『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2006年06月25日(日) 青焼け

あいかわらず
朝が、苦手です。
あさがくるのが。

窓が、青くなっていくこと
鳥が、少しずつなきはじめること
世界が
うごきはじめること

ただそのあたりまえの循環のなかに
なぜか
入っていけないこと

楽しみがゼロとは言わない
ときたま思い出せなくなるけど
たぶん、いつかちゃんと笑えて
世界の色もきれいに見える
……それくらいは知ってるよ、ばかなあたしでも
見くびらないで
歩ける限りは一人で歩いてたんだ

知らないあいだに消えていくひとがいる
それをみて、みつけて、あたしが
ふうらりと、そっちへゆきたくなる

この質をかかえて
生きていきましょ
……と
ふたたびまた、やわな勇気と無表情をこねあわせて
あたし、なんていう形骸をつくる
夜明け前

夜なんて
明けなくてもいいよとも
思いながら

かみさまのつくる時間にのりおくれて
それでも、その進行にしたがって
やっていけと、いうこと。



2006年06月20日(火) cut out

次から次へ追いかけるように
このからだは
好き放題をやりちらかすから
あたしは脱ぎかけたシャツやヘアピンや血でよごれたタオルのなかで
ただ
あかい目とあかい頬をして
泣くわけでもなく混乱してく

強いて言うならそれは「ぐずる」ことに似ている

汗でなく涙でなく血でもない
おおよそ体内に留まるべき液体へ、
おねがいだから、はやく
きみがいるべきところへ帰ってください

「浸出、液」

卵が入ってるみたいに腫れた喉でした
でもあたしは笑うことができたよ
でも今日は無理で今晩は無理で
ごめんなさい

早く、おわりになりたいと思い
にこりとも動かない顔のまま、ぼんやり
テレビ画面、見てた。消す意思もなく。
しぜんうかびあがるおしまいへのかたむき。
「いつ、おわるの」

……ただそれだけよ
望み予定くいあらされて
ふうらり、呼吸を続けるの
あたしなんていらない
ふつふつとそう思いながら
一日をまた、つづけた。

褒められない荒れ様で
閉じた口がまぶたが
そのまんま張り付いてひらかなくなる
体液よ身体の外に出るなよ

いまは、暑いのかな寒いのかな
よく、わかんないな

……クスリを使えなかった日でした
ヘルペスを誘発するから
たのもしい薬が使えない、忍耐と忍耐と忍耐と
泣かないだけの決意がぎちぎちに一日を縛って

自分をにんげんに思えないのはつらいです。



2006年06月14日(水) 入梅。

入梅。

三月から数えて四回目のヘルペスさんが
やってきたので、ああ、と、くだけて
眠っていました。
います。

全部顔から首に来るのでつい触ってしまう。
そうして治りかけるとアトピーをつれてくる。
左側がヘルペスで右側がアトピーとか。

……もうよくわかりません。

ああ休みたいな疲れたな、と
思っていたあとに発症ということは
たぶん、とてもただしい出方なのでしょう。
これがわたしの
バロメーターなのでしょう。

でも
悔しい、、、な。

ちょっぴりのお仕事、うまく回りだしたかなと
思った矢先に立ちふさがる体の不調は
そうして、いつ終わるか知れないその不調は
自分のものだから、、、悔しくて、どうしていいかわからない。
何が悪かったんだろうと考えがちな頭です。
犯人探しをしてもしかたがないし
くらべても仕方のないことはわかっているのだけれども
でも。

したいことが、あった。
みたいものも、あった。
会いたい人も、いた。

全部を過去形に変えてしまう
予定が立たない相変わらずなのか、と
カラダによって知らされるたび
かたり、となにかが外れて落ちて
また、それを元通りに修復するまでに心境をフラットにするまでに
費やすじかんの、長くて。

……いえないことは、それくらい。

滞る時間です。
そのなかで
無駄に深まる
ひとり、です。


朝顔の植え替えをしました。
去年さんぽの途中で拾った種をまいたらば
まいただけぜんぶ、芽が出たので
二枚目の本葉が鉢からはみでたものだから
ゆっくり、庭をほりかえして植え替えた。

なにいろの花が咲くんだろう。

知らないあたしがしゃがみこんで肘をついてみている
伸びていく、まだ細い細いみどり、
モーニング・グローリィ。


疲れたね
でも
地球の自転が止まらないね

止まらないね。。。



6月14日、夜



2006年06月10日(土) 浮草

ぐったりしながらうちへ帰って
まるで、いっぱしの大人がするみたいに
真っ暗ななかでカギをあけたり
昨日ののこりのカレーをあっためたり
ひとりで新聞をみたりする

しずかで
とてもしずかで
自分がどんなかたちをしているかとか
どんな声でどんなしゃべりかたをしていたか、そんなことを
わたしはずんずん忘れてしまう

望んで与えられるひとりはやすらかか知れないが
望まないひとりは、ひとを空虚にするようで
わたしが薄くなっていく

次にあなたに会うとき
どんな顔をしよう
どうやって笑おう
もう、会わなくてもいいよくらいに淡くなったわたしから
どうやって、記憶を呼び起こそう


よく、わからないで
せかいから
わたしがふわりと浮き上がって
途方に暮れた幽霊になる

……いなければよかったのかな



2006年06月05日(月) a letter

あたしきえてなくなりたい

あなたに会いたい
のかも
わからない

続いていくね
……疲れちゃった
どうして

笑いがとおくでガンガンなりひびく
やさしい思い出ふみつけにする

いつ終わる?

疲れちゃった
あたし
きえてなくなりたい


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真火 [MAIL]

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