DiaryINDEX｜past｜will
| 2003年01月29日(水) | ねるとん白鯨団 |
（唐突に表日記の続き）
ねるとんって、あれカップルになった人たちは
女の子のバスで帰るんだってね。行く時は男女別らしいんだけど。
なんか、あのメンバーがお願いしますゆったら、
手塚は多分大石の手を握るよね。
他意は無くて、一番握りやすい手だからとか、そんなしょうもない理由で。
大石はよくわかってるから別に期待とかしなさそうだけど、
乾とか不二先輩とか、同じバスで帰ったら大変そうだよね。
大石は針のムシロでまた吐血。乾とか泣いてたらいいのにな！乾イジメ！
いくつか前のウサギリンゴネタ、ねるとんでもいいと思った。
あれってなんか色々イベントやんじゃん。
カレー作ったりとか、そういうのもあったような気がするから、
みんなでカレー作るの。
で、タカさん（単に付き合いで参加しただけ）が
デザート用のリンゴをウサギにしてくれて、手塚がただそれだけで
タカさんに決めちゃいそうになって、血で血を洗う争いになったりしたら
面白い。
手塚は番組の主旨なんか理解しちゃいねえんだけど。
不二先輩はうなぎ入りのカレー（うげー）で勝負するよ。
これだと大石は女の子（受け）側だな。手塚の保護者でついてきたの。
薫たんも女の子（受け）側。すごく真面目にもくもくと野菜を剥く。
無気味なくらい手際のイイ乾にちょっと騙されちゃって、
乾が来てくれたらいいナ…ってちょっと思っちゃったりする。乙女！
リョーマは何にもアピールしない。寝てるだけ。
何も手伝わないで、出来上がったカレーをただ喰うだけ。
手塚は「みんなでカレーを作るために集まってるのに何もしないなんて！」って怒るんだけど
（手塚は番組の主旨を理解していません）
逆にその態度が気になっちゃって、「俺のウサギリンゴ、食べるか？」とか
聞いちゃったりする。駄目な子だから。
リョーマは「…いらない。アンタが食べれば」てそっけないのに、
告白タイムになったら「ちょっと待った！」の中に入ってて
（一番最初にお願いに行くのは荒井だと萌える）
（そんで続いて乾がキモくアピールするともっといい！）
「やっぱ、さっきのリンゴ、俺に頂戴？」とか言うの、余裕の笑みで。
手塚は駄目な子だから、
「さっきはあんなに冷たかったのに…」
って、きゅぅぅぅん�А腹�注：Macだとハートに見えるの）ってなっちゃう。
わー、てづかはほんとうにだめなこだなあ…！
ねるとんを知らないお嬢さん方は、お母さんかお姉さんに聞いてみようナ！
あ、ハートに見えないね、Macでも。字が小さいからかな。
| 2003年01月28日(火) | 3.おもいで、くもりぞら。 |
「…手塚君、どうかしましたか？」
思い出の中の大和の顔は、いつも自分の目線より高い位置にある。卒業して以来会っていないから、今はどうなのかわからない。
その日は薄曇りで、なんだか空気までぼんやりしていたように、手塚は記憶している。
卒業式を終え、テニス部員達との挨拶もすんで、帰ろうとしているその背中を手塚は引き止めた。その時は自分の事で精一杯だったから気が付かなかったが、卒業式の後だと言うのに、なぜか大和はひとりだった。
「大和部長」
「もう、僕は部長ではありませんよ、手塚君」
大和はそう言って笑った。相変わらず無精髭を生やし、薄く色の付いた不思議な眼鏡をかけている。すでに詰襟はゆるめられ、だらしのない格好になっていた。卒業式の日くらい髭を剃ればいいのにと手塚は思ったが、でもとても大和らしい気がした。
「僕に何かお話ですか」
そういえばさっきは全然話せませんでしたものねえと穏やかに大和は続け、手にした黒い筒でポンと自分の肩を叩いた。大和は、卒業証書以外何も持っていない。
その場所がどこだったか、手塚は明確に思い出せない。ただ、まわりに他の人間がまったくいなかったし、随分と静かだったから、校舎の裏か部室の脇か、そのあたりではなかったかと思う。手塚の記憶の中にあるのはただ大和と、薄曇りの空と、そして桜だけだ。
