KENの日記
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2015年10月28日(水) ラグビーワールドカップ決勝

イギリスで行われているラグビーワールドカップは土曜日に決勝戦を迎えます。決勝の組み合わせは「ニュージーランド(オールブラックス)対オーストラリア(ワラビーズ)で、ラグビーの世界ランク1位と2位の戦いとなりました。現地時間土曜日の午後4時からですから、日本は25日(日曜)の0時からと言うことになります。この決勝戦はロンドンにある「トィッケンハム競技場」で行われるということです。この競技場はラグビー専用の競技場で収容人員は8万人。これまで1991年と1999年のワールドカップを開催してきたそうです。

ロンドンにはこの他にも有名な競技場があります。サッカーでは聖地「ウェンブリー」があります。この競技場はイングランドサッカー協会が所有していて収容人員は9万人。またコモンウェルス国家の中で(だけで)人気のクリケットでは「ローヅ」競技場(3万人収容)があります。ラグビーもサッカーもクリケットもイギリス(UK)という単位ではなく、連合国内の非独立国家単位(イングランドなど4か国)に協会が置かれていて、その協会はイギリス以外の国の国別協会と対等な関係をもっています。これら3競技のメインスタジアムは大英帝国の長い伝統があり、当該スポーツの聖地となっていますから、その人気を背景にしてコンサート・博物館・レストランなどを運営していて商売も上手です。

次のラグビーワールドカップは2019年に日本で開催されますが、2020年の東京オリンピック用の新国立競技場は完成が間に合わないのでワールドカップの試合には使われないことになったようです。サッカーにおいては日韓ワールドカップ開催を機に全国でサッカー場の整備が進みました。しかしラグビー場としては「ラグビー専門競技場」は少なく、総合競技場として整備されているものが殆どのようです。個人的には東京の「秩父宮ラグビー場」を整備して日本ラグビーの聖地にすべきだと思っていますす。

新国立競技場を立派総合競技場に建て換えて様々なスポーツの聖地にしようと言うのは無理があると思います。陸上競技は新国立で良しとして、サッカーは「埼玉スタジアム」、ラグビーは「秩父宮」、柔道・剣道は九段の「日本武道館」を本拠地として、各スポーツ団体が盛り上げていくようなシステムが良いだろうと思います。各競技の展示スペースを整備したり、音楽会に貸し出したりして効率を競い合い、独立採算でやっていけるように運営していくべきです。現在、昔の国立競技場は完全に壊されてしまいましたが、今から考えれば昔の競技場(思い出)を残しながら改修で対処できなかったのかと悔やまれます。



2015年10月26日(月) ドイツの立派な態度

ヨーロッパに押し寄せる難民問題における「ドイツ」の行動は賞賛に値するものだと思います。第一次世界大戦・第二次世界大戦の責任やユダヤ人大虐殺に対する贖罪の意味が大きいのだとは思いますが、率先して自ら多くの難民を引き受けるとともに、EU各国等に対しても難民受け入れを粘り強く説得して難民問題の先頭に立って取り組んでいます。そう言えば冷戦崩壊直後に旧東ドイツ国民を受け入れた時にもドイツ(西ドイツ)は世界安定ために身を切る貢献をしたのでした。

先週イスラエルのネタニヤフ首相が意地悪で危険極まりない発言をしました。それは「ドイツをユダヤ人大量虐殺に至らしめたのは当時エルサレムを支配していたイスラム指導者の進言があったからだ」というものです。この発言に対してメルケル首相は「ドイツ人(ナチス)に責任があることを受け入れている」はっきり否定しました。今欧州に押し寄せている難民の殆どがイスラム教徒であることは明白なのですが、ネタニヤフ首相が「ユダヤ教徒・イスラム教徒対立の構図」を頭に描いて発言していることに対し、メルケル首相始め欧州各国の首脳は「人道的立場」に立っていることは明白です。

