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最初の記憶はショーケース越しの風景。 そして暗転。 次に目にしたのは小さな少女。 そして彼女が 私に名前をくれた人。 『ツバサ』
自らの意思で動かぬもの(動けぬもの)は 心無いものと思いますか?
「ツバサは外から来たんだね」 「外はどんな所?何があるの?」 「どんな光も音も匂いも。感触も味もぬくもりも」 「私はここしか 知らないの」 いいえ、私も知りはしないのです。 知ることなど何一つ。
「ツバサ」
「ツバサ」「ツバサ」「ツバサ」
「ねぇ ツバサ」
いいえ、いいえ。 どうかその名を呼ばないで。
語り掛け 問い掛ける 答えを求めているわけではなく 返ってこないことは知っている だけど彼女が『ツバサ』に問い掛ける 『私』に 応える術のないことがもどかしくあり けれど それが多分私のあれる唯一つの理由でしょうに
「ツバサ」
「ツバサ」「ツバサ」「ツバサ」
「ねぇ ツバサ」
いいえ、いいえ。 どうかその名を呼ばないで。 そんな苦しげに呼ばないで。 私はあなたを苦しめていますか?
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自分の属性を捨てたいと思う。それはひどく単純で純粋な心から。けれど無知で愚かな望みでもある。 私は人間になりたいのです。 それがあなたの役に立てる唯一の方法であるように思えるから。存在価値を認められる唯一の方法ではないのかもしれないけれど。 髪に与えられたものだとて捨てましょう。 あなたのために(あなたを思う私のために)私は私であることを捨てましょう。 そうして新たな私を得るのです。
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与えられたものだけで満ち足りていられるほど孤独を知っているわけじゃない。厄介なことに、もっと欲張りなのだ。
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2005年09月30日(金)
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