仕事納めましたー 今年も一年、無事に勤め上げられて満足です 来年もがんばろう…v (ファイト…)
第3話「エンブレムフレームフレンチ・エンジェル抜き」
覚えているのは…
「ちとせ」
ドキリと、した 既覗感…
「烏丸ちとせ…です」
気づかれないように 悟られないように すぅ はぁ 一呼吸 そして、ゆっくりと でも、できるだけ精一杯、丁寧な動作で敬礼を作る
「GA-006”シャープシューターを預からせて頂いています… 憧れのマイヤーズ司令とこうしてお会いできること…とても嬉しく思います」
言えた。 この短い自己紹介のために、何度も何度も練習したのだ ドキドキする 視線の先 彼の人は 少しあっけにとられたような顔をしていた
しまった なにか、おかしなことをいったのだろうか
鼓動が打つ 体の外にも漏れていそうなくらいに聞こえた そのとき
「あははは、憧れなんて言われると照れちゃうなぁ」 青年は、笑顔を崩して苦笑した 柔らかい笑顔 ドキドキ、する するけれど カチカチに固まっていた心がゆるやかにとけていくような そんな 暖かい笑顔の人
「ようこそ、烏丸ちとせ少尉…初陣ごくろうさま、おかげで助かったよ」 「いえ、そんなっ…マイヤーズ司令の指揮、お見事でした」 「そんなことないよ。勝てたのは君の実力…えっと、君はエンジェル隊には…」 「はい、一週間前に配属されました」 「一週間かぁ…」 コツコツ 軽い靴の音 タクトはゆっくりとちとせのそばにたつと 見上げた
「ところで、この紋章機は…えっと、シャープシューターだっけ?」 「はい、シャープシューターは白き月の閉鎖区間から新たに発見された6番目の機体です」 「閉鎖区間から?」 「はい」
白き月 本星トランスバールの真上に浮かぶ、人工天体であり 600年前におこった謎の災害”時空震”(クロノクェイク)で滅びかけた人類に 天恵(ギフト)として、失われた文明(ロストテクノロジー)を与えた、一筋の光
「そっかぁ」 タクトは優しい目でシャープシューターを見つめる その表情があまりにも優しいので 「あの…」 思わず、言葉が、漏れた 「ん?」 「マイヤーズ司令は、紋章機が…お好きなのですか?」 「へ?」 「いえ、あ、あまりにも…その、大切なもののように、みておられるので…」 しどろもどろに呟く あぁ、馬鹿だ 私はいったい、なにをいっているのだろう あわてて、発言を取り消そうとした それよりも、はやく
「うん、とっても大好きだよ」
満面の笑顔 「ミルフィーユのラッキースターはバランスの良し悪しが極端で、ピンチになることもあるんだけれど、最後は必ず助けてくれたし ランファのカンフーファイターはびゅんびゅう飛んで、あっという間に活路を開いてくれるし ミントのトリックマスターのフライヤーは、華麗にとんでまるで踊ってるみたいにみえるし フォルテのハッピートリガーは、ぎゅーんって飛んで、ばーんっと撃って、まるで機体がそのまま一つの銃みたいだし ヴァニラのハーベスターは魔法みたいにみんなを治してくれた…」 「は…」 「おもしろいよね、みんなの性格がそっくりそのまま、機体にでてるっていうのも」 無邪気な子供のようにいっきにそこまで語りつくす だから 「は、はい」 こくこくと頷きをかえすことしかできなくて 「俺が最初に、エルシオールに乗ったときに…」 タクトの話はまだ続く 「紋章機の格納庫にいったんだ。噂の紋章機を一目みたくてね…そしたらフォルテが待ち構えててさ”ギリギリ合格だね”っていうんだよ なんのことか?って聞いたら、”これからあんたが世話になる子たちだからね、真っ先に確認にくるのが当然だろ?あと5分遅れてたら…”」 BANG タクトは手で、拳銃を撃つ真似事をした ふっ 指先を軽く吹き、煙を飛ばす 「っていうんだよ?俺、もうびっくりしちゃってさぁ…でもさ、だからかな、みんなが凄く、大事にしてるんだなぁって思って そのあとも、何度も何度も助けられて…感謝してもしきれないよ」 優しい視線が、シャープシューターに降り注ぐ ちとせは、その様子をじっと見詰めていた 声をかけてはいけない そんな風に、思う そして いつまでも、この光景をみていたい、とも
「でも…」
わずかな沈黙を破ったのは、タクト自身であった
「でも、本当は…俺が紋章機に、みんなに指示をだすようなことは…もう、ないほうがいいんだよな」
覚えているのは… ドキリと、した 既覗感…
覚えているのは、父の背中のこと
紋章機を愛しそうに見つめながら それでも、ぽつりと呟かれた悲しい言葉 その背中と同じモノを わたしは、たしかに、どこかで…
「ちとせ」 「は、はいっ」
記憶を探る作業はそこで中断される 名前を呼ばれて顔をあげた 視線 優しくて でも、どこか悲しい そのくせ 決意に満ちた眼差し
「君が俺を迎えにきた理由を…教えてくれないかな?」
今月のGA!! すいません、萌え死にそう… 切ない笑顔のタッくん萌えー っていうか、腹黒タクト萌えー ちとせとあんだけ仲良くしておきながら実は疑ってたんですね?! 葛藤するタッ君が激萌えですー>< シャープシューターもでてきましたしこれからの展開にますます期待 でも、今回、一番の萌えは
大根のぬかづけにさらわれるタッくん
ですかねぇ(あと、ぬかづけときいて美味しそうな顔するたっくんも) ダイブするミルフィーも好きです。 最強カップルlove〜v
第2話「本家ボーイズラブパフェ司令入り」
夢を見た…
懐かしい夢 青年は優しい人だった その優しさ故に非情であった そして愚かでもあった
好き、だったのだろうか?
