ、全部やっつければね』
『もう、ランファったら〜』
ふふん♪とご機嫌にうつるランファに、それを諌めるミルフィー
『油断大敵です』
『はいっ、ヴァニラ先輩』
ヴァニラはいつものポーカーフェイスを崩さず
ちとせはヴァニラの助言に、こくこくとうなづいた
「よし!エンジェル隊、出撃だ!!」

『了解っ』×6

銀河を6色の翼が駆ける
それはあっという間に、敵を撃破して

「あっさりと終わったな」
「そうだねぇ」
10分とかからなかった
「罠か?」
「どうだろう…ココ、アルモ。周囲の状況は?」
「今のところ、異常はありません」
「こちらもです」

『タクト、帰還していいかい?』
待ちくたびれたエンジェル隊を代表して、フォルテから通信がはいる
『つかれましたー』
ミルフィーが続く
『早くシャワーあびたーい。ねぇタクト!もう帰っていいでしょ?』
ランファが不満そうな顔をして
『どうなさいます?タクトさん』
ミントの涼しい顔が隣に
『それとも、まだ待機しますか?タクトさん』
ちとせがキリリとした表情をつくって言う
『ご命令を』
ヴァニラがそういった、その刹那

「前方に未確認物体を確認!」

ココから緊張した報告がはいった
全員が同じ方向に注目する
「敵か?」
「わかりません…ですが、戦闘機ではないようです」
そのとき

ゾクッ

背筋を冷たいものが滑り落ちた
まるで背骨が氷になってしまったかのような、悪寒

「な、んだ…あれは?」
その、なんともいえない嫌な予感は、前方から
次の瞬間

ピシィッ

氷が張るような音が銀河中に響き渡った
ガクンッ
それが走り去るとともに、艦内の電力が全て落ちる
「なにがおこった?!」
「わ、わかりませんっ」
レスターの怒鳴り声
ブリッジクルーの慌しい音
そして

『タクトさん、ラッキースターが動きません』
通信がひとつ
『タクト、カンフーファイターもよ!どうなってるのよ、これ』
ふたつ
『こちらトリックマスター、タクトさん一体なにがおこりましたの?』
『タクトっ、ハッピートリガーも駄目だ、クロノストリングエンジンがうんともすんともいわない』
みっつ、よっつ
『ハーベスタ-、行動不能…タクトさん、ご指示を』
いつつ、むっつ
『タクトさん、シャープシューターが…』

