短いのはお好き? 
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2002年07月27日(土) 69好きに69の質問



1:ハンドルネーム、生年月日、出身地は教えないでください

2:血液型、星座で好きなのは?

3:目標としている身長、体重、靴のサイズは?

4:オトコに目覚めたキッカケは?

5:CDは何枚割りましたか?

6:生まれて初めて買った(あるいは、万引きした)レコードは?

7:オススメのCDショップの可愛い子がいたらメアド教えてください。

8:初めて行ったコンサート、ライヴ会場は?

9:ライヴであったいや〜なエピソードを教えてください。

10:ヘドを吐くほどベルトをきつくしめす過ぎて後で苦しんだ経験はありますか?

11:楽器をやっていますか? 人生やめますか? パートタイマーの経験は?

12:クスリをやっている方に質問です。使用薬について教えろ、コラッ!

13:オーディエンスとは何をさしますか?

14:間瀬さんの意味が分かりますか?

15:常に世の中や胸囲に不満を感じていますか?

16:バストトップは敏感ですか?

17:カラオケでの18番ホールは?

18:購読しているPC雑誌は?

19:よく観る低ノウヤラセ番組は?

20:好きなラヴホがあれば教えてください。

21:ヴィヴィアン・キャンベルについてどう思いますか?

22:これをやると一瞬でトベるぜ!! ってクスリ教えてください。

23:好きな化粧品全て挙げてください。

24:大好きな果物を全て列挙ください。

25:歌謡曲以外に好きなジャンルは?

26:一番のオキニの洋服は?

27:思い出にのせて、1曲踊ってください。

28:離婚してしまった事が悔やんでも悔やみきれない芸能人は?

29:なくなってしまったけど返してほしい盗品があれば挙げてください。

30:好きなヒトに嫌いな食べ物を食えといわれたら?

31:収賄疑惑のあるクリーンで売ってる政治家をどう思いますか?

32:許せないプロバイダがあれば挙げてください。

33:好きな音楽評論家が実は性犯罪者だったら?

34:佐藤栄作を知っていますか?

35:アーティストやミュージシャンに本気で憧れるよりも、平凡が一番だと思いますか?

36:楽しいエピソードを教えてください。

37:絶対誰にもいえないあなたの秘密を教えてください。

38:<いま思えば何で自分は昔こんなにも可愛かったたんだろ…>と思うことはありますか?

39:自分が今現在好きなヒトのことを、いつまで飽きずにいられると思いますか?

40:ニコンチン派? アルコール派?

41:大嫌いな映画はなんですか?

42:自分にオンナを感じる時はどんな時ですか?

43:理想の同性愛について思う存分語ってください。

44:これは迷盤! と思うアルバムを全て挙げてください。

45:名ラストシーンとして今も心に残るラストシーンは?

46:最近注目してるサイトを教えてください。

47:好きな作家、詩人?

48:好きなスポーツ・カーは?

49:臨死体験はありますか?

50:これだけはどうしても身体が受けつけない! というクスリは?

51:映画を観てよく泣くほうですか?

52:自分は結構モテるほうだと思いますか?

53:ファッションに興味がありますか?

54・セックス! ドラッグ! ロッケンロール!!ってご存じですか?

55:面白い下ネタありますか?

56:あなたが世界一だと思うギタリストは?

57:好きなサイト全て挙げてください。

58・嫌いなサイト全て挙げてください。

59:好きなカップ麺を全て挙げてください。

60:好きなドラマを全て挙げてください。

61:好きなポテトチップ全て挙げてください。

62:ラーメンはお好き?

63:楽譜は読めたほうがいいと思いますか?

64:搾取されているとおもいますか?

65:弾痕を見たことがありますか?

66:神様は誰だと思いますか?

67:煙草をいっぺんに何本吸えますか?

68:私になにか質問はありませんか?

69:あなたはいったい誰ですか?








