あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2005年01月24日(月) 風邪をひいた日




すこし、むかしの話。




何から話そうか。

具体的な事象を出すとわかる人にはわかってしまうので、思えばなかなか書きにくい話ばかり。
微熱と頭痛に悩まされて倒れていると、思い出の切れ端のような情景がいくつもいくつも思考の中をひらめいては消える。

そうだなぁ、この日記を見る人の中には、そのころの僕を知っている人が誰もいないくらいのむかしの話をしようか。
それはもう、ずいぶん幼い日の話だけど。


その頃の僕の世界なんて、通う学校の行き帰りと、たまにバスで出掛ける街中と、引っ越してきた元の家の思い出と、それくらいの広さしかなくて、
大きくなったら大学へ行って何か仕事をして、そして引越し前に住んでいた所にまだ住んでいる幼馴染と結婚するんだと思っていた。
毎日はずいぶん大変だった。
学校にいじめとかはなかったし、僕はその中では頭のいい部類にいたので、教室での毎日は別に負担ではなかったけど、家に帰ると気が重かった。
僕は兄ほどじゃないけど幼児教育を受けたりもしてたし、毎日たくさん、やりたくないことがあった。
勉強は嫌いだったな、あの頃は。


・・・書きかけで悪いですが気持ち悪くなってきたのでこの辺で。
また続きを書くよ。





     ぐらぐらする。



2005年01月23日(日) 剥がれる心と裂ける膝





第六感、というものを、僕はもう長いこと信頼しないできたけれど、
あるいは僕にはそんなものは全く無いと思ってきたけれど、
もしかすると僕にもその何がしかはあるのかもしれないと、
すこし、
思う。

それらの予感はもう、たいがいは僕にダメージを与えるものなので、
もしかしたら僕は初めからそんな物事の流れを理解しているのかもしれないな、とも思う。
僕はただそれに気付きたくないだけなのかもしれない。
そんな臆病な知覚。
そんなものでも。



 **



そう、

もしもここに、いたくないとおもうなら、

ぼくはあるかなくてはならない。








↑ではまず、何処へ。

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2005年01月22日(土) よる





こころ が すこしずつ

はがれおちてゆく

そうしてこのからだのあしもとに

はなびらのようにつもった そのしろいものをふみしめて

あなのあいたむねの

だれかのしんぞうをもとめるそのくうどうに

いったい なに をいれようかと

ぼんやりとかんがえている









↑それは真理みたく。

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2005年01月21日(金) ぜつぼう を おもうとき




ぜつぼう を

おもうときはいつも

目を見開いて

虚空をみつめて いる




世界はまるで

ひび割れてゆくガラス玉みたく

霜がおりた窓のように

私の部屋のそと白く にごる




ぜつぼう を

おもうときはいつも

目を閉じれば戻れないように思うので

見開く目の濁るまで 冷えた目蓋を凍らせる











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2005年01月20日(木) かぜひきさん。





かるく、吐き気。

かぜをひいたみたいだ 、と何度も思う。

そういう、自分が疲れているのが実感できてしまうときはたいていグラスを割ってしまったりカバンを落としてしまったり、うっかりじゃ済まされないことをしてしまうので気をつける。
とりあえず早く帰りたいな、とか。
思ったりするけど。
でもなんとなく帰れない雰囲気で結局、最後までその場に留まっている。


 **



あいしてる、と言いながら目を瞑ってみる。

その言葉は誰にも聞こえないので。
僕は安堵の中で机にうつ伏せて眠りかける。

僕はたぶん、誰からも信用されてはいないので、どんなに真摯な目をしたところで信じてもらえるはずはない。
だけどあのひとは信じると、
僕がそう願えば必ず信じると、言ってくれたので
僕はただ、
眠りに落ちてゆきながら あいしてる、と繰り返す。
あのひとに、聞こえなくても、
今は聞こえなくても、
イイ。








↑そんなのは愛じゃないとしても僕の恋であり愛なんです。

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2005年01月18日(火) にくむ、こと




憎悪、という感情。
あぁもう本当に、何なんだろう一体これは。

憎悪が侮蔑に堕ちてゆくようにだんだんと劣化する速度以上に、増殖が激しい感情の制御ができない。
そうしてふつふつと殺意のようなものが湧き上がる。

憎しみが行動にまで影響するのはもう、高校生の頃で終えてしまったようだけど。
だけど具体的かつ計画的に、何度も頭の中で対象を殺す。
何度も。
そうして周到に綿密に、殺害計画はより緻密になってゆく。