では「日本」はどうかと言うと「阿倍首相」の国連での難民問題に対するコメントを見る限りとても「人道的見地」に立っているとは思えません。阿倍首相はポイント外れの日本の人口問題、労働力問題における持論を展開する始末でした。ドイツもアメリカもテロ(IS)との戦いにおいて、「イスラム教徒」と「テロリスト」を明確に区別しています。各国が国内治安問題など難しい問題を抱えているとは思いますが、「イスラム教徒」と「テロリスト」との関係について間違うと、とんでもないことになってしまうことが分かっているからです。更に一歩進んで「困っているイスラム教徒」に支援の手を差し伸べることが「テロリスト(IS)」を数を増やさないための基本的対処策であることが分かっているからです。



2015年10月23日(金) 混迷する中東情勢

今月10日トルコのアンカラで大規模な自爆テロが発生し、死者約100人と数百人の負傷者という大変大きな犠牲者を出しました。これはトルコ政府が7月からイラク北部の「IS」支配地域へ空爆を開始したことに対する報復とみられています。

このトルコの空爆は「イラクのIS支配地域」と言いながらも「IS」に果敢に反抗するクルド人武装勢力(PKK・ペシュメルガ)への攻撃も含まれていました。従ってトルコへの報復テロの犯人は「IS」なのか「ISに反抗するクルド人勢力」なのかはっきりしません。

これと殆ど同じ状況がシリアでも起っています。親アサド政権のロシアは「IS」を攻撃すると言いながら「反アサド武装勢力」を空爆したのでした。「反アサド」のアメリカ・欧州はロシアの行動を非難していますが、トルコの「反政府組織爆撃」は容認しています。

イラク北部のクルド人武装組織は「IS」と陸上で真面から戦っている非常に貴重な「武装組織」ですが、トルコ政府とイラク政府からはテロ組織とされています。イラク政府をバックアップするアメリカもイラク政府軍に比べて勇猛なクルド人武装組織には武器供与をしていたようです。しかしここにきてトルコ政府が「IS]空爆に参加したのでクルド人勢力への攻撃を容認せざるを得ませんでした。

しかしイラクとシリアにおいて「IS」と陸上部隊で闘っている「反政府組織」の兵士にしてみれば、「IS」空爆のついでに後ろから(空から)弾を撃たれてはたまりません。クルド人武装グループはこれまで友軍だと考えていたアメリカが自分を見捨てたという状況に大変ショックを受けていると思います。「兵士勧誘」に長けている「IS」はこういう極度に混乱した状況下において自らに同調する兵士を集めるのだと思います。



2015年10月12日(月) 日本ラグビー大健闘

イギリスで行われている「ラグビーワールドカップ」で日本代表がこれまで勝ってことの無い「アメリカ」に勝ちました。グループリーグ「プールB」で日本代表は3勝1敗の成績でした。プールBでは1位の南アフリカ、2位のスコットランドが3勝1敗で並んだのですが、日本は勝ち点の他にトライ数などで計算される「ボーナスポイント」の差でベスト8に進出することはできませんでした。

このボーナスポイントとは以下のルールです。

○勝敗に関わらず4トライ以上あげると1ポイント加算
○負けチームでも7点差位内の負けならば1ポイント加算

リードしているチームは「トライ」追加のインセンティブとなるし、負けているチームも最後まで諦めないためのルールとしては興味深いものです。相手ゴール近くまで攻め込んだ場合に相手の反則でペナルティキックのチャンスを得た場合、安全に3点のゴールキックを狙うのか、トライ+ゴールの7点を狙うのか勝つための作戦が必要になります。トップリーグの試合ならキックで確実に得点を上積みする方法を選ぶのでしょうが、こういうルールがあると「トライ」を目指すインセンティヴとなります。

今回の日本代表の試合を見ていて「ラグビー」の試合の見方が大きく変わりました。これまで秩父宮でトップリーグの試合を見てきましたが、試合観戦での注目点は派手な「トリックプレー」や滅多にない「ターンオーヴァー」に伴う派手なトライなどを期待していました。というのもキックオフボールを取ってからの陣取り合戦においては、「ノックオン・スローフォワード・オフサイド・ノットリリースボール・スクラムのコラプシング」など反則合戦に成りがちで、繫ぐラグビーの醍醐味が味わえなかったからです。

