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| 2005年09月30日(金) ■ |
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| <デルトラ・クエスト>シリーズ |
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図書館で、エミリー・ロッダの「デルトラ・クエスト」シリーズを借りた。4巻目がなかったので、4〜8巻は予約ということで。またはまっちゃうのかなあ?「デルトラ・クエスト�掘廚泙任如∩�15巻ある。ひそかに「ドラゴンランス」の新作も借りていたり、予約していたりするから、まだしばらくは夢の世界を漂ういそうだ。
というか、デイヴィッド・ファーランドの『大地の王の再来』も面白くなかったし、テリー・ブルックスの『シャナラの剣』もダメだったから、どうも欲求不満が解消されない。面白いのをひとつガツンと読みたい!という感じだ。そうして探し続けて、挙句の果てには『指輪物語』に戻るということになるのだろう。
結局、異世界ファンタジーは皆、トールキンの『指輪物語』を意識しているから、何を読んでも同じように感じてしまう。特に「シャナラ」はその傾向が顕著で、しかも「指輪」ほど上等じゃないし、興奮も感動も、全くなかった。やっぱりアメリカなんだなあという感じも。ファンタジーは、やはりイギリスの十八番か?アメリカにも面白いものはあるし、イギリスにも面白くないものはたくさんあるけれど。
「大地の王」と「シャナラ」に共通するのは、初めに説明を長々と書いているところと、話がなかなか展開しないところ。そもそも1巻目にうだうだと退屈な説明を連ねるのは、大きなミスだ。興味が失せる。トールキンが「中つ国」の成り立ちなどの説明を別の本にしたのは、大正解だったと思う。「この本は面白い!」と思ってからだったら、説明も退屈ではなくなるからだ。
今月、「ドラゴンランス」の最新作の翻訳が出たようなので、そこまで読んだらとりあえず満足するかな・・・と。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『シャナラの剣(下)』/テリー・ブルックス (著), 清水 ふみ, 森野 そら 単行本: 385 p ; サイズ(cm): 22 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594048161 ; 下 巻 (2004/11) カバーより 自分の運命に圧倒されながら、シェイは命がけの旅に出発した。彼を守るのは、義兄のフリックと、ふたりの親友で冒険心あふれるメニオンだ。行く手に待つさまざまな苦難を、知恵を勇気で乗り越え、ついにシャナラの剣をもとめて危険な旅をする仲間が集う─。人望の厚い王子バリノア、エルフの兄弟デューリンとデイル、ドワーフの古参兵ヘンデル、そしてドルイドのアラノン。だが、事態は予想もしない展開を見せる。闇の力に、世界は屈服してしまうのか!?善と悪の壮大な大戦争を背景に展開する、興奮と感動の一大ファンタジー!
◆図書館
『デルトラ・クエスト〈1〉沈黙の森』/エミリー・ロッダ (著), Emily Rodda (原著), 岡田 好恵 (翻訳) 単行本: 188 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 岩崎書店 ; ISBN: 4265061516 ; 1 巻 (2002/08) 内容(「MARC」データベースより) ここはデルトラ王国。王家に伝わる七つの宝石の魔力が、国を守っている。その宝石が影の大王に奪われた! 国を救うため、少年リーフが一枚の地図を頼りに冒険の旅に出る…。愛と友情と闘いのファンタジー。
『デルトラ・クエスト〈2〉嘆きの湖』/エミリー・ロッダ (著), Emily Rodda (原著), 岡田 好恵 (翻訳) 単行本: 197 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 岩崎書店 ; ISBN: 4265061524 ; 2 巻 (2002/08) 内容(「MARC」データベースより) リーフは、デルトラ城の元衛兵バルダと森で出会った少女ジャスミンとともに旅を続ける。そのゆく手に魔女テーガンが立ちはだかる。嘆きの湖で三人が出会うのは? 愛と友情と闘いのファンタジー。
『デルトラ・クエスト〈3〉ネズミの街』/エミリー・ロッダ (著), Emily Rodda (原著), 岡田 好恵 (翻訳), はけた れいこ 単行本: 205 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 岩崎書店 ; ISBN: 4265061532 ; 3 巻 (2002/10) 内容(「MARC」データベースより) 三つめの宝石を求めて旅をつづけるリーフ、バルダ、ジャスミン。迷いこんだチュルナイという街で、三人は赤い服の男たちにとらえられてしまった。その街の秘密とは……。愛と友情と闘いのファンタジー。
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| 2005年09月29日(木) ■ |
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| 阪神優勝 |
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本日、プロ野球セリーグ・阪神タイガース、2年ぶり5度目の優勝。しかも宿敵・巨人を破っての優勝。阪神ファンの皆さん、おめでとうございます!
この「阪神優勝」という文字、私が子供の頃、何年も何年もうちの神棚に貼ってあった。実は父が貼った新聞の切り抜きなのである。はるか昔、私がまだ生まれていない頃の優勝の話。そんなわけだから、阪神というチームはものすごく強いんだなと思っていた。阪神と巨人しかないのかとも思っていたくらいだ。
そんなことを思い出すと、阪神ファンでもないのに、ちょっとウルウルする。私の贔屓である横浜以外のチームが優勝しても、とりたてて悔しくないのは阪神だけだ。逆に阪神でよかったなあと思う。
父はアンチ巨人で、巨人でなければどこのチームが勝ってもいいのだが、中でも阪神ファンだった。お小遣いをくれるというので、なんで?と聞くと、「阪神が勝ったから」というようなこともあった。
しかし、阪神の誰が好きだったのかは思い出せない。なぜなら、巨人の選手全員の悪口は言うが(一緒にテレビを観ている巨人ファンの弟はいい迷惑だ)、阪神の選手については何も言っていないからだ。アンチ巨人というのは裏返せば、熱烈な巨人ファンてことかとも思う。嫌いなチームの選手を全員知っているなんて、普通じゃ考えられない。
ちなみに今年は父の13回忌の年。その年に阪神が優勝するとは、父も天国で応援していたのかもと、ふと思う。明日、京王百貨店の阪神優勝セールに行って、記念グッズでも買ってこよう。そして13回忌当日には、それを墓前に供えて「六甲おろし」でも歌ってあげようと思う。<うそ!
野球に興味のない人にはわからないだろうが、野球というのは、人生においても、ものすごく重要な役割を果たすことがある。結婚相手を決めるのも、好きな野球チームによって違ったりもするわけだから。もしアポロ13号が巨人ファンだったら・・・父は絶対に許してくれなかっただろうし、それを押し切って結婚したとしても、不幸になることは間違いない。
あ、そういえば阪神ファンの青山先生、おめでとうございます!さらに、日本シリーズでの優勝もお祈りしております。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『シャナラの剣(上)』/テリー・ブルックス (著), 清水 ふみ, 森野 そら 単行本: 383 p ; サイズ(cm): 22 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594048153 ; 上 巻 (2004/11) 出版社からのコメント 全米1000万部突破、『指輪物語』を継ぐ最大最高のファンタジー、ついに登場!世界的ベストセラーでありながら、日本の読者には幻の名作だった、あの『シャナラの剣』!
静かな村に住む青年シェイのもとに、魔術に長けたドルイドが現われ、驚くべき事実を告げる――はるか昔に倒された《闇の王》が復活し、いままた世界に危機が迫っている。この強大な敵を滅ぼせるのは、古代のシャナラの剣だけだが、これはエルフ王家の血を引く者にしか使えない。そしてシェイこそ、残された唯一の末裔だというのだ。こうして、世界の命運をかけた、壮大な冒険の旅がはじまる─。
『ザ・ダークホース』/マーカス・セジウィック (著), Marcus Sedgwick (原著), 唐沢 則幸 (翻訳) 単行本: 263 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 理論社 ; ISBN: 4652077300 ; (2003/07) 内容(「MARC」データベースより) 若きリーダーひきいる部族に襲いかかる殺しの集団「漆黒の馬」とは何か? 部族の一員となった「オオカミの娘」の秘密とは? 古き北欧の部族抗争をリアルにドラマ化する。
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| 2005年09月28日(水) ■ |
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| マーカス・セジウィック |
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昨日図書館で借りてきて、今日1冊読み終えたマーカス・セジウィック、どこかで聞き覚えがあると思って気になっていたのだが、去年1冊読んでいたのを思い出した。
「クリスマスの翌日から大晦日までの6日間を「Dead Days」と言うのだそうだ。というわけで、この期間に合わせて読もうと思って、ずっと楽しみにしていたのだが、いざ読んでみたら、全然面白くなかった」という 感想 の 『The Book of Dead Days』 である。あ、この作家だったのか〜!と、がっくりきてしまった。「馬鹿にしてる!ああ、がっかりだ!つづきなんか絶対読まない!」とひどいものだ。これをすっかり忘れていたのだから、なおさらひどい。
全然面白くないどころか、例え大嫌いだと思っても、それを覚えている作品は、それなりに成功しているとも言えるが(好き嫌いなどは人それぞれだし)、全く記憶に残らないものというのは、それこそ箸にも棒にも引っかからないというやつなんだろう。
翻訳は唐沢則幸氏で、割と好きな翻訳家なのだが、それでも面白くないのは作家のせいだろう。子供向けの文体だから良くないのかと思って、違う文体で考えてみたけれど、やっぱり面白くない。
問題は、セジウィックが次々に全く違う作品を書くことで、1冊読んで懲りたにも関わらず、「今度のは面白いのかもしれない」などと期待してしまうことだ。シャロン・クリーチとか、アニタ・シュリーヴみたいなものかも。実際、今日読んだものは魔女ものだが、もう1冊借りたものは、狼に育てられたネズミという、まるで世界が違うものなのだから、もしかしたらと思ってしまうのは無理もない。
とりあえず借りてきてしまったのだから、もう1冊だけ読んでみよう。それでも面白いと思えなければ、セジウィックはダメということで。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『Witch Hill―魔女が丘』/マーカス・セジウィック (著), Marcus Sedgwick (原著), 唐沢 則幸 (翻訳) 単行本: 253 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 理論社 ; ISBN: 465207722X ; (2002/12) 内容(「MARC」データベースより) 火事で家を追われた少年は、クラウンヒルの村で炎と老婆の悪夢におびえる。村に埋もれた遺跡、突然死に隠された秘密。ヴァルプルギスの夜、すべての謎がひとつになり、伝説はよみがえる…。息づまるサスペンスホラー。
◆マーケットプレイス
『不吉な休暇』/ジェニファー・ロウ (著), 喜多 元子 (翻訳) 価格: ¥857 (税込) ユーズド価格 : ¥190+送料¥340=¥530 (京都市ユニピア) 文庫: 502 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 社会思想社 ; ISBN: 4390130218 ; (1990/11) 内容(「BOOK」データベースより) 「今年も全員やって来るんだろうな」ジェレミーがうなるように言った。「テンダー一家の勢揃いか…ぼくも年だね、ケイト、もうつき合いきれないって感じだよ」…オーストラリア、シドニー近効の山里。一人住いのアリス伯母さんのリンゴ園の収穫時期、毎年集まってくる親類縁者の中に今年は不協和音が目だつ。何かよくないことが起こりそうな予感がする。 ※画像は原書 『Grim Pickings』 のオーディオテープのもの
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| 2005年09月27日(火) ■ |
