最初の記憶はショーケース越しの風景。
そして暗転。
次に目にしたのは小さな少女。
そして彼女が 私に名前をくれた人。
『ツバサ』

自らの意思で動かぬもの(動けぬもの)は 心無いものと思いますか?

「ツバサは外から来たんだね」
「外はどんな所?何があるの?」
「どんな光も音も匂いも。感触も味もぬくもりも」
「私はここしか 知らないの」
いいえ、私も知りはしないのです。
知ることなど何一つ。

「ツバサ」

「ツバサ」「ツバサ」「ツバサ」

「ねぇ ツバサ」

いいえ、いいえ。
どうかその名を呼ばないで。

語り掛け
問い掛ける
答えを求めているわけではなく
返ってこないことは知っている
だけど彼女が『ツバサ』に問い掛ける
『私』に
応える術のないことがもどかしくあり
けれど
それが多分私のあれる唯一つの理由でしょうに

「ツバサ」

「ツバサ」「ツバサ」「ツバサ」

「ねぇ ツバサ」

いいえ、いいえ。
どうかその名を呼ばないで。
そんな苦しげに呼ばないで。
私はあなたを苦しめていますか?



自分の属性を捨てたいと思う。それはひどく単純で純粋な心から。けれど無知で愚かな望みでもある。
私は人間になりたいのです。
それがあなたの役に立てる唯一の方法であるように思えるから。存在価値を認められる唯一の方法ではないのかもしれないけれど。
髪に与えられたものだとて捨てましょう。
あなたのために(あなたを思う私のために)私は私であることを捨てましょう。
そうして新たな私を得るのです。



与えられたものだけで満ち足りていられるほど孤独を知っているわけじゃない。厄介なことに、もっと欲張りなのだ。




2005年09月30日(金)







設定は下から引継ぎ。いつか通しで書き上げたいけど。。

/湯浅直記/滝坂一

別れればそれで全ての問題はなくなるんだと思ってた。
それで奴と彼女が近付いたところで関係なくて、単純に、奴と俺との距離だけは元に戻るんだと思ってた。
(ああ なんだ 違うんじゃん)
(井上のことは口実で 単にアイツが 俺と離れたかっただけなんじゃん)

今まで友だち作るのもメンドーとか思ってた奴が

「・・・好きになってほしいとか 無理言わねぇけど 嫌われたくないとは思った」「・・・っっカじゃねぇの・・・っ?!俺は!お前にそんな話も聞いてねぇのに 好きも嫌いもあってたまるか!!この 自己完結野郎!!」「だから、可能性として 言ったら嫌われんだろうって」「俺には今までそういう観念がなかったのに 何の可能性だよ?!」「世間一般」「・・・っ、非常識の見本みたいな男が常識人ぶったこと言うなぁ!」
お前に友達として選ばれても辛いし もちろん 女とられたって辛いんだ
「どっち選んでも俺は傷つくんだから ダメージ少ないほう選ぶのは 俺的にしょうがないだろ」しょうがいない、で終わらせようってのか?お前にとったら、俺はその程度か?「ズルイだろ それは お前が勝手に決めたことを俺に何の説明もなく押し付けてんじゃねぇよ」
だったら お前が俺を無視して俺から離れんなら 俺だってお前がどうでも傍にいてやる
「・・・くだんねぇ代替しといてそれで何の結論が出てんだよ?そんなフィルター越しみたいにして お前は俺のこと判断するんだな」
違うだろ?まんま伝えてねぇのに!俺が恋と友情どっち選んでも関係ないだろ?それはお前を選んだことにも選ばなかったことにもなんねぇだろうが!
好きの種類にどんだけの違いがあるかなんて 場数踏んでねぇから俺にはそうそう判断つきにくいけどな だけど俺は 恋も友情もひっくるめて お前のこと選びてぇって そう思って 今思うから!
ちゃんと言え お前は俺と関係があった それを切りたいってんならつまんねぇ言い訳じゃない話を 俺にしてからにしろ


2005年09月28日(水)









恋と友情どっちが大事?
なんて、割とよく聞く二者択一。そんなの何を基準に比べりゃいいかもわかんねーけど、だけど俺にも選択権くらい与えろ!