手塚は、じっと大和を見上げたまま、しばらく黙っていた。
そして、
「俺、部長のことが好きです」
おもむろに、言った。
何も、考えていなかった。
何も考えられず、ただ、言う事しかできなかった。
「手塚君」
「部長のことが好きです」
もう一度言った。その間も、手塚は大和を見つめたまま目線をそらさなかった。手は震えていたが、ぎゅっと握りしめていた。
大和の表情は、まるで変わらなかった。
「…そうですか」
驚きもせず、慌てもせず、ただそれだけを言った。
なんて残酷な人だろうと思った。
------------------------------------
手塚は自分自身の事はあまり深く考えずに行動してしまう子だと思う。
それできっと、すごく我侭な子だと思うよ。
| 2003年01月24日(金) | 2.ことばではとどかない続き |
「お、越前来たな！こっちこいよ、写真撮ってやるから」
テニスコートには、すでにテニス部員達が大勢集まっており、三年生と下級生とが話し込んだり写真をとったりして騒いでいた。
「別にいいっすよ、写真なんて」
「お前、ホントに可愛げがねえなー、いいじゃねえかホラ！」
「おチビ、俺と一緒にとろー！」
「えー…」
「えー、じゃないの、先輩命令！」
菊丸は特に気分を害した様子もなく、リョーマの首に腕をまわし、もう片方の手で拳を作ってこめかみをぐりぐりと押した。そのまま桃城のカメラに笑顔を作り、ふざけあったまま、何枚か写真を撮った。
「そういえば、部…手塚先輩は？」
「部長か？それが、まだ来てないんだよな」
「桃、今の部長は君でしょ」
「あ、あー、そうなんすけど、ついクセで」
照れくさそうに頭を掻く桃城の様子に、どっと笑い声がおこった。代替わりして、桃城が部長になってから、部の雰囲気は少し変わった。テニスに対する厳しい姿勢は変わりないが、それでも手塚が部長だった頃とは明らかにカラーが違う。当初はそれをよしとする者、違和感を感じる者と様々だったが、半年が経った今では、そんな空気も払拭されている。
桃城と、彼を取り巻く部員の様子を穏やかな笑顔で眺めていた不二が、笑いを含んだ声で、やんわりと言った。
「手塚は、ちょっと来るのに時間かかると思うよ」
「何でっすか？あ、生徒会の関係で？」
「バカ、違うよーん。ホラ、卒業式のお約束！」
「ああ…。でもそれなら不二先輩だって」
「桃〜、なんでそこで不二なんだよ！俺は？ん？」
「いててて、エージ先輩、やめて下さいよ〜」
菊丸と桃城がじゃれあう風景も久しぶりで、また周囲から笑い声がおこる。
「不二は、普段から平均的に告白されてるから、あえて今日って事はないんじゃないの」
「平均的って、何それ。複雑だなあ」
「手塚って隠れファンが多そうだもんなー。乾、そういうデータはないの？」
「三年間のバレンタインのプレゼント集計結果ならあるけど。聞きたい？」
「そんなのあるんだ…」
「聞きたいような、聞きたくないような…」
その時、コートの入り口に、手塚の長身が現われた。
「すまん、遅くなった」
「あ、噂をすれば」
「手塚！やっと来たな！」
「最後のオシゴト、おっ疲れさーん！」
明るい笑い声に迎えられて、手塚がテニスコートへ入ってきた。
全国大会のレギュラー達を先頭に、部員達が手塚のまわりに集まってゆく。
リョーマだけは、その場を動かずに、ただ手塚の方をじっと見つめた。
ふと、部員達のすきまから手塚がこちらを見て、目があった。
リョーマは視線をそらさず、手塚は、
手塚の顔は、なぜかひどく不安そうに見えた。
----------------------------
まだまだ終わらないな…これ…
いっそまとめて本にしよっかな…（いつの事やら）
でも、まただらだらと長いだけでえっちのひとつもない
冗長な話になりそうな予…感…（沈没）
| 2003年01月22日(水) | ウサギリンゴてづか |
バンビーズは今日もかわゆかったですね！