これが感情だ、と言うならきっと、僕の恋心は圧倒的すぎて狂気以外の何ものでもない。
だからわかってる。
相手の心を手に入れられるから入れられないか、それだけが僕の深層を揺らし価値観でさえ変容させる。
それ以外のことは愉快不愉快の別しかない。
怒りはまた少し違うけど。
だから僕はまだ誰も殺したりしない。
自分にですら生きている意味は無いと思うのに、他の人間の生に意味があるかなんてはなはだ懐疑的だけど。

ただすこしだけ(にとどめておく)、ここにいたくないと思う。







↑それには早すぎる。

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明日はたぶん、タバコがたくさんだ。(疲



2005年01月16日(日)








あいしている というひとことだけいえたらいいのに

どうしてそれだけで

わたしのせかいはゆがむのだろう










2005年01月12日(水) あした







そして

最後の朝を待って

僕は外へ




外へ 誤解は結局僕自身ではないから

僕はひとり

水平の見えるところまで行って






明日はもう

さがさない









2005年01月11日(火) それでもあいしてる





ちょこっと愚痴って良いですか。
なんで灯油の巡回販売(?)が来てるのを教えなかったからって親に『人生の落伍者』呼ばわりされにゃならんのじゃ!
きぃ。
最近、僕がふてぶてしい態度をとるようになってきたから親はよけい言葉でばしばし手榴弾だとか投げてくるんだろうけど。
なんか、そういう言葉で地味に傷付いてる自分がイヤだなぁ。
てゆか親にそういうの言われるんヤなんだよ。なんでうちの母親って、自分がムカついた分だけきっちり人を傷付けるんかな。
くそぅ。
今は精神的にぐらついてる分、防衛機能弱まってるしな。
んー、そしてあぁいう母親を見るたびに、僕って母親の血を引いてるなぁ、と思う。
いや、単純に習うより慣れなのか。
あの母親に育てられたんだから、こんな人間になって当然なのか。
・・・それは違うだろ。
あんまりだ。


 **


それがたとえ僕が吐き続けた嘘のせいでも、一瞬泣きそうになる。
僕はここにいられない、と思う。
ここで泣き出せたらそんなことは思わないのに。


そして
さんざん懺悔を繰り返したあと、
僕はひざまずいて神に祈る素振りで
この世でいちばん傷付けてはいけない人を傷つける。
戦うことに疲れた仕草で、言葉で、
もうそれだけで、僕に生きている資格はないと思う。
どんなに自分を責めても足りないから僕はあの人を傷つけるんだろうか。
そんな人間に、なるつもりはなかったのに、
もうこれであの人の前に立てる人間ではなくなってしまった、という
後悔に後悔を重ねた末の

             なんて、ここで言葉を吐く時点で僕は間違っているのだと思う。
馬鹿者だ、僕は。
あぁ確かに人生の落伍者だ!






↑だから百万回の謝罪も意味を成さない

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言葉をいくら僕が並べるよりも、
たぶん、
ただの沈黙のほうが雄弁です




2005年01月10日(月) ゆきのうえ




家に、
帰ると耳が聞こえないように感じた。

物音が遠い。
たぶんこれは風邪だな、と思いながら
反対側では もう何も聞きたくないんだ、と呟いていた。



朝から少し怖い、と思っている。
何が怖いとかではなく。
あえて言うなら昼日中においても闇を探す僕自身が怖い。
特急列車の窓側の席で、陽だまりに埋もれながら軽くまどろんだ。
遠くヒトの声。
黒いコートに陽射しが残って暖かい。列車は梅田まで。
だけど電車が日陰のホームに滑り込んでしまうと、もう僕がどこに居るのかわからなくなってしまって、ふらふらと歩き回っている。

ロフトで手帳を買う。それからメモ帳と、小さなノート。
書きたいことを思いついたのが遅くて、ノートは半分も埋まらなかった。
てくてくと歩き回ったのがとても無駄だったという感想。