「タクト、どうする?」
「マイヤーズ司令っ」

全員の視線がタクトに注がれる
タクトは…

タクトは、ただ、ただ、宇宙をみつめ
そして



「くる…」



一言
「え?」
誰かが聞き返した
その瞬間

音もなく、光が、爆発、した
この世のものとは思えない色の光が走り
それは、瞬きする間もなく、全てを飲み込む
のみこんで
残されたのは…




「うわあぁぁぁぁっ」

バサッ
音を立てて、掛け布団が跳ね上がる
「は…ぁ、はぁ…っ……っ」
自然と、息を整えようとする
しかし、上手く呼吸が収まらない
吸おうと思っても、肺にまで空気が届かず
逆に吐き出そうとすると、喉で詰まる
「…っ…ぅっ…」
酸素不足で涙が滲んだ
そのとき
「タクト?」
声がして
手が…
「どうした?なにか、あったのか?」
「…レスタァ」
息をするのも忘れて、名前を呼んだ
すると
まるで今まで苦しかったのが嘘のように引いていく
新鮮な空気を吸って
固まってしまった古い空気を吐き出す
何度かそうやって、息を整えると
「ごめん…なんでも、ない」
「悪い夢でも見たのか?」
「ゆ、め…?」
(夢?…どこから、どこまでが?)
考える
だが、寝起きのせいなのか、先ほどの酸素不足のせいなのか頭は上手く働かなくて
考える
でも、考えがまとまらない
すると
「タクト…」
「え?」
ぐいっ
ドサッ
ベッドに引きづり戻された
軽く体が沈んで、浮き上がる
そこをレスターの腕が捕まえた
抱き寄せられる
だが、何も言わない
その沈黙が心地よくて
「レスター」
「ん、どうした?」
名前を呼ぶと返事
だから
「悪い、夢…だったんだ」
「どんな?」
「………お、憶えてない、けど」
嘘だ
今でもありありと、あの光を思い出せる
全てが飲み込まれる、あの刹那の恐怖すら
ミルフィーが
ランファが
ミントが
フォルテが
ヴァニラが
ちとせが
…そして
レスターも
それは、あまりにも怖くて口にだせない
レスターはふぅとあきれたようなため息をつくと
「ならさっさと忘れろ」
深く追求せずにそれだけをいった
「う、ん…」
歯切れ悪く、そう返事をしてから
「…ぁ」
微かに震えているのがわかった
止めようと自分で、自分の手を握ろうと
「タクト」
「?…っ」
だが、自分よりも早くレスターがその手をつかみ
そのまま口付けを
「ん…っふ、ぅ」
息苦しい
「はっ、レスター…な、に?」
解放されると同時に、肩で息をしながら訴えると
「べつに」
レスターから帰ってくるのは、悪びれもしない返事
その、あまりにもいつもと同じ態度には呆れると共に感心してしまう
気が付くと震えも止まっていた
くすくす
小さく笑みがこぼれて
すると、不思議と、心が軽くなり
「レスター…ありがと」
「…ん」
それだけ短く伝えると、もう何も言わずに目をつぶった
微かに聞こえるのは心臓の音
凍りついた心を溶かす、命の歌
ここに、いてくれる、という証
それは、どんな”だいじょうぶ”という言葉よりも確かな安心感をもっていて
悪夢の残滓さえ、優しく、掻き消していった



2005年03月17日(木) 今月のGAみち…の日

さすがの俺も、3コマ目のタッ君は萌えません(にこり)


第2話「エルシオールがんもどき」


種を蒔こう

皇国暦412年
儀礼艦エルシオールはロストテクノロジー探索中に突如交信を断った
ガイエン星系部隊の調査のため、外宇宙へと当ての無い航海に旅立った

「あれ?レスター」
エルシオール司令室
ここはタクトの自室も兼ねている
「はいるぞ、タクト」
「あぁ、うん…」
タクトが返事をかえすよりも早く、レスターは中にはいると扉をしめた
「なにか用なのか?」
ブリッジと自室以外の場所で彼を見るのは付き合いの長いタクトでも珍しいことで
「ん…いや、なんだ」
レスターは彼にしては珍しく歯切れ悪く答える
しばらく考える仕草
そうして、やっとまとまったのか
「ここ数日、お前の元気がないからな」
「え?」
「俺は…放っといても大丈夫だと思ったんだが、まぁ、あれだ…
お前の元気がないとうるさい奴らが、な」
「あははは、なんだ。そんなことか」
緊張が解けて、タクトが笑う
するとレスターは真面目な顔で
「笑い事じゃないぞ、あの連中に脅されてみろ。生きた心地がしない」
「ごめんごめん。だってレスターがあんまりシリアスな顔でくるからさ…あははは」
それでもしばらく、腑に落ちない顔をしてはいたが
笑うタクトをみていると、それも次第に緩み
最後にひとつ、大きなため息をつくと
「ったく。俺はいいが、彼女たちはあとで安心させとけよ」
どさっ
疲れがでたのか、レスターはスプリングを軋ませてベッドに座った
長い足を組む
「わかってるよ」
タクトはまだ笑いをかみ殺しながらデスクの上の端末を閉じた
その様子をみながら
「…なにを考えている?タクト」
「ん?」
「お前が周りに心配させるような真似をするときは、ろくなことを考えていない時だからな」
「ひどいなぁ」
タクトは困ったように笑い
笑って、そして
「それは…秘密」
「俺にもか?」
「うん。レスター…言霊ってしってるか?」
「言葉に力がこもるっていうやつか?」
「そういうこと」
二人の視線が合う
それはまるでお互いを試すように
そして
しばらくの沈黙
「わかったわかった…ったく。そういうところは頑固だからな」
「悪いな、レスター」
「いまさらだろうが、だがなタクト…一人で抱え込むのはやめろ」
手を伸ばす
長い指が届いてタクトの手首を掴んだ
そのまま引き寄せる
「…うん、わかってる」
抱きしめられながらつぶやき
「わかってるよ…」
抱きしめ返してもう一度
しばらくそうやって、互いの暖かさをわけあって
二人の体温が同じくらいになったころ
「ところで、レスター…ほんとにそれだけのために俺の部屋まできたのか?」
「…ん、あぁ…いや、それだけじゃないといえばないんだが」
「?」
歯切れ悪く…
今日は最初から最後までペースが崩れっぱなしだ
(こういうレスターも新鮮だよなぁ)
クスクス
思わず微笑ましく眺めていると
「タクト」
「んー?」
決心がついたようで
「あー、そのだな…今回の件が片付いて落ち着いたら…」
コホン
一つ咳払い
「いやにもったいぶるな。なんだよレスター?そんなにいいにくいことなのか?」
「…」
「…レスター?」
「タクト…」
小さく名前を呼ばれる
トクン…ッ
心臓が小さく跳ねた

