活字中毒のワタシの日記

2017年08月07日(月) 樫尾直樹『慶応大学マインドフルネス教室へようこそ!』★★★☆☆


樫尾直樹『慶応大学マインドフルネス教室へようこそ!

心に残ったところ。

マインドフルネスとは何か、そして実際に取り組む時の方法についてわかりやすく書かれた入門書。

「慶応大学」をつけるだけで売り上げ伸びるんだろうけど、慶応大学だから、という特別な何かはありませんでした。

瞑想には、ストレスの根本原因である「気散じ」という緊張を解く鍵がある、と。
こころと体が分離してばらばらになっている状態。
それを一致させるのに役立つのが瞑想。
外に向いた心を内側に向ける。

「マインドフルネスの基本は、自分のからだに注意を向けること」(p49)

ルーチンワークもマインドフルネスのチャンス。

「単純作業はそれを行っている自分にしっかりと気づくことができるので、うまくはまれば外に気を散らすことはすごく少なくなります。
それによって、いつもは退屈してストレスがたまると感じることが、逆にストレスの低減につながっていきます。」(p95)

「からだで起こっていることをつぶさに観察できるようになると、そのほかのことには意識が向かないので、必然的に集中力がアップします。」(p119)

幸福感が増すマインドフルネス。
欲望が満たされるからではなく、
「自分の心が何かを追い求めることをやめて、自分の中にゆったりとくつろいで留まっているという状態で、(略)心のデフォルト状態」(p132)

「心が何ものにもとらわれず執着していない、まさに『心のデフォルト状態』にあるときこそ、本当の幸福の中に私たちはいるのです。」(p133)

マインドフルネスはその手段になりうる。

習慣にして、心穏やかに暮らしたい。
生活に取り入れてみよう!

樫尾直樹『慶応大学マインドフルネス教室へようこそ!



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2017年08月04日(金) 星野源『働く男』★★★★☆


星野源『働く男

病に倒れる前の、バリバリ働いていた頃の原稿を、倒れた後に出版することになった星野源さんが伝える、仕事との付き合い方、生き方。

「サボりたい、遊びたい、働きたくないとボヤきながら、実は今も自分は忙しく働いている。しかし前とは比べ物にならないほど、心は落ち着き、楽しく、幸福であり、仕事も充実している。
そんな現状を踏まえ、これを読んでいるあなたが、次のページからあとがき前までつづく、殻を破る前の自分を見て何かを感じ、自分の仕事や生活にフィードバックしてもらえたらとても幸いです。」(p6)

病気をしたことで気づいたこと。

「しかし、昔のような依存感、中毒感、過剰な苦しみは一切感じない。楽しい。人前に立つ喜び、アイデアを実現する面白さ、そんな仕事をできる立場になった達成感。全てを自分中心に、平熱で感じることができる。」(p5)

平熱で、ニュートラルに、楽しみつつ、味わいつつ、進んでいく人生。

文章の才能はない、と周囲から言われつつ書き続けて得たもの。
「だんだんと、書くことを楽しめるようになってきました。
ずっと憧れていたことが、仕事としてやれるようになりました。
才能があるからやるのではなく、
才能がないからやる、という選択肢があってもいいじゃないか。
そう思います。
いつか、才能のないものが、面白いものを創り出せたら、
そうなったら、才能のない、俺の勝ちだ。」(p19)

彼の生き様に励まされる人は多いと思う。
わたしもそのひとり。
才能がなくても、勝てる。
努力は必要だけど、努力しない天才には、勝てる。

映画「プレシャス」の評論の中で。
「それはつまり、どんなに辛い現実の中にも、ユーモアや笑いが隠されているということだ。いい人生だったかどうかは、それをどれだけ見つけられるかにかかっている。幸せかどうかは、自分が決めるのだ。」(p31)

見つけられる自分でありたい。
生きてることは、すべてネタ!

又吉との対談で。
「又吉 人と話すの面白いですよね。
星野 すっごく面白いです。昔、自分のことを人見知りだと思ってたんです。でも、今は人見知りって気のせいじゃないかって思うんですよね。『人見知りです』と言うのって、『コミュニケーションをとる努力をしない人間なので、気を遣ってください』と言うのと一緒なんじゃないかと気づいてから恥ずかしくなって、5年くらい前から言わなくなりました。
又吉 僕も3年前から言わなくなりました。なんか、人見知りって、生涯背負うものじゃなく、症状やと思うんですよ。今でも出るときがあるんです。この場は無理やなとか、こいつ合わへんなとか。」(p236)

わたしも言い訳をやめよう。
そう思いました。

生きること、働くことをどんなスタンスで捉えるのか。
正直な彼のあり方を心に留めておきたい。

星野源『働く男



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