銀行

ここを有料版にするために
900円を振り込みに銀行に行った。

サイフには1500円しか入っておらず、

1500-900=600

600円も残るぜ!などと喜んでいたら、振り込み手数料をゴッソリ取られた。
財布の中がほとんど空っぽ。

さすがにそれでは生きていけないので、
もう一度ATMにアクセスし、口座から一万円下ろす

これで安心、
しばらく生きていける
むしろちょっと贅沢できる

と、夢は広がるばかり。
ホンワカと1万円で広がるリッチライフに夢を馳せていたところ

一万円札を取り忘れました。

たぶん、ATMの紙幣取り出し口に1万円が取り残された状態で

「お忘れものがございます」

とか延々と言ってたんだろうけど、気づかず銀行の外へ。
もう泣きたい。

というわけで、この日記スペースを有料版にするために
10900円かかりました。
2002年11月30日(土)

交差点

朝の出勤時。
車を走らせながら不意にどこかにいきたくなった。

いつもは左に曲がる交差点を右に曲がってみる。

もう何年も通勤に使ってる道なのに、
ここを右折するのは初めてだ。

初めて見る街並みに少々感動しながら走っていると
綺麗な並木道に出た。

落葉がシャワーのように降り注ぎ、
心地よい光がフロントガラスを照らす。
木陰と太陽が交互に車を覆う。

僕の知らなかった道だけど、
そこには普通に人々の生活があって
マタニティな妊婦や婆さんが歩いている。

なんか朝から素敵な気分になれた気がする。

遅刻したけど
2002年11月29日(金)

カップラーメン

職場での昼休み。
またいつものように近くの定食屋で昼定食でも食そうと、
颯爽と出かけてまいりました。

しかし、定休日。

ならば、と別の食堂へ。

定休日。

職場近くの食べ物屋が狂ったように一斉休業してました。

こりゃあ仕方ないかな、と職場近くのコンビニへ。

すると、周り中が休業だったためか、お昼を求める人々でコンビニは長蛇の列。あり得ないぐらいに人が並んでました。ホント、ロシアかっての。

それでもなんとか、人波をクロールで泳ぎながら弁当コーナーへ。

なんか、弁当コーナーは壊滅状態でした。
イナゴの大群が通った後の田畑のようになってました。
お弁当まったくなし。

おにぎりも赤飯とかマイナーなヤツしかない。

憤慨しつつも仕方なくカップラーメンを手に取る。
レジも長蛇の列で、カップラーメン一つ買うのに何分も並ぶ。
憤慨。

オフィスに戻り、淋しくカップラーメンでもすすろうと、
ポットからお湯を注ぎ込む。
カップの半分ぐらい入れたところで尽きるお湯

ゴボッカポッジュルルル

とか情けない音を出すポット。

仕方ないので、残り半分は水道水で作りました。

異常にぬるいカップラーメンをすすりながら、
憤慨するランチタイムのオフィス。
2002年11月28日(木)

ビデオ屋

行きつけのレンタルビデオ屋にビデオを借りに行った。

こういうことを言うと、結構恥ずかしいのだけれども、
僕もやっぱり年頃の青年。女体などには非常に興味がある。
ぶっちゃけ、洋画とか邦画コーナーに目もくれず
エロビデオコーナーに一直線だった。

エロビデオコーナーに入ると、先客がいた。
僕よりも何歳も年上のオジサン。
普通に高校生ぐらいの息子がいてもおかしくないようなオジサンが、真剣にエロビデオを選んでいた。

なぜか、手にはメモ用紙。
しわくちゃのメモ用紙片手に、
それを見ながら必死でエロビデオを探すオジサン。

どうやら、メモに書いてあるビデオを必死で探しているようだ。

一体どうして、メモに書いてまでエロビデオを探すのか。
パッケージを見て、自分好みの作品とか借りればいいのに。
すごく謎だった。普通では考えられないこと。

もしかしたら、オジサンの高校生の息子が、
登校拒否で引きこもり、家庭内暴力とかバリバリかもしれない。

「クソ親父、エロビデオ借りてこいや!」

とバット片手に暴れる息子。妻は台所で震えながら泣いている
弱弱しい親父は、息子に渡されたメモを片手に必死でビデオを借りるしかなかった。オジサン、人の良さそうな顔してるものなあ。

