あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2010年03月08日(月) 未明





歩いて帰る道すがら、
ひどくキスがしたいと思って眩暈に似た気持ち、
これはたぶん欲情と呼ぶのだろうと思う


暗い道をたどる、
足元は薄く街灯のあかりに白んで
水面の上を歩くように冴々としている
その静けさを
見下ろして
誰かの死に顔に向けて唇を落とす日のことを思ったりする
それは
おそらく春に 死んでゆく
おおきな花の樹のせいだと思って
うろたえる歩みは止めず
日々のぬくもりや惰性の中に
ただやんわりと沈んでゆく











↑それはあえて暗がりで低く瞬く

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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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