是非もなく僕は罪について考える。
因果応報ということについて考える。





ホームで電車を待っていると、遠く何かの売り子の声が聞こえる、と
思ったのを最後に聴覚の記憶が薄れる。
電車に乗り込むと急に悪寒が襲ってきて歯を食い縛る。
これはあるいは嫌悪感だろうか。
幼い頃に感じた、脱力感と無力感が一緒になったような奇妙な感覚と同じもの。
けだるい性交の後に感じる脱力と怯えのような。
目を開けていると酷くなるようだったので、今日買った手袋をはめて目を閉じる。
そのあたたかさに救われている。


家に帰って少し胃液を吐く。

僕に生きる資格はないような、そんなネガティブな気持ちが消えずにいる。







↑それだけさ。

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2005年01月09日(日) あんびばれんつ。




間違いだと認めてしまおうか。



親と話をしていて少しめげる。
たぶんこの人たちとは一生わかりあえないだろうな、と思う。
・・・きっと僕の変わっている所はそういう所で、僕は自分について他人に理解をほとんど求めない。
能力とかは別だけど。
僕の思考方法とか、感覚だとか、そういった僕固有のものに関して。
情が強いとも言うのかな。
でもそんなものだと思う。
わかってほしいとか。なんでわかってくれないの、とか。
思わないし。
ただ僕は諦めてほしいだけ。
僕を理解なんかできないと。
諦めてほしいだけ。




ときどき自爆したくなる。
もう充分しているとも言うけど。

今日は美味しいものをたくさん食べた。
おかげで少し胃が重い。
どこへも行きたくない病は継続中なのに、どこかへ出かけよう、と簡単に口に出す。
要するに僕のジレンマは自分自身ですら簡単に裏切るこの第三者的な神経(間違った思考回路とも言う)にあって、だけどもしかするとその第三者的神経こそが僕の本能なのかもしれなくて、なんてゆーか、もう究極、って感じがします。
究極究極。
そして出掛けると胃は重くなり肩は凝り、若干の咳をして更に頭痛。
それでも家には帰りたくない、と口に出して言う。
その場で僕がcomfortableに過ごせるためなら何だって言うさ。
どうせ根っからの天の邪鬼なんだから。
・・・たまには人に甘えないで一日でも過ごしたい。






↑食指。(笑)

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2005年01月08日(土) 罪について




なんとなく外に出たくない病だ。
喉が荒れて、少し腰が痛む。
目は活字に釘付けで、動くことに億劫になっている。




無性に罪のことを考える。
天罰のことについて考える。
僕に許された快楽のことについて考える。
500年以上も前に書かれた曲について考える。

いのる、ことを僕はもう忘れたと言おう。
僕にそれは許されない。

僕はだから、あのひとのためではなくて
今のすべてを受け容れなくてはならないということ。


それだけ。
言葉にできない自分を嘲るだけ。







↑それは少なからず後ろめたい

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2005年01月07日(金) ゆううつ




頭の中で何度も、バッハのマタイ受難曲が鳴っている。
なんだか金曜の夜だという気がしない。
憂欝だからかな。
いろんな、ことに。
何故だか深く沈んでいる。

うん、早く寝ることにしよう。
明日はやはり少し朝が早いので。
だけどなんとなく、出掛けてもカフェか図書館か美術館かでぼんやりと、ひたすらぼんやりとしているって気がする。
うにゃ。
それでもいいかな。
そんなのもたまにゃイイか。
ひさびさにカメラをぶらさげて行こうかな。


  そんなふうに何故か、行きたい方向へつながっていく


行きたい場所はあきらかだけど、行けるはずがない。
そんな思い切りの悪いジレンマ。


 *




↑自決用の手榴弾の火薬みたく。

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それでも夜、電話のこちら側ではぼろぼろと泣いているのに、
大丈夫かと訊かれれば笑んだ声で大丈夫、と答えてしまう自分がとても
とても みっともないとおもう。
それは強いとかじゃなくて。

