if…

「もしも私が○○だったら…」と想像してみるのは、けっこう楽しいものです。しかもそれが、現実にはとうてい起こりえないような設定であればあるほど、想像(妄想?)も膨らむというもの(笑)。
とは言っても、たとえば「宝くじで3億円当たったら?」とか「キ○タクと一日デートできるとしたら?」とか、せいぜいその程度の「もしも」しか思いつけないのが何とも庶民的で哀しいのですが(苦笑)。
想像したり妄想するのが大好きな私にも、どうしても想像できないことがあります。それは、子育て。ちっちゃい子は好きだし、いとこや友だちの子供を見ていると可愛くてたまりません。「うちにこんな子がいたら、生活ががらっと変わるんだろうなぁ」とちょっとワクワクしたりします。
だけど、一緒にいる時間はせいぜい一日とか二日くらいだし、他人である私はただにこにこと笑って相手をしていればいいだけのお気楽な立場。
それが親となれば、自分の産んだ子はずーっと一生自分の子供であり続けるわけで、そうなるともう私の想像力の限界を超えてしまうのです。
これまでに私が築いてきた人間関係は、友だちにしても好きな人にしても、途中で別れてしまう可能性をはらんだものばかり。ところが親子の場合は、地球の端と端に離れ離れに住んでいても、憎んだり恨んだりしていても、極端な話、もう二度と会えなくなったとしても、ずーっと「親子」であり続けるんですもんね。
最近多い我が子に対する虐待のニュースなどを聞くと、子供を産んだからといって必ずしも母性が備わるわけではなさそうです。まぁ、ああいった母親は、ごくごく少数の極端な例だと信じたいですが。
永遠に切れない関係で誰かと繋がる…。とても興味があるけれど、このままゆくと、それこそ永遠に「もしも」の夢で終わってしまいそう(苦笑)。
2006年11月20日(月)


理由

映画『天使の卵』の続編であり、内容やキャストなどが映画と連動しているドラマスペシャル『天使の梯子』を観ました。
映画は、友だちと一緒に映画館で観たこともあって少し目を潤ませるくらいで済んだですが、今日はひとりで部屋で観たからか華をすすりっぱなしの大号泣(苦笑)。
恥ずかしながら私には、どんなにつらくても生きてゆかなくてはならない理由というものが、ずっとわかりません。
極端な例ですが、たとえば身近な大切な人が死ぬほど…あるいは死ぬよりつらい思いをしている場合、私には「それでも生きてゆけばいつかいいことがあるはずよ」なんて無責任なことは言えません。また、その人の一生を見守り続けてあげることだってできません。どんな言葉でその人を引き止めることができるのか、また引き止めることが本当にいいことなのか、ずっとわからずにオトナになりました。
今日、たまたま録画してまだ観ていなかったドラマを2本続けて観ました。『天使の梯子』と『さとうきび畑の唄』です。
これまで私は、大切な人を失うたびに「もっと強くなりたい。もっと強く…!」と願い続けてきましたが、なかなか思うようにはゆきません。だけど『天使の梯子』で慎一が夏姫に言った「強くなりたい」理由を聞いて、私に足りなかったものがわかったような気がしたのです。それは、慎一にとっての夏姫のように「守りたい」人が、私にはいないということでした。
また『さとうきび畑の唄』では、お国のために死ぬ覚悟を決めた次男が差し出た遺書を父親が突き返し「死んではいけない」理由を伝えるシーンに、私は涙が止まらなくなりました。
誰かのために生きる、ということは、私にはキレイゴトのようにしか思えませんでした。だけどそれは、私がまだそんな「誰か」と出会っていないからなのかもしれないと、ふとそんな気がしたのです。
2006年11月09日(木)


歩く速さ

誰からも訊かれないので自分から話しますが(苦笑)、ブログ(10/24)に書いた歩数計は、あれ以来ずっと私の腰にくっついて大活躍してくれています。
以前ジムに通っていた頃、ウォーカーズ何とかいう動くベルトの上を毎回50分ほどせっせと歩いていましたが、今思えばあれはトレーニングに励んでいたというよりも、己との闘いに陶酔しているだけだったかもしれません。「こんなにもがんばって汗かいちゃってる私v」みたいな(笑)。
なのに今、歩くたびに足もとの感触が変わったり、どんどん景色が変わってゆくのを感じながら歩いていると、純粋に歩くことが楽しくて仕方ありません。
もともとひと晩寝たらヤなことは忘れてしまう単細胞なのですが(笑)、背筋を伸ばして歩いていると、一歩、また一歩…と足を踏み出すたびに、ヤなことやどうでもいいことがどんどん背後に振り落とされてゆく快感が味わえるのです。
私がものを考える速さと歩く速さが、ちょうど合っているのかもしれません。だけど実際に歩きながらものを考えているかというと案外そうではなくて、ただぽけ〜っと歩いているだけだったりするのですが(苦笑)。
2006年11月05日(日)

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