彼が亡くなった今、こうして夢にまで見るということは 少なくとも 嫌いではなかったのだと思う 運命は二人を残酷に出会わせはしたが きらいにはなれなかったのだ
「エオニアさま…」
夢の中 彼の人…エオニア・トランスバールは少しだけ寂しく微笑むと ゆっくりと宇宙を指した そして、冷たいくせにどこか優しい声で
『タクト…』
名前を呼ぶ 『災いが…くる…そらから…』 「え?」 『ノアを…』 「エオニアさま?」 災い? ノア? 言葉は断片的で、単語ばかりで意味をなさない それでも、彼がなにかを伝えようとしていることだけは伝わってきて だから、なんとか聞き取ろうとするのだが、近いくせに遠すぎてわからない 『タクト…』 もう一度、名前を呼ばれる
見上げれば寂しい微笑み 自信に満ち溢れたようなエオニアが、時折みせた、その表情 そうだ 彼を嫌いになれなかったのは それが彼の本当の表情だったからだ そして、たぶん 自分も同じような表情をどこかに持っている 一方的で、しかし、確かな、シンパシー だから、自分は彼に惹かれたのだ
『愛しているよ…』
呟きとともに、軽いキスが落ち 夢は掻き消え、眠りの終りを告げた
「タクト…おい、タクトッ」 「…んー」 光 目覚めたばかりの自分には、少しばかり、目に痛いほどの量のヒカリ そして 「だいじょうぶか?」 「え?」 心配そうな声 首をかしげると スッと、シンプルだが、きちんとアイロンがかかったハンカチが一枚 そのまま、ぬぐわれる 「…あれ?俺…」 どうやら、泣いていたらしい 甲斐甲斐しい副官、兼、恋人であるレスター・クールダラスは自分が満足するまで涙をぬぐうと 「なんの夢をみていた?」 ポツリと呟いた 「…えっと」 瞬間、どうしようか迷う 彼はエオニアとは相性が悪いのだ それに… 『愛しているよ…』 声はまだ、耳に残っていて … 無意識に指を唇にもっていく 熱い … 別にやましいことがあるわけじゃない あるわけじゃない、が 触らぬ神に祟り無し 「懐かしい夢だよ…」 言葉を濁した 間違いでもないのだし 「ふぅん」 レスターは少しだけ間をおき、それでも納得したのか、もうそれ以上は聞いてこなかった
「まぁ、無理もないか。じき、トランスバール宙域だからな」 「あぁ、みんなにあうのも半年ぶりだ。楽しみだなぁ」
ふいに 懐かしい顔が脳裏に浮かぶ 強運の女神、ミルフィーユ 勝気で純情な蘭花 可憐なる策士、ミント 姉御肌で面倒見のいいフォルテ 物静かで優しいヴァニラ 美しき銀河最強の5人の天使たち 彼女たちがいなければ、今の平和はありえないのだし 今の自分もここにはいないのだ
「そんなに懐かしむぐらいなら、最初から誰かについてきてもらえばよかったんだ」 あきれた声でレスターが呟いた 「…あのなぁ、レスター。彼女たちの任務は白き月の護衛だぞ? いつまでかかるかわからない辺境惑星の調査なんかについてきてもらうのは悪いだろ?」 「全員とはいってないだろ、誰か一人くらいってことだよ」 現実問題として、そういう話もでたのだ クーデター終結後、自分から辺境惑星の調査を申し出た もともと”星の海をどこまでも冒険したい”という夢があったのだ その調査の際、儀礼艦エルシオールとエンジェル隊の誰か一人を同伴させる…ということになっていた 本来、月の聖母シャトヤーンのための儀礼艦と、白き月警護の任があるエンジェル隊にたいして それは異例の話であった たしかに…自分はそれを願えば叶う立場にいたのだ だが… 断った これには副官であるレスターをはじめ、まわりの人間全てが驚いた クーデター中のエンジェル隊との仲の良さはおりがみ付であったのだし 辺境調査とはいっても、エオニア軍の残党がいる可能性も捨てきれない 戦略面などからいっても、それがいいと誰もがおもっていたからだ 「…むぅ、レスター、随分とこだわるな」 「別にこだわってなんていないさ、ただ…なんでだろう?っておもってな」 「そんなに変かな?」 「まぁ、エルシオールでお前とエンジェル隊の仲の良さをみせつけられてるとな」 「俺はただ…」 「ん?」 声がだんだんと小さくなっていく 最後の言葉は聞こえなかったようだ レスターがききかえそうとした、そのとき
ビービービーッ
「な、なんだ?なんだ???」 「どうしたっ?」 いきなり現実に引き戻されておろおろ レスターはその隣で、冷静に状況を確認する
