myself* ...奏/カナ

 

 

おしらせ。 - 2002年11月27日(水)

一番最初の日記にも書いたのですが、
私はこことは別の場所でずっと書いていました。

この場所で書いてかなり色々吐き出せたお陰で、
本家でまた書く力が出てきました。
そこで、ここの更新は一旦ストップします。
またここで書くことがあるかどうかは
分かりません。
もし本家で引き続き読みたい!という方が
いらっしゃいましたら
下のメールフォームからその旨お知らせ下さい。
あなたのメールアドレスとお名前を
忘れずご記入くださいね。

http://www.enpitu.ne.jp/tool/formmail.cgi?id=86178

短い間でしたが、
ありがとうございました。





...

当たり前のことをしたい。 - 2002年11月23日(土)

元彼は携帯メールとか嫌いな人なので、
返事も来ない事が当たり前になっていました。
そう諦めさせられた、というか。

Sくんとの携帯メールのやりとりは
だいぶ落ち着いてきたかな。
というか、私が忙しくてすぐに返事を返せない。

今日、友達と話をしていたんだけど
やっぱりあたしってマメな人と付き合えるのか
甚だ疑問に思えてきました。
自分はマメな方だと思っているのだけど、
それは彼氏に対してじゃなくて
友達とかに対してなんだよね。
例えば、
実家に帰省した時は絶対に会う、とか
毎年必ず年賀状を送る、とか
飲み会や同窓会を仕切るのが好き、とか。

なんか、元彼と付き合っていた時の自分が
今の自分の全てな感じで、
他の人と付き合ってどうなるのか全く見当がつきません。
それは、Sくんも感じているらしいけど。

「俺と付き合ってさー、
 奏ちゃんにウザイとか思われないかな。」
って気にしてる。

とりあえずあたしは、
一緒にいる時にいちゃいちゃ出来れば十分です。

朝目覚めて目が合った時に微笑みあって、
家を出る時にはキスを欠かさずして、
夜眠る時にはおやすみのキスを貰って。

そんな当たり前のことが
いつも出来る人がいいよ。


それが叶えられないのが
悲しくてたまらなかったから。

好きな人に冷められていくことが、
悲しくてたまらなかったから。


...

しあわせになりたい。 - 2002年11月22日(金)

ウトウトしていたらSくんの夢を見ました。
これで2度目になります。
目が覚めた時、言いようのない恥ずかしさが襲ってくるのは
何故なんでしょう。
中学生じゃあるまいし、とツッコミたくなります。

今日はずっとSくんからメールが来なかったから、
どこかで気にしてたんだろうな。
結局、Sくんからのメール着信音で
目覚めたのだけど。
深夜3時過ぎまでバイトで残業していたそうです。
お疲れ様。



......なんだか。
色々考えるのに疲れてきた。
すごく振り回されている気がする。
元彼にも、Sくんにも。

いや、実際Sくんを振り回しているのは紛れもなく私なんだけど。



結局、元彼とのことを考えても
埒があかない。
元彼がまだ悩んでいる状態だから。

正直言うと、愚痴りたくなる。

自分の愛情が冷めたのに
それに対して前向きな努力はせず
(そもそも前向きにもなれないだろうけどね)
それでいて別れを切り出す訳もなく
私に冷たい態度とひどい仕打ちをとりながら
ズルズル引っ張って
結局別れることになったのに。

別れた途端に
「後悔」とか
「早まったかも」とか言い出して。


元彼にも色々ストレスはあったのだろうけど
振られた側になった私にしてみれば
そんなの大した苦しみだとは思えない。

付き合っていた時、
私がどんなに悲しい思いをしてたか
私がどんなに惨めだったか
私がどんなに我慢していたか

あなたに分かる筈がない。

別れた後から今まで、
私がどんなに頑張っているか
私がどんなに前向きになろうとしてるか
私がどんなに自分に言い聞かせてるか

あなたに分かる筈がない。


「ひどい事をした。
 悪いと思ってる。」
その言葉で許せたと思った。
少なくとも、その時は。

けど、元彼がこれからどうしたいのか
それが自分でも分からない今の状態では
私もどう受け止めていいか分からない。


「もう駄目なんだ」
「どう頑張っても、可能性は残ってないんだ」
そう私に主張したのはあなたで。
それを一生懸命言い聞かせて、
やっと自然に思えるようになってきたのに。




分かってる。
私は、期待したくないんだ。
もう一人で頑張りたくないんだ。

相手が復縁を考えてくれるまでは
自分からは動きたくないなんて、
我侭でしょうか。

だって知っているのです。
一人で頑張ることがどれだけ辛いか。
自分への気持ちがないのが分かっていて
それでも諦め切れずに思い続ける力なんて、
もう私にはこれっぽっちも残っていない。

それくらい、疲れているのです。
それくらい、息切れしていたのです。



ただ、しあわせになりたいだけなのに。


...

