*蒼天おぼえがき*


2010年03月27日(土) 女海賊。
劇団☆新感線「薔薇とサムライ」@赤坂ACTシアター。

2008年に上演された「五右衛門ロック」のパラレルストーリーということで、ノリや演出などは踏襲されつつ、独立したストーリー。運よく「五右衛門ロック」を見た身としては見たかった舞台。

和製の女性版ジョニー・デップ@天海祐希が本当にカッコいい!シャルル・ド・ボスコーニュ役の浦井健治さんの演技もきらりと光っていて目を惹かれました。五右衛門@古田新太さんは言うに及ばず。相変わらずのテンポの良さと派手さと笑い要素に、またしても勢いでパンフレットを購入(苦笑)。


■読んだもの

『シアター!』(有川浩/アスキー・メディアワークス)
解散の危機が迫る・小劇団「シアターフラッグ」。負債額なんと300万円!悩んだ主宰の春川巧は兄の司に泣きつく。司は巧にお金を貸す代わりに「2年間で劇団の収益からこの300万を返せ。できない場合は劇団を潰せ」と厳しい条件を出した。「シアターフラッグ」の未来は?
かなり演劇業界について調べて書かれているんではないかなと思われ、(見る)演劇好きとしては、ふむふと思う場面多数。ちょうど劇団新感線の「薔薇とサムライ」を見に行く途中で読んでいたので、より楽しめました♪鉄血宰相・春川司、泣き虫主宰・春川巧、が引っ張っていく「シアターフラッグ」のその後が見てみたい!



2010年03月26日(金) 引っ越し当日。
朝から戦い。段ボールへ詰め込み詰め込み、11時になんとか終了。職場から追い出される。4年近くお世話になった受付の方々との別れにほろり。


■読んだもの
紅琥珀 破妖の剣外伝』(前田珠子/集英社)
紅琥珀(ラス・闇主)/縁魔の娘と黒い犬(闇主)/鏡の森(リーヴィ・邪羅・彩糸)
短編3作。闇主が登場の2作は、相変わらずの闇主(まわりを振り回しっぱなし)に、にやり。「鏡の森」は、ほのぼの?ながら、今後の邪羅の苦労が垣間見れる、こちらもにやりなお話でした。



2010年03月20日(土) クロノス@キャラメル。
演劇集団キャラメルボックス「ミス・ダンデライオン」「南十字星駅で」
@サンシャイン劇場。

梶尾真治さんのクロノス・ジョウンターシリーズ2本のハーフタイムシアター。

キャラメルボックスが舞台化したクロノスシリーズの中で、「ミス・ダンデライオン」は一番のお気に入りなので、再演されて嬉しく。話の展開を知っているのに、息をつめて見入っていました、気づいたら。吉澤先生@阿部さんと吉澤夫人@前田さんは、第三者的に見てる分には大変楽しいムードメーカーですが、当事者として巻き込まれるのは御免こうむります!(笑)

「南十字星駅で」はシリーズを通してクロノス・ジョウンターを使うのに否定的だった野方さんが過去へさかのぼるお話。ここへきて、改めてクロノスシリーズを時系列順に一気見してみたいなーと思いました。


■読んだもの

『V.T.R.』(辻村深月/講談社ノベルス)
『スロウハイツの神様』のチヨダ・コーキのデビュー作、という作中作。
怠惰な生活を送るティー、三年前に別れた恋人アール、S、J、A、マーダーライセンス、殺し屋『Trance High』。するっと読めるボリュームで、なんだか話がぐっと動き出した?というところで終わった感じ。『スロウハイツの神様』未読だからか?もしれませんが、やや物足りない感じ。


地獄堂霊界通信(2)』(香月日輪/講談社ノベルス)
みったんこと三田村巡査の登場がなかったのがちょっと残念。大人には決して売らない主義を貫いている・頑固一徹アイスクリンにまで、”あいつにゃあ売ってもいいぜ!”と言われるみったん(笑)。
今回初登場の蒼龍さん=『妖怪アパートの幽雅な日常』龍さん?と思ったら、やはりみんなそう思うようで。



2010年03月18日(木) 詰めても詰めても。
詰めても詰めても終わらない・・・どうしよう・・・
と途方に暮れる夢を見た(相当追いつめらてられている・・・)。


■読んだもの

『武士道セブンティーン』(誉田哲也/文藝春秋)
『武士道シックスティーン』の続編。
早苗は九州の剣道強豪高でスポーツ化された剣道に悩み、香織は個人主義から後輩の指導にあたりながら武者と武士との違いを実体験をとおして感じとっていく。九州と神奈川、物理的には離れてしまったけれど、シックスティーンの時よりも気持ち的なところはぐっと近くなった早苗と香織。お互いを支えに成長しているところがまた青春。ほんとすすーっと次へ次へと読めてしまうシリーズ。



2010年03月17日(水) 荷造りに着手。
異動にともなう引っ越し準備、荷造りに着手。捨てられるものは捨てる!なここ数日。


■読んだもの

『しがみつかない生き方』(香山リカ/幻冬舎)
とくに「第10章 “勝間和代”を目指さない」で注目をひく1冊。
すごくおおざっぱにまとめると「ふつうの幸せ」「そこそこの幸せ」を享受して悪いのか?それさえ感じられない場合だってあるのだ。ということ。読んでみるまでは、とにかく上記の第10章のインパクトが強烈で、対・勝間本?!というイメージが強かったが、1冊読んでみると、香山さんの言うことももっともで、決して対・勝間本というだけで終わる内容ではない。読んでみる価値はあるかと。