もうふたりでならんで体操着で歌でも歌えばいい。
ミニモニもびっくりな国民的アイドルになればいい！
大和部長は二人をプロデュースして大金を手にして暗黒街のボスに成り上がればいい
（そればっかりか）
でもやっぱり手塚は179センチの手塚の方がかわゆいし
（そればっかりだ）
それにしてもアニメは手塚をどうしたいのだろう…
なんであんなに発光させたがるんだろう！
跡部様やオッシーまで手塚のはなつ光に巻き込まれて消滅寸前だったよ。
あんな危険な子は、今すぐ隔離して保護するべきだ。
あの、肩にヒビが入る演出も…一体いつの時代の漫画ですかこれは。
ベンチの二人はアニメで見てもやっぱり萌え！
ホリオはなんにもわかっちゃいねえな！お子さまめ！
不自然にそらした手塚の顔が汗かいてるのがおかしい（原作もたしかにそうだったけど）
手塚は駄目な子だから、きっとデートしてもあんな感じで、
喫茶店（カフェなんてこじゃれたものじゃなくて、あくまでも喫茶店）で
砂糖に手をのばしてうっかり相手の手に触れちゃって、みたいな
ベタなシチュエーションにきっと弱い子なの！
もちろん、リョーマは意図的にそれを演出する子だよ。
…まただめ塚語りになってしまった。
アニメは、乾の時といいリョーマの時といい、誰かの影響を受けさすのが好きだなー。
てゆうか、大和部長は柱だったんですか…？
手塚、すっかり大和に調教されてるよ！体育倉庫で！カビ臭いマットの上で！
子ガモのように、大和部長の後ろをよちよち歩いちゃうよ。インプリンティング。
チェンジコートのあと、リョーマったら手塚しか見てないよ？
普通、テニスの試合ったら、ボールに合わせて顔が左右に動くじゃん？見てる時！
リョーマの視線はずっと自分の前に固定されてた…。あからさますぎる…。
「部長…」って台詞は塚リョスキーへのサービスかしらとか思っちゃう
ヨゴレ大人の自分が嫌だ。
来週はとうとう手塚の肩が…くすん。
見たいような見たくないような…。
つか、アニメは跡部様を悪役にしないでちゃんと描いてくれるだろうか。
ダメ塚もうひとつ。タカミヤと話してたネタ。
みんなでリンゴを食べてたら、タカさんが上手にウサギリンゴにしてくれて
手塚はすごく感動するよ！
「河村、すごいな…（こころなしか語尾上がり）」とか言っちゃうの。
タカさんはフェアリーだから、なんの下心もなく、じゃあもっと作ってやるよ
とかいって、いっぱいウサギにしてくれる。手塚大喜び。
それを見てたリョーマは、おうちに帰ってからウサギリンゴの特訓をする。
やっとできた一個だけをタッパーに入れてって、朝練のあと手塚にあげるよ。
って、これじゃリョーマもだめじゃん。
もちろん一番だめなのはあたしだけどな！
2003.01.22『hidali』
| 2003年01月21日(火) | 2.ことばではとどかない |
思わず欠伸をしそうになって、リョーマはなんとかそれを飲み込んだ。一体この無闇に厳かな式は誰が最初に考案したのかと思う。学園長の言葉も、生徒の挨拶も、難解で何を言っているのかまるでわからなくて、どこか別の国の言葉のようだ。歌も単調なメロディの物ばかりで、リョーマの意識は半分眠っていた。
「在校生送辞」
ソウジって何？
続く生徒の声はやはり単調で、まるで意味が解らない。こんな言葉を送って、何になるって言うんだろう。リョーマの意識は、もう四半分ほど、眠りに傾きかけた。
「続いて、卒業生答辞」
数十秒後に響いた声が、その意識を一気に引き戻した。
久しぶりに見る壇上の手塚は、リョーマの記憶の中にある姿と寸分違わぬ形状でもって、そこに居た。やはり何を言っているのか内容はさっぱり解らなかったが、その声だけが直接頭の中に響いて来る。
静止した儀式の中で、その声だけが、動き、生きている。
声が止み、拍手が沸き起こって手塚の姿は壇上から消え、リョーマの意識は今度こそ完全に、眠りに落ちた。
「お、越前来たな！こっちこいよ、写真撮ってやるから」