  おつかれさまでした。


2002年07月21日(日) 告白

 

「あのさ、ところで……」

 あざみ野はビールを飲む手をとめて言った。

「好きだっていう意思表示はしたわけ?」
「いえ、だからそれはまだ…。あの、怖いんです。怖いんですよ、この関係が、いまの状態が崩れちゃうんじゃないかと思って…」
 あざみ野は半ばあきれて言い放った。
「あのさぁ、今の状態っていってもさ、なんにも始まっていないよね。彼女と一体感があるって確信してるみたいだけど、それってただ標くんの思い込みだけでしょ。まあ、俺なんかにはよくわかんない世界だけれど、標くんはいったいどうしたいの? プラトニックな恋愛ごっこをつづけたいってこと?怖いからっていってもさ、男なんだからはっきり意思表示しなくちゃ。それとも、彼女がなんとか言ってくれるのを待てるわけ?」
「いや、ほんと駄目なんです、こういうの経験なくって…」
「経験ないっていってもさ……まあ、いいや。で、またどうして不能ってことになちゃったの?」
「それがぜんぜんわかんないんですよ。原因さえわかればなんとかしようもあるんでしょうけれど、ぼくには何もおもいあたらないんです。でも、強いて言えば彼女にやっぱり原因があるんでしょうね、電話してくるなって言われた頃からおかしくなったような感じだから…。会社では誘うような素振りをするくせに電話かけてくるなと言うし、で、思い切ってデートに誘っても駄目だって言われるしで、相当精神的にまいちゃって…」
「なるほどね、で、どうしたいの?」
「え、どうしたいって?」
「だからさ、このまま手をこまねいて他人ごとみたいに傍観してるつもりかってこと。俺も不能については詳しくないからよくわかんないし、標の言うとおりだとも思うけど、彼女のせいというより標自身の煮え切らない白黒はっきりさせないってのが一番の原因なんじゃないの。それにしてもさ、こういうのってデリケートっていうのかね。男ってデリケートな生き物なのかしら? なんてね」
「あざみ野さん、冗談はやめてくださいよ」標は少し怒った口調でいい、あざみのをにらんだ。
 無理もない。あざみ野は自戒を込めていったつもりなのだったが、標は相談している当の相手もインポであるなどと露ほども思わないのだから。
「とにかくさ、なんだかんだ悩んでないで、男なんだからズバッと告白しちゃいなよ。それで駄目なら駄目でいいじゃん。彼女幾つ?」
「21です」
「そうか、21か。いずれにしろさ、もう電話かけてくるなっていってるんだから、駄目もとではっきり意思表示しなよ。好きな奴がいたっていいじゃない。うじうじしてるから結局立たないなんてことになったんじゃないの」


 わかりました、もう女の話はやめましょう。音楽の話をしましょうよ。と、標は自分から一方的にこの話を打ち切ってしまった。その標の毅然とした物言いが決心の現われなのか、あるいは、同情や慰めの言葉を期待していた、あざみ野への失望またはある種の反感から生じたものであるのか、あざみ野には全くわからなかった。
 この標の唐突な話の中絶こそが、標のやり方なのだろう。つまり、標は結局何の意思表示もすることなく全て自分の内にしまい込んだまま、ばっさりとこの恋を断ち切ってしまうのだろうなとあざみ野は思うのだった。


 その後場所をかえ、終電近くまでふたりは飲んだ。標を駅まで見送ると、あざみ野はひとり夜道をそぞろ歩いて帰った。
 

 さめざめと泣いた
 
 標の声が聞こえてくる
 
 怖いんです 

 怖いんですよ

 この関係が 

 今の状態が崩れちゃうんじゃないかと思って

 それはまったくあざみ野自身だった
 
 

 自分の声が聞こえてくる
 
 なんだかんだ悩んでないで
 
 男なんだからズバッと告白しちゃいなよ

 それで駄目なら駄目でいいじゃない

 うじうじしてるから

 結局立たないなんてことになったんじゃないの

 それもすべて自分のことだった



 いつからだろう標のことを好きになったのは

 想いを告げることなどできるはずもない

 もう歩けない

 肩を揺らして嗚咽した

  