好きにさせて。 - 2002年11月21日(木)

今日は元彼と30分だけ会いました。
晩ご飯を食べただけ。
元彼の家の近くに用事があったので誘ってみたのです。
約10日ぶりに会った。

会うとやっぱり『居心地良いな』と思ってしまう。
おかずを交換したり、
私が食べ切れなかったサラダを元彼が食べたり、
ホントに、動作の一つ一つが自然で。

元彼の隣はこの2年半ずっと、
私の指定席だったから。


『慣れ』と、『情』と。
それを除いてもやっぱり『愛』はあると思う。
でも私、
もう『あなたじゃなきゃ駄目』なんて思ってないよ。


Sくんとは土曜日に会うかもだったけれど、
友達を優先させちゃった。ゴメンね。
あんまり会えない子なの、許してね。
今週は1回しか会ってないので
かなりウズウズしてるみたいだけれど。

私はちょうど学校関係で忙しくて構ってられません。




なんだかなー。
天秤にかけるつもりはないのだけど、
そう見えてしまうかも知れない。

けどさ、
Sくんに会わない理由なんてないし、
元彼とはずっと連絡を取り合っていきたいと思ってる。
Sくんが今すぐ答えを迫っている訳じゃないから、
それに甘えてるとも言うが。


ずっと苦労してきたんだから、
今くらいちょっと好きにさせて下さいなんて
思うのは贅沢でしょうか。


...

元彼の後悔。 - 2002年11月20日(水)

元彼と電話しました。
最初はとある用事で、だったのだけれど
自然と話はSくんのことへ。

『(別れたのは)早まったかなと思ってる』

そう言われても困る。
私は、やっと
『別れてよかった』と思えるようになったのに。

でも元彼も悩んでいるから、
私はつとめて何気なく装いました。
そうしないと、つらくなる。

実際、Sくんの存在が大きくなっているのは事実。


別れるまでの最後の半年間くらい、
元彼の私に対する気持ちはどんどん冷めていって、
二人で逢ってもあまり楽しそうじゃないし
どこかへ出かけたりということも少なくなっていました。
そのことを、元彼が
『もっと色々行けば良かったと思う。
 行こうと思えば行けたのに。』
と言ったのです。

私は基本的に出かけるのが好きで、
夏休み中も旅行したいと言っていたし
動物園や水族館、映画館など、
何かにつけては彼を誘い出そうとしていました。
それは殆ど、叶えられなかったのだけど。

当時は
『時間がないから』『金が勿体無いから』『疲れてるから』
と、理由を並べて私を諦めさせていた。
不満だったけれど、
そのうちきっと行けると思っていた。


別れる時、私は沢山の恨み言を言った。
上記のような不満もぶつけた。
『我慢してたのに。』
そう言って。

けれど今はそんなこと思わなくなった。
本当に、別れを前向きに受け止められるようになった。
その上で、
『もう私たちは戻れない』と
自分に言い聞かせているのに。



ただ、元彼が私の想いを理解してくれたんだと思って
嬉しくて泣けた。
『行ってやれば良かった』
その言葉だけで、
自分がずっと我慢していた事が報われた気がした。
私が我慢してたのは無駄じゃなかったんだ。
そして、元彼がそれに気付いただけでも、
本当に、別れて良かったのだと心から思った。

事実、色んな制限をされていました。
元彼は自分の気持ちが冷めていくのを分かっていながら、
それでも別れは最終手段だと思って、
ただただ、私につらくあたった。
『ヘンに期待させたくなかったから』
と言うけれど。
付き合っている以上、期待するのは当たり前じゃないの?