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| アーサー・ランサム |
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アーサー・ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』、お子様向けの訳なので、あまり期待はしておらず、しかも結構分厚い本だったので、今日の返却までに読み終えるかな?という感じだったのだが、意外にもあっという間に読めてしまった。
ここに登場する子どもたちの年頃に、この本を読んでいたなら、きっとすばらしく素敵だと思っただろう。親から離れて子どもだけで帆船を操縦するとか、キャンプをするとか、海賊ごっこをするとか・・・といっても、実は親の目の届く範囲でのことで、そうたいしたことはしてはいないのだが、それでもその年齢の子どもたちにとっては、大冒険だろう。大人でさえ、結構わくわくする。
また、ここに出てくる大人は、子どもたちの「ごっこ遊び」を馬鹿にしたり、けなしたりせず、本気でつきあってくれるというのもいい。それに、父親の言うことには絶対逆らわない、お兄さんやお姉さんには従うといった、今ではあまり見られない「家庭の躾」も、ほほえましい。私は、実際家族はこうあるべきではないかと思っている。こういうことがなくなってしまったから、子どもが荒れているのだと。
だからこの本は子供向けと思い込まず、今の大人も読んだほうがいい。すでに「古き良き」といった趣になっているが、古くても良いことは思い出すべきだ。いかにも子供向けの訳なので、ちょっと残念ではあるが、これは全12巻の 「アーサー・ランサム全集」 になっているので、全集で持っていても損はないものだろう。しかし出版元が岩波書店なので、書体が今の子どもには読みにくいかも。復刻版なのかもしれないが、せっかくの良書の全集なのだから、多くの子どもたちに読んでもらえるよう、新しく作り変えてもいいのでは?と思う。
ところで、また図書館に返却に行ったついでに、またまた凝りもせずに本を借りてきてしまった。その中のマーカス・セジウィックだが、以前から気になっていたものの、読む機会がなかった。今回手にとって解説を見ると、「YA界のスティーヴン・キング」とある。そもそも児童書でホラーというのはそんなにないから、「ホラー=スティーヴン・キング」みたいな感覚なんだろうが、ちょっと笑えたので、借りてきた。
しかし、例えば「YA界のロバート・マキャモン」なんて言ったって、対象とする読者には、わかってもらえないだろう。私自身、キングを好きなわけではないから、セジウィックがキングに似ていようがいまいが、どうでもいいんだけど。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ツバメ号とアマゾン号 アーサー・ランサム全集 (1)』/アーサー・ランサム (著), 岩田 欣三 (翻訳), 神宮 輝夫 (翻訳) 単行本: 487 p ; サイズ(cm): 23 出版社: 岩波書店 ; ISBN: 400115031X ; (1967/06) 出版社/著者からの内容紹介 ジョンたち4人きょうだいは、夏休みに帆船ツバメ号で湖の無人島探険に出かけた。島での作戦会議中に、突然ぴゅっと飛んできた緑の羽の矢。海賊船アマゾン号の挑戦だ。 ※画像は原書 『Swallows and Amazons』/Arthur Ransome (著)
◆図書館貸し出し
『Witch Hill―魔女が丘』/マーカス・セジウィック (著), Marcus Sedgwick (原著), 唐沢 則幸 (翻訳) 単行本: 253 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 理論社 ; ISBN: 465207722X ; (2002/12) 内容(「MARC」データベースより) 火事で家を追われた少年は、クラウンヒルの村で炎と老婆の悪夢におびえる。村に埋もれた遺跡、突然死に隠された秘密。ヴァルプルギスの夜、すべての謎がひとつになり、伝説はよみがえる…。息づまるサスペンスホラー。
『ザ・ダークホース』/マーカス・セジウィック (著), Marcus Sedgwick (原著), 唐沢 則幸 (翻訳) 単行本: 263 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 理論社 ; ISBN: 4652077300 ; (2003/07) 内容(「MARC」データベースより) 若きリーダーひきいる部族に襲いかかる殺しの集団「漆黒の馬」とは何か? 部族の一員となった「オオカミの娘」の秘密とは? 古き北欧の部族抗争をリアルにドラマ化する。
『夜中に犬に起こった奇妙な事件』/マーク・ハッドン (著), Mark Haddon (原著), 小尾 芙佐 (翻訳) 単行本: 373 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 早川書房 ; ISBN: 4152500093 ; (2003/06) 内容(「MARC」データベースより) 数学や物理では天才なのに、他人とうまくつきあえない自閉症の少年クリストファー。ある夜、近所の飼い犬が殺された。彼は探偵となって犯人を捜しながら、事細かに記録を取る。やがて驚くべき事実が明らかになり…。
Publishers Weekly この啓示的な小説の語り手は、15歳の自閉症の少年 Christopher Boone だ。うめくことと頭の中で数学の問題を解くことで気を落ちつけ、赤いものは食べるが黄色いものと茶色いものは食べず、触られると叫ぶ。変わっていると思うかもしれないが、彼にしてみれば他の人たちこそ謎だ。というのも、ほとんどの人が本能的に頭の中で他人の考えていることを推測するが、彼にはその能力がないからだ。
隣家のプードルが何者かに殺され、その濡れ衣を着せられた Christopher は、お気に入りのキャラクターのひとりシャーロック・ホームズをまねて犯人を探そうと決意する。事件がやがて両親の離婚の秘密、さらには自分の居場所探しへとつながっていくなか、彼は推理によって、自分にとっては綴じられたままの本に等しい世間の感情的な複雑さを切り抜けていかざるをえなくなる。
これが処女作となる Haddon の手の中で、Christopher は魅力的なケーススタディであり、何より、思いやりのある少年である。典型的なタイプのように完全に心を閉ざしているのではなく、普通の人間のように周囲の環境を振るい分けることができないために、感情の波にあまりに無防備に圧倒されてしまうのだ。
Christopher が入り乱れる刺激を理解する方法はただ1つ、抽象的なパターンに当てはめることだ(「黄色い車が4台並んだ日は黒い日だ。誰にも口をきかないで読みかけの本の上に座って何も食べないで危ないことをしない日だ」)。想像力を欠く観察が、一種詩的な感性と辛辣な人物描写に拍車をかける。Christopher は「これは笑える本じゃない。ぼくはジョークは言えない。ジョークはわからないから」と言い張るが、この小説は感動的で皮肉なユーモアにあふれている。その結果、独特の語り口が胸に迫る、目を見張るような作品になっている。 Copyright 2003 Reed Business Information, Inc.
『川べに恋風』/ウィリアム・ホーウッド (著), パトリック・ベンソン (著), William Horwood (原著), Patrick Benson (原著), 岡本 浜江 (翻訳) 単行本: 362 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: 講談社 ; ISBN: 406209052X ; (1998/03) 出版社/著者からの内容紹介 「川べにそよ風」「川べにこがらし」の続編。 とつぜん恋に落ちたヒキガエルさんを心配そうに見守る川べのゆかいな仲間たちと、ほろりと悲しい恋の結末。ケネス=グレアムの世界を語り継ぐ動物ファンタジー。
『ドラゴンランス 魂の戦争 第一部 墜ちた太陽の竜(上)』/マーガレット・ワイス (著), トレイシー・ヒックマン (著), 安田 均 (翻訳) 単行本: 287 p ; サイズ(cm): 21 出版社: エンターブレイン ; ISBN: 4757722354 ; 第1部〔上〕 巻 (2005/03/28) 出版社 / 著者からの内容紹介 救世主か、悪魔か? 現実か、幻か? 呪われた谷で嵐のなか突如現われた謎の少女ミーナの力で、巨竜勢に分割支配された世界が今、大戦乱へと動き始める。角川60周年記念・世界5千万部ファンタジー大作シリーズ!
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| 2005年09月26日(月) ■ |
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| <ローワン・シリーズ>読破 |
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読破と書くほどのものでもないが、エミリー・ロッダの<ローワン・シリーズ>を全部読み終えた。アーサー・ランサムの『ツバメ号とアマゾン号』の返却も迫っているので、そちらを先に読まないといけないと思いつつ、どうしても面白いほうに行ってしまう。ランサムも面白いんだと思うが、同じ時期に二つ並んでいたら、そりゃもう<ローワン>です。
<ローワン>はたしかに子供向けであり、小難しい本が好きな人は、きっと馬鹿にしているだろうが、エミリー・ロッダはとても上手い作家だと思う。あまり無駄なことは書いていないし、ストーリー展開もスピーディで良い。
<ローワン>のシリーズは一話完結だが、やはり繋がりはあるので、できれば最初から読んだほうがいい。どの話にも謎解きが出てくるので、どういう意味なんだろう?と考えをめぐらせ、あれこれ想像するのも楽しい。その謎を、ローワンがどうやって解決していくのか。それがわくわくするのだ。寓意がないとは言えないが、押し付けがましくないところがいい。
ファンタジーの良いところは、何も不思議な世界とか出来事とか、そういう作り話の部分ばかりではない。主人公たち(あるいはヒーローたち)が、困難を乗り越えていくために戦わなければならないのは、竜や怪物ばかりではないのだ。ほとんどは、人間(または人間に似たもの)相手の事柄なのだ。そしてその中から、勇気や優しさや、善悪の観念を学んでいく。
実際の人間社会には存在しないかもしれない理想の観念が、ファンタジーの中にはある。ファンタジーはただの作り話と思っている人も多いだろうが、逆の意味で確かにそうだ。実際の世の中のほうが、きれいな仮面をかぶった邪悪な怪物が多いのだから。
<ローワン>は、けして強いヒーローではない。しかし、難問を解決して村人たち、ひいては世界を救っていく人物が、どこにでもいそうな弱虫の男の子だというのが、非常に親しみがあっていいのだろうと思う。
ちなみにエミリー・ロッダは、ジェニファー・ロウという名前で、大人向けのミステリも書いている。⇒『不吉な休暇』/ジェニファー・ロウ (著), 喜多 元子 (翻訳)
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ローワンと白い魔物 リンの谷のローワン(5)』/エミリー・ロッダ (著), Emily Rodda (原著), さくま ゆみこ (翻訳) 単行本: 350 p ; サイズ(cm): 21 出版社: あすなろ書房 ; ISBN: 4751521152 ; (2003/07) 内容(「MARC」データベースより) リンの谷をおそった異常気象。谷は雪にうずもれ、食料は底をついた。そして不気味な霧とともに魔の山からやってきたものは…!? スリルあふれる冒険ファンタジー第5弾。
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| 2005年09月25日(日) ■ |
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| 今年最後(?)の野球観戦 |
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台風の影響で、土日は神宮での野球は中止かと思っていたのだが、今日は風が強いものの雨の心配はなさそうなので、おそらく今年最後になるだろうと思い、観戦決行。
風が冷たくてかなり肌寒かったが、試合は4対1で横浜2連勝(昨日は雨で試合中止)。「観に行くと負ける」というジンクスは破れたか?「最速男」クルーンの投球も観れたし、ヤクルトを追い越して3位浮上Aクラス入りだし(横浜のことだから、また下がる可能性もありだが)、今年はこれで満足かな。
野球シーズンは、最後の日本シリーズまでまだしばらくあるが、すでにラグビーシーズンも始まっている。セリーグは阪神優勝で決まりだろうし、そうなると日本シリーズはどうでもいいので、これからはラグビー中心のスポーツ観戦となる。観に行くとすれば、あとは横浜スタジアムの大魔神引退セレモニーと、六大学の早慶戦くらいか。
ところで石原都知事が、東京にオリンピックを誘致するという話。そうなった場合、国立競技場も作り変えるとか・・・。そうなのだ!国立競技場は座席がとても狭いので、非常に観にくいのだ。ぜひぜひ作り変えて欲しい。でも、一体何年先の話?