「正体不明の戦闘機が前方にクロノドライブを…」 「通信は?」 「送っていますが、応答なしです」 「第一種戦闘配備をしく、全乗組員に伝達」 「は、はいっ」 テキパキと繰り出される指示に、あわただしく全員が動き出す 「どう思う?タクト…」 「うーん、敵かなぁ?嫌だなぁ」 「連絡もなく現れて、こちらの通信にも応じもしない機体が、敵以外のなんだっていうんだ?」 「通信機能がいかれてるだけ、とか?」 あははははと、苦しげに笑い 「トランスバールまで、あとちょっとなのになぁ」 はぁ、と盛大にため息をついた そして 「なんか、半年前を思い出すよな」 「あぁ、まぁな」 「確かあのときも、いきなりクーデター軍があらわれて攻撃してきて…もう駄目だっておもったときに…」
「未確認大型機接近!!」
「そうそう、そんな感じで…って、えぇ?」 「なんだと?」 オペレーターの突然の行動に、タクトとレスターがそろって驚きの声をあげた 「紋章機じゃないのか?」 「いえ、距離があって詳しくはわかりませんが、登録されているどの紋章機とも照合しません」 「モニターに移すことはできるか?」 「は、はいっ」 大型モニターが読み込み中の画像を映し出す 次の瞬間
「前方、謎の艦隊から攻撃、きますっ」 「ピンポイントに集中して、シールド展開っ!」 「は、はい…っ」 全員が次にくるであろう衝撃に身構える
ドンッ
大きな爆音が艦内に響き渡った が、しかし
「あ、あれ?」 「…不発、か?」 爆音は、した しかし、予想された衝撃はいつまでたってもやってこない 「…オペレーター、どうなったんだ?」 「こ、後方の戦闘機からの攻撃が…相殺したようです…」 「なんだって?!」 二人の視線が、目前の大型モニターにむく しかし、モニターはいまだ読み込み中の表示のままだ 「計算でました、後方大型機の攻撃は…ろ、6000メートル?!」 「6000?!」 「間違いじゃないのか?そんな超遠距離射撃のできる機体なんて聞いたこともないぞっ」 「ま、まちがいありませんっ」 ブリッジが騒然とする 雑音を切り裂くように 「後方の戦闘機から、通信、はいりますっ」
パッ
オペレーターの言葉とともに、大型モニターに戦闘機のコックピット内が映し出される そのコックピットに、見覚えがあった しかし
「誰だ?」
映し出されたのは間違いなく紋章機のコックピット 短い間だが、激戦をともにしたその映像を見間違えるはずはない しかし、映し出されたパイロットらしき少女に覚えがなかった 長く伸びた黒髪 きりりとした表情 清楚な出で立ち 少女が、ゆっくりと、口を開く…
「こちらMoonAngel隊所属、GA-006”シャープシューター” 搭乗者、烏丸ちとせ少尉です」
「エンジェル隊っ?!」 「突然の攻撃、失礼しました。緊急事態と判断し、軍法第127条第3項に照らし合わせて援護射撃をしましたが… 問題、ありませんでしたでしょうか?」 「いや、ないよ。ありがとう…俺はタクト・マイヤーズ。いろいろ聞きたい事とかあるんだけど…」 コホンッ 後ろでひとつ咳払い 「あははは、まぁ、とりあえず今は目前の敵を蹴散らすのを手伝ってもらえるかな?」 「はい、シャープシューターのデータをそちらに転送致します、参考になさってください」 通信はそこで一旦途切れた
「六番目の紋章機か…」 「シャープシューターっていってたね、なるほど、ミントのトリックマスターよりも最大射程が長いんだ…完全に遠距離攻撃専門の機体なんだな」 送られてきたデータを除きながら呟く そして 「あーぁ、平穏な日々もこれで終りかな」 ぼやいた 「お前は普段怠け者だから、こういうときに働き溜めしておけ」 「ちぇー…さてと、じゃぁ新人隊員の出迎えにいってくるよ」 立ち上がると、格納庫に向かって歩き出す その歩みを 「タクト」 声がとめた 「なに?」 振り返るのと、ほぼ同時に
ちゅ
「?!」 「これからまた、騒がしくなりそうだからな…」 小さく付け加えると、レスターは何事もなかったかのように、実務に戻る 「ほら、さっさといけ」 呆然と突っ立ったままでいると、放り出されてしまった てくてく 通路を歩く 格納庫にむかって そして 「くそぅ、聞こえてたんじゃないか…」
『俺はただ、レスターと二人っきりでいられればそれでよかったんだけど』
「…卑怯っぽい////」 幸いなことに、戦闘後のあわただしさのおかげで真っ赤な顔に気づいた乗組員はいなかったようだ
| 2004年12月26日(日) |
FINAL☆PARTY☆NIGHTの日 |
今日は「FINAL☆PARTY☆NIGHT」です!! というわけで