電話やメールを極度に嫌う。
逢っていても冷たい。
手を繋ぐのを拒否される。
キスは勿論、体を重ねることも。

私は、そういうことを受け入れれば
いつかはまた仲良くなれると思っていました。
今はただ、彼は疲れているから余裕がないのだと。

それでも最後に別れを突きつけられた時、
そんな我慢が全て無駄だったのだと思って
悲しくて、情けなくて。


ここ半年間で、
私のプライドはズタズタになった。
人間として、女として扱われない。

だからこそSくんの優しさがとても深く染みた。
元彼との間に空いた穴は深く大きかったけれど、
その穴を埋めようとしてくれる。

ただ私が淋しくて疲れていただけなのか。
分からない。
けれど、Sくんとの事はきちんと考えたいと思っている。
ヘタに焦ったりしたくない。
体から始まる恋愛とか否定はしないけど、
今の私とSくんの間には
そんな始まり方は危険だと思っているから、
絶対そんな雰囲気にならないようにしてる。


元彼は、やっぱり自分の気持ちに戸惑っているみたい。
あれだけ『別れたい』と強く思っていたのに、
別れた途端に後悔するのは
ただの『情』なのか、本当の気持ちなのか。

あの人は自分から動くことはしないでしょう。
そういう人です。分かっています。
だからといって私からは動けない。
元彼が努力しないと駄目だって知っているから。
もう、一人で頑張るのは疲れたの。


私は、私のペースでいきたい。
元彼がどうとか、Sくんがどうとか、
そんなの関係なしで
真っ直ぐ自分の気持ちと向き合いたい。
焦っても、何も良いことないって分かってる。



人を好きな気持ちって純粋なのに、
それに付随するものは沢山あって難しくなる。
付き合うとか付き合わないとか、
正直、今の私にはどうでもいい。

ただ傍にいてくれればいい。


...

好きだった。愛してた。 - 2002年11月19日(火)

ゆだねてしまいたい。
この身も、この心も。
寄りかかってしまえば。

好きか嫌いかって訊かれれば、
好きなんだと思う。

けれど、そこまで気持ちが傾いているからこそ。
駄目になった時が怖い。



元彼への想いは、心の奥底で密かに横たわるだけ。
愛しさ、懐かしさ、
そんなものを含めて。

というか。
元彼を思い出す暇もないくらい、
Sくんはメールをくれる。
この1週間で3日も、一緒に朝まで過ごした。
(朝まで一緒にいただけで何もないですが)

このまま波に揺られるように
流されて良いのでしょうか。





Sくんは。

優しくて、
話すのが好きで、
メールや逢うことが好きで、
スポーツマンで、
高校からずっとハンドボールをやってて、
左利きで、
双子の弟と小学生の妹がいて、
バイトでの接客はすごく丁寧で、
気遣い屋さんで周囲に合わせるのが上手くて、
お酒がそんなに強くなくて、
大食いみたいで、
かなりえっちらしくて、
キレイ好きで、
煙草は吸わなくて、
前の彼女とは遠距離になって別れて、
RAG FAIRのおっくんに似てて、
背は170cmくらいで、
細くもなくほどほどな体格で、
出かけたりイベントが好きで、
ドライブも好きで運転が上手くて、
私の家から歩いて15分くらいのところに住んでて、
同い年で、
都内の同じような私立大学に通ってて、
出会いはバイトでした。


元彼は。

ぶっきらぼうで、
照れ屋で、
口が悪くて、
電話もメールも大嫌いで、
逢うのもあんまり重要視してなくて、
私をからかって拗ねさせるのが好きで、
お酒は大好きでそれなりに強くて、
煙草も少々吸って、
だらしなくて部屋は散らかってて、
出不精でゲームが大好きで、
音楽が好きでギターを弾いてて、
本が好きで村上龍を愛読してて、
面倒くさがりやだけど決める時は決めて、
先輩や後輩からの信頼も厚くて、
目つきはキツイけど笑顔が可愛くて、
背は178cmくらいで、
あんまりえっちじゃなくて、
むしろ淡白な方で、
かなり大食いで、
細くはないけどスラッとした体格で、
松田龍平に似てると言われたりして、
アトピー持ちで、
一人っ子でおばあちゃん子で、
意外にドジなところがあって、
誰も知らないけど実は泣く時もあって、
冷血なところもあるけど情熱も持ってて、
真面目で誠実で、
同い年で、
私と同じ大学、同じサークルで知り合った人。




あらためてこうして書くと、
元彼についてはどんどん書ける。
どんどん思いつく。
合わないところもあったけれど、
全部許せた。
それくらい、好きだった。
愛してた。

そして、こうして思い出すと
やっぱり涙が浮かんでくる。
本当に、本当に、好きだったんだと。
思い知らされる。




好きの境界線があるのなら、知りたい。
恋と愛の違いがあるのなら、教えてほしい。

私は誰と一緒に居たいのでしょう。


...