おっと、忘れるところだった。今日は球場の入り口でプレゼントがあった。ヤクルトの岩村選手のホームラン150本記念の下敷きである。やったー!何を隠そう、私は横浜ファンだが、ヤクルトの岩村と五十嵐も好きなのだ。というわけで、「横浜×ヤクルト」の試合は、一度で二度おいしいというわけ。

上の写真は、8月26日の「横浜×ヤクルト」戦のもの(人物が小さくてよくわからないが、見る人が見ればわかる)。ピッチャー五十嵐、サード岩村である。この二人が一緒に写っているだけでも嬉しいのだが、同じくサードに横浜の石井(その右はサードコーチになった進藤!)がいるということは、ヤクルトの守護神、五十嵐が打たれているということだ(今年は全然活躍しなかったが)。つまり横浜が優勢。しかし、この日はあっけなく横浜のサヨナラ負けだった。やっぱりね。
しかし、何といっても野球は屋外に限る。なので、夏のビアガーデン代わりの神宮球場は大好き!しかし、なぜかヤクルトファンにはならないでいる。たぶん、ヤクルトの応援のビニール傘と「東京音頭」に引いてしまうんだろう。(^^;
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ローワンとゼバックの黒い影 リンの谷のローワン(4)』/エミリー・ロッダ, さくま ゆみこ, 佐竹 美保 単行本: 262 p ; サイズ(cm): 21 出版社: あすなろ書房 ; ISBN: 4751521144 ; (2002/12) 内容(「MARC」データベースより) 怪鳥にさらわれた妹アナドを助けるために、ローワンは宿敵ゼバックの地へ。予測のつかない道のりの果てには、思いもかけない物語が…。300年ものあいだ封印されていたリンの歴史の謎が、いま明かされる! シリーズ第4弾。
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| 2005年09月24日(土) ■ |
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| 新宿ジャズフェスでがんばります! |
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しばらく前からコンタクトを取ろうと思っていた、新宿三丁目「呑者家(どんじゃか)」のオーナー(ニックネームは大将)にやっと会うことができた。大将は通常店には出ていないので、昼間機会を見て訪ねるしかないのだ。
実はニューオーリンズのまゆみさんは、大将と知り合いだったのである。そして当の大将は、早稲田のニューオーリンズジャズクラブの出身で、ニューオーリンズ大好き!な人なのだ。彼が持っている店のひとつ「銅羅」には、本物とはちょっと違うが、あの「ハリケーン・カクテル」もある。
来る、11月19日と20日には、恒例の新宿ジャズ・フェスティバルが開催される。大将はその実行委員長のような立場にいる人なので、これまでに一度も顔を合わせたことはないのだが、「ハリケーンの被災者のために何かやりたい」と直談判に行ったのだ。当然何かをやるであろうということは見越してのことだが。
すると、「もちろんやりますよ」とのことで、しかもミュージシャンを対象に、それも特に日本人のミュージシャンに対してということだったので、それなら私の目的にも合致する。どうか私にもお手伝いさせてくださいと話をしたところ、快く承諾してくれ、当日ジャズフェス本部で募金を扱う仕事をすることになった。
一人では何もできないが、多くの人が協力してくれたら、何かしらできる。その中で、私も少しは役に立てるかと思うと、嬉しい。残念ながら、今年は好きなジェフ・ブルの演奏も聴けないが、見ず知らずの私にお金のことを任せてくれるという大将の太っ腹なところに感動してもいるので、それを裏切らないよう、がんばりたい。
ちなみにロスに数日いたまゆみさんは、また南部ジョージア州のアトランタに向かっている。タイミングが合えば、私もロスに飛ぶつもりでいたが、それはしばらく叶わないことになった。ニューオーリンズに入れるのをアトランタで待ち、ニューオーリンズで用事が済んだら、その後再びロスに戻るそうだ。事がスムーズに運べば、きっとその時に会えるだろう。
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| 2005年09月23日(金) ■ |
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| 横浜ホームラン4本でヤクルトに快勝! |
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神宮に「横浜×ヤクルト」の試合を観に行った。観に行くと負けるというジンクスがあるので、3位争いがデッドヒートしている中、あまり行きたくはなかったのだが、神宮で観れるのも今週が最後。土日は天気が悪そうなので、とにかくもう今日しかない。
9回まで、両チームとも点が入らず、どうせ最後にスコーンと打たれて、また例によって例のごとくサヨナラ負けだよと諦めかけていた時、佐伯のホームランに始まって、立て続けに4本のホームラン。ぎゃー!マシンガン打線復活!こんな試合が観たかったのよ!と大喜び。やっと歌えた「熱き星たちよ」!
しかし、帰宅してから観たいくつかのスポーツニュースでは、佐伯のホームランまでは映すのだが、そのあとの映像がないばかりか、“立て続けに”4本のホームランが出たというコメントさえない。「佐伯がホームランを打って勝ちました。以上、終わり!」という感じで、どうでもいいのか横浜なんて、と寂しくなった。ヤクルトに弱い横浜が、久々に完膚なきまでにヤクルトを叩きのめしたというのに、そりゃあんまりじゃありませんか!
ところで、有名な「最速男」クルーン。投球練習をしているクルーンは何度も観ているのに、マウンドで投げるクルーンを一度も観ていない。こんなに気持ちよく勝つ時くらい、セーブがつかなくたって、ファンサービスでクルーンを出してもいいんじゃないの?優勝がかかってるわけじゃなし。牛島監督って、案外ケチ。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ローワンと伝説の水晶 リンの谷のローワン(3)』/エミリー・ロッダ (著), Emily Rodda (原著), さくま ゆみこ (翻訳), 佐竹 美保 単行本: 247 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: あすなろ書房 ; ISBN: 4751521136 ; (2002/01) 内容(「MARC」データベースより) 水晶の守り手を選ぶため、ローワンたちは海の民マリスの村へ。だが待ちうけていたのは…。意外な結末に向けて物語は一気に進んでいくスリリングなミステリー・ファンタジー。
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| 2005年09月22日(木) ■ |
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| ロシア訛りのイギリス英語 |
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昨日どん底で、イギリスに15年住んでいるというロシア人のセルゲイとイゴール、それにイギリス人のフィルに会った。セルゲイは、かなりのロシア訛りだ。私には、イギリス英語も米語に比べて聞き取りにくいところがあるのだが、さらにロシア訛りが加わると困惑。でも、フランスやスペインの訛りよりはましかも?