『カンナ 戸隠の殺皆』(高田崇史/講談社ノベルス)
天照大神、天岩戸、戸隠、鬼無里、鬼女、紅葉。今回も気になるテーマ。ただし、ボリューム的にはだんだんと軽くなっているような気が。短期集中シリーズという位置づけで故意に調整しているのか?
私的に話の大筋には関わらなかったが、「松」「門松」八百、鬼門の説明が印象的。次回は舞台を鎌倉に、貴湖と聡美の対決?すでに鎌倉をテーマとして扱っているQEDシリーズに絡むのか?



2010年03月12日(金) 長谷川等伯展。
残っていた午後半休を使って「長谷川等伯展」@東京国立博物館へ。

平日なのに入場まで70分待ちの看板が(汗)。結局は40分待ち程度で入場したものの、館内も相当混雑。柳に橋の絵と、金屏風に萩が印象的。水墨画も渋い。猿が独特。狩野派ほどド派手ではないが、落ち着いた存在感がある絵たちでした。


■読んだもの
彩雲国物語 暗き黄昏の宮』(雪乃紗衣/角川ビーンズ文庫)
印象に残ったことなど、箇条書き。
秀麗の官吏としての働き、見えていないのはどちらか?蝗害、邵可さんの霄太師に対する地、悠舜の葵皇毅に対する地、悠舜→飛蝗(のちに理由判明)、瑠花と秀麗の取引?”紅秀麗”自体に興味を持つ瑠花、お坊ちゃま気質全開の藍・元将軍(楸瑛)。
伏線の回収、女性官吏の意義など、ライトノベルスで括ってしまうにはもったいないわーと思える展開。ともあれ、早く登場人物達に幸せに落ち着いて欲しいと思うのも本音。



2010年03月07日(日) 17km。
「青梅マラソンコースを歩く会」※に参加。

※青梅市体育協会主催。会の名の通り、青梅マラソンコースの一部・約17kmを歩いてみようという会。今年で30回目の開催だそうです(今まで全く知らなかった)

完歩証

もの好きにこの雨の中を歩かなくても・・・な天気でしたが、雨天決行なのでそこはなんとも・・・。市体育協会主催ということで、残念ながら公式タイムの測定はなし。手元の時計で、だいたい4時間ぐらいで無事17km完歩。
梅はかなり咲いていて、晴れていたら、もっと景色を堪能できたなと(残念!)。途中、澤乃井の酒蔵とか、奥多摩名物へそまんじう本店とか、いろいろ気になる場所も。こちらも雨が降っていなかったら寄り道したのかも?(笑)。100円ショップの傘と雨合羽が大活躍でした。



2010年03月04日(木) 猫丸先輩@中野。
O-MATSURI企画merrymaker「猫丸先輩の演劇」@中野ザ・ポケット。

月初の伝票嵐と、異動にともなう引っ越し準備に追いたてられながら、猫丸先輩の舞台化ですと!と、3月だというのに降りしきる冷たい雨の中、中野へ。
女性5人、男性1人の猫丸先輩。結構イメージどおり。ちょっと早口。テンポよし、演出よしで、なかなか♪一緒だった猫丸先輩好き友人ともども満足の舞台でした。

帰り道に、佐世保バーガー@Zats Burger cafeにぱくつきおなかも満足(笑)。


■読んだもの

『乙女の日本史』(堀江宏樹 、滝乃みわこ/東京書籍)
書店で平積みされていて気になった1冊。
すごく目新しいこと満載・・・でもなく、期待しすぎたかな感も(目新しいこともありました)。通勤中に読むには、ちょっと勇気のいる版面(ピンクの花柄、ピンクの強調、ときおりマンガ、そして挿絵)。作者世代なので、欄外の作品紹介やドラマ感想が結構楽しめました。



2010年03月02日(火) 月はじめの出張。
「必須ではないが行くように」と言われたら、行かないわけにいかない・・・ということで、月はじめから泊りがけ出張。
なんとなく予感はあったものの、組織発表にやや凹み。思った以上に凹んだらしく、なかなか寝付けず(とりあえず4時前には寝れたか?)。


■読んだもの

『海の底』(有川浩/角川文庫)
『塩の街』『空の中』と並び自衛隊三部作とされているこの作品。『塩の街』の世界観も過酷でしたが、この『海の底』の冒頭と展開は特に衝撃。読み進めるのが重く・・・。まあ結局、そのままにしておくのも気になり、一気に読んだのですが。私的に、新幹線で移動の出張の友にしたのは失敗!読むのに疲れるけれど気になる・・・で、結局、寝れなかった(苦笑)。そして、今回ほど、エビフライの入ったお弁当を買いこんでなくてよかったと思ったことはありません。しばらく海老は食べれない状態でした・・・。
解説で大森さんも指摘していますが、夏木と冬原は、図書館戦争の堂上と小牧が思い出されます。京急、横須賀周辺を知っていると、もうリアルに崩壊の様子を想像してしまい、ちょっとやりきれない気持ちも。
そういえば、『塩の街』も出張中の新幹線の中で読んだような。。。





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