店長は明日が最終日 私は今日で今月最終なので 前から撮りためていた写真を六つ切りに編集したものを 台紙に収めて、以前から異動のときにはと 考えていた星野道夫の本といっしょに渡した
誕生日やクリスマスのときには袋をパッキングして そのまま渡していたが、今回はちゃんと見せて 手渡ししようと思い、朝一できちんと説明して渡したら にっこり笑ってくれた。 ほとんど見たことのない、いつだったか 海外研修の前に声をかけた時に見せてくれた あの会心の笑顔だった
店長とはいろいろあったけど この笑顔ですべてが報われるような気がした 今日一日でも問題起こりそうだったが 「機嫌悪そうですが、大丈夫?」と一言かけたら すぐに普通に戻ってくれた。 いままでなんでもっと気遣いしてあげなかったのだろう 今更もう遅いけど、まあいいや
帰りにも「また遊びに来てください」と声をかけたら またすばらしい笑顔を見せてくれた ほんとはやっぱり可愛い人なんだな でももうこれで終わり もう少しいてくれたらよかったな そうすればもっといい関係が作れただろうな
わたしの贈った写真や本を見て 思い出してくれればそれで良い
夫が腎臓結石でかなり痛がるので 朝の出勤を昼にしてもらって病院へ連れて行き 点滴を打って連れて帰って その足で職場へ行った 私の体調不良が続いていた矢先だったので 店長もさすがに「大丈夫だった?」と聞いてくれた。 休憩室へ入ってすぐ目に入ったのが人事異動報告書 何気に見ていたら名前があった。 また一年お世話になるものとばかり思っていたので かなりの驚き 店長自身はもっと驚いたようで、そのうえショックだったらしく 知らないうちに姿を消して 調剤室に一時間もこもっていた
意識改革や、労働時間の集約化を進めようとしていた時だったし 私に仕事のノウハウを伝えようとしてくれていた矢先だったので 私自身も衝動を感じた。 目に見えて厳しくなって、反発も感じたけれど やっぱり自分の仕事をきっちりこなさなければと思い直して 気持ちも切り替えて、体調を管理しながら 推販も今までになく頑張ってきたのでかける言葉もなかった
あろうことか、店長の悪口を言っている自分に気がついた。 どうして素直にさみしいと言えないのか もっといてほしいと言えないのか。
店長と仕事ができるのはあと二週間 会える日を数えるとたったの5日間 その間に精一杯教えてもらおう
昨日またレジ誤差を出した あの店長がいる間は絶対に出さないと決めたのに また出してしまった 今日はそのことで追及を受けた 「何回目ですか」 「もうやらないと約束できますか」 「原因はなんですか」 同じことを聞かれているのに 今回は厳しく尋問されているように感じた 3月の終わりから、陳列のことや商品の展開のこと 時間内に仕事ができないことでマークされ続けている。 そのうえこんなミスがあっては尋問されるのも当たり前なのだが 普段の私なら、きっちり受け止めてしっかり反省したはず。
また体調不良で心身ともに疲れが来ていたので 質問中に急激に息が荒くなり、動悸がしはじめた 「大丈夫?」と聞いてくれたが 「今だけなのですぐ直ります」と強がりを言うのがやっと 涙があふれてどうしようもなかった 「ちゃんとできるか約束してください」 「顔を上げて言ってください」とまた酷なことを言われたが 気持ちを振り絞って「はいがんばります」とやっとの思いで答えた
同僚の葬式が入って代理で休日出勤したのがあだになってしまった 「体調が悪いなら休んでもらった方がいい」という店長には 「大丈夫です」としか言いようがなかったが 仕事で体を動かしてお客と話している間に元気が戻ってきた
疲れをためないようにもっと気をつけなければいけない
夜中も寝付けず 店長に叱られた夢ばかり見て 動悸がしたまま朝が来た 朝礼中に、また動悸がした 立っていられなくなったけれど なんとか持たせて仕事を始めた 店長の言い方は「大丈夫?今のうちに帰った方がいいんじゃない」 のひとことだけ この間のめまいで早引きした時と同じだ ほんとに冷たい男だ
でもいい、仕事していたら元気も出てきて 今日の推販は135ポイントだった なにも売らずに無言の抵抗を示してやろうと思ったけれど 私にとってプラスの行動のほうがいいようだ
レジが一時間一緒だったけど 昨日と打って変って機嫌もよく わたしにとっては救いだった
とうとう一番怖い殺虫剤の棚替えをした 前準備が十分でなかったのと 予想外の事態も起きて やっぱり時間が超過した 4本ある棚ごとに商品を仕分けておいたのはいい 数が不足していた棚板の奥行きが5センチ大きかったのが すべての間違いの始まり 棚にレールが付いていなかったことや 仕切り板をきちんと枚数そろえてなかったこと それでも棚への納品は自分一人でできた 一番の問題は、棚ラベルをすべてそろえていなかったことだった POPがあればなんとかなると思っていたのが間違い 形を整える第一段階は棚ラベルだったのだ そのうえ、仕分けしておいたラベルが紛失しているし それがもとで大幅に時間超過して 5時に終わるのが6時過ぎても終わらないので 店長に報告したら 報告に終わらず、文句になってしまって ものすごいパワハラを受けた そのうえお客から対応でクレームを受け 立ち上がれないほどの打撃 涙が出て止まらなくなってしまったので、更衣室で泣いて 出てきてから猛スピードでPOP付けをした
思い余ったのか店長が手伝ってくれたけれど 最後のこの時ではなくて 途中の段階でもっと様子を見に来てくれたらいいのに と思わずには居られなかった 自分に甘えているのではないけれど やっぱり季節品の総入れ替えの棚替えは わたしにとって重労働だし ヘルプが必要だと思う
段取りをまちがえたんだ、と言われたけれど 今度やるときは 仕分け、棚とレールと仕切り板と棚ラベルとPOPの準備 何よりもアイテムの名前を把握することを しておかなければならないことを痛感した
前回のカイロの時と言い 今回と言い 棚替えがトラウマになりそうだ
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