2002年07月20日(土) 恋は盲目


Gは所詮女の子の街で、飲むところではなく、あざみ野が入ろうと思っていた地酒専門の店は既に閉まっていた。ふたりは人影も疎らになったGの街をうろつき、やっと半地下にある居酒屋を見つけ、そこに腰を落ち着けた。
 
 

 ここは台湾料理を出す店らしかった。
 とりあえず、ビールで乾杯したあと、標(しるべ)は意外なことを言い出した。
「実はこんなこと誰にも話せなくって……あの、おれ……インポになっちゃったみたいなんですよ」
 あざみ野は口に含んだビールを一気に戻しかけた。
 まだ乾杯をしたばかりだというのに、素面では言えないだろうと思える標の唐突なその告白にあざみ野は面食らったが、それ故に標がどれだけ悩んでいるのかが察せられるのだった。
 が、しかしインポのお仲間がこんな身近にいようとは思ってもみなかったあざみ野は、妙な安堵に似たようなものさえ覚え、急に標に対し親近感を抱いた自分がおかしかった。
 そんなあざみ野の表情の変化を、被害者? による妄想から自分が笑われているのだと受け取った標は、「だから言うの嫌だったんですよね」とぽつりと言った。
 あざみ野は、いやそんなんじゃないんだよと否定したかったけれど、まさか自分もインポなんだよとは言えず、複雑な思いにかられ一気にグラスをあおった。ここで、なーんだ俺もそうなんだよと、笑顔で言えるようならば楽? なのかもしれなかったが、これが俺という人間の限界なのさ、なんて思ったりもした。
 しかし、寂しい者同士、肩叩き合って慰めあう自分たちを一瞬想像してみると、それはあまりにもみじめで情けない図であって、あざみ野はやはり聞き上手に徹しようと密かに思い、標が話し始めるのを待った。



 標は俯いたまま、空になったグラスを手で弄びながら話し始める。


「実は…4月に入社した女の子に一目惚れしちゃって……まだ、告白はしてないんですけどね、もうなんにも手がつかなくって……あざみ野さんにもそういうことってあったでしょ?」
「まあ、遠い昔にそんなこともあったかもしれないけど、それとインポとどういう関係があるわけ?」
「いや、直接は関係ないんでしょうけれど、デートに誘おうとしたら、好きな人がいるっていうんですよ。それで、もう為すすべがなくなっちゃって…。で、とりあえず電話番号だけはきいといたから、電話かけまくったんですよね。最初のうちはそれでもまあなんとか話ができてたんですけど、暫くしたらもう電話しないでくれって言い出しちゃって……もうどうしたらいいのか自分でもわかんなくなって途方にくれちゃって………」
「ちょっと、待ってよ、なんでまたそんな簡単に途方にくれちゃうわけ? まだはじまったばかりでしょ」
「…いや、もう1年くらいこの状態がつづいてるんです。去年の4月ですから彼女が入って来たのは」
「えっ、1年! なにそれじゃ、1年ものあいだ電話だけしてたっていうこと?」
「ええ、まあ…。それが、社内では彼女、ぼくのこと好きだっていうような素振りをするんです。それがうれしくって……で、そうこうしてるうちに、絶対彼女はぼくの全てを理解してくれているんだっていう確信を抱くようになって来たんです。そういうことってありませんか? 互いをわかり合えているっていう、なんかこの一体感ていうか、ぼくにはそれがはっきりと感じられたんです。彼女の視線とか、何気ないしぐさとかすべてぼくには意味があるように思えるんですよね」
 あざみ野は、これは相当重症だと思うと共に、信じられない気持ちで開いた口が塞がらなかった。
 これじゃあ、まるで中坊じゃないか、いや今時の中学生にもこんな奴はいないかもしれない。恋は盲目とはよく言ったものだけれど、それにしてもいい大人が中学生なみ? の恋愛ごっこに一喜一憂しているとは……。
 