「落ち着いたら、一緒に暮らさないか?」

「え?」
思わず聞き返す

「その、まぁなんだ…もちろん嫌なら別にいいんだが」
「レスター…」
真っ赤になってあれこれ言い訳を口にする彼の名前を呼ぶ

「…」
観念したように沈黙がひとつ
そして、改めて視線を投げると
「結婚できないかわりといっちゃなんだがな…」
答えるより先に腕に力が入った
ぎゅぅ
抱きしめる
「タクト…」
「どうしよう…どうしよう?レスター…嬉しいよ、すごく嬉しいのにどうやって喜んだらいいのかわからないよ」
だからとりあえず抱きしめる
ぎゅうぎゅう
「…籍とかいれるわけじゃないんだぞ?いつまで続くか保証もない」
「わかってる。でも、俺は結婚したいわけじゃないんだ。レスターとずっと一緒にいたい、ただそれだけなんだよ」
「…」
「こんな風に、嬉しいことがあったときに腕を伸ばせば、そこにレスターがいてくれて…
俺の手で抱きしめることが出来て、お前が抱きしめてくれて…大好きだって直接声を届けることが出来て…
俺の幸せはここに…レスターのところにしかない…それ以上でもそれ以下もないんだよ…」
「タクト…」
抱きしめられる腕に力がこもる
だから、負けないように抱きしめ返す
痛いくらいに
でも不思議と、その痛さは暖かさと優しさに満ちていて
痛ければ痛いほど幸せで
心地よさに目を閉じる
「愛してる…レスター」
「あぁ、俺もだよ。タクト」
小さく互いの名前を呼んで
まるで誓うように、少し長めのキスを交わす