プレッシャーと罪悪感。 - 2002年11月18日(月)

ゆっくり焦らず前に進みたいと思っていたのに、
その気持ちが大きくなりすぎて
がんじがらめになってしまいました。

どうすればいいかなんて分からない。
ただどちらも失いたくない、なんて
あまりにも自分勝手すぎる。

『待つよ』と言ってくれるSくんの気持ちは嬉しい。
けれど、それが時にプレッシャーとなる。

早く忘れなきゃ。
早く答えを出さなきゃ。
早く好きにならなきゃ。


私はこれまで、追う恋愛ばかりしてきたから。
追われることに慣れていない。
でも自分の気持ちがハッキリするまでは、
とりあえず付き合ってみる、なんて出来ない。

ゆっくり心を安めたい。
ゆっくり考えたい。
ゆっくり好きになりたい。



しし座流星群を見に、山中湖の近くまで行った。
そのくせ、空は殆ど見なかった。
頭の中は繋いだ手に集中している。

「いいよ」って言ったのは自分なのに、
喜べない。嬉しくない。
罪悪感ばかりが積もっていく。
「ああ、また気を持たせるようなことを。」



こんなに頭の堅い女は重いよ。
うざったくて面倒くさいよ。
だから、待つ価値なんてないんだってば。





「もう会わないほうがいいのかな」

そう言わせてしまったのは私。




会うことがプレッシャーになるのはつらいと思う。
けれど、
何故私たちは今こんなに結論を出そうとしているのだろう。
どちらが結論を出したいのだろう。




「元彼と比べちゃっても構わないよ。
 むしろ、どんどん比べて欲しい。」

「もし『やっぱり元彼が忘れられない』ってなっても、
 多少は悔しいと思ったりするだろうけど
 俺は恨んだりとかはしないからさ。」

「いっぱい気持ち吐き出しなよ。
 俺に言うんでも良いし、
 友達に相談するんでも良いし、
 元彼にぶっちゃけちゃっても良い。」

「一人であんまり悩みすぎないで。
 奏ちゃんは笑顔のほうがいいよ。」



泣きたかった。
Sくんの気持ちがあたたかすぎて。
自分が、あまりにも弱すぎて。




優しく髪を撫でてくれるその腕に
すべて預けられたら楽なのかも知れない。
でも今はその時じゃない。

触れられるたび、胸が締め付けられる。
この感情は何と呼べば。



私は、何に対して罪悪感を抱いているのだろう。
とても深くて、重い。
いつまで引きずれば良いのだろう。


...

淡い恋。 - 2002年11月17日(日)

今日は高校時代からの友達の家に泊まりに行きました。
この日記は、翌日に書いているのです。

『ペイフォワード』を観てちょっとウルウル。
ラストの展開はビックリしたけど、
ハーレイ・ジョエル・オスメント少年の映画は
初めて観ました。
味がありますね。
『シックスセンス』『A・I』も
是非観たいと思いました。


友達とは半年振りに会ったのかな?
色々と、今の状況も打ち明けつつ。
「別れたよ」との最初の第一声には
「えぇっ!!」とかなり驚いてくれましたが。



Sくんとは2通くらいのメール。
さすがに友達の家ではろくに送れません。
まぁ、それくらいがちょうど良いのかも。
最近ちょっと過剰にやりとりし過ぎの感もあったから。

ビックリしたのは、月曜日の朝起きてから。
なんと、Sくんの夢を見ました。
しかもね、超ほんわか。
手を繋ぐ夢なのですよ。
中学生じゃないんだから......。
いや、もしかして今時の中学生はもっと進んでる?



なんていうか。

元彼への気持ちは、『愛』だ。
2年半一緒に居て作り上げたもの。
家族愛にも近い。

Sくんへの気持ちは、『恋』になりつつある。
ホント、笑っちゃうくらい淡い恋。


気付けば考えているのはSくんのこと。
元彼とは、ボチボチ連絡は取っているのだけれど
心はおだやか。





このまま波立つこともなく
私はSくんに惹かれて良いものか。

まだ、不安な気持ちが残る。


...