このような試合ばかりだと、観客は複雑な反則行為を覚えないとラグビーが分からないという事態に陥ってしまいます。英語で表現される反則を理解しないと試合が分からないというのがラグビーが人気スポーツとならない原因のように思えました。しかし今回の日本代表のゲームはトップリーグの試合とは全く別物で非常に反則の少ない試合で、真っ向勝負でぶつかっていくという試合ばかりだったと思います。派手なトリックプレーでは無く反則をせずに確実に攻撃を繰り返してゴールに近づく。そして最後は力でゴール近くにトライをする。こうした基本的な力の戦いが感動を呼ぶものだということが分かりました。

トップリーグやそのほかの日本国内のラグビー試合においても「反則の名称を覚える必要のない」「本格的な」ラグビーの試合を展開して欲しいと思います。それがラグビーファンを増やし2019年の日本で行われるワールドカップを成功に導く大切な要素だと思いました。



2015年10月11日(日) ザルツブルグ音楽祭の「トロバトーレ」

今年4月に放送されたザルツブルグ音楽祭「トロバトーレ」の後半を見終えました。後半ではネトレプコが扮するレオノーラの見せ場が多く、ネトレプコの演技・歌唱は他の歌手に比べて圧巻の出来だったと思います。4月の前半を見た時の感想と同じで、ネトレプコは身体は少しほっそりしたものの、声の深さと幅が増し大変な存在感を示しています。2014年のザルツブルグの祝祭劇場のオペラでは抜きん出て講評だったようです。

ならば、今年の夏のザルツブルグがどのようであったのかネットで調べてみると、何と再びネトレプコの「トロバトーレ」が演奏されていました。それも2014年演出そのままのようです。何故そうなっているのか知りたくて駅前の図書館の「音楽の友」を見に行きました。答えは単純で2014年に好評だった「トロバトーレ」が2015年にもそのままの演出で再演されたのでした。2014年のトロバトーレでネトレプコと並んで観客の注目を集めたドミンゴは2015年には出ていません。

その年に好評を博した演目を次の年に再演するというのは大変効率の良い集客法です。2014年のザルツブルグ版「トロバトーレ」はネトレプコの演技・歌唱で世界中のファンから注目を浴びました。2015年版は舞台セット・衣装そのままで再演されたようですし、出演料が最も高いと思われる「ドミンゴ」を他の歌手に入れ替えたのですかコストはかなり低く抑えられたはずです。

今回の「トロバトーレ再演」にはザルツブルグ市や音楽祭関係者の「危機感」が現れていると思われます。モーツアルトの出生地で嘗ての楽団帝王のカラヤンの出生地でもある「ザルツブルグ」は「音楽」を看板して全世界から観光客を集めてきました。カラヤンの「力」でウィーンフィル、ベルリンフィルの登場が当たり前となっていたので、世界最高峰のオペラ・オーケストラ公演を聴くために音楽ファンにとっては最高峰の音楽祭となっていました。

ところがそうした「世界最高峰」が少しずつ翳り始めていました。カラヤンの後任のアバドはルツェルン音楽祭を梃入れして「世界最高峰オーケストラ」のルツェルン祝祭管弦楽団を組織し自ら指揮台に登ってマーラー等の名演を残しました。サイモン・ラトルとベルリンフィルは2013年のザルツブルグイースター音楽祭出演を取り止め「バーデン・バーデン音楽祭」に移ってしまったのでした。後任のティーレマン・ドレスデンではこれまでのような集客力はありません。ザルツブルグの「ネトレプコたのみ」は暫く続くことでしょう。

そのネトレプコですがどうやら「トロバトーレのレオノーラ役」はオペラ界のスーパースターの座を確固とした記念碑的な重要なレパートリーとなったようです。勿論従来からの歌唱力に加えて「ダイエット」に成功しつつあることが大きく影響していて、ネトレプコが努力していることを聴衆が理解していることは需要なのですが。
以下は「ネトレプコ」ページで発表されているスケジュール等からの情報ですが、世界のオペラハウスがネトレプコを求めているようです。

ネトレプコの「トロバトーレ」の演奏実績・演奏予定

2013年12月 ベルリン国立歌劇場、ルーナ伯爵(ドミンゴ)
2014年 8月 ザルツブルク、ルーナ伯爵(ドミンゴ)
2015年 8月 ザルツブルグ(再演)、ルーナ伯爵(アルトゥール・ルシンスキ)
2015年10月 メトロポリタン歌劇場 ルーナ伯爵(ホロストフスキー)
2016年 1月 パリオペラ座
2016年 7月 ベルリン国立歌劇場、
2016年 3月 日本来日、リサイタル(参考)