 標の話はさらにつづいた。


2002年07月15日(月) 罪と唾

 

 あざみ野が、ツタヤから『ポンヌフの恋人』と『ファイトクラブ』を借りて戻ってくると、標(しるべ)から電話があったという。
 標はおかしなやつで、いまだにケータイを持っていない。ケータイを持たないのは俺のポリシーだと公言して憚らなかったので、いまさらそれを撤回することも出来なくなって実際のところは困っているのではないのかと、あざみ野は考えていた。
5時過ぎに再び標から電話があった。案の定、飲みに行かないかという誘いの電話だった。いつもならば急な誘いは断るのがあざみ野の常だったが、標がG駅まで来るというのでやっとその気になった。
 G駅の南口で標を待ちながら、あざみ野は駅前を行き交う人々の様々な顔を見ながら、どうしてまた標はわざわざG駅までくるなどと言い出したのだろうかと漠然と思った。何か電話では話せないことがあるのかな、なんて考えてもみたけれど、そんなことより駅前の売店を背にしてさっきからずっと改札口を見つめながら悲しそうな表情をして佇んでいる少女のことが気になって仕方がなかった。美しいその少女は悲しさを湛えた表情ゆえに更にその美しさを増しているようで、あざみ野はこんな子に悲しい思いをさせている奴は誰だろうかと、標のことなど忘れて彼女をじっと見つづけていた。彼女に悲しい思いをさせているのは実は自分なのだとあざみ野は空想してみる。
 久々のデートであるのに、よんどころない急用ができて抜け出せず、待ち合わせの時刻をすでに1時間も過ぎていた。電車のドアが開くと同時に飛び出して一気に階段を駆け下りる。彼女はまだ待っていてくれるだろうか。このときほど自分を呪ったことはない。あんな優しい子を待たせるなんて、それも1時間も。お前は鬼だ! 犬畜生だ! もし、彼女がまだ待っていてくれたなら土下座してまでも謝ろう。
 と、そのとき、亜麻色の長い髪がチラッと見えた。彼女だ、彼女にちがいない。しかし、彼女は半ば柱の影に隠れるようにして俯いたまま彫像のように動かない。ただその亜麻色の長い髪だけが風になぶられ揺れていた。自動改札に並ぶ長い列が少しずつ縮まるにつれ、死刑を宣告された殺人犯のように足取りが重くなってゆく。
 いや、そうではない。今まさに死刑の宣告を受ける為、ぼくはこの場にやって来たのだ。そして改札をぬけ、彼女の前にぼくは佇む。永遠のときが流れ去る。いや、ちがう。その瞬間から彼女とぼくのときは永遠に停止してしまう。時間を遡ることも出来ないし、未来もない。彼女の亜麻色の髪ももう風にそよがない。ぼくの手も足も動かず、まばたきさえも出来はしない。
 そのとき、彼女の痛ましいほどの悲しげな表情が、ぼくには笑っているように思えた。そして、そう思った刹那、彼女のこの世のものとは思われない冷ややかな微笑みを湛えた、ぞっとするほどに美しい顔全体に細かい亀裂がぴりぴりと走った。そうして、顔面が土くれのように剥がれ落ちてゆき、髪も束となって抜け落ちていった。ぼくは朽ち果ててゆく彼女のそのすべてを見ていなければならないのだった。それが、ぼくへの罰であり、罪を購うことなどもう未来永劫出来はしないのだ。



2002年07月14日(日) ノーブラ(ンド)宣言!


 樫村が、レンタルビデオ屋から『ポンヌフの恋人』を借りて戻ってくると、ミチルから電話があったという。
 ミチルはおかしなやつで、いまだにケータイを持っていない。どうした訳でケータイを持っていないのか尋ねてみたこともなかったが、もう眠いのでまたあした。おやすみなさい。 
 


2002年07月13日(土) ノーブラ(ンド)宣言!