おまたせしましたっ GA日替わり小説「綺麗な夜空」終了から半年! 予告していたとおり、MoonlitLovers編「Fly Me To The Moon」の開始です 今回も(事情が許すかぎり)日替わり連載! 全30話を予定していますっ! がむばります><ノシ そんなわけで、第一話GO!!
(服用注意事項) ・このシリーズは2004年7月25日〜8月17日まで、日記で一日一話UPしてきた 日替わりGA小説「綺麗な夜空」の続編になります ・というわけで↑を読んでなくても楽しめますが、読んでると楽しさ倍増です ・タクト受。総受。(今回18禁がはいるかどうかはまだ未定) ・ベースはGAME版「GALAXY ANGEL -Moonlit Lovers-」のちとせルート ですが、ちとせとくっつくわけではありません(レスタクです) ・話として本筋をなぞっている部分も、そうじゃない部分もごった煮状態 ネタばれなんかも激しくあるので注意 ・全員の階級は上げてあります(新人のちとせと、エンジェル隊の階級が同じ というのは納得いかないので) タクト→少将、レスター→准将、フォルテ→大尉、ミルフィー・ランファ・ ミント・ヴァニラ→中尉。
第1話「新章ちとせ風 心象おじや」
覚えているのは、父の背中のこと
私の父は、私が幼いころに亡くなった 立派な最期だったと聞いている 父は軍人だった
家にいないことが多かったせいか、父との思い出はあまりない ただ そう、ただその背中のことをとてもよく覚えている 大きくて、優しい背中 私は、父が大好きだった
父に嫌われたくなかった私は、いつだってききわけのよい良い子でいた 寂しくても 悲しくても いつだって、笑顔で父を見送った たまに帰ってきたときは、たくさん遊んでもらったし たっぷりと甘えさせてもらえたから
私は、父が帰らなくなる最期の朝も、いつもの笑顔で見送ったのだ
『いつか…』
覚えているのは、父の背中のこと そして…
「私が、ですか?」 「そうじゃ、すまんがの…」 申し訳なさそうに呟いて、ルフト・ヴァイツェン宰相は顔をあげた そのまま、窓の外へ視線を投げる ほし、ほし、ほし 星の海 「本来なら、他のエンジェル隊の誰かに頼むところなんじゃが…いかんせん皆、出払っておってな」 本当に申し訳ないと思っているらしい、普段は小気味よく喋る言葉に、キレがなく 「配属1週間…というか実質上、初任務じゃな、その君に頼むのはなんとも…」 続く言葉はやはり”申し訳ない”で だが 「いいえっ!」 返される声は、逆に希望に満ちていた 「いいえ、そんなことはありません。初任務にそんな光栄なこと…感激です」 力説する その姿を見ながら、ルフトは (うーむ、その意気込みが危ないのー) 思い、そして、彼女の初任務対象となる教え子の顔を思い浮かべた … ……… 「はぁ…」 ため息しかでてこない だが、夢と希望に満ち溢れた目の前の少女にそれは気づかれなかったようだ 不幸中の幸い 気を取り直すと 「まぁ、危険なことはないとおもうが、備えあれば憂いなしじゃ…あまり気を張るような相手でもないしの」 「はいっ」 ダメだ ガチガチに緊張している 本当のことなのだが、たぶん、自分が緊張をほぐすためにフォローをいれただけだと思われているのだろう もうため息もでない そして 「ムーンエンジェル隊、烏丸ちとせ少尉、これより辺境惑星調査に向かわれたタクト・マイヤーズ少将の護衛任務に出向します」 夢と希望に満ちた声とまなざしで告げられると、やはり不憫でどうしようもなくなってしまうのだった
「タクト・マイヤーズ少将…か」 ピッ 携帯モニターに映し出された映像を見ながら呟く …と、いけない 「司令官ってお呼びしたほうがいいよね」 つぶやき そして 「タクト・マイヤーズ司令」 …うん。しっくりくる。 不思議だ どこか、おちつく モニターに映っているのは、歳よりも少し若く見える青年 いたって普通の、なんというか、どこにでもいそうな好青年 だが、このトランスバール皇国内で彼のことを知らない人間は、いない 若干21歳という若さにして少将、もちろん皇国軍初にして最年少 いくらクーデターで高級将官は皆殺しになったからといっても異例中の異例だ だが、それでも半年前の彼の働きからすればむしろ低い地位だともいえる 「救国の英雄…」 英雄、なんて御伽噺や児童小説の中だけの存在だと思っていた そう、半年前のクーデターが起こるまでは 5年前、流刑にされた廃皇子エオニアが、未知のロストテクノロジー”黒き月”を従え起こした、クーデター 皇族唯一の生き残り、幼い…シヴァ皇女を護り 聖母シャトヤーン様からすべてを託された 一人の青年と、五人の天使達 そして、見事に、エオニアを打ち破り、黒き月の恐怖から人類を救った、まさに”英雄” そんな人たちと、同じ時代に生まれたということだけでも嬉しいのに さらに同じ部隊に配属された自分は、すばらしく幸運なのだ。きっと。 そんな物思いにふけっていると