日本人が外国語をしゃべるときにもそうなのだろうし、私自身も人のことはとやかく言えないのだが、ネイティブでない人の英語は、文章の作り方そのものが変な場合がある。なので、セルゲイが話してわからないと、あまり訛りのないイゴールが通訳する、それでもわからないと、イギリスのネイティブであるフィルが通訳する。そこで初めて、なんだ、そういうことかとわかる。初めからフィルが話してくれれば面倒がないのに、みたいな。(^^;
それと、びっくりしたというか、やっぱりそうなのかと思ったのは、アメリカの文化について、ほとんど知らないこと。アメリカの本や作家についても知らないし(本を読まない人はたくさんいるので、これはあまり驚かないが)、音楽についても知らない。なぜ?と聞くと、「アメリカには興味がない」のだそうだ。まだ日本についてのほうが知っていそうだ。
セルゲイはロシア系のユダヤ人らしい。ということは、遠いところでバーナード・マラマッドに繋がっているかも・・・なんて。で、マラマッドは知っているか?と聞いたら、案の定知らないとのこと。もっとも、マラマッドはアメリカ人に聞いても知らないと言うし、よほど本に興味のある人しか知らないのだろうなと、ちょっと悲しくなった。そんなわけだから、日本人にはもっと知られていないよなあ・・・と。
最後に、外国人が皆、英語の歌が上手いわけではないと認識した。どこの国にも音痴な人はいるものだ。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ローワンと黄金の谷の謎 リンの谷のローワン(2)』/エミリー・ロッダ (著), Emily Rodda (原著), さくま ゆみこ (翻訳), 佐竹 美保 単行本: 227 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: あすなろ書房 ; ISBN: 4751521128 ; (2001/07) 内容(「BOOK」データベースより) 伝説の"黄金の谷"は、本当に存在したのか?リンの村を襲う敵の正体をあばくため、そして、二つの民の友情を守るため、ローワンは、地獄へと足を踏みいれる!「ローワン」シリーズ、待望の第2巻。
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| 2005年09月21日(水) ■ |
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| 性懲りもなくファンタジー三昧 |
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図書館で、原書で読もうかどうしようかと迷っていたエミリー・ロッダの<ローワン・シリーズ>を全部借りてしまった。さらに、テリー・ブルックスの『シャナラの剣』。テリー・ブルックスは、前に一度違う本を途中でやめているのでちょっと不安なのだが、物語の設定も何も全然違うのだから、とりあえず期待しよう。なにしろ「幻の名作」と言われている本だから。
読み終えた『グリーン・ノウの子どもたち』は、やっぱりお子様向け。<ローワン>もお子様向けだが、これはさらに年齢が下がるという感じ。小学生の頃に読んでいたら、きっとこの世界がうらやましくなっただろうなと思う。でも、そうすると「マナー・ハウス」とかのことは知らなかったわけだし・・・。ともあれ、いかにもイギリス的なお話だった。しかし、ここってホーンテッド・マンションか?と思うような話でもある。これにも続編があるが、たぶん読まないだろう。
ジェフリー・フォードの『白い果実』は、冒頭が気にいればじっくり読もうと思ったが、私の好みではなかったので、ざっと一気読み。その前が、ひらがなばかりのお子様向けだったので、意識的に漢字を多用している本書は、妙に読みづらかった。山尾悠子氏がリライトしているとはいえ、かすかに見え隠れする金原瑞人氏のアレルギーもあるかもしれない。あとがきを読んだ途端に興味を失った。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『白い果実』/ジェフリー・フォード (著), Jeffrey Ford (原著), 山尾 悠子 (翻訳), 谷垣 暁美 (翻訳), 金原 瑞人 (翻訳) 単行本: 349 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 国書刊行会 ; ISBN: 4336046379 ; (2004/08)
『グリーン・ノウの子どもたち 児童図書館・文学の部屋 グリーン・ノウ物語(1)』/L.M.ボストン (著), 亀井 俊介 (翻訳) 単行本: 254 p ; サイズ(cm): 21 出版社: 評論社 ; ISBN: 4566010007 ; (1972/01)
※画像は原書 『The Children of Green Knowe (Green Knowe 1) 』/L. M. Boston
訳者あとがきより 『グリーン・ノウの子どもたち』は、7歳の少年トーリーが、たった一人で汽車に乗り、イギリスの田舎にあるグリーン・ノウという屋敷を訪ねるところから始まります。少年の両親は遠いビルマに住んでおり、おまけにお母さんは二度目のお母さんで、どうしてもなじめず、少年は、学校の校長先生の家で、さみしい毎日を過ごしていました。ところが、今度の冬休みを、死んだ本当のお母さんのおばあさん、つまり大おばあさんのもとで、過ごすことになったのです。孤独な少年の不安と期待は、この新しい場所で、どのような運命にあい、どのような喜びをつかみ、またどのような悲しみを味わうことになったでしょうか。それを物語ったのが、この小説です。
『グリーン・ノウの子どもたち』は、1954年に出版されました。作者のルーシー・M・ボストン夫人は1892年の生まれですから、このとき、もう62歳のおばあさんだったはずです。しかし、子どもの喜びと悲しみがこんなによく描けるからには、よほど若々しく元気な心の持ち主にちがいありません。物語の舞台になるグリーン・ノウの屋敷は、ロンドンの北のほうのハンティングドンシャーというところにある、マナーハウスという名の家をモデルとしています。それは1120年に建てられた、イギリスで一番古い住居の一つで、ボストン夫人は、実際にここに長年住み、家を守ってきました。私たちは、作者のボストン夫人に、グリーン・ノウの女主人、オールドノウ夫人のような人を想像してもよいでしょう。 |
◆図書館貸し出し
『シャナラの剣(上)』/テリー・ブルックス (著), 清水 ふみ, 森野 そら 単行本: 383 p ; サイズ(cm): 22 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594048153 ; 上 巻 (2004/11) 出版社からのコメント 全米1000万部突破、『指輪物語』を継ぐ最大最高のファンタジー、ついに登場!世界的ベストセラーでありながら、日本の読者には幻の名作だった、あの『シャナラの剣』をお届けします!
静かな村に住む青年シェイのもとに、魔術に長けたドルイドが現われ、驚くべき事実を告げる――はるか昔に倒された《闇の王》が復活し、いままた世界に危機が迫っている。この強大な敵を滅ぼせるのは、古代のシャナラの剣だけだが、これはエルフ王家の血を引く者にしか使えない。そしてシェイこそ、残された唯一の末裔だというのだ。こうして、世界の命運をかけた、壮大な冒険の旅がはじまる─。
『シャナラの剣(下)』/テリー・ブルックス (著), 清水 ふみ, 森野 そら 単行本: 385 p ; サイズ(cm): 22 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594048161 ; 下 巻 (2004/11) カバーより 自分の運命に圧倒されながら、シェイは命がけの旅に出発した。彼を守るのは、義兄のフリックと、ふたりの親友で冒険心あふれるメニオンだ。行く手に待つさまざまな苦難を、知恵を勇気で乗り越え、ついにシャナラの剣をもとめて危険な旅をする仲間が集う─。人望の厚い王子バリノア、エルフの兄弟デューリンとデイル、ドワーフの古参兵ヘンデル、そしてドルイドのアラノン。だが、事態は予想もしない展開を見せる。闇の力に、世界は屈服してしまうのか!?善と悪の壮大な大戦争を背景に展開する、興奮と感動の一大ファンタジー!
『ローワンと黄金の谷の謎 リンの谷のローワン2』/エミリー・ロッダ (著), Emily Rodda (原著), さくま ゆみこ (翻訳), 佐竹 美保 単行本: 227 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: あすなろ書房 ; ISBN: 4751521128 ; (2001/07) 内容(「BOOK」データベースより) 伝説の"黄金の谷"は、本当に存在したのか?リンの村を襲う敵の正体をあばくため、そして、二つの民の友情を守るため、ローワンは、地獄へと足を踏みいれる!「ローワン」シリーズ、待望の第2巻。
『ローワンと伝説の水晶 リンの谷のローワン3』/エミリー・ロッダ (著), Emily Rodda (原著), さくま ゆみこ (翻訳), 佐竹 美保 単行本: 247 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: あすなろ書房 ; ISBN: 4751521136 ; (2002/01) 内容(「MARC」データベースより) 水晶の守り手を選ぶため、ローワンたちは海の民マリスの村へ。だが待ちうけていたのは…。意外な結末に向けて物語は一気に進んでいくスリリングなミステリー・ファンタジー。
『ローワンとゼバックの黒い影 リンの谷のローワン4』/エミリー・ロッダ, さくま ゆみこ, 佐竹 美保 単行本: 262 p ; サイズ(cm): 21 出版社: あすなろ書房 ; ISBN: 4751521144 ; (2002/12) 内容(「MARC」データベースより) 怪鳥にさらわれた妹アナドを助けるために、ローワンは宿敵ゼバックの地へ。予測のつかない道のりの果てには、思いもかけない物語が…。300年ものあいだ封印されていたリンの歴史の謎が、いま明かされる! シリーズ第4弾。
『ローワンと白い魔物 リンの谷のローワン5』/エミリー・ロッダ (著), Emily Rodda (原著), さくま ゆみこ (翻訳) 単行本: 350 p ; サイズ(cm): 21 出版社: あすなろ書房 ; ISBN: 4751521152 ; (2003/07) 内容(「MARC」データベースより) リンの谷をおそった異常気象。谷は雪にうずもれ、食料は底をついた。そして不気味な霧とともに魔の山からやってきたものは…!? スリルあふれる冒険ファンタジー第5弾。
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| 2005年09月20日(火) ■ |
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| NEW アラバマ物語 |
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Harper Lee の 『To Kill A Mockingbird』 (邦題 『アラバマ物語』 )の新しい本が届いた。これまで読んでいたマスマーケット版は文字も小さく、行間も詰まっており、インクがにじんでいて読みにくかったので、毎年読む本だからと、再度購入した。これはトレード版。
1961年に発表されてから、多くの出版社からいろいろな版が出版されてきたが、今でもまだ新しい本が出版され続けており、本当に息の長いベストセラーなんだなと再認識した。日本では一度絶版になったが、復刊。暮らしの手帖社が、初版以来の1000円という価格を守って販売しているのは、特筆に値する。
原書で1961年の初版本を入手するのは無理だろうが、できれば初版のレプリカである40周年記念バージョンが欲しいと、ずっと思っている。またしてもコレクター魂が騒いでしまう。
昨日、デイヴィッド・ファーランドの『大地の王の再来(下)』を読み終えたが、上下巻の常で、話が乗ってくる下巻は一気に進む。それにしても笑える内容だった。大王アーテンはまるで怪物になってるし、美男子が怪物になっていくのは、やはり滑稽としか思えない。だからアクション映画に美男子は似合わないのだ。窮地に陥ったときに、変な顔になるのが滑稽で気がそがれる。
だいたい、<魅力>や<筋力>などと共に、<品格>の「賦与」も大量にされているわけだから、理屈で考えれば、人間を超えた欲望も何もない神のような存在になってもいいはずだが、理屈は作者の都合のいいように作り変えられている。
笑えるくらいだから、面白いと言えば面白いのだが、バカバカしくて笑えるといった類だ。人智を超えた力を持つアーテン大王が、最終的に敵の砦を滅ぼしたのは、なんと何千人もの賦与を受けた<声>によるものだった、つまり叫び声で砦が崩れたということ。だったら、余計な戦いなどいらないだろうに。まったくバカバカしい。
結末もはっきりしたものではなく、これからまだまだ続きますよと、明らかに続編を意識するもので、ここまで読んできてこんな結末?という判然としない思いが残るだけ。
続編を読むかどうかは微妙(日本ではまだ出ていないが)。ぐだぐだ書いてある退屈な説明は、この本の上巻でだいたい終わっていると思うので、あとはテンポ良く進むのだろうという期待はある。しかし「大地の王の再来」というタイトルだが、「再来」したところで終わっているので、実際に大地の王(グボーン)が活躍するのはこれからなのだ。グボーンは、大王アーテンとまだ戦ってもいない。
◆Lemony Snicket <Series of Unfortunate Events> 情報

Series Of Unfortunate Events 12 (Series of Unfortunate Events)/Lemony Snicket (著), Brett Helquist (イラスト) 外貨参考価格: $11.99 価格: ¥1,257 (税込) OFF: ¥140 (10%) 発送可能時期:ただいま予約受付中です。 ハードカバー: 352 p ; 出版社: Harpercollins Childrens Books ; ISBN: 0064410153 ; (2005/10)
※もうすぐ出版予定のレモニー・スニケット<不幸なできごと>シリーズ12巻目は、まだタイトルがない(予定では10月1日までには出るはず)。例によって行方不明のスニケットだが、上記のサイト「THE NAMELESS NOVEL.com」で、遊びながら情報を知ることができる。
〓〓〓 BOOK
◆Amazon
『To Kill a Mockingbird (Perennial Classics)』/Harper Lee (著) ¥1253 ペーパーバック: 323 p ; 出版社: Perennial ; ISBN: 0060935464 ; (2002/03/05) Book Description One of the best-loved stories of all time, To Kill a Mockingbird has earned many distinctions since its original publication in 1960. It won the Pulitzer Prize, has been translated into more than forty languages, sold more than thirty million copies worldwide, and been made into an enormously popular movie. Most recently, librarians across the country gave the book the highest of honors by voting it the best novel of the twentieth century.