砂の城。 - 2002年11月16日(土)

夜の予定がなくなった事をメールすると
すぐにSくんから『飲みに行かない?』とのお誘い。
夜11時半に迎えに来てくれて
隣駅の居酒屋さんで閉店3時まで飲みました。
最寄り駅にしなかったのは、
同じバイト仲間に目撃されるのが嫌だから。
みんな口が軽い上に噂好きなので、
『もし付き合ったとしても隠し通そうね』
と2人で決めています。

お互いの今までの恋愛話をしました。

私は、好きになったら一直線、猪突猛進型。
だけど、だからこそ、
好きになるまでは人一倍慎重。

今は、至極慎重になっている時期。
だからSくんは私の積極的な面を知らないから、
その話には少し意外そうにしていました。


冷たい冬の空気を感じながら歩いて家路へ。
今、私の家はちょっと散らかってて
人を招けるような状態じゃないので
外で1時間くらい話しました。
ちょうど、近所のスーパーに隣接しているカフェの
オープンテラスの椅子が出しっぱなしだったからそこに座って。

2人でいると本当に話が弾む。
でも私は元々、誰とでも気さくに接する事が出来るので
あとは付き合ったらどうなるか、だと思う。


元彼と3年一緒にいて、
『彼氏と殆ど連絡を取らないこと』に慣れてしまっている。
それがいいのか悪いのかは分からないけど、
Sくんは
『毎日連絡を取るし時間が合えば一緒にいたい』派。
付き合って最初の3ヶ月くらいは、
それでも気にならないんだと思う。
ほら、最初って誰でも燃えるでしょう。
イチャイチャしたがる、っていうか。

でも2人でいることが当たり前になった時、
果たして私はどうなるのかな?と思います。
元彼と付き合っていた時は、
私は週に3回くらい会いたかったけれど
元彼は週に1回で十分、な考えの人でした。
そういう価値観のズレは
その後の付き合いに大きく影響していたのだけど。


Sくんのことは。
いい人だと、思う。
好きになれたら幸せなんだと、思う。

でも。
Sくんを好きな自分が想像できない。


私の気持ちを尊重して、
『待つのは苦手だけどじっくりいくよ』
と言ってくれるSくん。
でも、いつまで経っても煮え切らない私を、
いっそのこと強引に奪って欲しいとも思ってしまう。



この手を伸ばせば、その先は簡単。
砂の城みたいに、簡単に崩れていく。
簡単に、陥落する。

そんな脆い感情の中で、
それでもゆらゆらと思いを巡らすのです。


...

深入りすればするほど。 - 2002年11月15日(金)

今日はサークルの飲み会で元彼に会いました。

飲んでいたお店は大学の近くで、
彼の内定先の同期の女の子がバイトしてる居酒屋。
その事は前から知っていたのだけど、
目の前で会話を交わす2人を見て
やっぱり良い気はしなかった。

しかもその女の子、可愛いんだもん。
この先ずっと、彼と同じ職場で働く女の子。
嫉妬しない訳ないって思う。

でも飲みながら
Sくんからメール来ないかなと思う自分もいて。

でもお会計の時に
「***(会社名)なんですねー」って
その子に話し掛けて、
さりげなくアピールする自分もいて。


どこまで中途半端な女なんだろう、私は。
軽く自己嫌悪に陥った。




そんな今夜も、Sくんとのメールは続く。
平均しても一日10通以上が当たり前になってきています。
これが日常になると少しツライかも知れないけれど、
今はお互い近付きたいって思っている時期だから。

『真面目な話をしていい?』
とあらかじめ前置きしてから、
Sくんがとある告白をしてきました。

『実は来週の木曜日にメル友と会う約束だったんだけど、
 奏ちゃんとメールするようになってからは
 その子とはメールしてないし
 会うのもやめようと思ってる。
 黙っててごめん。』

この間のドライブの時、
Sくんはメル友がいると言っていました。
会った事のある子もいる、と。

私には、
メル友なんて作らないでと言う権利はないし、
そんなこと言うつもりもない。
だって私とSくんはただの友達。


なんだか、これでいいのかなと思った。
私は、知らず知らずのうちに
Sくんを縛っている。
嘘をついたわけでも、隠し事をしたわけでもないSくんに
罪悪感を持たせてしまった。



それから、お互いの気持ちを正直にメールすること2時間。
この日記を書いている今も、
Sくんからの返事待ちです。





私は多分、
Sくんを期待させるのが怖いのだと思う。
待っててもらうのが重荷になっている。

それは、元彼への気持ちを消し去れないから。



淋しいと思う。
誰かに触れたいと思う。
誰かに触れられたいと思う。

その相手が、Sくんだったら良いなと思う。
でも、Sくんじゃなきゃ駄目だとは思えない。



元彼への気持ちを完全に断ち切ることなんて、
出来るのだろうか。
SくんはSくんで、1人の男の人だ。


深入りすればするほど、
傷付けるのが怖い。

傷付くのが、怖い。


...