『ちとせーっ』 通信が、はいった 「は、はいっ」 あわてて、モニターを切り替える パッと映し出されたのは、ピンクの淡い髪と白い花のカチェーシャ 『きいたよ、ちとせ、タクトさんのお迎えにいくんだって?』 「はい、桜葉中尉…いえ、ミ、ミルフィー先輩」 映像にでているのは、ミルフィーユ・桜葉 GA001・ラッキースターに乗るエンジェル隊の一人であり、先輩で上司でもある だが、彼女自身はそんなそぶりをみせず 『いいなぁ、私もいきたいんだけど、お仕事がつまっててー』 「す、すみません」 『え?どーしてちとせがあやまるのー?変なのー』 コロコロと笑われる だが、嫌な感じはしない 彼女は、きっと悪意とは無縁の存在なのだろう 『私のかわりに、タクトさんによろしくいっといてね』 返答をしようとした、そのとき…
『ちょっと、ミルフィー!あんたばっかずるいわよっ』 割り込むように、もう一つモニターが現れた 「蘭花先輩」 映し出されたのは同じく、GA002・カンフーファイターの搭乗者、蘭花・フランボワーズ しっかりと手入れがゆきとどいた金髪が揺れている 『ちとせ、あたしからもよろしくいっといて、とくにクールダラス副司令にvvv』 ハートマークを飛び散らせて、蘭花がいった 「クールダラス副司令、レスター・クールダラス准将ですね。はい、了解いたしました」 そうだ、タクト・マイヤーズ司令にばかり気をとられるわけには行かない そこには、救国の英雄を影ながら支えた天才副司令もいるのだから きゅっと、心意気を改める 蘭花はそんなちとせをみながら、ちょっと苦笑したが、きづかれることはなかった そこに
『そんなに硬くなる必要はありませんわ、ちとせさん』 二人とは逆の方向に、モニターが浮かぶ そこには、不思議な白い耳を少し動かしながら、柔らかく微笑む少女がいた 「いえ、そういうわけにはいきません、ミント先輩」 お言葉ですが、と切り返す その様子を、GA003・トリックマスターのパイロット、ミント・ブラマンシュはおもしろそうに眺めると 『ふふ、でもあまり期待しすぎると、手痛い思いをするかもしれませんわよ』 にっこりと微笑まれながら、でもしっかりと釘をさされる どういうことだろう? その言葉の意味を考えようとしたが、その暇もなく
『あははは、ちがいない。あっちについた時のちとせの顔が目に浮かぶようだよ』 笑いをかみ殺しながら通信を開いたのは、フォルテ・シュトーレン GA004・ハッピートリガーを扱う、エンジェル隊のリーダー 軍帽の下から覗く瞳は、大人の色気をたっぷりと含んでいて、どこか危険な感じがする 「やはり、気難しい方…なのですか?」 先ほどの言葉に、ドキドキしながら問い返した 映像で見る限り、そんな印象は受けなかったが、人は見かけによらないというし まがりなりにも、救国の英雄とまで呼ばれる人物だ と…
『あはははははは』 『ほほほほほ…』 『だーはっはっはっ!』 蘭花、ミント、フォルテの3人がいっせいに笑い出しす 「え?え?え?」 『な、なんで笑うんですか?!ちとせが可愛そうじゃないですかー』 ミルフィーがフォローをするが焼け石に水 おろおろするちとせのところに、最期の通信が舞い込んだ その間も、3人の天使たちはそれぞれが笑うのに忙しい
最期の通信は、GA005・ハーベスターのヴァニラ・Hからのものであった 『だいじょうぶです、ちとせさん。タクトさんはお優しい方です』 物静かに、しかし、はっきりと告げられる 「は、はい」 答えを返し だが、しかし 「でも…」 そういって、再びモニターに目をやる すると
『だ、だいじょうぶだよ、ちとせ。タクトさん、すっごい優しいから』 大きく身振り手振りをしながら、ミルフィーユが
『気難しい、あいつが気難しいですって、あははははは』 バンバンとコンソールパネルを叩きながら蘭花が
『ふふ、知らぬが仏、ですわね』 笑いをこらえながらミントが
『くくく、あはははは、気難しいタクトなんて、あたしらが見て見たいよっ』 豪快に笑い飛ばして、フォルテ
もう、なにがなにやらわからなかった そうこうしているうちに
『シャープシューター、出撃準備整いましたか?』 管制塔からの報告で我に還る 「はい」 『では、出撃してください』 「シャープシューター、了解。出撃します」 ピッ ギュゥン コンソールパネルを操作し、起動ボタンを押す 音をたてて、頭上にある天使の輪が光を増した エネルギーを確認する よし