テニスコートには、すでにテニス部員達が大勢集まっており、三年生と下級生とが話し込んだり写真をとったりして騒いでいた。
「別にいいっすよ、写真なんて」
「お前、ホントに可愛げがねえなー、いいじゃねえかホラ！」
「おチビ、俺と一緒にとろー！」
「えー…」
「えー、じゃないの、先輩命令！」
| 2003年01月19日(日) | さくら続 |
「手塚先輩！」
式は何事もなく終わったが、問題は式が終わってからにあった。
これで何人目か、もう数える気にもならない。
式がの後、クラスメイトとの別れを惜しむ時間も終わり（尤も、その殆どが高等部でも一緒だから湿っぽい感じではなかった）、手塚はテニスコートへ向かおうとしているのだが、なかなか先に進む事が出来ない。行く先々で、女生徒につかまるからだ。
数日前に会った時、菊丸が「手塚は覚悟しておいた方がいいよ」と笑い混じりに言っていたが、まさにその通りだった。
同級生もいたが、やはり下級生が圧倒的に多い。告白だけしていく者、何かを手渡して行く者、「つきあってほしい」と願う者、様々だったが、手塚は自分でも驚くくらい落ち着いて、それらに対応した。
ことさら冷淡を装ったわけではなかった。たとえ全然知らない相手でも、自分を好きだと言ってくれる気持ちが嬉しくないはずはない、と思う。けれど手塚は終始、丁寧で優しかったがひどく冷静に、女生徒達と向かい合っていた。
やっとひとりになって、自分には何かが欠けているのだろうか、とそんな事を考えてみたが、やがてテニスコートが見えてきたので、やめた。
「手塚！やっと来たな！」
「最後のオシゴト、おっ疲れさーん！」
明るい菊丸の声と共に笑い声がおきて、手塚は体から力を抜いた。自分では意識していなかったが、結構緊張していたのかもしれない。
見なれた景色、自分を呼ぶ懐かしい声と顔。
孤独と心地よい緊張感に満ちた、テニスコート。
それらは完全な調和と、そして安心感を持って手塚を迎えてくれる。いつのまにか、ここはそういう場所だった。
群がってくる部員達の向こうに、自分を凝視している大きな明るい瞳を見つけて、手塚は何か、言葉に出来ない齟齬のようなものを感じた。
その瞳の向こう、校庭の敷地を囲うように立ち並ぶ桜は、やはりまだ焦茶色の木でしかない。
手塚は、今、桜が咲いていればいいのにと思った。
-----------------------
| 2003年01月18日(土) | 1.さくら |
（あたしメモ）
TPでコピーにして見ようかな…と思ってたリョ塚（一部大和塚）
長くなりそうだしイベントにはまにあわないので
出来上がってるところだけゆるゆるのせてみる。
手直ししたら、後で適当に削除、
卒業式シーズンまでには仕上げたいきもちで。
-----------------------------------
俺、部長のことが好きです。
どこか遠い場所で、聞いたような気がする。
1.さくら
記憶の中のその背景は、いつも桜だった。
黒い学生服と、鮮やかなセーラー服の群れ。手にした黒い筒。薄曇りの空。そして桜。
尤も、三月初めのその式典の日では、実際にはまだ時期が早いはずだから、桜は後から勝手に付け足した小道具なのかもしれなかった。たった二年前の記憶が、もう改ざんされている。人間の脳なんて、かくもいい加減なものなのだ。しかも大抵は都合の良いように変えられているのだろうから、いい加減なうえに図々しい。
講堂へ向かう廊下を他の生徒達と一列に並んで歩きながら、手塚はそんなことを考えていた。式では答辞を読む事になっていたが、普段から生徒会の報告などをしている手塚にとっては、なんということもない。むしろ、原稿がある分楽なくらいだ。ただ読めばいい。だから、手塚の頭の中は今からっぽに近い。
廊下の窓から、校庭に植わっている桜の木が見えた。つぼみは大分膨らんできているが、開花にはまだ程遠い。やはり、あれは自分が作り上げた背景なのだ。
何かを誤魔化すために、付け足したものだ。
何か。
何かって、何だ。
それは、