種を蒔こう

「そういえば、お前は…平和になったらやりたいことってあるのか?」
「え、そりゃーもちろん!いっぱいあるぞー」
「たとえば?」
「えっと、そうだな…ミルフィーとケーキの食べ歩きしたり、ランファと激辛我慢大会したり、ミントと駄菓子屋巡りとか
あ、フォルテにおでん屋へつれていってもらうのも捨てがたいな。ヴァニラが美味しい珈琲専門店を知ってるらしいから
買出しにもいきたいし…ちとせの母星で和食料理っていうのも…あ!ピクニック!みんなでピクニックにもいきたいよっ」
ぎゅむ
「痛ーっ」
レスターの指が容赦なくタクトの両頬を引っ張った
「女と食べて歩くことしか頭にないのか」
「らってー」
「まったく」
パッ
指をはなすと、真っ赤になった頬だけが残る
タクトは痛そうにさすりながら
「あとは…エルシオールで旅がしたいかな」
「ん?」
「みんなの紋章機と同じように、あのクーデターのときからずっと俺たちを護ってくれたからね
平和になったら、旅にでて…今度は綺麗なものや面白いものや不思議なものとか、そんなものばかりを一緒にみたいよ」
「あぁ、そうだな」
「…レスターは、なにか、したいことがあるのか?」
「そうだな、とりあえず…お前の副官が俺以外に務まるとは考えられんから、お前の副官だろうな」
「ひどいなぁ…でも、それを聞いて安心したよ」
「だがタクト、いっておくぞ?”巨大宇宙ミミズ”とかこの前の”宇宙パンダ”とかわけのわからんものを探すのはやめろよ」
レスターの眼は真剣だった
タクトはきづいているのかいないのか
「えぇー」
あからさまに不満そうに頬をふくらます

「あたりまえだろうが!お前な、あれでいったいどんだけ迷惑かけさせられたと思っているんだ?!」
「宇宙パンダ、かわいかったのに」
「お前は女子高生か!」
ポカリッ
ついにレスターから怒りの鉄拳がふりおろされた
「いたっ、もう、痛いなぁレスター」
「俺はああいう、アホな事態で命の危機にさらされるのはごめんなんだ!」
「ちぇー」
タクトは心底残念そうに
そして
「楽しいと思うんだけどな…俺がいて、レスターがいて、エンジェル隊のみんながいて…」
目をつぶる
まるで夢をみるように
「ミルフィーがボケて、ランファが突っ込みをいれて…ミントが二人をからかって、
フォルテが止めにはいってますます大騒ぎになって、ヴァニラのもってるノーマッドが毒舌こぼしてみんなから袋叩きにあって…
ちとせがおろおろしながらフォローにはいってやっぱり巻き込まれて、ウォルコット中佐やメアリー少佐や、
マリブとかココモにまで被害が及んで…」
二人の脳裏には同じ光景がありありと
「地上から、銀河中をまきこんで、はちゃめちゃで刺激的で…でも、どこか優しさと暖かさに満ちた…
彼女たちにはそんな、能天気でお気楽極楽な日常が一番だ」
「お前もな」
レスターはタクトの頭に軽く手をおくと、子供にご褒美をあげるように撫でる
「その騒がしい毎日の中にはお前がいて、その傍に俺がいて…ココとかアルモとかクロミエとか小宇宙クジラとか
シヴァ皇女に、ルフト先生なんかもいるんだろ?」
「もちろん」
と、タクトが照れ笑い
連らてレスターも笑い返した
二人、ひとしきり笑いあっていると
タクトは思い出したように、すっと身を引いて
ぱらぱら
不思議な仕草
「タクト?」
名前を呼ぶと

種を蒔こう

「種を蒔くよ」
「たね?」
「そう、幸せの種を…いつか今を笑って昔話にできる日がくるように。たくさん」
ぱらぱら
タクトはかすかに手を広げて、種を蒔く仕草
それは、酷く神聖な儀式のように見えて
「不幸は、たとえば天災や事故のように突然やってきて全て奪っていってしまうものだけれど
幸せは、種のようなものだと思う」
「…」
「だから、俺はたくさん種を蒔きたいな」
ぱらぱら
今はまだ小さいけれど
いずれ大きくなる、幸せの種を
「何度奪われても、何度失っても、俺はきっと繰り返し繰り返し、種を蒔くよ
いつか、こうやって幸せの実を結ぶことを夢見て」
ぱらぱら
ぱらぱら
その意味をレスターは理解できなかったが
それでも
やさしく、やさしく、いとしく、やさしく
種をまくタクトの優しい手
それだけは、永遠に忘れることはないだろうと思った



2005年03月16日(水) ミュージカル「GALAXY ANGEL」の日

今日はミュージカル「GALAXY ANGEL」の公演初日です!!
というわけで

おまたせしましたっ
GA日替わり小説第3弾EternalLovers編「地上より永遠に」の開始です!
今回も(事情が許すかぎり)日替わり連載!
全26話を予定していますっ!
日替わり連載はたぶん、これでラスト!
最後まで全力疾走!
がむばりますっ!!

