小説の構想やら更新予告やら短い話やら。
誤字脱字やら単語が中途半端に途中だとか色々あるけど気にしない。

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オロロン×千秋
2002年10月22日(火)

最後まであたしたちの間には距離があった。
あたしは君に触れる事すらできなかった。


ただ呆然と、眺めていた。


冷たくなった君の体を、オセロさんが抱き抱えてあの、寂しそうな表情をうかべたのを。
寂しそうな、あの、怒ったような、でも今にも泣きそうな、いや、呆れたような、あの表情を。


あたしはただ見ているだけだった。
何も言わず、何も目に入れず、耳に入れず。
なにもせずに。
ただそこに座り込んで。

リカちゃんにしがみつかれようとも、ただあたしは、力なくしなだれたその細長い腕がだらりと重力にそってぶらさがっているのを。




もう声をあげることもなく。




世界が真っ白になっていく気がした。


*
なんだろう。これ。え?状況説明?
つまんねぇ…!
もうネタバレなんて今更ですよね。
オロロンと千秋の恋愛は本当よかった…凄い好き。



ゴクアク前提ナンアク
2002年10月19日(土)


『人は感情で動くもの。理屈に縛られてはいけない』

どこかで、聞いた言葉。何かの本で読んだのかもしれない。
そんな事をぼんやりと考えながら、南は電車に乗り込んだ。病院へ寄ってから学校に行ったせいで、通勤ラッシュから数時間ずれたおかげで、電車は混んでも空いてもいなかった。
とりあえず、あと二駅だし、と座らない事にした。そのまま鞄から文庫本を出しながら、乗車口のそばに寄り掛かった時。

「あ」

思わず、声が出た。
ふと視線がいった向側の、ホームのベンチに。

自分とおなじ、あの特徴的な制服姿の千石と、亜久津が、いた。

「………ちょっとまて、今何時だよ…!」
ホームの時計を見れば、時計は11時半過ぎを指している。2人揃ってサボりのようだ。
「……何してんだ…あいつら…」
千石はいつもどおり楽しそうに亜久津に話し掛け、亜久津はほとんど無視しているように見える。しかし時たま面倒臭そうに千石に視線をむけたり、二、三言、何事か言葉を返している。

ふ、と千石が満面の笑みを浮かべて下を向いた時。
亜久津の、唇の端が微かに、だが確かにゆがめられたのが、見えた。
その、顔はひどく、

ひどく優しい笑顔で。

南は驚いて目を見開いた。千石はきづいていないように見える。
しかしすぐにその笑顔は消えて、亜久津は何事か呟いたように見えた。

駅のアナウンスがながれ、乗車口が閉まる。
だが南の視線は向い側のホームの2人にとめられたまま。
そのまま電車がはしりだしていく。


動いて行く、視界。
遠くなる、姿。


ガタン、ゴトン、と電車はゆっくりと走り出した。
だがそこから離れるのは安易で、すぐの事だった。
南は首をふるように下をむく。

あの、表情が。
目に焼き付いて。

あの、千石にだけ、むけられたのであろう、あの、ひどくやさしい笑顔が。
自分には決して向けられる事がないだろう、あの、笑顔が。

一瞬に満たない瞬間を目撃出来たのは、なんだか得をしたような気もしたが、心が、痛んだような気がした。


南は、結局自分は理屈にしばられてしまうのだなぁ、と思いながら、ぼんやりと外にむけていた目をとじた。
--
なんであたしのナンアクってゴクアク前提ばっかなのか。
それはやっぱりゴクアクが一番好きで、三角関係ってものが好き、ってのが災わいしているのか。
いつもいつも申し訳ない。
--
サスペリアが見たい。あたしあれ見た事ないんすよ…どうなん?



パラレルそのいち?
2002年10月15日(火)

その日は嵐が来ていたので、外に出る事はなかった。ときたま聞こえるなにかがはがれて飛んで行く音に、屋根でも飛ばされるのではないかと内心びくつきながらも床掃除やらを適当にしまし、一日中ほとんど寝ていた。
嵐はきっと明日には過ぎ去っている、そう思って別段大事ではないと思った。テレビでも大した事はないといっていたのだし。
そう思って、千石はその日、ずっと外に出ずに寝ていた。

異変に気づいたのは翌朝の事。明け方に少し雨が振ったおかげで、土の色はすこし濃くなり、屋根からはぽたり、と水滴が一定の感覚で流れ落ちていた。嵐の所為で木々の葉が無数に落ちている。雨に濡れてべったりとした印象をうけた。
境内の掃除をしていて、ふと帚で掻き集めた無数の葉の中の一枚の色に違和感を覚え、しゃがみこんでその葉を拾い上げる。
「……血……?」
すこし黒ずんだ血が、数滴着いていた。触れると指先につく。ついてからさほど時間はすぎていないようだった。
猫か何かの血だろうか、と思いながら葉を捨てると、湿った土に滲む、赤黒い血のようなものが目にはいった。千石は何かと思ってひきよせられるように途切れ途切れの血の跡を辿る。
段々と量の増えて行く血液に、これは猫などではないような気がして、恐怖感に似た感覚を覚えながらも、千石は血の跡を辿った。そして寺の裏側へとさしかかる角からそ、っと裏側をのぞくと、そこには荒い息遣いで、建物に背中をあずけて座り込んでいる青年がいた。
彼の左腿あたりからジーンズに染み込んだおびただしい血量と、噎せ返るような血の匂いに、千石は眉間に皺をよせた。
やばい、かかわるのはやばい、かかわっちゃだめだ、と頭の中で誰かがいうように警告を鳴らす。だがそれとは反対に千石は彼にちかづいた。傍に近付いて、膝をたてて顔をのぞきこむ。自分のズボンに血が染み込むのがわかったが、気にしない。
透けるように白い髪の毛をした青年は、ぎろりと千石を睨んだ。鋭い金色に燃えているような、見た物を突き刺すような瞳に一瞬千石はたじろいだが、彼はすぐに目をとじ、ぐらり、と糸が切れた操り人形のように横にたおれこむ。千石はあわてて彼を抱きかかえるようにささえた。黒い長袖のタートルネックではあったが、体温は、触れた感じからすると、常人より幾らか低いようだった。血液がこんなに大量に流れ出てしまったからだろうか、とも思ったが、とりあえず場所を移動させてできるだけの手当てをしよう、と千石は彼を抱えた。
「……う、わ……」
わりといい体つきをしていたのでてっきり重いかとおもったが、そんな事はなく、思わず驚きの声をあげてしまうぐらい軽かった。
零れ落ちた血液も、生暖かいとは思ったが、やはり自分が触れた事のある血液よりは、いくらか冷たいような気がした。
まぁ、それは空気が寒い所為だ、と思って千石は気にしなかったのだが。

--
つづく…………かもしれない。
微妙。つづけたいけどどうよ。
ぜんぜん動いてなくてすいません…(苦笑)
なんていうか。一部の人はどういう設定かわかったかもしれない。
まだ全然かけてないんだけどな…;

……あれだよ、昨日だかにあたしが言ってたやつ。(私信)
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心の中ではこっそりとヒューズ中尉(鋼の錬金術師)追悼中。
てか本当なんですか。本当ヒューズさん亡くなったんですか。どうなんですか。どうなんですかガンガン読者さん…!
うわあぁあん!大好きなの!大好きなの!鋼が好きな理由の一人なのに…!
うわー読むのが怖いよぉ!(涙)




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