幸せ?

近所に住む友だちと私は、長年同じ調律師さん(男性)にお世話になっています。我が家へ来ていただくのは初夏の頃、友だちの家は年末…と、お会いするのはそれぞれ年に一度きり。
さて、昨年末。
友だちの家を訪ねたその調律師さんが、私の近況を彼女に訊いたそうです。なんでも約半年前に私と会ったとき、おめでたい話が決まりつつあるような印象を受けたらしく、その後どうなったかがずっと気になっていたというのです。
当時も今も私にそんな話など全く無いことを知っている友だちは即座に否定したそうなのですが(苦笑)、じゃあなぜ彼はそう感じたのか…が、私たちの間でナゾとして残りました。
早速スケジュール帳をめくって調べてみたところ、その頃の私は体調がすぐれなくて「もしかしてヤバイ病気かも…」と恐れていたことが判明。
儚い気持ちになっていた私の姿が、男性の目には女性らしい頼りなげな風情に映ったのでしょうか(苦笑)。
理由はともあれ、一年ぶりにあった彼から「幸せそう」だと思ってもらえたという事実は、私にとって嬉しいことでした。逆に「何かあったんですか、彼女…?(汗)」なんて訊かれてしまったら、ショックですもんね。
2005年01月15日(土)


はじまりの日

子供の頃、元旦にはいつも不思議な気持ちになりました。
前日まで大掃除のためひっくり返っていた家の中がキレイに片付き、テーブルの上には三段に重ねられたおせち料理と、ふだん使っているのとは違う上等なお椀に入ったお雑煮が並んでいました。まるで魔法みたいに。
記憶の中にある元旦は、いつもいいお天気。窓の外が見られないほどの眩しい日差しも、今日が特別な日であることの証のように感じられたものです。
年に一度だけウールの着物を身につけ、家族なのにそのときだけはあらたまった口調で「あけましておめでとう」と新年の挨拶を交わし、嬉しくてしょうがないのにわざとかしこまった表情でお年玉をありがたくもらったり…(笑)。
大人になって、おせち料理などの全てを母がひとりで準備してくれていることを知り、やがて自分も手伝うようにもなり、迎春準備の裏舞台がすっかりわかってしまっても、元旦に味わう特別な気分が今も昔も全く変わらないのが不思議です。
2005年01月01日(土)

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