結果がすべて。 - 2002年11月14日(木)

 
『今あなたに甘えるのは卑怯になる』

そう言った私に。
Sくんは、

『卑怯なのは俺のほうだよ。
 彼氏と別れたばかりって
 知ってて誘ってるからね。』

と答えました。



そう、私たちは今、
どちらも卑怯なのだと思う。

だから私からは、絶対に近付けない。

でも、ね。

いつでも寄りかかれる胸があるって
その事実だけで救われているのも否めない。




昨日。

メッセで友達に、
『初めての人となんて結ばれないんだよ。』
と言われました。

私にとって、元彼は、
全てが初めての人でした。
元彼にとっての私も、
ほぼ、初めての人と言って良い存在。

付き合っている時は、それが嬉しかった。
最初の相手であることが幸せで、
最後の相手でありたいと願っていた。


けれども全てが終わってしまった今。
友達の言葉には頷けるものがあります。

お互い、子供すぎた。
大人になる事が出来なかった。
もし初めてじゃなかったら、
乗り越えていたかも知れない、と。

全ては仮定でしかないのだけれど。



タイミングの問題ですね。

同じようなことを、Sくんに対しても思います。


もし元彼と別れるのがあと少し遅かったら、
こんなに親密になれなかったかも知れない。
もし元彼と別れたばかりじゃなかったら、
後ろめたさもなく仲良くなれたかも知れない。

そして、
Sくんとこの先付き合うようになれば、

『元彼と別れたばかりだったからこうなれたんだ』

と都合の良い解釈に
それはすりかわっていくに違いありません。

勿論、Sくんと結局付き合わないとすれば、
逆のことを思うでしょう。


人間ってなんて勝手な生き物なんだろう。
所詮は、結果が全てを左右するのです。


...

特別な人。 - 2002年11月13日(水)

はふ。
徹夜ドライブから戻って寝ずに大学に行って
授業で爆睡して家に帰ってからも爆睡。
学校ではお布団が恋しかったです。


今日もSくんとは何通かメール。
もう、受信箱にはSくんの名前がズラーッと並んでいて
メール着信音がする度に
Sくんかな、と思う自分がいます。

私は来月22歳になるんですが、
誕生日に一緒にいたい、と言ってくれた。
まだ1ヶ月先のことだから
どうなるか分からないけれど。
その気持ちが嬉しい。



来月はクリスマスもあるのですよね。
うわ。シングルイブなんて2年間経験してこなかった。
実家に逃亡しちゃおうかしら、なんて。




そんなこんなですが、
PCに送っていた元彼へのメールの返事が来ていました。
ああ、揺れるオトメゴコロ。

やっぱり元彼は特別な人だ。
去年別れていた時期、
元彼は私のことをそう言ってくれた。
私も、そう思う。
お互いがお互いの特別であることを
当たり前のように信じている。

そして、事実そうなんだけれども。



Sくんと元彼を比べようなんて思わない。
だけどやっぱり3年の月日は
私の中に色々なものを残していて。

たった一週間では
本質は何も変わらないのだと
自覚する日々。





どちらも、大切な人です。
今の私には、それが精一杯。


...

ズルイかも知れない。 - 2002年11月12日(火)

今日は、元彼に逢って晩ご飯を食べました。
2人きりで逢うのは3週間ぶり。

ご飯を食べてドトールに行って、沢山話しました。
途中、どうしてもおさえきれなくて
涙がこぼれたりもしたけれど。

あれは何の涙?