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| 2005年09月19日(月) ■ |
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| 『Above The Thunder』 |
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Renee Manfredi の 『Above The Thunder』 が届いた。あ、そうだ、これ頼んであったっけ、何で買ったんだったかな?という感じなのだが、そうそう、舞台が今年行ったマサチューセッツ州のボストンで、なおかつ初期のイーサン・ケイニンに似ていると書いてあったからだ。
初期のイーサン・ケイニン?それって 『エンペラー・オブ・ジ・エア』(デビュー作 1988年) の頃だよね。というか、最近は医者家業が忙しいのか、2001年の 『Carry Me Across the Water』 以来(作品はこれを入れて全部で5冊出版されている)、新作って出ていないのでは?一体どのあたりまで「初期」と言っているのだろう?
ともあれケイニンは、『宮殿泥棒』 で泣いたほど大好きな作家なのだが、そのケイニンの作品ですら、短編はなかなか1冊読了できない。しばらく前に読み始めた『エンペラー・オブ・ジ・エア』も最後まで読んでいない。翻訳だって『宮殿泥棒』と同じ柴田元幸氏なのに。作家や内容の良し悪しではなく、やっぱり短編という形態そのものが本質的に苦手なんだなと思う。
というか、1編が終わるたびに集中力が途切れるため、他の本に目が行ったり、もうそこで終わった気になってしまったりする。1編ごとに中断しても、ストーリー展開には全然関係ないわけだから、平気で中断してしまうのだ。また、ひとつの話が終わって次の話に入るのに、気持ちを切り替えなくてはならないのも大変だ。さらに長編とは読む前の気合も違う。短編集では、なぜか「読むぞ!」という覚悟ができない。
ちなみに、『宮殿泥棒』は中編集である。短編集と同じで、いくつかの話が入っているにもかかわらず、中編くらいの長さになると、割に読めてしまうのが不思議。中編くらいなら、話に乗ることができるせいか?短編では気持ちが乗る前に話が終わってしまう。
一気に読めた短編集というのは、サマセット・モームとT.C.ボイル、それにエドウィージ・ダンティカくらいかも。そういうわけなので、アリス・ホフマンの新しい本も出ているのだが、短編集なので買うのは控えている。
先日読んだアリステア・マクラウドの 『冬の犬』 は、図書館の返却日が迫っていたため、一気読みせざるを得なかった。とすれば、短編集は図書館で借りるに限るということか。返さなきゃならないから、よそ見などせず、優先して読むだろうから。
(実際、短編集では言うに言われぬ苦労をしているらしい─某通信)
話は元に戻るが、『Above The Thunder』は、メディカル・ライティングの部分が初期のイーサン・ケイニンを思い出させるということだから、その部分を除けば、ケイニンには似てないってこと?・・・なぁーんだ。
〓〓〓 BOOK
◆Amazon
『Above The Thunder』/Renee Manfredi (著) ¥1382 ペーパーバック: 333 p ; 出版社: Anchor Books ; ISBN: 1400078504 ; (2005/05/10) From Publishers Weekly Manfredi charts the disappointments and surprises of the human heart in her stunning debut novel, a complex ensemble character study that revolves around Anna Brinkman, a widowed, 50-ish Boston medical technologist and academic. Anna's busy life is transformed when her estranged daughter-an erratic heroin addict-calls from Alaska and asks to pay an extended visit. Brinkman is already struggling with her responsibilities as a mentor for a support group of AIDS patients, but she becomes totally overwhelmed when her daughter's husband arrives alone and asks Anna to help him raise the couple's wildly imaginative but troubled 10-year-old daughter, Flynn. In a parallel subplot, Anna forges an unlikely friendship with a hostile HIV-positive patient named Jack, who has betrayed his longtime lover, Stuart, by giving in to his wide-ranging erotic appetites with other men. The literary glue that holds this disparate ensemble together is the remarkable Flynn, who loves boxing and Irish dancing, believes in reincarnation and hears spirit voices. She quickly becomes "the dark heart of the nucleus in the cell of Anna's life" and captures Jack's heart in the process, so much so that Anna ends up moving to Maine with them both to form a unique family that eventually includes one of the other characters. To describe the novel as a brilliant, issue-oriented drama shortchanges Manfredi's accomplishments; the medical writing recalls the early works of Ethan Canin, and the combination of smooth storytelling, compassionate and probing narration and imaginative plotting makes for a heady blend, despite a difficult, tragic ending. Copyright © Reed Business Information, a division of Reed Elsevier Inc. All rights reserved.
◆読了した本
『大地の王の再来(下)ルーンロード�機�/デイヴィッド・ファーランド (著), 笠井 道子 (翻訳) 単行本: 395 p ; サイズ(cm): 22 出版社: 角川書店 ; ISBN: 4829175826 ; 1〔下〕 巻 (2005/03/29) 出版社 / 著者からの内容紹介 〈大地の王〉に選ばれた王子が世界を救う……!! 伝説の〈大地の王〉となったグボーン王子は、大王アーテンの魔の手よりからくも脱出した。しかし大王の軍勢は、父オーデン王の持つロングモット要塞に迫っていた……! ハリウッドにて映画化も進行中。
カバーより 人類共通の敵である<地底の怪物>(リーヴァー)が地上の各地でその姿をあらわしはじめた。大王アーテンは<地底の怪物>と戦うため、すべての人類を自らの傘下におさめ、<統合者>となる野望に燃えていたのだ。一方、4万本の<変成棒>(フォーシブル)を手にいえたオーデン王は大王アーテンと台頭に戦うために自らの生命を縮める<蛇の環>(サーペント・リング)を造る決断をする─。
迎撃の準備を進めるロングモット要塞に大王軍が迫る!!果たしてこの戦いの結末は!?グボーンは父王と大王アーテンの一騎打ちに駆けつけることができるのか!?来る暗黒の時代に人類の種を守るため、今、新たな<大地の王>が誕生する!!
超人となった戦士たちが繰り広げる白熱のバトル。さらに主人公とほんの少しふれあっただけの人物にいたるまで一人ひとりにちりばめられたエピソードが、まるでタペストリーのように織りあがって装だなストーリーを描き出す・・・。戦いの果てにグボーンが選ぶのは─!?
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| 2005年09月18日(日) ■ |
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| ハリケーン被害のトラウマ |
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ロスに到着したまゆみさんからの新着メールで、彼女のみならず、ハリケーン・カトリーナで被災した人たちが、精神的に大きなトラウマを抱えていることを知った。実は、私もそれを一番心配していたのだ。
最初に連絡が取れたときには、とりあえず無事でよかったと思ったが、次第に精神的にだいじょうぶなのか?という心配が増していた。向こうは避難している最中だから、あまり詳しい事情も聞けないし、私が心配しているだろうと、メールをくれるだけでもありがたかったのだが、目的地につき、ひとまずほっとしたところで、やはり精神的ダメージは深刻だと気づいたに違いないと思う。しかし、こんな風に冷静に語れるのは、当事者ではないからだ。
ロスに到着したからといって、すぐに新しい生活を始められるわけでもない。くぐり抜けてきた地獄の恐怖と、先行きの不安で、誰もかれもが精神的にまいっているようだ。後にしてきたニューオーリンズのこと、この先の生活のこと、果たしてニューオーリンズに帰れるのか、そういった様々なことを考えて、皆一様に意気消沈しているようなのだ。
私は今すぐにでも、ロスに行きたいと思っている。行ったからといって、話を聞くことくらいしかできないのだが、こうしてぬくぬくとしている自分は、何か間違っているような気がしている。どうしても黙って見過ごすことはできない。自分には関係ないと、適当に心配しているだけでなく、あえて難しい状況の中に飛び込まなくてはいけないと感じている。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『大地の王の再来(上)ルーンロード�機�/デイヴィッド・ファーランド (著), 笠井 道子 (翻訳) 単行本: 427 p ; サイズ(cm): 22 出版社: 角川書店 ; ISBN: 4829175818 ; 1〔上〕 巻 (2005/03/29) 出版社 / 著者からの内容紹介 驚愕のスケールで描く英雄ファンタジー戦記、ついに開幕!全米で600万部の人気ファンタジー小説をついに日本語化。全世界の征服を目指す無敵の超人、世紀末覇王に、若き〈大地の王〉が立ち向かう! しかしその戦いの背後で人類の真の敵が目覚めようとしていた……。
カバーより <魅力>が失われていく!! <変成棒>(フォーシブル)から言葉にならない痛みが走った。目を開くと、両手の皮膚が地獄の業火に焼かれたみたいに乾き、ひびわれるのが見えた。手首の欠陥が木の根のように浮き上がり、爪は白墨のようにもろくなった。「これはうそよ。わたしがこんなに醜いはずがない」。<変成棒>は<筋力>や<持久力>といった能力を人から人へ賦与することができる。5人から<筋力>を賦与された者は、巨岩をも持ち上げ、10人の<持久力>をもつものはどんな傷にも耐えられた。さらに国を守るという誓約を認められ、そのために必要な賦与を受けたものは、ルーン卿(ロード)と呼ばれた─。
南方の諸国を次々と制圧し、民衆から数万の賦与を吸い上げた、希代の超人・大王アーテンが、ついに北方の国々にその牙を向けた!数十の賦与を受けた<無敵戦士>や、炎をあやつる炎紡ぎ(フレイムウィーバー)、氷原巨人(フロウス・ジャイアント)などの異種族を率いた大王軍に、北の国々は対抗することができるのか!?