(服用注意事項)
・このシリーズは2004年12月26日〜2005年1月24日まで、日記で1日1話UP
してきた日替わりGA小説第2弾「fly me to the moon」の続編になります
・なるべく↑を読まなくても楽しめるような形にしたいとは思っていますが
なにぶん、3作目なのでそれもそろそろ難しいかもしれません
・タクト受。総受。レスタク、エオタク中心(今回も18禁ははいりません)
・ベースはGAME版「GALAXY ANGEL -Eternal Lovers-」話として本筋をなぞっている
部分も、そうじゃない部分も、ネタばれなんかも激しくあるので注意。
更にアニメ版のキャラなんかも入り混じりのごった煮状態
・全員の階級は上げてあります
タクト→大将、レスター→中将、フォルテ→少佐、ミルフィー・ランファ・
ミント・ヴァニラ→大尉、ちとせ→中尉。
・ゲームをしらない人は純粋に楽しんでください、ゲームをした人は同人と割り切ってください
・各話タイトルは、GAアニメ第3期の第29話〜最終話+第3期SP(特番)2話分のサブタイトルをもじってあります
・サイトのほうには順次、収録していきます
・楽しんでくださった者勝ち!!どうか少しでも楽しんでくだされば幸せですv




…それは、遥か未来

「たとえ…地上より永遠に、俺がいなくなったとしても」

絶望で漆黒に塗りつぶされた銀河を駆け抜ける
6人の天使と1組の恋人たちの物語



第1話「序章の干ぼし」



「タクトさんっ、こっちです」
遠くで少女が一人、にこにこと嬉しそうに手を振っている
彼女の名前は ミルフィーユ・桜葉
ピンクの髪に白い花のカチェーシャがよく似合う17歳
料理が上手でエンジェル隊のごはん・おやつ係でもある
いつもマイペースで明るく優しく、紋章機”ラッキー・スター”を自在に操る彼女はどこでも人気者だ

「もう、なにトロトロ歩いてるのよ、タクト!」
ミルフィーの隣から、今にも鉄拳制裁をしそうな勢いで一人
手入れの行き届いた自慢の長い金髪をさらりとかきあげるのは蘭花・フランボワーズ
ミルフィーユと同級生で(ミルフィーユが主席で彼女が次席だったとか)一番の親友でもある
そんな彼女ももちろん、エンジェル隊の一人であり、紋章機”カンフー・ファイター”をこなす天使だ
強気で押しが強く、運動神経に優れ、とくにカンフーという格闘技は達人クラスなのだという
そのわりに、占い好きという女の子らしい一面を持っていたりもするのだが



…かつて文明があった
名はEDEN。もうその名前しか残されていない古代の文明
今から見えれば魔法としかみえないような高度なテクノロジーが日常に普及した時代
ただ、いつの時代も人が高みへ手を伸ばそうとすると必ず邪魔がはいるもので
時空震…クロノクエイクと呼ばれる天災がこの場合はあてまるのだが
EDENは滅びた
そして、かろうじて生き残った人類は原始時代さながらの状態から、ゆるやかに歩き出す