別れたことは、悲しい。
涙も出る。
でも、その悲しみは
元彼を好きだからなのか。

ただ、わけもなく悲しい。




3時間ほどでバイバイして、
Sくんに正直にメールしました。
『元彼と逢ったよ』と。

『ホントは逢って話したかったんだけどね』
と打ったメールの返事で
彼は私をドライブに誘ってくれました。


地図を見ないでお台場へ。
着いたのは深夜2時半。
クレープを食べながら2人で海を見ました。


本当に、たくさんたくさん話した。
昨日どんなに長いメールを
どんなに何度も交わそうとも
やっぱり一晩一緒にいる事は遥かに大きかった。




私のアパートの前に着いたのは朝5時。
だけど『もう少し話そう』と、
結局空が白む朝6時過ぎまで話していました。







「俺が、『待ってるよ』って言ったら
 奏ちゃんは楽になる?」

そう訊かれて。

「Sくんが待ちたくて待つのなら
 言っても良いと思う。
 でも、私のことを考えての言葉なら、
 言わないほうが良いよ。」

と、答えました。



だって。
やっぱり予想できるのです。

元彼に「やり直そう」と言われたら
喜んで頷くであろう自分を。









Sくんに逃げてしまうのは簡単だ。
でも、私に迷いがあるのをSくんは知っている。
私の迷いを知って欲しいと思って
何もかも正直に話したのは、私自身だ。


早すぎるのは、分かってる。




自然に。
ありのままに。

焦らずゆきたいのだけど、
人の気持ちは時に残酷だ。


...

新たな恋の予感。 - 2002年11月11日(月)

昨日の日記に書いたSくん。
今、怒涛のようにメールのやりとりをしています。
お互いJフォン同士だから
送りやすいのも確かなんだけど、
それだけじゃない。

メールのやりとりをする時って、
まだ繋がってたいな、と思うと
大体、最後に何かしら質問します。
そうすると『返事が必要なメール』になるから。

私もSくんに対して、
最初はそんな感じで送っていたのだけど
Sくんも反応が良いというか、
必ず質問で終わらせる。
そんなこんなで往復10通くらいメールし合って
この日記を書いている今でも続いています。


こ、これって脈アリだったりするの?

と思ったり。
でも、Sくんには昨日の飲み会で
彼と別れたばかりだって言ってあるし
メールの内容もその愚痴とかなんだけど
お互い、様子をさぐりあってる感じ。


と思っていたら、
『ちょっと惹かれちゃった』
『カナちゃんが彼女だったらいいな』
の文字が!!

うはー、マジっすか。




素直に嬉しい。
でも早すぎるよね。
元彼と別れて、まだ5日しか経ってないもの。


だけど、昨日の飲み会以来
元彼の事をあまり考えなくなっています。
たった1日のことなんだけど、
それでもこれは大きい。
そして気付けば
Sくんのことを考えていたり。



今、元彼に逢ったら。
私の心は動くのでしょうか。

少し、確かめてみたい気分です。


...

誰かの胸で泣きたい。 - 2002年11月10日(日)

今日は飲み会でした。
先月いっぱいでバイトを辞めたのですが、
送別会を開いてもらったのです。

ここ数日、あまり笑う事がなかった私には
とても良い息抜きになりました。

なんでもないような振りして、
『彼氏?この前別れたんだよー』
なんて言ったりして。


同い年のSくんに会えるのが、
実は少し楽しみだったりした。
10月から働き始めた人なので
まだ知り合って1ヶ月なのだけど。
その前はずっと違う店舗に居た人だから、
新人さんじゃなかった。


帰り道、方向が一緒だったから
原チャリを押すSくんと歩いて帰った。
ちゃっかり携帯番号の交換なんかもして。
彼女いるかどうか知らなかったけど、いないみたい。
前の彼女の話はちらっと聞いたけど。


別に、Sくんとどうにかなりたいとまでは思わない。
でも、
以前から「いいな」と思ってたのは事実です。
性格良いし、スポーツマンだし、
大学も同じようなレベルのとこだから
お互い気兼ねせずにすむ。
今日初めて知ったのだけど、
実は双子の弟さんが居るらしい!
見てみたいなぁ、似てるのかな。



明日のお昼くらいにメールしてみよう。
「昨日はありがとね」って。






そんな感じで、
今夜は彼の事をあまり考えずにすみました。
飲み会に出かける前にPCにメールして、
それを書きながら泣いちゃったりもしたのだけど。


===以下、彼へのメールから抜粋。===


『あたしは、ありのままのあたしを好きだって言ってくれる人、
 あたし自身を認めてくれる人に愛されたいよ。
 「もう頑張らなくていいよ」って頭なでて欲しい。
 「ゆっくり休みな」って抱き締めて欲しい。

 多分、1人じゃ泣けないんだね。
 ズルイと思うけど、
 誰かの胸で泣きたいんだと思う。

 なんか、ずっと空回りして、一人相撲で、
 **ちゃんを好きだった自分が哀れで。

 本当は、人を好きな気持ちって
 プラスに働いていくものだよね。
 実際、**ちゃんの存在のお陰で
 心強い部分もあったし楽しかった事もあったけど、

 なんか今は辛かったことのほうが思い出されて悲しい。

 せっかく、最後の電話で
 「ありがとう」って言ったのに。
 後からこんなこと本人に言っちゃったら意味ないよね。

 いつか心から言える日が来るのかな。

 もっと時間が経てば、
 ツライことも薄れていくのかな?
 でも、ただ忘れてしまったのに気付かないで
 また**ちゃんを好きでいたら
 同じ事の繰り返しになってしまう。』



メールの中の『誰か』を、
Sくんに求めているのだろうか?

