『 hi da ma ri - ra se n 』


「 シンプルに生き死にしたかった 」


2004年11月20日(土) no title

不眠さんがやってきたらしいこと

落ち着いてもいい季節になったのに
なぜか、ぶりかえしていること

映画で生きていた
それがおぼつかなくなってきて
物語が吸収できなくなっていく
つぎはなにを楔にしたらいいだろうかな

目がさめたら
地面が近くに見える
この感覚をなんていったら
あなたにつたえられるんだろう
話すことを放棄した
うなずくだけのせいいっぱい

熱湯をあびないように気をつけなければならない
気がつくといためているいろんなもの
はさみもナイフも
ただしく扱うように注意しなければならない
ふいに目に入って体がぎくんとするとき
わたしは何を考えているんだろう

なにを身にまとったらいいんだろう

病院へ行こうか


・・・・・・。


はじめてフレッシュハーブティーをのみました
ガラスの中にうかんでいるみどり、
なんて、きれいな?

ミントとレモングラス、
それからはちみつ

いつか、みどりの葉っぱを育てたいと思う



11月20日まで



2004年11月12日(金) 散歩道

つよいくすりを使ってみて、なんとか無事にものごとはおさまり
今年も冬を迎えられた、誕生日おめでとう自分
完全とはいかないけどちゃんとここまできたよね?
腕には噛みつくが
それいじょうには、ゆかない
生きてきてよくやった、とはとても言えないけど
なんとか今日まで

もう
母のためにでも誕生日をしようと
そう思った日曜日の夕暮れだった
自分で自分を喜んでいいのかよくわからないが
うれしそうなひとがここに居るから
それでいいかな、って
二十何年もまえにぼくのことを生んだひとのこと

思えばぼくを生んだとき、母は今のぼくと同じ年であったと思う
おかあさんの年の半分においつくのはいつだろうって
小さいときに指折り数えたんだ
まだ半分どころか三分の一くらいしか
生きていなかったころ
ちょうどそこまで、今来たんだ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本屋さんをめぐると一時間くらいがらくに経ってしまうので
ああぼくは結局ここが好きなんだなあと、思う
ワタシヲヨンデと話しかけてくる本は
あんまりたくさんあって、立ち止まり立ち止まり
たくさんと出会って
足が疲れて立てないくらいになってから
いつも帰り道につくんだけれど

小脇に一冊でいい、なにか抱えられていたら
なんだか、今日はもう大丈夫な気になる
シンプルでよかった

本屋さんとビデオ屋さんがさんぽコースになった夏からこっち
めげている日は多いけれども、それでもぼくは明日も
なんとか、なんとか支えてゆかなくちゃならないと思う
読むべき本があって、みるべき映画の残っていること
あなたはどこにもいない、あなたの声もきこえないが

さびしいを、しめだすためのものがたり

で、あっても
あつめて、つみあげて
……たすけて

なんとかならなければいけない
なんとかならなければいけない

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

履き出し窓のすぐの外、
紅い菊のつぼみをながめて
庭のすみで半時間すごした
何年か前まで、この庭中に
あふれかえり繁茂していたくれない色の小菊の群れは
今年はほんの二箇所か三箇所にひっそりと残るのみ、
それでもこれから咲くだろう、
しっかりとつぼまったひらたくまるいつぼみが、すこしずつやわらいで
まんなかのあたりに紅の先駆けを覗かせつつ、あり

くれないの色はとても好きです



2004年11月12日まで



2004年11月05日(金) 呟。

ついたち、
がたがたするのがひどくなっておふとんにたよる
「中国の小さなお針子」をみて少し首をかしげていた
それはフランス製の中国映画
たっぷりと繁茂するみどりがきれいだった
体中に湿疹がひろがって何かすれば痛んでしかたない

ふつか、
不安がとまらなくて髪を切ってしまった
「ココニイルコト」をひっぱりだしてみた
体育すわりでひざをかかえてみる映画
堺雅人の口調をまねしてみた
ま、ええんとちゃいますか?
ぼくはこの話がとても好きだ
とうもろこしのスープが飲みたい気がしてつくりはじめたけれど
途中で身動きができなくなって、泣いてた
さいごまでスープにとうもろこしは入らないままだった

みっか、
おふとんがあたたかい
眉毛とまつげがまた抜け落ちる
テレビでは大統領選
胃炎を起こして朝までうなっていた

よっか、
顔がはれあがって微熱と一緒にうとうとしていた
こわれていく世界の夢をみた
ぼくは三日あとに殺されることになっているので
世界を壊している人もぼくのことはスルーしている
それにともだちと中華料理屋さんにいく夢と
好きなひとから怖いてがみをもらった夢
誕生祝いだとケーキをもらったから夜に紅茶といただいてみる
甘いかぼちゃのたくさんのったケーキ

いつか、
だれかといっしょに食べることのできる朝ごはん
たくさんの負の誘惑をぼくは遠ざけたい
やわらかなパジャマとおふとんにすっぽりくるまる……ごめんなさい
外はとても、あかるくてまぶしい


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