などと妄想してしまい、少し切ない気分に。

そういえば、僕が高校生の頃だったか、病気で寝込んでいて
母親に「週刊ジャンプと何でもいいから雑誌を買ってきて」と頼んだことがあった。

で、母親は何をトチ狂ったか知らないけど、月刊ジャンプと山ほどのエロ本を買ってきた。
母親がエロ本を買ってきたという事実に、思春期の僕は無性に恥ずかしい気分にさせられた。

メモ用紙片手にエロビデオを選ぶオジサンを見て、そんな切ない思い出が蘇った。

オジサン、メモのとおりに借りるのはいいんだけど、新作と旧作が混じってるよ。混じって借りると返却日が違うから二回返しにこなきゃいけないよ。

助言してあげたかったのだが、シャイな僕にはできなかった
2002年11月27日(水)

ニュースJAPAN

久々にニュースJAPANとかいうフジテレビのニュース番組を見た。

いつの間にかキャスターが変わったんだね。
変なヒゲ面でオデコの薄いおっさんと
半分外人みたいな姉ちゃんになってた。

で、この二人、どれぐらいこの番組をやってるのか知れないけど
すごく固い。なんかガチガチになりながらニュースを読んでる。
新聞とかをそのまま朗読されているような気分だ。

ニュース番組には、キャスターのキャラクターが必要な気がする。
ニュースに対するコメントや、雰囲気、表情。
それらがキャスターごとに違うから面白いし、ニュースに集中できる。
許せないニュースには怒るし、ほのぼのニュースには癒される。
それは全部キャスターが作る世界があってのことなんだ。

でも、この二人のキャスターはダメだ。固すぎる。
全然キャラクターが前面に出てきていない。感情移入できない。
まあ、たぶんキャスター交代があったばかりで慣れてないからかもしれないけど。ちょっと固すぎる。

当の二人も、そういった固さに気づいているのか、なんとか打破しようとしているようだ。

放送終了直前、エンディングテーマが流れる中、数秒のカットがキャスターに与えられる。

「明日の東京は今年一番の冷え込み、風邪には気をつけて」

などとキャスターがキャラクターを前面に押し出す数秒だ。
ココがキャスターの腕の見せ所。
固い二人は精一杯頑張ってメッセージを届ける。
それもかなりプライベイトな内容を話し、必死で打ち解けようとする。
女性キャスターが

「連休中は湘南に行って魚を食べてきました、美味しかったです」

それを受けて男性キャスターが喋る。放送終了まで残り数秒

「私も、あっべっれっ」

噛んでるし、すごく噛んでるし。
そのまま放送終了。すごく彼の言おうとしたメッセージーが気になる。
気になって眠れない。

とにもかくにも、ニュースJAPANのキャスターはダメな気がする。
2002年11月26日(火)

貴婦人

貴婦人がいた。

紛れもない貴婦人がそこにいた。

蛾のような色彩の高級そうな服をまとった貴婦人が。
ジャラジャラと宝石を身に着けた貴婦人が。
まるでアメのような指輪をつけた貴婦人が。
休日は、バルコニーでお茶をし、娘にバイオリンでも奏でさせて優雅に過ごしていそうな貴婦人が。

吉野屋にいた。

一人でモリモリと牛丼並盛を食しておられた。
自分で御新香とか出して食べてた。貴婦人が。

僕を含む小汚いオタクだらけの店内に、一際目立つ上流階級の貴婦人。
まるで皇族が東南アジア辺りの貧しい集落を視察しているような絵図だった。

あんな品の良さそうな貴婦人も、吉野家なんだなと牛鮭定食を食べながら感心した。

貴婦人が牛丼の上に山のように盛っていた紅ショウガ。
鬼のように盛っていた紅ショウガ。
あの毒々しい赤が目に焼きついて離れない。
2002年11月25日(月)

お父さん

洗剤と味噌が非常に安いというので、近所のスーパーに行きました。
20代半ばの独身男が特売日のチラシに赤丸つけて買い物するのもどうかと思いますが、安いのですから仕方ありません。