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| 2005年09月17日(土) ■ |
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| 奇天烈さを追求 |
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昨日、デイヴィッド・ファーランドの『大地の王の再来』はもうダメだと書いたが、無理やり読み進むうちに、この奇天烈さがどこまで行くのか確かめたくなった。主人公の王子グボーン(またどうしてこんな名前なんだろう?)の敵となる、というか全世界の敵、大王アーテンの描写なんて、そのつもりで読むと結構笑える。
やはり昨日も書いたが、「賦与」という、さまざまな能力を他人からもらう技で、大王アーテンは何千人分もの体力、筋力、持久力、声、そして魅力の数々を身につけている。そのため、その姿を見ただけで、あるいは、声を聞いただけで、敵にも関わらずとりこになってしまうといった具合。もはや戦う必要はないというわけだ。ここまでくると、もう馬鹿らしくて笑える。
それほどまでに強力な力を持つ大王に、グボーン王子(どうもカッコ悪い!)は、どうやって立ち向かうのか?魅力も倍増していれば、逆に好色さも倍増しているというアーテン大王に捕らえられた、王女の運命やいかに・・・で、どうなるのよ?と思っていると、いきなり違う場面になってしまって、続きは乞ご期待!というわけだ。
はっきり言って、読み進めるのもバカバカしいのだが、こうなったら、どこまでバカバカしいのか、見極めてやろうという気になる。読了したときに、満足感どころか、あーあ、こんなもの読んじゃったよ!という気持ちになることは必至だとは思うが。
そのアーテン大王、とにかく数百人分の<魅力>を持っているということで、絶世のハンサムらしい。イラストで見ると、アーテンでもグボーン(書くたびに気持ちが沈む)でも、似たようなアゴの尖った細面の顔で、この人に話しかけられても、私は全然平気だなと思うのだが、こういう細面のイラストって、好きな人は好きだよねって感じ。男でも女でも同じようなか細いスタイルで、胸やお尻はどこにあるの?といった絵だ。
私は、昔のSF小説に描かれていたような(例えば 『火星のプリンセス』 とか)グラマラスな絵のほうが好きなので、こういうか細いシルエットの絵には、全く魅力を感じない。そこへもってきて、顔を見ただけで、声を聞いただけでとりこになってしまうと言われてもな・・・。
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| 2005年09月16日(金) ■ |
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| <ルーンロード>シリーズ |
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デイヴィッド・ファーランドの 『大地の王の再来(上)ルーンロード�機� を読書中。冒頭数行で、もうこれはダメと思った。エミリー・ロッダの<ローワン>シリーズよりも対象年齢が高いのはわかるが、それにしても、ぐだぐだと余計な文章が続く。ファンタジー、特に異世界ものは冒頭で入り込めないと、だいたいダメだ。どうでもいいような説明書きで始まるような話は、そこで読みたくなくなる。それでも、まだこれから面白くなるかも・・・とわずかな期待を抱いて読み続けてはいるのだが、だるいなあ、これ。不必要にルビも多いし。
衣服とか生活様式が、ほとんど中世ヨーロッパの感じなのに、いきなり「賦予」とかが出てくる。これはゲームの世界の言葉らしい。他人の能力をもらって強くなるということだ。筋力や持久力、視力、聴力、魅力、叡智などなど、とにかく人の能力を取り込むわけだが、それを差し出した方は、その分その部分が弱まる。筋力なら歩けなくなり、寝たきりになる場合もあるし、視力なら目が見えなくなるといった具合だ。そして「賦与」を受けられるのは、当然ながら力のあるものか、お金持ちに限られる。
話の登場人物は、だいたいが王家に関わりがあるような高貴な人たちばかりだから、ほとんどが自分以外の力を持っていて、誰それは<筋力>を5人分持っているとかという話になる。敵にやられれば、また貧しい者などから「賦予」させるのだ。中には100人分もの「賦与」を受けている者もいる。
この話の問題点は、ここなのだ。普通、人間は一度しか死なない。一度死ねば終わりだ。だから、自分の命も相手の命も大事にしようという気持ちも生まれるわけだが、この話では、力やお金があれば、また生き返ることができる。すでに死んでしまったものは生き返らないが、瀕死の状態なら、「賦与」によって助かることになっている。
これがいかにもゲーム的な感覚で、好きになれない。ゲームでエネルギーを摂取して強くなるのと、基本的には同じだ。この設定が、話に入り込めない大きな要因だと思う。
<魅力>もわけがわからない。3人分の<魅力>を持っていれば、それだけ美しく魅力的になるわけだが、生まれつきはどうだったのか?もちろん、この疑問は登場人物たちも当然持っているわけで、「あの美貌は何人分だな」などと値踏みをして、引き算しながら相手に近づく。
また「賦与」させた相手が死ぬと、その力は消え去り、新しい「賦与」を受けるわけだが、外見的なものも内面的なものもあるから、そういうことが頻繁に行われると、その人物の実体は、何が何だかまるでわからないということになるだろう。
あるいは、力の補給ができなければ、元の自分に戻るわけだから、その人間の社会的評価も価値も下がってしまうというわけだ。もともと自分の力ではないのだから、自業自得とも言えるが。
というわけで、この「賦与」を、当然悪事に使うものもいるわけで、そこで善と悪との戦いということになるのだが、どっちもどっちだよねという感じで、どうでもよくなっている。こうなると、もうファンタジーの域を外れ、完璧にゲーム世代の話だなという感じ。
それはそうと、昨日悩んでいたエミリー・ロッダの<ローワン>シリーズは、結局図書館で借りてしまうことにした。原書を検索 してみたところ、表紙がみなヘビに見えて嫌だったのだ。
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| 2005年09月15日(木) ■ |
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| エミリー・ロッダの<ローワン>シリーズ |
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『ローワンと魔法の地図』を読んだ。あれこれ頭を悩ますこともなく、途中で引っかかりもせず、サクっと久々に楽しく読めた本だった。
剣と魔法もののファンタジーにしては、誰も死なないし、完全な悪役も出てこない。明らかに児童向けではあるが、ストーリーがしっかりしている上に、退屈になりがちな冗長な記述もないため、あっという間に進む。
1巻目は、臆病で弱虫のローワンが、6人の仲間と共に魔の山に向かい、最後にはたった一人でドラゴンと戦って無事に帰ってくるという、ちょっと出来すぎの感もある話だが、どのような過程で、ローワンが自分の中にある勇気に気づくのかということが主題だろうと思う。いざとなれば、やれる子なんだってことだろう。
キャラ的には、仲間の中で一番大柄でたくましいストロング・ジョンというのが好き。彼はローワンの母親に、必ずローワンを連れて戻ると約束したのだ。なんか、シュワちゃんっぽいって感じ。(^^;
ちょっとだけ気になるのは、エミリー・ロッダはフェミニストのようで、物語の中でも男女同等に活躍の場があるということだ。それはそれでいいのだが、危機的な状況での会話に女性の言葉が入ってくると、ヒステリックな感じがして、どうもしっくりこない。訳者はロッダの考えを汲んで、男女がはっきりわかるように訳そうと思ったに違いない。そこにどうも違和感を覚えてしまう。
他のファンタジーと違って、特別な言葉もあまり出てこないし、この程度の内容だったら、むしろ原書で読んだほうがより良いイメージを抱けるだろうと思う。続編も読んでみたいと思っているのだが、原書にするか、翻訳にするか迷い中。翻訳なら図書館に揃っているが、原書のほうが良さそうだなあ・・・と。でも、買うのも面倒だ。翻訳なら目と鼻の先に置いてあるんだし。
などと思いつつ、だらだらと悩んでいる。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ローワンと魔法の地図 リンの谷のローワン(1)』/エミリー・ロッダ (著), Emily Rodda (原著), さくま ゆみこ (翻訳), 佐竹 美保 (イラスト) 単行本: 216 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: あすなろ書房 ; ISBN: 475152111X ; (2000/08) 内容(「MARC」データベースより) リンの谷を流れていた水が止まり、川の水しか飲まない家畜のバクシャーは、日に日に弱ってくる。謎を解くため、少年ローワンは水源のある魔の山に向かうが…。スリル溢れる冒険ファンタジー。
◆Amazon
『Daisy Fay And The Miracle Man』/Fannie Flagg (著) ¥1382 ペーパーバック: 320 p ; 出版社: Ballantine Books (P) ; ISBN: 0345485602 ; (2005/09/13) Book Description Here is Fannie Flagg's high-spirited and unabashedly sentimental first novel, the precursor to the bestselling Fried Green Tomatoes at the Whistle Stop Cafe. Taken from the pages of Daisy Fay Harper's journal, this is a coming of age story set in rural Mississippi that is by turns hilarious and touching. It begins in 1952 when Daisy Fay is a sassy, truth-tellin' but lonely eleven-year old, and ends six years later when she becomes the flamboyant, unlikely -- but assured -- winner of the Miss Mississippi contest. Along the way, we meet some of the raffish and outrageous town locals, including her own Daddy, who comes up with a mortgage scheme that requires Daisy's "resurrection." This is a thoroughly entertaining comic novel with a heroine who is bound to capture your heart.
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| 2005年09月14日(水) ■ |
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| ファンタジー三昧 |
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昨日は図書館に予約していた本を取りに行った。ほとんどがファンタジーである。ちょっと重たい本が続いたので、気分転換にはちょうどいいかも。しばらくはファンタジー三昧。
とはいえ、図書館の本を借りるのは一時やめて、自分の本を読むんじゃなかったっけ?という気もするが、予約してあったのだから仕方がない。でも、シリーズものは、気にいれば続編も借りなきゃいけないし・・・。そういえば、今年の「サマー・リーディング」はどこかに行っちゃったみたいだし、「BOOK CLUB」の課題も全然だ。ファンタジーの合間に、幽霊話でも読むかな。
ところで、借りた本の中の1冊 『グリーンノウの子どもたち』 だが、このお話の舞台は、ロンドン近郊にあるマナー・ハウスがモデルになっている。先日、ロンドンに行こうという話の中で、マナー・ハウスのことも出たので、どんなところかな?と。でも、とっても古い所らしいから、きっとお化けも住んでるんだろうな。
それと、ジェフリー・フォードの 『白い果実』 だが、山尾悠子、谷垣暁美、金原瑞人の3人が翻訳しているとある。実際には、谷垣暁美、金原瑞人が訳したものを、山尾悠子がリライトしたということらしい。そういうことならほっとした。金原瑞人の訳ではあまり読みたくない感じだったし。というか、それってありなんだ?と、実は驚いた。超訳みたいなものかな?なんて。
でもそれが可能なら、日本語にするとどうも面白くないというような作品は、みんなリライトすればいいなんてことになるんじゃないだろうか?それありかなあ?でも、面白ければいいのか?リライトしてもらわないと面白くないような訳しかできないってのも情けないような気もするけど、世の中がそれを認めるなら、この先、そういう役割分担制みたいなものも多くなってくるかもしれないなとは思う。
まゆみさんよりメールあり。ロスに到着したとのこと。なんて長い旅路!