2015年10月09日(金) 浦和税務署へ

今日は浦和税務署まで確定申告の書類を提出に行ってきました。平成26年度の所得税で「配偶者控除」が抜けていたので、妻の所得証明書を取得し、会社から26年度の源泉徴収票を再発行してもらい、ネットで確定申告書を作成・印刷した確定申告書を持参して行ってきました。確定申告をするのは今回が初めてです。医療費の還付請求も有りませんでしたし、損失を計上している「株式」もそのまま所有し続けているし、3年前の母の遺産相続においても免税の範囲内でした。しかし、これから年金生活に入ったり、病気にかかって高額医療費を支払ったりすると「確定申告」が必要になりますので、その予行演習と考えることができます。確定申告書を書くより「証拠書」をキチンと保管しておくことが大切だと思います。

所得税還付申告のついで「土地・建物の売却」に関して確定申告が必要かどうか相談してきました。相続した田舎の「土地・建物」については年内に譲渡処分してしまおうと考えているので、その売却収入に税金がかかるのかどうかということです。両親が残した資料の中に取得した「土地」については売買契約書が、建物については建築請負契約書がありました。取得時の証拠書と現在の相場(複数不動産屋さんからの情報)から相続した「土地」の価値は1/3に下がっています。建物は減価償却を計算すると殆ど残価はありません。これらの証拠書を見せて相談したところ、「税金の支払いを要しないならば申告をする必要はありません」とのことでした。

この資産価値の低下による「損」は一定の条件(当該不動産に10年間以上住んでいたとか・・・)が揃えば他の所得と「損益通算」ができるとのことでしたが、それには全く該当していません。もしそれが可能であれば年収2年分ほど損益通産できる計算にはなります。それにしても資産価値が1/3に落ち、その後全く回復する気配がないというのは、当時長野県の片田舎にもバブルが押し寄せていたことを示しています。土地価格は好転せずに、上の「建物」は毎年どんどん価値が低下して行き、取り壊しのための人件費の上昇し、環境対策で処分費は高騰していきすから、住む予定のない土地・建物は価値がこれ以上下がらない中に処分すべきだと痛感しました。



2015年10月03日(土) 須坂の実家へ

今日長野県須坂の実家の整理のために須坂に戻っています。母をさいたま市に引き取って以来、住人が居なくなっていた須坂市の実家を売却するための事前処理のためです。母が亡くなってからは、庭の草取り・植木の剪定、冬場の凍結対策など実家を相続した私が面倒をみてきました。親が健在の頃は「夏休み」「年末年始」には兄弟が「里帰り」して実家で賑やかに過ごすことがありましたが、両親が亡くなってしまうと一堂に会することはなくなりました。ということで実家売却を検討してきたところです。

実家を処分するに先立って、「姉」と「弟」に実家の残されている「物」で利活用できる物を持ち帰るようお願いしました。実家には妻の「嫁入り」の時の大きな箪笥と箪笥の中の着物類があったのですが、これらは妻が私が乗船中で長らく留守している間に運送業者を見つけて埼玉に持ち帰ったのでした。そして今日は「お寺」さんにお願いして「仏壇」の「お魂抜き」をしました。実家に残されている仏壇の処理は実家を処分するに当っての大きな課題でした。今日は午前11時からお寺さんい着ていただき「お魂抜き」の法要を行なっていただきました。

今回の帰省に合わせて実家の品物で「価値のありそうな物」「思い出の物品」を出来るだけ持ち帰ることにしました。妻は母の着物をチェックして自分で着る事が出来るような「着物」を探しました。私は食器類・昔集めた切手類などを整理・パックしました。食器類では「徳利・猪口」が便利そうなので持ち帰ることにしました。「生け花」をやっていた母親は花瓶類を沢山持っているのですが、収納スペースの関係で処分することにしました。最後に残っているのは両親の位牌と家族の写真を残してきました。位牌は次の機会に持って帰るとして「思い出の写真」はどうするか決めかねています。




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