その手をひく者がいた

ポジティブ・ムーン…”白き月”である
夜、闇と戦う人々につねに頭上で優しく微笑んでいた”白き月”
それは失われたEDENのテクノロジー(今でいうロストテクノロジー)の結晶体であり
そこには聖母が住むという伝説だけがあった
伝説が史実となり、人類に手をさしのばしたのが600年ほど前
聖母シャトヤーンは、白き月のロストテクノロジーを天恵(ギフト)としょうして人類に提供した
宇宙すら制覇していたEDENのソレからくらべれば、微々たるものではあったが
爆発的な進化をとげるには十分すぎるほどの贈り物である
こうして、トランスバール皇国を中心に人類は秩序とかりそめの平和を得たのだ



首都トランスバールのショッピング街
タクトはここで6人の少女と、束の間の休暇を過ごしていた

「ふふ、おいていかれてしまいますわよ。タクトさん」
となりでクスクスと少女が笑う
短くそろえた青い髪に生やしたクリーム色の耳が特徴的な彼女は、ミント・ブラマンシュ
おっとりしていて人当たりはよいが、少ししたたかなエンジェル隊きっての知性派
遠距離専門の紋章機”トリック・マスター”のパイロットである
ブラマンシュ財団の一人娘であり、、俗に言うテレパシストで人の考えたこと、おもったことを読む能力をもつ



エンジェル隊

月の聖母直属の”ムーン・エンジェル隊”に所属する6人の少女
彼女たちは敵から、また味方からも畏怖と尊敬をこめてそう呼ばれていた
ロスト・テクノロジーの結晶である”紋章機”(エンブレム・フレーム)に乗り
月の聖母シャトヤーンの護衛と、ロストテクノロジーの調査・回収をするために銀河中を飛び回る
美しく最強の天使たち…



「ほら、タクト。みんながおまちかねだよ」
ドンッと、背中を叩きながらいうのはフォルテ・シュトーレン
赤い髪に黒い軍帽、照準あわせのためのモノクル…と、他の少女たちにはない大人の色気を振りまくエンジェル隊の隊長
姉御肌のさっぱりとした気質をもち、面倒見が良く、他の隊員を実の妹のように可愛がっている
銃火器のコレクションを趣味にもち、彼女の愛機”ハッピートリガー”も攻撃専門の機体だ

「タクトさん、具合でも悪いのですか?」
小さな、それでいて不思議と通る声で一言
ヴァニラ・H。エンジェル隊最年少で13歳という年齢ではあるが
ナノマシンを使った治療・医療技術は抜群で欠かせない存在だ
彼女のあやつる紋章機”ハーベスター”は唯一の回復能力を持つのである
地方の宗教惑星出身の彼女は、あまり表情を表に出すようなことはしないが
「っていうか、あからさまに食べ過ぎだと思うんですけどねぇ」
彼女のかわりに、いつも一緒にいるピンクのぬいぐるみ(一応ロストテクノロジー)ノーマッドがしゃべった



辺境の一司令官であったタクトとエンジェル隊が出会ったのは数ヶ月前
事の発端はクーデターにある
5年前にクーデターを起こし辺境の島へ流刑されていた皇子エオニア・トランスバールが再びクーデターを起こしたのだ
未知のロスト・テクノロジーである”黒き月”を率いて
平和ぼけであった首都トランスバールが堕ちるのはものの数時間だったという
彼は叔父であるジェラール皇王を殺害すると
従兄弟の皇子・皇女、わずかばりでも王族の血を引く人間、その周辺の貴族すらも皆殺しにし
そして、皇国をのっとるとそのまま"白き月”へと手を伸ばした
”白き月”には皇族唯一の生き残りとなった、シヴァ皇子がいたのである
ロストテクノロジーと未知のテクノロジーが激戦する中、白き月の聖母シャトヤーンは
月の船エルシオールにわずかばかりの侍従と必要なだけの技術者
紋章機(エンブレムフレーム)とよばれる5機のロストテクノロジーの結晶と、それを操る五人の天使たち
その全てをシヴァ皇子のためにつめこみ、逃亡させた
そして、シヴァ皇子を護り、エオニアからトランスバール皇国に平和を取り戻すという使命が
タクトに任されたのである