〓〓〓 BOOK
◆Amazon
『The Big Book of Su Doku 2』/Mark Huckvale (編さん) ¥939 ペーパーバック: 250 p ; 出版社: Newmarket Pr ; ISBN: 1557047049 ; (2005/09/30)
Amazon.co.jp オリジナルブックカバー(ベージュ) ¥273 (Amazonギフト券 ▲¥273) ISBN: B0009WHOM6 ; (2005/07/11) 素材:ポリエステルキャンバス 仕様:しおりつき サイズ:縦 約16cm x 横 約30cm(文庫版サイズ)
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| 2005年09月13日(火) ■ |
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| 『彼方なる歌に耳を澄ませよ』 |
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アリステア・マクラウドは長編作家である、と私は主張したい。というのも、先に短編集を2冊読み、それから長編の『彼方なる歌に耳を澄ませよ』を読んだところ、収まるべきところに収まるべきものが収まって、やっと落ち着いたという感じがしたからだ。
長編を読みながら、すでにネタ元はわかっているので(短編に書いてあることとほとんど同じだから)、少々飽きてきてもいたのだが、全部通して読んでみると、短編で感じていた不満が長編で解決したのである。
つまり、短編集でバラバラに書かれていたエピソードが、長編では時間の経過と共に整理され、何が誰のエピソードであるのかがわかるようになった。その上で、なるほどそういうことだったのかと納得がいったのだ。そして、短編ではあまり知ることのできなかった兄の存在が、はっきりと見えてきた。
マクラウドの作品のテーマは、すべて大自然の厳しさと一族の歴史といったようなことである。自伝ということでもないので、もとは同じエピソードでも、人や状況を違えて書いてあるのだが、これは短編にあったあの話だなとすぐにわかる。
記憶にあるそうしたいくつものエピソードが、長編で順序良くきちんと並べられ、バラバラのピースがきっちりはまったという感じである。短編では、何か書き足りないのではないかと思っていたのだが、こうしてやっと、マクラウド自身も満足がいったのではないかと思う。
しかし長編とはいえ、ひとつひとつの章は、短編としても通用するようなものだ。おそらくマクラウド自身も、短編のほうが得意であると思っているのだろうが、それを繋げてひとつにまとめたもののほうが、深みも出てきて、より感動的である。彼ら一族の時間の繋がりを描くには、やはり長編のほうがふさわしいように思う。
それにしても、ややこしい話ではある。おじいさん、おばあさんのほかに、おじいちゃん、おばあちゃんがいる。これはおじいさんが言ったことなのか、おじいちゃんが言ったことなのか、訳者でさえも間違えている部分があるくらいだから、読者が混乱するのは無理もない。
女性の名前はあまり重要視されていないようだが、男性の名前は非常に重要だ。父親や祖父の名前を子どもにつけるというのはよくある話だが、小さな島でのことだから、誰も彼も同じ名前だったりして、これは一体どこの誰のこと?ととまどう。
例えば、アレグザンダー・マクドナルドが死に、彼がもらうはずだったシャツを譲り受けたのは、いとこのアレグザンダー・マクドナルドであり、最後にそのシャツを持っていたのは、また別のいとこのアレグザンダー・マクドナルドだったりする。ちなみに、アレグザンダー・マクドナルドとは、アリステア・マクラウドのことであると見ても差しつかえないだろうと思う。
また、クロウン・キャラム・ルーアは一族の有名な先祖であるが、現在では、そこらじゅうにクロウン・キャラム・ルーアがいる。主人公のアレグザンダー・マクドナルドの兄も、キャラムである。「あなたもキャラム・ルーアですか?私もです」といった具合。
主人公が炭鉱で働いているときに、スコットランド人やアイルランド人、フランス系カナダ人などが一緒になって、バイオリンやアコーディオンなどの楽器を演奏し、歌い踊る場面がある。これって、ケイジャン・ミュージックじゃないの?と思い、ちょっと嬉しくなった。
しかし、本の裏表紙に「ユーモア」という文字を見かけたが、私はこの作品にユーモアは全く感じなかった。おじいさんではなく、「おじいちゃん」の言動がおかしいといえばおかしいが、特にユーモアがあるとは思わない。非常に生真面目に書かれており、そこまで書かなくてもいいのにと思うような残酷な場面もある。おそらく、残酷シーンの苦手な人には向かない小説だろう。
この長編で、主人公の兄の存在が見えたと書いたが、この兄の生き様をなぞって初めて、マクラウドの小説の中に、非常に人間らしい感情というものが感じられた。常に自然から受ける運命に身を委ねるしかないような感じであったのが、兄の積極的な感情によって、彼ら一族の中に強さと優しさを感じることができ、それがあることにより、作品が生きてきたように思える。短編では感じられなかったことだ。
そんなわけで、やはりマクラウドは長編のほうがいいと思った次第である。そしてこの長編は、結末は美しいが、とても悲しい。そういう終わり方ができるのも、一族のエピソードを長々と綴り、じっくりと物語を編んできたからこそであると思う。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『彼方なる歌に耳を澄ませよ』/アリステア・マクラウド (著), 中野 恵津子 (翻訳) 単行本: 343 p ; サイズ(cm): 20 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4105900455 ; (2005/02/26) 出版社 / 著者からの内容紹介 なき人々への思いは、今も私たちを突き動かす。18世紀末、スコットランドからカナダ東端の島に、家族と共に渡った男がいた。勇猛果敢で誇り高いハイランダー(スコットランド高地人)の一族の男である。「赤毛のキャラムの子供たち」と呼ばれる彼の子孫は、幾世代を経ようと、流れるその血を忘れない――人が根をもって生きてゆくことの強さ、またそれゆえの哀しみを、大きな時の流れといとしい記憶を交錯させ描いた、感動のサーガ。
◆図書館
『白い果実』/ジェフリー・フォード (著), Jeffrey Ford (原著), 山尾 悠子 (翻訳), 谷垣 暁美 (翻訳), 金原 瑞人 (翻訳) 単行本: 349 p ; サイズ(cm): 19 x 13 出版社: 国書刊行会 ; ISBN: 4336046379 ; (2004/08)
『大地の王の再来(上)ルーンロード�機�/デイヴィッド・ファーランド (著), 笠井 道子 (翻訳) 単行本: 427 p ; サイズ(cm): 22 出版社: 角川書店 ; ISBN: 4829175818 ; 1〔上〕 巻 (2005/03/29) 出版社 / 著者からの内容紹介 驚愕のスケールで描く英雄ファンタジー戦記、ついに開幕!全米で600万部の人気ファンタジー小説をついに日本語化。全世界の征服を目指す無敵の超人、世紀末覇王に、若き〈大地の王〉が立ち向かう! しかしその戦いの背後で人類の真の敵が目覚めようとしていた……。
『大地の王の再来(下)ルーンロード�機�/デイヴィッド・ファーランド (著), 笠井 道子 (翻訳) 単行本: 395 p ; サイズ(cm): 22 出版社: 角川書店 ; ISBN: 4829175826 ; 1〔下〕 巻 (2005/03/29) 出版社 / 著者からの内容紹介 〈大地の王〉に選ばれた王子が世界を救う……!! 伝説の〈大地の王〉となったグボーン王子は、大王アーテンの魔の手よりからくも脱出した。しかし大王の軍勢は、父オーデン王の持つロングモット要塞に迫っていた……! ハリウッドにて映画化も進行中。
『ローワンと魔法の地図 リンの谷のローワン(1)』/エミリー・ロッダ (著), Emily Rodda (原著), さくま ゆみこ (翻訳), 佐竹 美保 (イラスト) 単行本: 216 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: あすなろ書房 ; ISBN: 475152111X ; (2000/08) 内容(「MARC」データベースより) リンの谷を流れていた水が止まり、川の水しか飲まない家畜のバクシャーは、日に日に弱ってくる。謎を解くため、少年ローワンは水源のある魔の山に向かうが…。スリル溢れる冒険ファンタジー。
『ツバメ号とアマゾン号 アーサー・ランサム全集 (1)』/アーサー・ランサム (著), 岩田 欣三 (翻訳), 神宮 輝夫 (翻訳) 単行本: 487 p ; サイズ(cm): 23 出版社: 岩波書店 ; ISBN: 400115031X ; (1967/06)
『グリーン・ノウの子どもたち 児童図書館・文学の部屋 グリーン・ノウ物語(1)』/L.M.ボストン (著), 亀井 俊介 (翻訳) 単行本: 254 p ; サイズ(cm): 21 出版社: 評論社 ; ISBN: 4566010007 ; (1972/01)
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| 2005年09月12日(月) ■ |
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| カマス日和 |
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いしいしんじの『ポーの話』は、これまでの見方をちょっと変えざるを得ない本だった。今まで、いしいしんじの作品は、子どもが読んでも面白い話、わかる話だと思っていたが、今回の長編は、一見これまでと変わらないようにも見えるが、行間を読むと結構深い話で、これは完全に大人向けではないかと思える。
しかも、その行間というか何と言うか、文字にせずに暗に物事を言及する書き方とか、話の区切り方とかが、格段に上手くなっているように思える。スタインベックなみだ。というのは、ちょっと褒めすぎか?
例の、わけのわからない不思議な記述もますます冴えており、「今日はカマス日和ですね」なんて、何なのよ?と思いながらも、変に納得してしまう。サンマ日和とか、マグロ日和とかにせず、「カマス日和」とするあたりが心憎い。
それと、いつの時代ともどこの国ともわからない設定ではあるものの、けして昔の話ではないのに、なぜか懐かしい。かといって、現代の若者っぽい言葉遣いがないのも喜ばしい。とてもていねいに書かれている感じがするので、読むほうも、一気読みができない。
今のところ、いしいしんじは善しか描いていないのだが(それもとびきり美しい善である)、それが押し付けがましくないのも好感が持てるし、善を描くことが彼の作品の特徴なのだろうと思う。どんなに厳しい状況で、とても貧乏でも、自分の身の上を淡々と生き、無意識のうちに人を思いやっている彼の主人公たちが、私は全部好きである。
だが彼の作品は、どれもけして明るい作品ではない。どこかに「自己犠牲」の精神があるためか、なにやら哀感が漂う。しかし、どの作品にも必ず救いがあり、希望も見える。ただひたすら暗いわけではないのだ。
今日もカマス日和です。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ポーの話』/いしい しんじ (著) 単行本: 435 p ; サイズ(cm): 20 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4104363014 ; (2005/05/28) 出版社 / 著者からの内容紹介 無数の橋が架かる泥の川。その流れにのせて運ばれる少年ポーの物語。いしいしんじは、とうとうこんな高みにまで到達してしまった!待望の書下ろし長篇。
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| 2005年09月11日(日) ■ |
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| 『ポーの話』 |
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いしいしんじの 『ポーの話』 を読んでいたら、主人公ポー(うなぎ女の子ども)の住む町の泥川が大雨で氾濫し、町の大部分が冠水。何もかも泥水に流され、人間も動物もたくさん死んだ。生き残った人たちは、冠水していない缶詰工場に避難し・・・というような部分があって、まさにハリケーン・カトリーナの記事を読んでいるかのような気持ちになってしまった。この本は今年の5月末頃に出版されたものだが、まるでカトリーナの被害を予測して書かれているかのような記述だ。
それだけこういう災害は、大昔から人類には馴染みのあるものなのだろうけれど、問題は、超大国となった政府の対応の仕方だ。台風が過ぎていったあとの記事を読んでいると、憤りを感じるものがたくさんある。自分さえよければ・・・人間は、結局そういう生き物なのだとがっかりする。
そういえば、昔ニューオーリンズのタイトルがついた小説を読んだことがあるなと思い出した。その時は、南部についてなど何も知らない状態だったので、ニューオーリンズだろうが、ニューヨークだろうが、どうでもよかったのだが、今なら違いがわかるかもと、積み重ねた本の山を崩して、ようやく探し出した。Heather Graham Pozzessere の 『Down in New Orleans』 だ。もう一度読んでみようと思う。
それと、 『アンクル・トムの小屋』の原書 も見つけ出した。黒人の会話部分が、原書でも南部訛りで書かれていたら、このまま翻訳で読もうと思ったが、冒頭を見た限りでは、そういうこともないようだ。普通の文章で書かれている。これは原書で読むべきだ。
訳すほうは、普通の文章をわざわざ東北弁にしているわけで、白人と黒人奴隷の違いを出すためにそうしているのだろうが、「立場の違い=東北弁」というのは、あまりにも既成概念に囚われすぎているのではないかと思う。「トム・ソーヤー」でも「ハックルベリ・フィン」でも同様の問題があって、いまだに翻訳ではこれというものが見つからない(訳されたものを全部読んだわけではないけれど)。
しかし実際、この本を読み進む気にならないのは、黒人の会話が東北弁だからということだけではない。このことは、いくら嫌だと思っても、だいたいがそうなってしまう。それとは別に、やはり全体的に変なのだと思う。テンポのいい自然な日本語ではないような気がする。読んでいて疲れるのだ。
ところで、選挙は自民圧勝だったのだが、強い危機感を感じるのは、私だけだろうか?