 いつもいつもフィクションばっかで、ホラばっかついてる私ですが、今回はマジ怖い体験談です。
 

 ほら! あなたの後ろに誰かいる! 
 あ、いま振り返ったでしょ? 振り返ったよね?
 ガハハハハハ。


2002年07月12日(金) 女性たるものすべからく優美たるべし

 スズキくんの彼女は、スッチーということでなんかちょっぴり羨ましいかなってのはあるんだけれど、なんかわけわかんない人のようで、「ねぇ、なんでスッチーになったの」というスズキくんの問いに彼女は、フライトのあとの将棋がたまらなくいいのと答えたらしい。
 なんとなくその場はそれで終わったんだけれど、よく考えてみたら答えになってないとスズキくんは気付いた。たまらなくいいとわかったのは、すでにスッチーになってからのことだろうし、それとも誰かに聞いたんだろうか。それならば、たまらなくいいって聞いたから、となる筈なんだけれど単なる誤りなのだろうか。
 そして更に、すさまじいほど物忘れが激しいらしく、フライトするのに(ちなみに彼女の初フライトは、サマルカンドだったとのこと)パスポートや、IDカードを忘れたり、制服さえも忘れた事があるらしい。開いた口が塞がらない。単なるあわてんぼなのだろうか? そういえばサザエさんに似ていなくもないような……。
 モックアップと呼ばれる本物の機内にくりそつな模型を用いての訓練でも失敗につぐ失敗でJAS始まって以来の大物(別な意味で、それでもめげなかったので)と呼ばれていたらしい。
 それと彼女には凄い特技がある。特技というとだいぶ語弊があるかもしれないけれど、実は彼女は、そろばん3級だそうで、10桁くらいの暗算をしながら10粒のサクランボを口に入れ、舌でへたを次々結ぶことが出来るらしい。で、そのくらいだったら誰でも出来そうな感じだけれども、それからが彼女の真骨頂で、それらのことを同時進行で行いながらでプロ顔負けの腕前で素晴らしい書を揮毫しつつ、美味そうな千枚漬けを器用に漬けるのである。
 ちなみに彼女の好きな言葉は、『女性たるもの すべからく優美たるべし しからずんば 死すべし』とのこと。




 


2002年07月10日(水) リルハンメルの笛吹き童子


こんばんは。

おひさしぶりぶり。
いつもメールしようと思いつつ、なかなか出せず仕舞いで
きょうまで来てしまいました。

しかし、正己君と俊ちゃんのことは強いて考えないようにしようと
しない限り、・・・ってゆうか、空気みたいな存在ですね。
常に意識はしなくも、なくてはならない存在?
ちょっと、てれますが。

で、またなぜメールしようと思い立ったのかと申しますと、
18人目の子供ができました。
ていうか、もううまれちゃいました。

てっきし、男の子とばかり思ってたのに実は女の子なのでした。
サトと名付けました。
GOD FATHERですね。というか、実の父親ですが。

しかし、駄目おやじは、ほんとうに駄目人間で仕事もしてまへん。
まじで生活が危ぶまれます。

俊ちゃんのほうは、どうですか?

それでは、またメールします。


P.S ロストロポービッチのバッハ無伴奏チェロソナタのCDでてるんですね。
先日はじめて知りました。
以前俊ちゃんとカザルスの方がいいと俺がいった言わないで口論になってしまったことを思い出しました。ごめんくさい。いやな思いをさせちゃって。
カザルスのほうが、軽いし、演奏の速度もやけに速かったように記憶しています。
ロストロポービッチの崇高な響き、もう一度ゆっくり聴いてみたいです。





2002年07月09日(火) 雨のにほひ

 いつものように、汚い上っ張りを着て単純作業に勤しんでいたら
左の耳が不意に、ちょうどエレベーターに乗ったときみたく詰まったようになって、ああ、また始まるなと思ったらもう後のことはぜんぜん憶えてない。
 気付くと床が目の前にあった。どのくらい倒れていたのかもわからない。たしか遠くのほうで誰かが歌を唄っていた。なんの歌だったのか、旋律は今も頭のなかで
鳴っている。

