KENの日記
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2010年10月25日(月) 能登の酒「宗玄」




能登の酒「宗玄」の特別ラベル版です。森田商店のお嬢さん奨めで買いました。「宗玄」という酒はこれまで出会った酒の中でも印象深いもののひとつです。会社に入社したて20歳代の頃、当時の担当の石川出身の先輩の方に大変お世話になりました。その方から帰省したお土産として「宗玄」の小さな樽酒をもらったことがありました。それがすごく美味しかったのです。

当時偶々上京して私の社宅に泊まった亡き父が美味しいといって飲んでいたことを覚えています。父が通常飲んでいた北信州の酒の多くは(それも安い酒)は非常に甘く多少独特の癖のあるのですが、この「宗玄」はそれらに比べると非常にすっきりしていて飲み易い酒だったのだと考えています。

宗玄酒造さんのホームページ

宗玄酒造さんは奥能登の「珠洲市(すず市)」にあります。殆ど能登半島の先端で、地図から見ても非常に自然の豊かな、冬は寒いだろうと思われる土地にあります。しかしそういうところが酒造りの向いているのか、能登地方は酒造りで有名です。宗玄酒造さんのホームページではいろいろな種類の酒を紹介しているのですが、何種類か飲比べてでみたいものです。



2010年10月10日(日) ラボエーム鑑賞

今日はバーデン市歌劇場の「ラ・ボエーム」公演を「さいたま文化センター」で妻と一緒に聞いてきました。座席は2階席最前列の中央のS席。ベストな席をチケット発売日早々に購入したものでした。さすがに「さいたま文化センター」でのオペラ公演は少し無理があったようで、2階席はガラガラ・私達夫婦を含めて10人に満たなかった感じ。一階席も空席が目立ちました。

バーデン市歌劇場公演は昨年「ドン・ジョバンニ」を見て非常に「お得」な公演だと感じていました。バーデン市はウィーンの南30Km位に位置する小都市で、そこに立派な歌劇場があるようです。実際海外公演するメンバーは劇場所属というよりは日本公演用に特別に集められるようです。従って上手い人、それほどでもない人等の寄り合い所帯です。オーケストラもその様な感じ。しかし日本で同じ演目を10回以上演奏するので、後の公演になるに従って演奏が「こなれて」きて完成度が上がってくるようです。ドンジョバンニも今日のラボエームも日本公演の最後の方なので、オペラの完成度は高かったと思います。

出演者は以下の通りでした。

ロドルフォ:ヴァェリィ・セルキン
ミミ:エヴァ・ホルニャコヴァ
ムゼッタ:オルガ・ベチャツィンスカ
マルチェルロ:ソコリン・アスラーニ

この中でミミ役のエヴァさんが圧倒的にすばらしかったです。特に美声という訳ではないですが、大変コントロールの効いた整った声で、且つ知的な表現が抜群に目立っていました。一幕でのハニカミ気味のミミの自己紹介から一幕最後にむけた感情の高まりが見事でした。2幕、3幕では脇に回ったときの歌が大変すばらしく舞台を引き立てていたと思います。(複数の人が独り言を勝手に言い合う場所が、それなりに納得できる雰囲気を醸し出していました。)

第四幕では非常に抑制の効いた、まさしく死の近いミミの演技だったと思います。特にロドルフォの下宿で容態が一層悪くなる場所での「呼吸困難」の演技は迫真ものでした。喘息の経験のあるのか「過呼吸の発作」のような演技は観客を驚かせました。

エヴァ・ホルニャコヴァさんのホームページ(歌が聞けます)

公演以外のことですが、今回のプログラムは昨年のドン・ジョバンニに比べて完成度が高いものでした。プログラムにはオペラの主要な旋律の楽譜がついているのですが、今年のプログラムでは全部音符が埋まっていました。昨年は五線譜は用意されているものの音符が書かれていない部分が多くあったのでした。また今年のプログラムには作曲者のプッチーニではなく、原作者の「ルイス・ヘンリー・ムルゲル」を詳しく紹介しています。パリにある記念碑の写真とかパリ市内のゆかりの場所の写真等を掲載していて非常に興味がそそられます。

明日の11日は私達の30回目の結婚記念日であり、妻の誕生日でもあります。オペラの後で武蔵浦和の「Something」で息子・娘も呼んでささやかなお祝いをしました。




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