『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2005年01月30日(日) love letter


ねむれない夜のおやすみなさいに

ハッシャ・バイ

まぎれもないラブレターやわかりやすすぎた恋や

そうして実らないですぎた恋や

それらにほんとうに似通った気持ちをもって、これを

あなたに


やわらかく雪玉をなげたむこう

それが、痛みやつめたさを伴ってぶつかるかもしれないことも

承知でそれでも

手にとって、かたちづくらずにいられないこと

そこに含まれた身勝手さはきっと時にとても重たい

たいせつなものへの思いはいつも恋だと

逡巡するたびに、思い知ること


ふかく、ふかく、、、、あたたかさも、怒りも、みんなそこからやってきた

わけもなくつよくなり、あるいは壊し


ひとりで

泣いてください

わたしはその淵につきあえない

ただここにいますゆえ

ただ、

ここにいますゆえ


この場所に戻ってこなければいけないという法は

ひとかけらもあなたに科せられていません


少しばかり泣いて

少しばかり叫んで

少しばかりくるしいと言って

また


愛してます



2005年1月30日、夜



2005年01月29日(土) ねがう。


ほんのりとつめたいこと



そのおくりものを受けとりながら

笑えますよう



2005年01月23日(日) 線路

小さなことでいちいちつまづきすぎていて
元の場所にそのたび戻るのが
なんだかちょっと
たいへんなような

また、はずれたよ
うん

ここで座ってても。いい?

………だめ。

荒れてしまったあれこれを整頓して
またきちんと組みなおしてもとに戻りましょう
そのたび、そのたびごとにひとつひとつ
うずくまりたいきもちはあるけれども

かえろう

かえろう

桃のゼリーに粉砂糖
ふうわりあまいもの、ひそかに苦くなる
口の中に残った昨日のおしまいの味
もらったと同時に
つきはなされたと思う
わたしはおそらく余計なものだと
そのことばだけは次々そらから降ってくるので
降ってくるので

消えてしまえという祈りはときどき冗談ではない熱をもち

・・・・・・、

かえろう
かえろう

こびりついた思考を少しだけ修正して
いるものといらないものを整理して
むだなもののなかに
自分を分類しないよう
もういちど荷造りをしなおして

毎日ねむる場所がちがうこと
その、浮き沈みかげんは
それはそれでとてもぴったりくること

なにもかもがつめられた荷物を
取り上げるときのそのおなじ腕が
ちゃんとここにはあるということ



2005年01月14日(金) はる


さんだるをはいて外に出ると蝋梅が香るので
ああ年が明けたのだなと、そのたびに思い出す
おしょうがつがあったことはみんな忘れて
いつもと同じ、毎日だから

はるの、香

このころに咲く花のなかでいちばんすきな匂いだと思う
さわやかであまいこと
風に色がついていて
脳髄のほうまでとうめいにすきとおる

はる

ほしあげたせんたくもの、ふらふら揺れた


ひりひりする

眠りたいように眠れないかわり
いつまでも起きなくて
いつまでも眠りたく
まっしろなかお

しなくちゃいけないことはごまんところがっている
自分に食べられないごはんをつくって
笑えないけど、笑って
それに
それに

重たい
いたい

もういちど
ぎゅっと目をつぶって
気をうしないたい



2005年01月12日(水)

