あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2022年04月04日(月) はる さざめくもの


また
ざわざわと
気持ちが荒れるので
ああまた春が来てしまったと
本当はいっそ泣いてしまいたいような気がしている


空に砂が混じり 風が強く私を翻そうとする
忘れてしまっていたことを恐れながら
春がまた春として鮮やかなことに どこか安堵している
ひかり ひらめくような
また何かを奪っていこうとするこの季節に
ただ言葉なく怯えている


ちから
生きとし生けるもの
揺らして暴きたてるもの
ただこの刹那 うつくしい彼は誰刻
あのひとに
ここにいてほしい
ひりひりと傷む想いだけ 繰り返し揺り起こして思い知らせて



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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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