「GA006・シャープシューター…烏丸ちとせ少尉、これより任務に向かいます」
音声パネルに出撃の合図を送る ピッ 音をたてて出撃カウント
5
『ちとせ、がんばってね。タクトさんをヨロシク』
4
『タクトとレスターさんによろしくね、ちとせ』
3
『無事を祈っておりますわ、ちとせさん。ふふ、タクトさんたちにヨロシクお伝えください』
2
『あたしらも早くあいたいって、タクトのやつにせっついておくれよ、ちとせ』
1
『御武運を…タクトさんと無事に合流できますよう…ちとせさん』
0
カウントが0を刻むとともに、ガクンとGが重なった 目前の銀河が、僅かばかり狭まったようにみえると同時に、爆発のように広がる
「はい、先輩方、いってまいりますっ!」
任務で忙しい中を、わざわざ自分のためによってくれた優しい5人の天使たちに、精一杯の気持ちを告げるとそのまま飛び立った
紺碧の宇宙を、紺にカラーリングされた翼が飛ぶ 星の海を翔けながら、思い出すのは父のこと
覚えているのは、父の背中のこと
私の父は、私が幼いころに亡くなった 立派な最期だったと聞いている 父は軍人だった 覚えているのは、背中 優しくて、大きな…私の大好きな父の背中 そして…
『いつか、あの星の海へ…お前も連れて行ってやろう』
果たされることは無かった最期の、約束 私は、父の背中を追うように軍に入隊した だが
ふいに、シャープシューターが鳴いた まだ出逢って一週間でしかないが、もう旧知の親友のような親近感を覚える この、シャープシューターに 格納庫で、出逢ったとき、不思議なデ・ジャ・ビュが襲ったのだ ”そうだ、私は、この子に会うために、ここへきたのだ” 内なる自分の声は確かにそう言っていたと思う 軍にはいったのは、父の背中を追うためだった だが、それとともに、このシャープシューターに逢うためだというのも事実で そして
同じモノを、彼にも感じる
「タクト・マイヤーズ司令…」
呟きは、星の海にかき消された
| 2004年12月25日(土) |
メリークリスマスの日 |
というわけで、メリクリです。 IHATOVのほうには、蛮ちゃん絵を PlanetZoneのほうには、以下の小説をクリスマスものとしてUP。UP。UP の方向で。
「クリスマスケーキ合体スペシャル」
ミルフィーユ編 「よしっ」 パンパンにふくらんだ袋を抱えてミルフィーユは一つ気合いをいれた 自分が今まで寝ていたところには、いつもつけている花のカチェーシャが かすかに見えるようにおかれている。 知らない誰かがみれば、ちょっと布団にもぐって眠っているようだ 「では、いきます」 コンビニで買った簡易サンタ変装セットをつけると こっそりと隣の蘭花の部屋にしのびこんだ
蘭花編 「よしよし、ちゃんと寝てるわね」 真っ暗な部屋の中に入ってきたのは、通販で買ったサンタ服を着た蘭花だ 布団から少しだけでた白い二つの耳を確認すると 蘭花は、その少し上、枕元にごそごそと何かをおいた ちょこんとおかれたのは、激辛系の駄菓子詰め合わせ 「おっけーv」 自分の仕事に満足そうにほほえみ もう一度だけ確認すると、ミントの部屋を抜け出した
ミント編 「おっけーですわ」 フォルテの部屋から出たミントはほっと一息ついた 袋の中身も少しずつ軽くなり始める さてと…と次の部屋へ向かおうとしたとき コツコツコツ 足音 通路の奥からやってきたのは、アルモとココだ 仲良く何かを話しながらやってくる 二人はそのまま… そのまま ミントには気づかず通り過ぎた 二人がいったのを確認してから 「ふぅ、危ないところでした。このサンタの着ぐるみ、なかなか役にたちます わねv」
フォルテ編 「よいしょっと、あとは…」 フォルテは残り一つとなったプレゼントを確認すると、今出てきたばかりの ヴァニラの部屋をあとにした 「あー、明日の朝のあのこたちの喜ぶ顔が目に浮かぶようだねぇ」 上機嫌で最後の部屋へと向かう 彼女の脳裏には、明日の朝、プレゼントを目にしてはしゃぐように喜ぶ エンジェル隊全員の顔が浮かんでは消えていた 「よしっ、あと一人だ、がんばるか!」 それを思えば、こんな夜更けにおきていることも、誰の目にもつかないよう こそこそ行動しなければいけないことも、苦痛でもなんでもないのである。 さっそうと、パーティーグッズ置き場で買った、ちゃちなサンタっぽく 見える変装セットもどこか満足げであった