同じ場所で

ねむって、目をさまして
くりかえし
くりかえし
また、今日の日を、消化する

どうやらうごけないのが
少し、しんどい

スキンケアをしないと、あとがつらいのは決まってて
それだから一時間
やらなきゃと
やらなきゃと

気がついたら横たわって眠り

すべきこと
放っておいていいことじゃなくて
あしたのわたしを決めること、春からのわたしも
決めること、お薬よりも義務なこと

……大きいよ

ねころがったまんま
見上げてるまんま

がんばれ
がんばれ



2005年01月11日(火) とるにたりない



痛いのは、もうちょっと飽きたし。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


さむいほうがすき
つめたいほうが
すき


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


真夜中のしょくもつ、むなしいこころの栄養になる


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


つまらないとさびしいが
内包していたふかいふかい、淵
あなたを
遠ざけられたかもしれないのに


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


こども服売り場で
ぼうしをみた
うさぎのみみのついたぼうし
くまちゃんのぼうし
えとせとら


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


すくなくともオリオンの星をみた
あしたもきっとつめたくて青いそらでしょう



2005年01月07日(金) 赤いビーズ

目がさめたらあかるいところにいたいのです
暗くないと眠れないけど
目がさめたら、あかるいところにいたいのです

一日
うまく水が飲めなかったのでいまごろになって
マグカップたくさんのお茶を体の中に流し込む
ああ、ちょっと渇いていた
ごくごくと飲み干した、それでもまだ渇く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


赤いビーズのブレスレットをまた、つくろうか?
ずっとむこうのほうで眠っているはずの
あなたのために

いつかきみに贈ったあのブレスレット
もう弱くなって切れたでしょうか
ゴムでつないだ赤いビーズの

これが、これが
壊れるころにはもうこのお守りは
不要になっていると願いたく

それもまたきっと
たぶん、およそかなわないことであるけれど
それならもう願わなければいいという選択を、いまもってできず
あなたに届かないと言うことも
知っていて

……こころのうごきはいつも決してきれいではない


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そこはかとなく近寄ってくる
不安、なものの正体は枯れ尾花と
きみには笑って言ってやろう
不謹慎だと眉でもひそめてやってよ
笑い飛ばすくらいの神経でないと
こいつと長いこと付き合えなくて

そうやって突っ張って、はがせなくなったものを
それもまたよしとして後戻りはしない
ぼくはこうやってとりあえず生きてきました、
そうやってさらけ出すくらいしか、今のところできることがないから
(それも愛してくれたというの?)

ひっそりとしのびこんでくるのは
冷気とか闇とか、積もってゆくなにか
鷲掴みにされて持ち去られてゆくとき
ひたすら無力なこどもに還る
ときたま
襲ってくるその怒涛

ああ

うるさいのは
うるさいのは
いつもがなりたてるこの声だ
いちばんにうるさくてしかたないから
ぼくはもう、黙って夜の下にもぐろう



追記、
Kちゃん、
きみの日記とうちのパソコン、どうやら相性が悪いので
コメントも投稿も今のところおくりとどけられません、
あまりに閑な夜なので、行ってみたのはいいけれど……

笑い飛ばすくらいの神経で生きてゆきたいとおもいます



2005年01月05日(水) きれいなおねえさん


眠るのと起きるのとのあいだに

夢をみたり(そういえば今年の初夢はどんなだったのだろう?)

泣いたり笑ったり落ち込んだりする

つまんないことでも大事なことでも腹を立てる

きちんと怒れるようになりましょうか

ひとりでね?ちゃんとね

たとえばあなたのことを言っている

きれいで可愛くてわがままで意地っ張りな

たっぷりの毒気と魅力をふりまきつつあるひとへ

できることならあなたを嫌いに

させてみればいい、そううまくはゆかないことを

見せてあげるから、誰も人はみんなあっさり壊れるけど

でも、そうたやすくなんてないんだから

ぼくはまだそう信じたいので

あなたと意地の張り合いをします

ごめんなさい

もうしばし、この我儘にお付き合いくださいますように



2005年01月04日(火) スノウマン、2


ほたほたつもった
雪の上でさくさく
笑っていてふりかえったら
寒そうな不機嫌な顔があって
ああやってしまったと慌てて前を向く

時間の早さも遅さも関係がないから
バスが遅れるのもたのしかった
シンプルな事情だけしか持っていないと
たのしむのは、少しかんたん

ひとりじゃなかったなら真っ赤にかじかむ指でもたのしい
それが空からやってくることならたぶん
だいじょうぶ


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真火 [MAIL]

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