「そ、そうなのですか?!だ、大丈夫ですか、タクトさん」
長い黒髪をなびかせて、おろおろと取り乱すのは
数週間前にエンジェル隊へ入隊したばかりの、烏丸ちとせ
エオニアのクーデター後、白き月で新たに発見された6番目の紋章機”シャープシューター”との相性を認められてエンジェル隊へ配属された
礼儀正しく控えめな、大和撫子



エンジェル隊と、力と心をあわせてエオニア軍と戦い
その背後でエオニアを操っていた真の黒幕”黒き月”を撃破したのが半年前
そして、半年の辺境惑星の調査から帰ってきたタクトを待っていたのが
6番目の天使、ちとせと…先代文明EDENと戦っていたという真の敵、ヴァル・ファスクの再来であった
ネフェーリア率いるヴァル・ファスク
二度に渡る危機を乗り越えることが出来たのは
他の誰でもない、彼女たちがいてくれたからだ
もちろん、彼女たちだけではなく
エルシオールの乗組員を初めとした、多くの人々があの絶望の中で希望を捨てなかった
だからこそ、束の間ではあるが、今の平和があるのだとタクトは思う

そして…

「どーしたんだい、タクト?ぼーっとして」
「ほんとだらしない顔がもっとだらしなく見えるわよ」
フォルテとランファのダブル攻撃に
「あははー、な、なんでもないよ」
タクトは笑ってごまかした
と…
「あら、私たちに隠し事ですか?タクトさん」
悲しいですわ…と涙をふくしぐさをしながらミント
「あ!わかった。タクトさん、レスターさんがいらっしゃらないから寂しいんですね」
ポンッと手をたたいてミルフィー
「ミ,ミルフィー;」
慌てて否定しようとした、そのうしろで
「そうなのですか?」
「な、なるほど…」
「ち、違うよ。何で納得してるのさ、ヴァニラ!ちとせ!」
とめるのも、むなしく…
「なんだそうだったのかい?だったらレスターの奴も誘うんだったねぇ」
「えー、でもクールダラス副司令なら『くだらん』とかいって断りそうですよ」
「まぁ、そうですわね…あまり甘いものがお好きなようでもありませんし」
話は弾んで…
「はぁ…」
ため息が一つ

レスター・クールダラス
タクトの士官学校時代からの親友で
今は副官として、それ以上に恋人としてタクトの側にいる青年
冷静沈着な切れ者で、毒舌家…さらに言ってしまうと、かなりの美形
普段はお気楽極楽なタクトに常識論を持ち出しては、フォローへとひた走る
だが、その反面では他の誰よりもタクトの実力を認めている人物なのだ
タクトが希望を捨てることなく、前をむいて戦ってこれたのは
いつだって、側にレスターがいてくれたから…
今までも、そして…これからも

タクトがそんなことに思いを馳せているうちに
話はどんどんエスカレートしていた
「でしたら、タクトさんを人質にとればいいんですわ」
「おお、そりゃーいいね。すっとんでくるよ」
「おーい…、みんないい加減にしてくれよー」
「嫌だなぁ冗談ですよ。タクトさん」
ミルフィーがにこにこと笑いながら言った
(ミルフィーは冗談でも他の三人はマジ顔だったような気もするのだけど)
「まぁ、休暇は長いんだ。今日くらいはあたしらにつきあっておくれよ」
「うぅ…ちがうのにー」
「もう男がウジウジするんじゃないわよ!ほら、さっさといくわよ」
そういいながら、7人(+1匹)は本日15件目のケーキ屋へと足を踏み入れたのであった



お祭りのような騒がしくて楽しい日常
地上(ここ)から、銀河中をまきこんで
はちゃめちゃで刺激的で
でも、どこか優しさと暖かさに満ちた
そんな毎日がずっと続くことを、願っている