 
 キムラちゃんは、やけに派手な音をさせて床にぶっ倒れた。みんな作業する手を止めて一斉に音のした方をみた。ぼくのとこからは彼の姿はまったく見えなかったけれど、それがどんな事態なのかは概ね想像できた。

 
 お昼にもんじゃを食ったのが拙かったのか、あるいは、昨夜マイルスの『in a silent way』を聴き狂ってたのがいけなかったのか。でもあれはほんとに病みつきになるんだから仕方ない、マクラフリンのあのギター! もう身悶えせずに聴いてはいられないほど。てか、音楽全体がこの世のものではない。楽曲がどうのこうのとかいうレヴェルじゃあないんだ。夢見るような音楽。

 
 キムラいい加減にしろよ、MP3で何聞いてるのか知らないが、仕事中に聴いていいと思ってるのか。おまえはいいな、得してるよ。そのキャラじゃ誰もがキムラじゃ仕方ないって、思ってくれる。おまえもしかしてそのキャラ狙ってやってんじゃないだろな? でもな、仕事中に寝るのだけは許せん。




 そうだ、わかったあの歌は、zeppの『天国への階段』だ。

 


2002年07月07日(日) 空模様の加減が悪くなるまえに

渋谷のタワーレコードでひと暴れしたぼくらは、次いでNHKにいくことにした。むろんファイヤー通りを闊歩してゆくのだけれど電力館が視界に入ったのだろうか、スズキくんが急に入ろうよとダダをこね出した。

「ね、クイズに答えて景品もらお。おれもう何十回って入ってるから全部答え知ってんだよ」

 ぼくはなんとかスズキくんを宥めすかし、電力館を諦めさせた。というのも急がないとNHKで渡辺香津美のライヴが始まってしまうからだ。すでに一回目は終わっている筈で二回目に間に合うようにとタワーを後にしたのだった。
 
 スズキくんが言う。
「そのさ、香津美っていう人そんなに上手いわけ?」

 スズキくんは、ノイズとプログレという相容れないジャンルには詳しいのだけれどジャズには疎く、ヒノテルって誰? っていう具合なのだった。
 
 渡辺香津美のライヴ告知をタワーで見たのだったが、ぼくは即座にある計画を思いついてしまい、CDを叩き割るどころじゃなくなったのだった。
 
 計画遂行にはギターが不可欠なのだけれど、あいにく持ってきてないので、どこか楽器屋で調達しなければならない。しかし、ギタリストの端くれとしてギターならば何でもいいというわけにはいかないのだ。きょうは何にしようかと暫し悩んだすえ、チャーでゆくことにした。どうでもいいけど、彼のFirstは、最高だ! 背景に霊峰富士山のアルバム・ジャケもgood! というわけで? つまりムスタングってなわけでして。
 要はですね、楽器屋に殴りこみをかけ、店員があっと言う間に疾風のごとくムスタングをかっさらって脱兎のごとく逃げまくりで、そのままNHKホールに乱入し、香津美と壮絶なギター・バトルを繰り広げるという崇高遠大な計画なのでありんす。
 
 ぼくらは、モスにはいってオレンジ・ジュースを飲みつつ、ナンタコスを食べた。ひとつ隣のテーブルにはコスプレのお姉さまたち。
 

「乱入は諦めてコスプレのちゃんねーでも口説くってーのはどうよ?」
「うっさいな。少し黙れってーの。いま香津美と演る曲なんにするか考えてんだからさ」
「ピンク・フロイドの『原子心母』か、イエスの『危機』できまりっしょ」
「きみは世の中のために早くいなくなったほうがいい」