「湯浅、俺さ、井上に告られた。んで、付き合うことにした!俺も前からいいなーとは思ってたけど、まさか向こうもそうだったなんて思わなかったぜ」
「・・・俺も、好きだった」
「へ?」
「俺も、好きだったっていったんだよ。けど、ハジメはもう井上と付き合うことにしたんだよな」
「え、湯浅もって、ええぇ?!」
「・・・じゃ、俺らの付き合いもここまでってことで」
「は?ちょっ、湯浅?!」

湯浅という男はいつも怖い顔をしている、というのでちょっとした有名人だった。奴の強面はちょっとした有刺鉄線のようなもので、本人の意図もないのに衆人避けにはうってつけのものだった。とにかく奴は目つきが悪い。その上喋らない。凡人はお近づきになりたいと思うタイプの人間ではなかった。斯くいう俺もその一人。同じクラスになって一月近くが経とうというのに、それまで口を利いたこともなかった。
ある日の放課後。天候が一変して、急遽部活が中止になった。無駄な荷物は置き勉していこうと教室に寄ったら、のんきに寝ているデカブツがいた。
(湯浅だ。あの湯浅が寝てるし)
闇討ちにはもってこいだなどと、物騒且つ意味不明のことを思いついてその寝顔を除き見れば、それは穏やかな顔で寝こけていた。
(寝顔は普通じゃん)
と油断して眺めていたら目を覚ましてちょっと焦った。しかもかなりの凶悪面でガン見して来る。
(ヤバっ、俺締められる?!)
「・・・ああ、滝坂?」
寝起きの掠れ声で言われてちょっと拍子抜けした。
(わっ、たっ、なんだ?ヤられない??)
「・・・俺、何もされないの?」
「は?」
「え、いや睨まれたから、何か制裁があるのかと・・・」
「ああ、スマン。俺目が悪いからガン垂れてるように見えたかも?」
「目、悪いって、そんなに?メガネとかは?」
「いや、普段はコンタクトしてたんだけど、入学前に流してそれ以来・・・。買いにいくのが面倒で」
「って、この距離で見えんくらい悪いくせにっ!しかも入学からもう一月経つぞ、オイ!?」
そこではっと気付く。
「お前、もしかしてその傷、見えてないのが原因で怪我したとか言わないよな・・・?」
「・・・言う」
「なんつー物臭っ!おまえ、下手したら死ぬぞ!信号とか見えてるか?!」
「まぁぼんやりと」
「普通に不便だからメガネは買え!っつーか今から眼鏡屋いくぞ!」

「お前、物臭にも程があるぞ?せめて喋ってるときは相手見ろや、な!」

「いいよ、もう。俺、わかったから」
「つまり井上のことは建前なんだよな?」

2005年09月27日(火)



 人に同情してる余裕なんかないんだろうなぁ、自分。







 以下覚書。


不安になる 自分でいいのかと常に思う 上滑りの言葉を繰り返して 得られるものなどありはしない 安堵も 決意にも繋がらず

壊して 殺して それしか知らない 逝かせることしか知らない手 生かし活かすことを知らない

振りかざした腕の 降ろし所を失ったような居たたまれなさ
けっこう それも辛いよな

たくさんの命を奪ってきた手だ 血濡れの刀を握っているのと 同じ手だ 怖ろしくないわけがない 自分も そのうちの一つになってしまわないと どうして言い切れるだろう 今 刀を持っていなければそれで? それでも 血に汚れた手だろう 

その指が どれほど繊細に動こうと どれほど優美に翳されようと 

お前が俺に与えたもののことを思う それは怒りであったり 驚きであったり 自責や劣等感であったり 幾許かの連帯感を伴ったとしても 甘い感情は薄い

お前が俺に思い知らせること それは己の強さであり 同時に愚かさであり 同時に狭さであり その他諸々の 或いは俺の求めたくはないもの 一人で行ける強さも 一人を恐れる愚かさも 一人を望む狭さも 幾つもの 弱さを望ませかけるから

イタイは ジツに キレイなものだった シンゾウをヒトツキ それイガイのきずは なかった

指の先まで走る青い血管 ふと思う 皮とか骨とか血とか 人間ってのは形作られた生き物だ 生き物ってのは模られたもんなんだって

使い捨てだって何だって その場限りでも必要とされるなら
なんてことまで考えて なんて惨めなんだろう

いくつかの楽しいことがあって 熱くなる心と体 だけどなくならない自分 熱狂を知らない 動かない 動かされない自分 それが辛い

生きていくのが辛いんだ 壮絶な過去も トラウマも ふしだらな体も 痛がる精紳も 傷つける他人も 何もありはしないのに 此処にいることが辛いんだ

馴れ合えない他人 はまれない言葉 流されているようで 留まっている 此処からは動けない 動かない

罪も救いも何もかも 神様に押し付けて 責任転嫁もいいとこだ 罰せられないほどに見放されることを考えたことがあるか? どれほどに罪深いかと嘆きながら それでも愛される存在だと自惚れる 傲慢で醜い それが人の姿だろう その身の罪深さを呪うほどに 酔いしれていくのだろう?