分からない。





でも、元彼以外の人に心を預けたいと思うだけでも。
別れた事を人前で笑って話せただけでも。

前に進んでいるのだと、信じたい。


...

烙印。 - 2002年11月09日(土)

自分がどうしたいのか、
どうすべきなのか、
分かりません。


逢えるのなら逢いたい。
でも、
ただ悲しくなるだけだと思う。

友達だって割り切って逢うなんて無理だから。




失恋。

『今のあたしじゃ駄目だ』
って、烙印を押されたようなもの。

『今のあたし』で居る限り、
彼には認められない。



じゃああたしは変わらなきゃいけないの?




それから先は、思考が進まない。




彼を好きでいるか、
諦めるか、
肝心なことが分からないから。

所詮、3日じゃ何も見えないってこと。




思いっきり泣いたら何か変わるんだろうか。
泣きたくないし、泣けないんだけど。


...

泣かない、泣けない。 - 2002年11月08日(金)

別れるまでは散々泣いたのに、
別れた途端に涙が出なくなった。

泣けなくなったのか、
泣く必要が無くなったのか。

涙を我慢してるわけじゃない。
でも、泣く行為って
感情の全てを吐き出すことだと思う。
それが出来ない今の私は、
現実を受け止めていないのかも。

とにかく、心が動かない。
淋しいとか、
悲しいとか、
切ないとか、
何も思わない。




......彼と別れることになったのは。
価値観の不一致。すれ違い。
それだけ。
でも、大きなこと。

彼の中では、
ズレを修復しようとする前に
私への気持ちが薄れていた。
面倒なことが起こる度、
一歩一歩別れへ近付いていた。



人間としては『好き』だけど、
もうやっていけない。
もう我慢できない。
そういう事だった。








やっぱり、こうやって書いて整理していると
涙が出そうになります。

考えないようにしてるだけだったんだな。





彼のことは、好き。
「やりなおしたい」って言われたら
二つ返事でOKすると思う。
でも、
これから一人で頑張れるかどうかは、自信が無い。

去年、一度別れたからこそ
あの辛さは誰よりもよく分かってる。


だけど人の気持ちって難しいから、
コントロールなんて出来ない。
『好き』でも、自分から何もアクションを起こさないで居れば
そのうち自然に『過去の人』になるのかも知れない。
今は、それでもいいと思っている。

前は。
彼を好きじゃなくなるなんて想像も出来なかった。





彼は友達になる事を望んでいる。
でも私に気持ちがある限り、
心からの友達にはなれない。



誰よりも好きなのに、
好きでいることが罪な気さえしてくる。
行き場の無い想いは、
存在自体が許されない気さえしてくる。





まだ、別れてから3日しか経ってない。
でも随分昔のような感覚。
でもついさっきのような感覚。



...

誰も知らないところで。 - 2002年11月07日(木)

はじめに。

私は、ここでない他の場所で
約2年、日記を書いてきました。
名前も違います。
だけど、ひとつの出来事が起きて
みんなの見ている場所で
言葉を綴ることが苦しくなってきました。

多分、自分の気持ちが落ち着いたら
本家を見ている友達にもお知らせすると思います。

でも今だけ。
今だけ、誰も知らないところで書きたい。


ここでの名前は、『奏』。
カナ、と読みます。
『かなでる』の『奏』ね。

音楽とは深いつながりを持つ身なので、
こんな名前を使うことにしました。
ここでは、その理由は書かないだろうけど。


BBSはつけません。
ただただ、私の気持ちを吐露するだけです。
書かずには居られない、
でも今までの場所には書けない、
そんな身勝手な気持ちから作った場所。

もし本当の私を知っている人が
ここを偶然見つけたとしても、
どうか言わずに見守っていて下さると嬉しいです。


それでは、どうぞよろしく。


...




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