嘘は簡単につけても、本当のことはうまく言えない僕が器用なのか不器用なのかわからない。
ただもう嘘をつきたくないと思う。
こんな夜だからだ、と、おもう。





2005年01月06日(木) ふしぎなひと




甜茶がうちに来たのでさっそく飲んでいる。
この甘みは不思議だと思うけれどそれもまた良し。
友人に誕生日祝いでもらった凍頂烏龍も香りがよくて満足。
このところ自分でお茶を淹れて楽しむ余裕もなかなかないのだけど、好きなお茶が家にちゃんと待っているのはイイ。
シアワセだ。


僕の周りは不思議なヒトばっかりだ、とヒトに言ったら、
それは君自身が不思議だからなんじゃないの、と言われてしまった。
あぁそうか、と妙に納得してしまって
長年の謎が解けたような気持ちになる。
 ソレモソウデスネ。
最近わかってきたのは、僕は人の謎をあえて暴こうとはしないということ。
自ら披露されない謎なら、解かないほうが想像の余地があるというものだし。
なんて考えているわけではないけれど、大体の謎なら想像がつくし。
僕が暴きたくてたまらない謎を持ってるヒトを探している。
・・・なんて言えば聞こえはいいけれど、
結局は僕が他人に関心がないということ。
つまりは僕がつまらん人間だということ。
もっとも、僕の周りの不思議サンはみんな本当に不思議なのだ。
そして僕はその不思議が言葉で明確に定義されることを望まない。
なのですべてはいつまでたっても謎のまま。





↑及びたくもないけどね。

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不思議だということ、
神秘的だということ、
魅惑的だということ、
そしてそれに冒されるということ。



2005年01月05日(水) 明日を知らず





明日の自分を知らないので、

僕はまだ無垢だとおもう。




ひどくこごえるよるは、

目を上げず何ひとつ見つめないでうつむいて、いる。

このまま眠ってしまって、

できるなら何の夢も見ないで、

きぼう。という題名のちいさなちいさなおるごーるの曲を

くりかえし耳の中で鳴らしている。

つめたいベッドにもぐりこむんじゃなくて、このまま、

机にむかってひざ掛けとオーバーでくるまれたまま眠って、しまいたい、

なんてすこしだけ、

すこしだけ自分に駄々をこねてみたりする。

けれど頬を下ろした机の表面の冷たさに突き放されている。



このところ、ひとに会うのがみんな夜中なので

僕はいつも同じ夜に生きているような気がする。

あの夜も、あの夜も、すべてつながってひとつの影灯篭みたく僕だけに映し出されたまぼろしなんじゃないか、なんて

このところの明けきらない朝しか知らない僕は思う。

おもうのは、

あのひとにあいしていますと言うそのときだけ生きているのならいいのに、とかぼそく。

かぼそく、息をしながら夜を締め出そうとしてみる。






↑懺悔みたく。

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だけどそんなことで僕が無垢ではないとは言わない

言わせやしない。



2005年01月04日(火) あのひとの夢を見るんだ、




寒い朝を知らないまま新年を迎えて早4日目、
僕が知るのは夜ばかりで毎日違う色の夜をくぐりながら何かしら焦る。
指先に新しくできたささくれをぼんやりいじっていると血がにじんで、
あぁ僕に似た何かを感じる、と
そのささくれに見入ってみる。


ふわふわする。
のは、たぶん甘えているのだと思う。
そんな自分をゆるすのは、きっと今日がかなり疲れてしまっていたからで、
という理由付けを今更したくなってしまう自分が実のところ一番やるせない。
ただしあわせだったのだと。
言い換える。


せめて僕は負けないで居よう。
おしつぶされそうなのはきっと僕だけが感じる不安にで、僕は、
せめて僕の言葉を信じるだけ。
僕のことだまを信じるだけ。





↑ただそれだけのこと。

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夢をみるんだ、と。
登場人物が言う。
その夢はあまりに物語性に満ちていて、かえって嘘くさく聴く者の耳に残る

それから小さく、頷いてみる




2005年01月02日(日) so long to see




もう午後には出かけないといけないので、
という理由もおかしいけれど僕の正月は多分ここまでだ。

さて初夢は見ませんでした。たぶん。
と言うより初夢はまだ。と言ったほうがいいのか。
寝不足とかはないし。
若干緊張気味ではあるけど。


では行ってきます。
これでしばしのお別れです







↑しかし寒いね。

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