「卒業生の入場です」
アナウンスと共に講堂の扉が開き、うねるような拍手の音が手塚を包み、その思考をかき消した。
「手塚先輩！」
式は何事もなく終わったが、問題は式が終わってからにあった。
これで何人目か、もう数える気にもならない。
式が終わって、クラスメイトとの別れを惜しむ時間も終わり（尤も、その殆どが高等部でも一緒だから湿っぽい感じではなかった）、手塚はテニスコートへ向かおうとしているのだが、なかなか先に進む事が出来ない。行く先々で、女生徒につかまるからだ。
数日前に会った時、菊丸が「手塚は覚悟しておいた方がいいよ」とかなんとか言っていたが、まさにその通りだった。
同級生もいたが、やはり下級生が圧倒的に多い。告白だけしていく者、何かを手渡して行く者、「つきあってほしい」と願う者、様々だったが、手塚は自分でも驚くくらい落ち着いて、それらに対応した。
--------------------------------------
ほんとにさわりだけしかできてない。
しかしこの日記、右隅がつまっちゃって結構読みにくい。
| 2003年01月16日(木) | Inside Call |
―かける、かけない、かける…
夕食の後、もう小一時間もリョーマは電話の前でうろうろしていた。時折リビングから顔を覗かせてにやにやしている南次郎を目で追い払いつつ、受話器に手をのばしてはまたひっこめる、を繰り返している。
迷っている相手は、肘と肩の治療のために九州へ行っている手塚だ。桃城にもらった手塚の携帯電話の番号を一度捨てたリョーマだったが、なぜか、御丁寧に毎日ロッカーに電話番号が記されたメモが入っている。誰が犯人なのか（レギュラーの中の誰かに決まってるのだが）突き止めようと思ってもうまくいかず、見つける度に捨ててはいても、さすがに毎日なのでいつのまにか番号そのものを覚えてしまった。
強がってみてもやはり声が聞きたいのが本音なので、ここ数日は毎晩電話の前で挙動不審なリョーマなのだった。
―別に、話しなくたっていいよな…部長が出たらすぐに切って、声だけ聞けば。
散々迷った挙げ句そんな風に（いささか甘い）結論を出して、リョーマは思いきって受話器を取り、すっかり頭に入ってしまった番号を押した。
プルルル、プルルル、と小さなコール音が耳に響く。
とりあえず、手塚がもし出たら間違い電話のふりをして切ろう、そう思った途端、
「はい、手塚で…」
「…！」
がちゃり、とリョーマは思わず受話器を置いてしまった。まさかこんなにすぐ出るなんて思わなかったのに！ドキドキと打つ心臓をなだめようと深呼吸した途端、たった今リョーマが切った電話のベルが鳴り、リョーマは文字どおり跳び上がった。
「…まさかね…」
まさかそんなはずはと思いながらリョーマが電話を見つめていると、リビングで南次郎が「そこにいんならさっさと取れ、糞餓鬼！」と怒鳴っているのが聞こえ、仕方なく受話器を取った。すると、
「越前！自分からかけてきておいていきなり切るとはどういう事だ。失礼だろう」
何の前置きもなく、怒られて、さらに動機が激しくなった。
どうして。
「ぶ、部長…えっとその、なんで俺がかけたって…」
「やっぱりお前か」
「え？もしかしてカマかけたってやつ？」
憮然としてリョーマが呟くと、手塚の声が少しだけ嬉しそうになった。
「そんなわけないだろう。お前携帯電話持ってないのか」
「持ってないっすよ。そんなの必要無いし」
そうリョーマが返すと、手塚の声がさらに少し嬉しそうになった。
「携帯電話というものはな、名前と番号を登録しておくと、かかってきた時に相手が分かるようにできているんだ」
「悪かったっすね、携帯の仕組みも知らなくって！」
手塚の言葉はひどく得意げで、リョーマは軽くむくれたが、すぐに可笑しくなって声を出さないようにして笑った。そういう手塚だって、携帯を持ったのはつい最近のくせに…。おそらく、手塚も周りの人にからかわれたり教えてもらったりしたのだろう。それを、自分よりさらに知らないリョーマに自慢したかったに違いない。