「片腕がないなんて ヴィーナスみたいだね」

盲目の祈りを捧げ ただ祈り それで救われるなら 何故の苦しみだろう 
信じることはそれほどに清らかな行為だろうか ただの無知と愚かしさとは結びつかないと思うのか

汚れた窓越しに見る夕空はそれでもキレイ
青とオレンジのグラデーション
ポストの上の緑のカエル 尻を向けて動きもせず
ごちゃごちゃと色んなものに囲まれて取り囲まれて使っているようで使われている気分
地球が丸いこととか太陽が丸いこととかを僅かに曲線を描く境界が教えてくれる 少しずつ少しずつ沈むというより遠ざかっていく太陽その光の色は浮かび上がる影の色濃く深い色

いっぽん という言葉が持つ響きは何処までも いっぽん
まっすぐ という言葉が持つ響きは何処までもいっぽんの まっすぐ
すっきり という言葉が持つ響きは何処までもいっぽんのまっすぐをつきぬける すっきり
言葉には意味がある 響きにも意味がある
あなたがあなたであることを 存在だけで表している言葉が好きだ 



2005年09月26日(月)



 ということで、仕事帰りに買ってきました。『ベルセルク』を(笑)
 こういうことに関しては有限実行、なのよね。
 『岩窟王』はほしかったけどVOL.2しかなかったから我慢してみた。どっかに1が売ってないかな・・・。
 プロムローズ館までを一気に観る。
 ああ、身悶えるねぇ。
 どうしてかグリフィスを嫌いになれないんですよねぇ。ガッツをキャスカと、ジュドーをあんな目にあわせた人なのに。グリフィスとフェムトは間違いなく同一人物で、むしろグリフィスが彼らを贄として捧げることを選んだ人なんだからね、恨んで当然な気がするのに。きらいになれなれないなぁ・・・。
 アニメ版はグリフィスの美人度が上がっていてドキドキする。ガッツも美人。ジュドーも美人ね。マンガはかわいいんだけど。
 あと削られた部分ってどういう基準なんだろうね。細かい部分のセリフとか。ええっ、ここないの?!って部分があったりするのよね。マンガじゃ書き文字レベルの表現だから、それこそ削られてもしょうがないのかもしれないけれど、私的に其処重要よ、って部分。もったいない。私の中では補完されて進んでいくんだけどさ。







2005年09月25日(日)



 『ベルセルク』と『岩窟王』のVCDを発見。
 あと『聖☆矢』とか『ワタル』とか『シュラト』とかね、子どもの頃の見つけると懐かしくなるよね。そんで今観たらきっと萌えるんだろうなぁとかさ。『スCRYド』とかもあったな・・・。
 ああぁ、観てぇ・・・っ。
 っつって、どれか一つでも明日速攻買ってきてたら、自分で笑ってやろうと思う。
 ・・・結構欲望には忠実ですよ。



 +



 だってあなたの言うことに、逆らえるわけがない。
 だから罪悪感なんて持たれても困る。
 そんなもの、押し付けられても困るしかない。
 困って困って、それで壊れちゃったらいいってこと?
 それが望みなら、ちゃんと言葉にしたらいい。
 直接的なものでなくたってかまわないよ。
 匂わす程度でちゃんとわかるようにできているから。
 それですら『逆らえないこと』のうちなんだから。


2005年09月23日(金)



 めんどくさい。
 が事の基本。
 『繊細』なんてものに憧れはあるものの、自分はそこには至れない。
 愚痴はダラダラ溢すが、キレることは少ない。
 自分に対しては関心があるようでないし、ないようである。
 結局、他人に気を払っている余裕はないから、ぶっちゃけ「どうでもいい」に落ち着く。
 そんなわけで、日記なんか書こうものなら、自分語りに終始してしまうんだろう。






2005年09月17日(土)



 今日で四年目の911なんですね。
 あまり大っぴらに書けるほど、自分に真摯な気持ちがあるとは思えないので、でも何も思わない人間にもなりたくないなぁとも思うので(偽善的ですかねぇ・・・)、密やかに追悼。
 それでも世界は回ってるっていうか、日本は選挙だしね。
 この先この日がどういう形で歴史に残っていくんだろうとか、思う。
 絶対に忘れてはいけない日だと思うけど、それがアメリカという国を損ねたからという意味には思えない私は、所詮アメリカ人じゃないからね。まぁ、国民を損なうことは、国を損なうことと同意義かとも思うけど、私が捉える雰囲気的に、ちょっと違う気がしてしまう。大国の主義主張を雰囲気で捉えんなって感じでしょうか。スミマセン、国際情勢とか詳しいわけじゃないし。ああでも、かといって日本で同じことがあったとして、それで何を感じるだろう。想像力ないんでよくわからないんだけど。でも、8月6日や8月9日にしても同じなんだけど、歴史的日にする前に、もっとなんか根本的に人の死を悼む心があってもいいなじゃないだろうか。個人の死を悼むっていうか。個人といっても顔も名前も知らない相手なんだけど。人が死んだんだから、まして殺されたんだから、悲しむのは当たり前なんじゃないかなぁと。そこを飛び越して先を求められている感じがしてしまうからしっくりこないのよね。それとも、悲しみなんてのは語るまでもない大前提だから敢えて言及しなくていいのか。
 ・・・ダメだ、まとまらない。







2005年09月11日(日)

* 宮雑記 * / 宮