『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2007年03月06日(火) 半月なきいろの

ことばが
ぽろり
と、こぼれる

ぼくの手のなかの網は粗雑すぎて
その速度をおいかけられない
いたずらに空をかいて、横に切り裂いて
紙屑のような混乱に変えてしまう

忘れたことばが
忘れたことばが

うすらにともした常夜灯のしたにて
あたらしいシーツにくるまって、大きな枕に頭のせて
ただ、タオルの感触ばかりがいつものなごり。
けれどその毛羽立ちもみどりの柄もひっくるめて
「そと、およそ」の空気を醸す。

ちいさなしろい蛾がぱたりとぶつかり落ちたよ
すぱりと半分に切られたともしびの、淡い熱いきいろに惹かれ
ちいさなしろい、やわらかい羽ども
あたまのうえで乱舞する

……ここに居るのがだれだとて、舞いはおとずれて続くでしょう
それとおんなじ、ふわふわと変わらず
ぼくはあっさりキノウをわすれる
暗闇のなかであなたをわすれる
そこにねむっているのがだれなのかを
遠ざける、わやわやとぶあつい膜がきずかれて

釘を打たれて痛いことは置いてきたの
ここではなんでもできるか知れず
わたし、枕を抱いて天井をみる

明日の気温は摂氏17度、ミナミノシマの気まぐれな冬
たぶんおおきな風がふいて
あの海をたくさんしろく砕くだろう



・・・・・・・・・・

ある程度、無茶苦茶かしれないけど生きてます
泣いたりわらったり、しています
友人の消息はまだわからなくて、もしもこれが
お金があったり大人だったりテレビドラマだったりしたら
探偵、とか興信所、とかいうところにたのむのだろかと
思いついて、あらあらあらと考えました。

いきていておくれよ。

おてがみ、ありがとうございます
励みというか…支えになります
お返事がいつも忘れたころにでごめんなさい


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