「もう、アンタ可愛すぎ…！」
「何だって？」
「いや、なんでもないっすよ」
思いがけず手塚の可愛い一面を見れて、さらに言えばなんだかんだと結構喋っているし、リョーマは得した気分ではあったが、このままやり込められたままではやはり悔しい。その時、リョーマはある事に気が付いた。
「俺全然知らなかったっすよ、そういう風になってるなんて」
「ああ、そうだ」
「へえ…。でもそれじゃあさ…」
リョーマは、手塚に見せられないのを残念に思いながら、会心の笑みを浮かべた。
「それじゃあ、アンタの携帯には俺の名前と番号が入ってるってことっすよね？」
「…え？」
「だってそうでしょ、すぐ俺がかけたってわかったんだから」
「それは…」
明らかに手塚の声が狼狽えたことに満足を覚えながらも、どうせだからもう少し苛めてやろうと、ついリョーマの悪いクセが出てしまう。
「おまけにすぐかけなおしてきてくれるなんて、俺、すっごく嬉しいッスよ？」
「べ、別に…。いきなり切られたら、誰だって驚くだろう」
「答えになってないよ」
「それに、断っておくがお前の番号だけが入ってるわけじゃないぞ、緊急連絡用に他のメンバーの番号も…」
「はいはい、そういうことにしとくよ、部長」
とうとう堪え切れずに、リョーマは声を出して笑ってしまった。手塚は少し黙っていたが、やがて少し笑った。その声は耳と心に暖かく響いた。
この機械の向こうにいる人にも届くようにと願いを込めて、リョーマは受話器に小さくキスした。
--------------------------------
コピ本、『Out of Call』リョーマサイドの別バージョン。
というかすでにパラレル？（わー）
風呂場で思いついた小ネタだったのに、結構長くなってしまった。
タグ打ちがめんどかったからとりあえずこっちにのせたけど
いずれサイトの方へ移転しよ。
しかしなんだかもう本編とは180度違っちゃった。パラレル（違う）
これじゃただのバカップルだ。まああの二人はそんな生き物ですか！
| 2003年01月15日(水) | 美少女テニスアニメ「テニスのバンビちゃん」 |
ど…どこの高原からやってきた仔ヤギだよこの子は！（バンビは鹿です）
つーかもう、かわいいを通り越してやばい。あの仔ヤギっぷりはやばい。
犯罪を誘発するから公共の電波にのせるべきじゃない！
あの大和を見上げる手塚が特にやばすぎる。
体操着の胸とかひょろっとした足とか、この世の物とは思えない…！
画面に向かってエロい！って叫んじゃった。一体どこのエロゲ−美少女だ！
あれじゃ大和に襲ってくれと言わんばかりだよ！
いやむしろあたしが襲う！（犯罪者第一号）お天道様の下で襲う！
色々妄想がふくらみます。そら頭痛も消えるってもんだろ。
鈴木先輩とつないだ手塚の手。効果音をつけるとすると『ふに』て感じ。駄目だ！
ランニングを大石に止められてはあはあゆうし…！ハァハァゆうし！駄目だ！
でもやっぱり一番エロかわゆいのは今現在の（以下略）
大石とタッチしようとして、つい左手を出してとまどってる手塚、
可愛すぎて転がる。もう、アニメスタッフ…あたしを殺る気だ…！
そしてその手に強引にタッチして「えへへ」みたいなちび大石も激かわゆー！
あんな薄ぼんやりした仔ヤギちゃんと3年間も一緒にいりゃあ、
そらお母さんにもなるさ！
「手塚君って右利きだよね？」「左」
の、この「左」がそっけなくてかわゆー！
声、隠岐鮎さんでどうかと思ってたけどこの一言であたしは満たされました。
それに思ったより違和感なかった。プロはやっぱりすげえ。
大和部長、アニメになると怪しささらに倍。
最初声はもうちょっとへらっとした感じでも…と思ったけど、やっぱりあれでいい。
だって、あれで声までやばかったら放送禁止決定だも…！怪しい！（大喜び）
アニメでも手塚の体操着に指つっこんでたね！この男は！
大和とぷち塚の組み合わせってどうやってもやばい方向にしか妄想が行かない…。