ヴァニラ編 ちとせの部屋に最後のプレゼントを置いたヴァニラはサンタの服も脱ぎ てとてとと廊下を歩いていた 「あー、ヴァニラさん、あなたは本当にお優しい人だ」 綺麗にクリスマス用に装飾された(なにそれ)ノーマッドがつぶやく 「貴重な睡眠時間をけずってまで、あんな役立たずの人たちにプレゼント をあげようだなんて、どうしてそんなにお優しいのか…はぁ、ますます 惚れてしまいます」 ヴァニラが歩くたびに、ノーマッドの電球やらリースやらが揺れ動く 「それにくらべてあの人たちは、ヴァニラさんが起きているというのに 自分たちはグースカグースカ寝てばかり!というかそもそもですね、 一番年下のヴァニラさんが年上のあの人たちにサンタ役をやるというのが 間違いというものなんですよ」 この後、ノーマッドの愚痴はヴァニラが部屋に戻ったあとも続いた…。
ちとせ編 「あれ?なんだろう、これ」 ミルフィーユの部屋でちとせがそれに気づいた 自分がプレゼントを置いたそばに、ほかにもなにかがつまれている きにはなったのだが 「いけない、いけない」 時間がないんだとあらためていいきかせ、自分のプレゼントを枕もとに置く 置くときに、ちらりともう一度確認する ふとんから除いている白い花のカチェーシャは間違いなくミルフィーユのもの ばっちりだ かんぺきだ 誇らしく、自分で自分の胸をたたいてみる 今日のために造ったサンタ服が小さな音をたてた 「おやすみなさい、ミルフィー先輩」 ちとせは小さくお辞儀をすると、ミルフィーユの部屋をあとにした
タクト編 「あ、あれ???」 エンジェル隊全員にプレゼントを配り終わり、部屋に戻ったタクトは首を かしげた 見慣れないプレゼントが ひとつ ふたつ みっつ よっつ いつつ むっつ 「なんだろう…?」 自分が部屋をでたときには、こんなものなかったはずなんだけどなぁ といいながら ためしに手近な場所にあったのをひとつとってみる 「銃だ」 カチャリと音がしてでてきた銃には ”メリクリ!護身用にひとつもっておきな サンタさま” というメッセージカードとともに、紫のリボンがしてある 首をかしげつつ、その隣にあるやつに手を伸ばす 「ぬいぐるみ?」 どこかでみたことのあるピンク色の物体 ”プレゼントです。おなかを押すと鳴きます サンタより” 淡いグリーンのリボンとともに、短いメッセージカード みっつめ 「ケーキだ、おいしそう…」 ”メリークリスマス!食べてくださーいv サンタv” ピンクのリボンの包みからでてきたのは、クリスマスケーキ おなかがすいていることを思い出す 「う…なんだろう、辛い匂いが…」 ”あつーいクリスマスをv サンタよ” 真っ赤なリボンがかかっていたのには、激辛と予想される色の肉まん 逆に 「おかし、かな?」 動物型のボトルの中には、昔、小学校の遠足なんかで買った類の駄菓子 ”メリー・クリスマス。プレゼントですわ サンタですわ” ブルーのリボンがはらりとほどける そして、最後のひとつをひらける 「これは、たしか…えっと”おまもり”だったかな」 たしか、ちとせが前におなじようなものを持っていたような気が 黒いリボンとともに、最後のメッセージカードには ”メリークリスマスです サンタです” 「???」 タクトが首をかしげているころ 同じような行動を、エンジェル隊全員がしていたことを 誰もしらない…。
以来、エルシオールには6人のサンタがいるともっぱらの噂です
今日は、JACKちゃんのおにいさんが京都へいくというので、便乗して つれていってもらいました。
まずはゲーマーズでGAグッズをゲット。 超ミニのクリアファイルが便利なんで、もう何種類か買おうと みてみると、いつも見るノーマッドのほかに、蘭花があるんですよ 「ってことは、エンジェル隊全員分あったってことなのか?!フォルテさんは」 といって探すこと数分 JACKちゃんが 「フォルテさんのあるの?」 「いや、わからんから探してるのさ」 「ないんじゃない?フォルテさんだし」 「ないかなぁ」 そこへお兄さんから冷静な突っ込み 「ノーマッドがあって、フォルテがないわけないし」
…それもそうだ! その後、アニメイト→メロンブックス とまわり 京都駅ビルのリプトン喫茶でご飯たべて帰宅 その途中でこんな話題
「そうえいば、エルシオール喫茶にはいったの?」 「は?!」 「期間限定で、ゲーマーズCafeがエルシオール喫茶になって、 GAメニューがいろいろあったんだけど」 「いや、しらないっす><」 「そっか。たしかそのメニューの中に
タクトセットがあったはずなんだけど…
…
あったの?!