地上より永遠に…





2005年03月13日(日) PC直りました…の日

金、土、日と寝つぶしたかみぃです。こんばんわ。
インフルエンザって怖いですな。

はいはいはい!
今月のガンガンですが
PAPUWAが萌えです(うっちょり)
パプワ君大好き〜vな俺としてはドリー夢な回でしたv
ソージ×パプワ(違)
この前の、ススム×パプワも萌えでございましたが、やっぱり
にっこり笑った鬼畜攻萌えの俺としては、ソージ×パプワです
あぁ、不思議なちみっこだ。パプワくん。らぶりー。

話題転換

人権擁護法案ってみなさんご存知ですか?
知らない?知らない方は↓をごらんください
http://nzm-gm.com/zinkenyoug.html
ちなみに今、流行のデスノート風フラッシュらしいんですが、おいらよく
知らないんで本当かどうか不明です。(すっきりさっぱり興味なし)
でも、まぁ内容はほんとよく理解できるので。一度ごらんくださいなv



2005年03月09日(水) ウイルス踏みました…の日

ウイルス踏みました。というわけで、パソ使用不可でーす。
これで二度目。やっぱりウイルスソフトは常に起動しとかないと駄目ですね(ほろほろ)
まぁ、今月末のイベントの原稿とかもあるんでぼちぼち直していきます。

はい、そしておまたせしました!
GALAXY ANGEL-Eternal Lovers編-「地上より永遠に」は

3月16日

から日替わり連載です!
日替わりSS連載なんて無謀な企画はもうたぶんこれでラストだと思いますので
全力でがんばっていく所存ですv(わぁい)
どうか、いましばらく、おまちくださいv



2005年02月27日(日) ミルフィールート真っ最中…の日

フォルテさんルート終了して、ミルフィールート途中です
途中なんですが

限界っぽい

耐え切れない、耐え切れないんです、EternalLovers編書きたい><
かーきーたーいー!!
新世紀勇者大戦もしたいしっ
そんなわけで、今回は珍しく全キャラクリアするかどうかはわからないんですが
まぁ、EternalLoversを楽しくプレイ中であります。はい。

そんなEternalLovers(PS2)の感想!

良い点
・話がいい
・新キャラがいい
・戦闘が楽しい
・歌がいい
・アニメーションが綺麗
ともかく、前2作の若干の不満点は解消されていてゲームのシステム的には
やっぱり最高となっておりました。AngelicSymphonyもいい曲ですし。
終わりなきプレリュードも素敵。でも、やっぱり1番なのはアニメーション
ですかね。1作目から比べたらもう…といったかんじで。

イマイチな点
・最終決戦のBGMがEternalLove(エンジェル隊ver)じゃない
・後日談がない
・艦内移動パートが少なすぎ

そんなところですかね。弁明しておくと、AngelicSymphonyが悪いんじゃないん
です。あそこでかかるのはやっぱりEternalLoveじゃないと。どんな曲がきても
文句というか、腑に落ちないと思うんですね

後日談がないのも寂しかったかな。イラスト一枚ってのは…ヒロインとタッくんは
わかるんですが他のキャラの後日談とかも知りたかったです

艦内移動パート、2回のみ?!

と、まぁささいといえばささいなんですがイマイチ腑に落ちない部分もありました
しかしやっぱり三部作完結。話がいいです。もう涙、涙、涙。
ヴァインの最後に涙、タクトとエンジェル隊の絆に涙、エンジェル隊の絆に涙
もう、泣けて泣けてとまらなかったっす。
そんなわけで、はげしく創作意欲をわきたてられてしまい、煮えたぎっている日々
っす…あぁ、書きたい、かきたいなぁ

そしてついにギャラクシーエンジェル3部作も終了ということで
俺としては

やっぱり、一作目が1番良かったかな(・・)←おい。

ちーちゃんがいないのが寂しいんですけどね。
まだまだGA熱はおさまりそうにないっす


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