ジョージ北峰の日記
DiaryINDEXpastwill


2008年08月07日(木) オーロラの伝説

 XXIII
ラムダ国歴史学者であり考古学者でもあるSS博士が長年の研究成果としてアース・サイエンス レポートに、地球人として初めてラムダ国に迎えられ、初代国王となったK&J王が書き留められた日記を翻訳・発表されたところ、爆発的な人気を博し、今も愛読者が増え続けているという件に関し、最近のラムダ国議会で、科学研究部部長が興味ある発言をされた。その発言内容は要約すると次の通りである。
 「このY世紀前の国王の日記にはかなり主観的な内容が含まれていると考えられる。必ずしも当時を代表する第一級の資料とはなりえないかも知れない。しかしラムダ国と重なり合って存在していて、当時の地球上に住んでいた人間社会がどんな問題を抱えていたのか、そして人間社会が何故滅亡したのかを理解し把握する上で貴重な資料になるかもしれない」と語られた。
 「今後ラムダ国が進む方向・教育・政策を決定していく上で、とりわけわが国が今後進めようとしている地球開発を考えていく上で、大変貴重な資料になるだろう」さらに加えて「今後この日記は、単に興味本位の“お話”としてだけでなく、この資料の背景にまで踏み込んで当時の地球人たちの生活、さらに時代背景、考え方、生き方まで解明する必要ガあるのではないだろうか」と述べられた。

  ラムダ国科学研究部の討論でも、この日記に関して「我々の祖先にもあたる地球人たちの滅亡の真の要因を探る上でとても重要な役割を果たすことになるだろう。単に“歴史”として読むだけではなく、地球科学史的観点から真摯に研究する姿勢が大切だ、とする意見が大勢を占めた。そしてラムダ国研究部としても、この日記の信憑性も含めてさらに細かく科学的立場から研究する必要があるとの結論に達した」と報道された。

 勿論その大きな理由は、ラムダ国が今後地上に進出し新たな植民地を形成していく過程で重要な方向性を指し示してくれるのではないかとの期待があるからだ。
 
 ラムダ国は、国家誕生の折から地下国家として栄えてきたためY世紀前に起こった太陽の大爆発にほとんど影響を受けることがなかった。その結果、地球人が滅び去った後も我々は現代まで生き延びることが出来たたと考えられる。 
 これは、この国創世記の首脳陣達が地下国家を築かれた判断が正しかった、そして又、K&J王を含む一部地球人達がラムダ国に移住された判断が正しかったと考えられるだろう。

  最近地上のG砂漠で発見された人類が築いた大都会の遺跡は、この国の初代国王K&Jが生活していた、当時の地球人達の文明がいかに高度であったかをも証明している。
 ただY世紀前に突然地球を襲った太陽の大規模な変化で地球上の生命体は人間を含めて動植物を問わず絶滅した。
 その後地球の大陸は完全に砂漠化された状態まま現代に至っている。
 
 当時の地球人たちの世界については、我々はほとんど無知な状態であった。  しかし今回の探検隊が発見した砂漠に埋もれていた当時の地球人たちが築いた遺跡の数々が明らかにされるにつれ、K&J国王の日記が全くのでたらめではなく、その当時の地球の状況を少なからず反映していることが分かってきた。
 当時の地球人たちの文明は確かに進んでいた。が、太陽についての科学的認識が甘かったのではないかと考えられる。この点については今後の研究の成果が待たれる。

 最近ラムダ国の先験探検隊が育ててきた多数の植物種が漸く地球上に根付き始めたとの報告がされている。我々は出来るだけ早い機会にさらに大規模な地上開発隊を結成して地球開発を進めなければならない。そして地上のどの領域が我々の植民地を建設する上で最適かを判断しなければならない。

 オメガ国は我々よりも先に行動を開始し既に地球植民地建設計画を遂行している。わがラムダ国にも早急な行動が要請されていると主張したい。
 同時にK&J国王の記録の客観的な解読は平行して早急に進めなければいけないと考える。かっての地球人たちの失敗を繰り返さない為にも---.



が書き留めた日記を翻訳・発表された。
 その内容が爆発的な人気を博し、今も愛読者が増え続けているという件に関し、ラムダ国議会で、科学研究部部長が興味ある発言をされた。その内容の要約は次の通りである。
 「このY世紀前の国王の日記にはかなり主観的な内容が含まれている。必ずしも当時を代表する第一級の資料とはなりえないかも知れない。しかし初期のラムダ国と重なり合って存在していた当時の地球人達がどんな問題を抱えていたのか、そして人間が何故滅亡したのかを理解する上で貴重な鍵になるかもしれない。
 今後ラムダ国が進む方向を決定していく上で、とりわけわが国が今後進めようとしている地球開発を考える上で、大変貴重な資料になるだろう。
 この日記については、単に興味本位の“お話”としてではなく、この資料の時代背景にまで踏み込んで当時の地球人たちの考え方、生き方を解明する必要がある」
  さらにラムダ国科学部会でも、この日記に関して、その重要性が確認され、特にこの日記の信憑性を明らかにするべく、詳細な科学的調査に乗り出す必要があるとの結論に達した。

 勿論その大きな理由は、ラムダ国が現在地上に進出し新たな植民地を形成していく過程で重要な方向性を指し示してくれるのではないかとの期待があるからだ。
  最近地上のG砂漠で発見された人類が築いた大都会の遺跡は、当時の地球人達の文明がいかに高度であったかを証明している。
 ただY世紀前に突然地球を襲った何らかの大規模な災害で地球上の生命体は人間を含めてほとんど絶滅した。
 その後、地球の大陸は砂漠化されたまま現代に至っている。
 
 当時の地球人たちの生活については、我々は最近までほとんど無知であったが、今回の探検隊が発見した砂漠に埋もれていた地球人達の築いた遺跡から、国王の日記が全くのでたらめではなく、その当時の地球の状況をかなり正確に反映していることが分かった。
 当時の地球人たちの文明は確かに進んでいた。が、地球についての科学的認識が甘かったのではないかと考えられる。この点については、今後の研究成果が待たれる。

 現在、最近ラムダ国の先験隊が育ててきた多数の動植物が漸く地球上に根付き始めたとの報告がされている。我々は出来るだけ早い機会にさらに大規模な地球開発を進めなければならない。

 オメガ国は我々よりも先に行動を開始し地球植民地建設計画を遂行している。わがラムダ国も遅れをとることがないよう早急に行動を起こすことが要請される。

 ーラムだ国広報部報道よりー
 



ジョージ北峰 |MAIL