あったらしいです。 …すいません、泣いていいですか? ちなみに、ミルフィーセットからヴァニラセットまで それとノーマッド丼や宇宙クジラ丼があったそうな … すいません、泣きます
| 2004年12月21日(火) |
いまさらですが…の日 |
今更なんですが 修羅場と真っ向からぶつかって流してしまった蛮ちゃんBD絵は クリスマスにだします。
ごめん、蛮ちゃん(ほろほろほろ)
FINAL☆PARTY☆NIGHT目前(いきませんが) あわせて、いいかげん、あれを始めたくおもいます。 なにが始まるかは、お・た・の・し・みv
| 2004年12月19日(日) |
イベント終わりましたの日 |
イベント無事終了いたしました。 これで、俺の今年の直参イベントはすべて終了となります。 また来年おあいしませぅv
で、イベントの感想なんですが コスプレさんはいっぱいいたんですが、まぁ、なんというか、閑散として おりまして… どれくらい閑散としていたかというと、いつも満員御礼の相方JACKちゃんで すらおいらにタッくん一枚書き下ろしてくれれるほどでした(わからん) ちなみに、今回の俺は凄いラッキーガールで、もう一枚、別の方に タッくんかいていただけましたよv(すげぇ幸せ)
イラストオークションはなんというか、予想通りと予想外と。 とりあえず、TODが予想通りの方の手に渡りました TOSが無反応だったのが少しだけ意外でしたが。 まぁ、流れなかっただけでもありがたいとおもっておきます。 一番予想外だったのは、TOP。 たぶん、これは下手したら流れるだろうなぁという俺の予想を裏切って 3っつの中では最高額で落札したいただけましたv(ありがとーございます) あとで聞いたら 「いや、だって、TOPだけ気合の入り方が違うから」 といわれまして… 実際にそのとおりなんですが、なんというか、そうかそういうものは伝わる ものなんだなぁ、とか考えてしまったわけです。
で、イベント後はお決まりのルートで帰路。 今回は流石にへばっておりまして、車の中で寝てしまいました だいたい、人の車に乗せて貰う時は起きているよう心がけていたのですが… 残念っ(斬り!)
さて、テイルズ・オブ・リバース! 昨日かいたとも思うのですが、とりあえず現在でているキャラの中では
ティトレイが大好きです。
ただ、「受」か?と聞かれるとうなるんですけどね…受…受、かなぁ? 今のところ、好きなキャラ。ということで。 OPは最初こそ「は?なんだこれ」と想いましたが、何度も見てるとやっぱり テイルズ、これで良いような気がしてくれるから不思議。 とりあえず、テイルズのOPとしては異色ですが、リバースのテーマにあって いるということと…今回のリバースはぶっちゃけ、今までのテイルズとは 違う味のゲームということで、こういうのもありかなぁ、とか。 とりあえず、しっかり聞いてみたいので、CDをゲットしたいとおもわれます。 キャラは好きなキャラも嫌いなキャラも現在はいません。 シリーズ初のクール系主人公も悪くはないです。 あと、戦闘は… 戦闘はすごいです 斬新すぎ、ここまでかわるのか、とかおもいました。思い切りが良すぎですよ。 とりあえず、新方式の1作目ということで、全体的な難易度は下げてあるよう ですしね。 まだ、テイルズでは恒例のあれとかそれとかこれとか、いろいろあるんで 楽しみにしていようとおもいます。
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