買い物カゴ片手に、スーパーを徘徊。
激安の洗剤と味噌を見事ゲット。
ついでにフルーツを買おうと、野菜コーナーに行ったところ

「おとーさーん」

と叫びながら、ハリーポッターみたいなクソガキが抱きついてきました。

「お父さん、もうどこにも行かないで」

泣きながら僕の足にしがみつくクソガキ。
何があったのか知りませんが、かなりシリアスな展開のようです。
もちろん、こんな子供作った覚えもない。
むしろ童貞だし。

それにしても、このガキ、年齢的には6,7歳くらい。
そんな年齢のガキから見て、僕がお父さん世代に見えるのでしょうか。
お父さんというよりはお兄ちゃんだと思うのだが。

いつもなら、こんな無礼なクソガキ、ぶん殴って言い聞かせるのですが
あまりに切実なクソガキ。

「お父さんお父さん、どこにも行かないで」

泣き続けるクソガキ。なんだかすごく情がわいてきました。

「大丈夫だ、お父さんはどこにも行かないぞ」

ついつい言ってしまった。なに言ってんだ僕は。もういい、今日から僕はこの子のお父さんになろう。幸せな家庭を築こう。シチューのCMに出てくるような温かい家庭を築こう。大丈夫、もうどこにも行かないよ。

「こらー、ヨシアキ!」

親子愛が芽生えたその刹那。本物のお母さんが登場し、僕らは引き離されてしまいました。

「ホントに、迷惑かけて申し訳ありません」

ヨシアキ君を引っ張りながら謝るお母さん。なかなか若くて美人。しかも巨乳ときている。

こんな女性が妻になるのなら、ヨシアキ君のお父さんになってもいいかな……。

喉元まで出かかった言葉をグッと飲み込んだ。

それにしても味噌が安かった。
2002年11月24日(日)

マンガ喫茶

マンガ喫茶に行きました。
花金の夜だというのに、一人寂しくマンガ喫茶に。
ロンリーウルフでマンガ喫茶に。
何時間も何時間もずっと黙々とJOJOを読破していました。

週末ということもあって、超満員御礼のマンガ喫茶。
一人用のブースが満員ということもあり、
カップル用ブースに押し込められました。
隣を覗いたら、頭の悪そうなカップルが膝枕で接吻とかしてました。
一人で座る長いソファが妙に寂しい。

マンガの話に戻るんですけど、
JOJOは三部あたりから急速に面白くなると思う。
でもあの濃い絵をずっと読み続けるのは厳しいものがあり
43巻ぐらいまで読んだところで撃沈しました。

他に読むマンガはないものかと、
「成年コミック」棚を物色していました。
成年コミックの棚は、18歳未満が見てはいけない、いわゆるアダルト向けマンガが陳列されている棚です。

古今東西、ありとあらゆるエロマンガが並べられている。
もう、表紙だけで興奮してしまいます。

そんなアダルトコミックの棚の中で光り輝く「コボちゃん」の単行本。
エロマンガ群の中で異彩を放つファミリー四コママンガ。

アダルトの中にコボちゃんって……。

カップルだらけのマンガ喫茶で、一人ニタニタと笑ってました。
2002年11月23日(土)

ドリル

アパートで寝てたら、ギョルギョルと物凄い音で目が覚めた。
工事音で目が覚めるほど不快なものはない。

どこのバカが朝っぱらからドリル使ってやがるんだと、
怒りを顕にし、意気込んで部屋の外に出たら
水道工事の人が寒い中作業をしておられた。

実家の年老いた親父も水道工事業。
しかもこの人、ちょっと親父に似てる。

親父もこうやって泥だらけになりながら
寒い中、ドリルを使ったりして金を稼いでたのかな。

そう思うと切なくなった。

学生時代。

「教科書買う金が要るんだよ」

と嘘をついて親父に貰った3万円。
その金で裏ビデオ通販に手を出し、騙されたことを思い出してしまった。
チマチマと金を取られて、届くのは空テープばかり
あっという間に三万円が消えたなあ・・・。
親父の労働の結晶が、偽者裏ビデオに消えちまったなあ。
親父が泥だらけになって稼いだ金。ろくでもないものに使っちまったなあ

急に心が痛み始めた。

「あの時はごめんな、親父」

実家の親父に直接謝るのは照れくさいので、
親父似のその水道工事の人に謝っておいた。

今度こそ本物の裏ビデオを買うと心に誓って。
2002年11月22日(金)

Iremun2 / Ota.P

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