ナマ原稿

大変失礼ながら(汗)、気になる方が出演されている回だけを見ている「情熱大陸」。昨夜のゲストは、『対岸の彼女』で直木賞を受賞されたばかりの角田光代さん。
30分見終わったときには、作品だけでなく角田さんご本人の(お人柄の)ファンになっていたのですが、それに負けないくらい個人的にツボだったのが、角田さんのお部屋の様子を取材していたときのスタッフの方のひと言でした。
そのときカメラは、角田さん愛用のノートパソコンを映していました。デスクトップを見ていたスタッフの方が、「受賞作も、この中に入っているんですか?」と質問されたのです。
それを聞いた瞬間、私は姿の見えないそのスタッフさんに向かって「グッジョブ♪」と言いたい気持ちになりました。
原稿用紙を使われない作家さんの場合、「これが原稿です!」というふうに直接触って確かめることのできるモノはありません。だけどその貴重な原稿が、パソコンというパッと見ただけでは単なる箱にすぎないモノの中に確かに収まっている…という不思議さ、そしてそれを確かめてみたいと願う気持ちは、ファンならば誰もが抱いている感情ではないかと思うからです。(ファンならば誰もが…ではなく、もしかするとマニアックなファンだけ?/汗)
角田さんは「そうですよ」と答え、快く“対岸の彼女”ファイルをクリックされました。すると、当然ながら画面いっぱいにたちまち広がる『対岸の彼女』原稿…。
日常生活と創作の世界が、作家さんのクリックひとつで繋がってしまう瞬間を見られたのは、とんでもなくドキドキする体験でした。
2005年03月21日(月)


恋文

小説を書くようになったきっかけは、或る人に対して直接口に出しては言えない思いを伝えるためでした。残念ながら(?)、恋心…ではなかったのですが(笑)。
今では特定の人に向けて文章を書くことはなくなったものの、それでもやはり毎回何かしら誰かに伝えたい思いをキャラクターたちに託して書いているような気がします。
だから、読んでくださった方に何かが伝わったとわかるとすごく嬉しいし、そうでなければとても寂しい。
恋心を綴るのではない…と最初に書きましたが、届けた後で、自分ではもはやどうすることもできない結果待ち状態のこのもどかしさは、少し恋に似ているのかもしれません。
2005年03月20日(日)


シチューを食べよう

どうやら風邪らしいとわかったので、身体をあたためるべくシチューを作ることに。と言っても、具を切って炒めて市販のルーを入れて煮込むだけなので、「作る」と言うのは気が引けますが(汗)。
今回は、シーフードを使ったホワイトシチュー。私は単純かつ細かな作業が好きなので、野菜の皮を剥いたり面取り…というのが、楽しくて仕方ありません。お手軽な人間です(笑)。
それにしても、玉ねぎというのは不思議な野菜です。茶色い「皮」が何層も重なっていて、次の瞬間いきなり白い部分が現れると、そこからは「身」になるんですもん。キャベツやレタスには、そんな境い目はないですよね。
…なんてことを考えながら下準備している間、頭の中にはずっと山崎まさよしさんのシチューのCMソングが流れていました(笑)。
2005年03月05日(土)

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