 
 2時間後。ぼくらはいまだにモスに居座りつづけてる。こんなことってあってもいいんだろうか?
だって、コスプレのネーちゃんたちが席を立ったあと、そのテーブルにモノホンのヨッスィーが来たのだった。ジャーマネらしき人物とふたりで、ジャーマネは入ってきたときからずっとケータイでしゃべりまくってる。たぶんさ、渋スタで収録があるんだよ、と知ったふうな口をきくスズキくん。
 もうスズキくんの喜びようったらなかった。酸欠のカバのように大きく眼を見開き、ただひたすら口を開閉するばかり。ぼくは、なんか尿意を覚えトイレに立った。
 戻ってきてびつくーり! ヨッスィーたちも、スズキくんも影も形もない! ぼくはあせりまくったけど、よく考えてみたらケータイですぐスズキくんはつかまるんだと思って、なんかほっとした。




2002年07月06日(土)   刹 那  



飛行場に離着陸する飛行機を見るのが好きだ
ある程度の距離があると
まるで機体が空中に停止しているように見える
時間がそこだけ止まっている
そのときすべての音は存在しなくなる
ぼくの思考も停止する
その瞬間がたまらなく好きだ


なぜこんなにもその光景に惹かれるんだろう
息がとまるほど美しいと感じるのは何故だろう
時間が停止する瞬間ていうか 
スローモーションの光景は何故か美しい
と思うぼくの審美眼は狂ってる?


なんかよくわかんないけれど
はかなさ みたいなもの?
『マトリックス』で時間が停止するシーンがあったけど
やたら美しいと思ったぼくはただの馬鹿でしょうか
写真が好きなのはそのせいだろう
刹那こそ美しい






2002年07月05日(金) ワッフル



ぼくの座ってる前に立たないでください
ぼくはそんなお人よしに見えますか
若いから席を譲ってくれるだろう
そう思ってるんでしょ
んなこたねぇーよ じーさん
こう見えてわたし脱ぐとすごいんです(ちょっと古すぎますね)
18くらいに見えるんでしょけれど 実際は72です
それに人類でもありません


さてここで問題です

♪ 18と72の最小公倍数を求めなさい
♪ 18と39と81の最大公約数を求めなさい


渋谷駅のワッフル屋? さんの近くで
その人はひとり立ち喰いしていました
ワッフルを立て続けにもう15個は喰ってます
右手にワッフル左手に牛乳
右手にワッフル左手に牛乳


でワッフルがなくなってしまうと
足元に置いてあった東急の紙袋から
お寿司 ぎょうざ シュウマイ コロッケ 
ロールキャベツ 串カツ ベビーラーメン
やきそば たこ焼き チャーシュー 肉まん
と次々に取り出してはたいらげてゆきました


その人はサングラスをかけていましたが
よっすぃーという人に似ていると友達の鈴木くんは
いうのでした でも 鈴木くんに言わせると街往く人々はすべて
よっすぃーなのでした 


それからぼくらはタワーレコードにいって 
CDを100枚くらいかな? 床に叩きつけ、踏み潰して遊びました


2002年07月04日(木) to you


くすんだ色のシャツを着ていると
気持ちまでくすんできます
それに素材がポリエステルだなんて
サイコーです

ああ はやく梅雨がおわらないかなぁ







2002年07月03日(水) リーマン万歳!


 今朝、電車のなかで痴漢してるおっさんを見た。
おれの隣に吊革に掴まっていた大柄の女性。眠そうな顔をしていたことだけ記憶しているんだけど、その女性の斜め横(おれから見てね)にソイツがいて無論おれはおっさんには全く興味がないからその存在すら知らなかったんだけど、やけに視線を感じてたわけ、ソイツのね。つまりソイツは今から女性に触ろうという時におれがそれに気付いてないかを事前にチェックしてたわけ。
 で、何気なくそちらの方を見ると、そのおっさん(背広のリーマンね)不意に女性の背中あたりから下を覗くような格好? しぐさ? をしてみせてナニかを女性に対して行なった様子だった。てのは、すぐさま女性が向きを変えたから。こっちからはおっさんがなにをしたのかは、ぜんぜん見えなかったんだけど、お尻を触ったのは明白。
 その時のおっさんの顔といったら、薄汚くてほんとにキモかった。


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