なんなの…あの子たちは…。
ちび大石が中和剤としてそこに居なかったら目も当てられない。
めくるめくアンダーグラウンドへようこそ。みたいな。
つか、いくらテニスが荒唐無稽な漫画でもあんな中学生ありえねえだろ！
むしろ真田みたいな子ならまだ現実にいるような気さえしてくる。それくらいありえない。
大和は、絶対歳をごまかして中学校に潜入してる地下マフィアのボス（しょぼー）。
いたいけな中学生に薬を売り付けて生活してるの。
手塚を薬漬けにして、何も考えられないようにして（手塚はいつも何も考えてないのに）
自分の愛人にしようと目論んでる。そしてゆくゆくは自分のあとがまに座らせる気なの。
愛読書はもちろんバナナフィッシュ。
手塚はアッシュみたいに切れ者じゃないから楽勝。
そのためにいたいけな大石少年をダシに使う気なの。大石＝英ちゃん。はまりすぎ。
実は武居も巧妙に操作してて（そういえばTシャツの柄がまんま再現されてて笑った）
手塚を潰さない程度に傷つけさせた後はさっさとお払い箱。それどころか始末。
何喰わぬ顔で失意の手塚に笑顔で近付いて、気を許した辺りでぺろっと。
そして薬と愛欲に溺れた手塚を元に戻すために、必死に闘う大石。
やっとリハビリを終えて真人間になりかけた手塚の前にあらわれるリョーマ。
手塚の身に再び波乱が…！
わー、誰かそういう本作りませんか！
いやあもう、予想以上に踊らされてる自分にびっくりよ…。
手塚に飢えてるのかな…。
また明日見ようっと。えへへ。
跡部様オンステージ、わりと静かでしたね。
静止画の漫画の方が派手ってどういうことよ。コノミンってすげえな。
女生徒の「跡部様ー！」がなかったのも残念だ。
もう、このワンシーンのために曲を作るくらいの勢いでやって欲しかった！
指をパチンってやったあとは全ての音を消してシーンとさせて欲しかった！
跡部様はもっとくるくるまわって欲しかった…！
逆に動画の限界ってやつでしょうかね。やっぱり、より2次元に近い方が嘘がきくよね。
なかよしげんこつもちゃんと入ってた。良かった。そして山吹しゃべりまくり。
跡部様がやらかしたあとの真田の顔がすごい良かったー！呆れてるんだけど、でも
「まったくあいつは…」って感じですごく親しみがこもってる。
…真田×跡部？（マイナーすぎるのもいい加減に）
ジャックナイフの跡部様は素敵でしたね！手塚も良く動いてたし（手塚ゾーン以外）
腹チラ出血大サービス。冬の大感謝祭ですよ奥様！
せっかくのアニメなんだから試合のシーンはいっぱい動いてほしー。
それにしてもインサイト跡部様…ぷち塚とは別の意味でこの世の物とは思えません。
来週の予告の多重インサイト、マジ怖。トワイライトゾーンに出て来る、
ＴＶに弟を閉じ込めて怪獣に襲わせた口のない女の子かと思った…こわー！
跡部様の声優さんは大変だな…。あ〜ん？とかあぁ？みたいなのばっかりで。
でもうまい…もう跡部様の声はあれ以外に考えられない！
GBAでちゃんと再現されてるのかなー！
桃ときくまるが安心したくて大石にたかってるのもかわいかった。
そしてさり気なく心配してる薫たん！
手塚ゾーンが出てくると途端にアップになる乾。キモ！
そして来週はベンチで無言のふたり！作画もきれいっぽいし、楽しみだー！
あたしの人生、手塚に体力削られっぱなし。
| 2003年01月12日(日) | 永く、遠く |
永遠なんてそんなものは
絶対にないし信じないし多分きっと嘘だけど
永遠を求めるこのきもちは
絶対にあるし信じてるし多分きっと本物
2003.1.12『Ryoma』
| 2003年01月06日(月) | なんとなく… |
空は歌う希望の歌を
僕は嫌う君の涙を
何もないさ
好きなだけさ
それしかわからないさ
あとは君の真っ赤な
薔薇の微笑みに
魅せられたら
笑うしかないね
Love Communication / The Yellow Monkey
2003/01/06『Inui』