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| 2005年09月10日(土) ■ |
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| 『新訳 アンクル・トムの小屋』 |
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ハリエット・ビーチャー・ストウの 『新訳 アンクル・トムの小屋』 を読書中。これは、かのジョージ・オーウェルも「B級だが間違いなく面白い本」としてあげている作品だし、なにしろ南部ではたくさん売っている本だから、やっぱり一度は読んでおくべきだろうと思って、図書館で借りた。今や、B級という評価も改められつつある本である。
しかし、どうも訳が気にいらない。「新訳」なのだが、黒人の会話はやっぱり東北弁だし(このあたりはどう訳すべきか難しい問題だと思うが)、日本語的にもちょっとどうなんですか?という感じ。
そう思ったのは私だけではないようで、ところどころに書き込みがしてあって(図書館の本に書き込みしちゃいけません!)、「原文では逆」とか、「これでいいのか」なんてことが書いてある。それが気になって、というか、実際その指摘が面白くて、そういう部分を探してしまったり・・・。
途中から何も書かれていないので、その人は、どうやら途中で読むのをやめたのかもしれない。実のところ、私も読む気が失せている。原書はワーズワース版を買ってあるのだが、やっぱりこれは原書で読んだほうがいいだろうかと。しかし作者のストウ夫人も、文章はあまり上手なほうではなさそうだ。
おそらく物語としては面白いのだろう。まだ半分も読んでいないから、内容に関しては何とも言えないが、この小説が元で南北戦争が起こったという説もあるくらいだから、ぜひ読んでおくべきだとは思うのだが、この日本語は、読むのが辛いかもぅ。
ちなみに、バーダマン先生と村田先生の共著である 『アメリカの小学生が学ぶ歴史教科書』 から、『アンクル・トムの小屋』について引用しておこう。
●アンクル・トムの小屋
「奴隷解放論者」と呼ばれる北部の改革主義者は奴隷制度を廃止しようとしました。奴隷制度に反対するよう多くの人々を説得したのです。しかし、奴隷解放論者の文書や演説に心を動かされなかった人々も、1852年にハリエット・ビーチャー・ストウが出版した『アンクル・トムの小屋』という小説に感化されているのに気づきました。
『アンクル・トムの小屋』は1年で30万部以上が売れ、その当時では驚くべき販売部数でした。その小説は親切で信心深いアンクル・トムの話です。彼は白人の少女の命を救いますが、後に残酷な主人サイモン・リグリーに売られてしまいます。逃亡した2人の奴隷がどこに隠れているのかについてアンクル・トムが口を割らないでいると、サイモン・リグリーは彼が死ぬまで鞭で打つのです。アンクル・トムの運命に北部の読者は憤りでいっぱいになり、一部の人は武器を取り、南部に強制的に奴隷制度を廃止させようとすら思いました。
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| 2005年09月09日(金) ■ |
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| ヤモリマンション |
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体長3センチほどのちっちゃなヤモリが、ドアの隙間を通り抜けて部屋に入ろうとしていた。うげげ〜っ!基本的に足のないヌルヌル系のものが不得意な私だが、こういう両生類っぽいものもダメ。必死で気持ち悪くて倒れそうなのと戦い、持っていた新聞紙を使って1階まで戻した。さすがに殺すことはできない。
以前から、うちのマンションには体長10センチほどのヤモリがいるのは知っているのだが、まさかそんな大きなやつが、部屋の中に入れるはずがないと、こちらは安心していたのだが、今日のは何?やつの子ども?ドアを通り抜けてしまうなんて、信じられない!もしかして、知らないうちに部屋の中にいるかもってこと?前にも、窓を閉めたときに、何やら妙な感触を覚えたので、見てみると、ヤモリがはさまって死んでいた。ぎゃーっ!
うちの周りは開発地域になっているので、すでに人の住んでいない家なんかもたくさんある。窓を開ければ、隣の無人の家との間は50センチくらいしかない。雨が降ったりすると、周囲は墓場の匂いがする。何かが腐ってるって感じ。幽霊出没の噂もある、不気味な場所なのだ。実際には、たぶん下水の匂いか何かなんだろうが、風を入れるために窓を開けるのも、あまりいい気分ではないのだ。その上にヤモリ!もう、こんなマンションいやだーっ!
そういえば、先日図書館で借りてきたいしいしんじの 『ポーの話』 には、ウミウシの絵がいくつも描かれている。表紙はウナギ。足のないヌルヌル系ばかりだ。ウナギはまだしも(とはいえ食べられない)、ウミウシなんて色がカラフルなだけで、私の天敵である「名前を言ってはいけないあのもの」にそっくりじゃないか!
こうなるともうダメ。なんでこんな絵を表紙に使うんだろう?と腹が立ってくる。とにかく何でもいいからそれを隠したいと、そばにあったチラシでカバーをして読んでいる。だって、そのままじゃ触れもしないんだから。バカじゃないの?と言われたが、嫌いなものはどうしたって嫌いなんだからしょうがない。ゴキブリが嫌いな方、ゴキブリの絵がついた本を平気で読めますか?
以前別のところで、これまた大嫌いな「オオサンショウウオ」のことを書いたら、苦手だと言っているのに、「でも、声はきれいなんですよ。ぜひ聞いてみてください」なんていうノーテンキなコメントを何度も寄せられた(いい加減にしてくれ!)。「3すくみ」のひとつといっても過言ではないくらいだから、たとえオオサンショウウオの声を聞くことがあったとしても、「きれいだ」とうっとりすることは絶対にないだろうと思う。ゴキブリが嫌いな方、ゴキブリの声がきれいだと言われて、聞く気になれますか?
〓〓〓 BOOK
◆Amazon
『The Big Book of Su Doku 2』/Mark Huckvale (著) ¥949 ペーパーバック: 400 p ; 出版社: Orion (an Imprint of The Orion Publishing Group Ltd ) ; ISBN: 0752879391 ; (2005/08/25)
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| 2005年09月08日(木) ■ |
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| 『トリツカレ男』 |
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また、いしいしんじの本を読んだ。これもいい話だ。まかり間違えばストーカーになってしまいそうな「トリツカレ」度なのだが、ここは純粋に「いい話」だと思って読んだほうがいい。
いしいしんじは、なぜいいのか。たぶん、話に寓意性がないからだろうと思う。「これはいいお話なんですよ。だから感動しなきゃダメなんですよ」という押し付けがましいところが一切ない。彼の作品は、児童向けなのか大人向けなのか判断に困るのだが、大人が読んでも面白い話は、児童書としても優れた作品だと思う。
先日読んだ 『Missing May』 も、いい話だった。シンシア・ライラントは、これまでにも3冊ほど読んでいるが、どれもいい話だ。シャロン・クリーチなどと似たようなことを書いていると思うのだが、読後感は全く違って、すがすがしい。これもまた「いい話なんだから感動せよ!」という押し付けがましさがないせいだと思う。それと、想像力の豊かさが違う。
いしいしんじの話は、はっきり言って「ほら話」である。だから私はファンタジーの部類に入れているのだが、これもまた判断に困るところである。『指輪物語』のような架空の別世界の話でもないし、「ハリポタ」のように魔法を使うわけでもない。ありきたりの日常の中に、変な出来事がさりげなく起こるといった具合。話の舞台も、世界のどこということでもないんだろう。それが実は、いしいしんじのほら話を成功させている要因ではないかと思う。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『トリツカレ男』/いしい しんじ (著) 単行本: 167 p ; サイズ(cm): 20 出版社: ビリケン出版 ; ISBN: 4939029166 ; (2001/10) 内容(「MARC」データベースより) いろんなものに、どうしようもなく、とりつかれてしまう男、ジュゼッペが無口な少女に恋をした。哀しくまぶしい、ブレーキなしのラブストーリー。
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| 2005年09月07日(水) ■ |
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| 神宮の風 |
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先日、今日の神宮の「ヤクルト×巨人」戦のチケットをいただいた。台風の影響でお天気が心配だったが、何とかだいじょうぶそうなので、例によってビールとおつまみを持って出かける。
行ってみると、台風のせいで風が強く、涼しくて気持ちが良かった(帽子を飛ばされたが)。それに、両チームとも特にひいきのチームではないから、余裕を持って観れるのが良い。このカードでは、もちろんヤクルト応援だが、大量得点したので、横浜と違って何の心配もない。
こういう時は、周囲の人たちの観察をする絶好の機会でもある。
厳しそうなお父さんに連れられたガリ勉坊やが、ケイタイでお父さんに写真を撮ってもらう時の誇らしげな顔。ファウルボールを取ったおじさんが、前に座っている赤の他人の小学生の男の子に、そのボールをあげている「ええ話や〜」的な場面。熱狂的な巨人・清原ファンであるキャバクラ嬢を連れた、実はヤクルトファンのおじさん。
7回を過ぎると、スリーイニング・チケットで入ってくるお客さんが増える。メガホンとお菓子を入れた袋を大事そうに抱えて、お父さんに連れられてくる男の子。ビアガーデンがわりに利用する、陽気なサラリーマンのグループ。弱い巨人に業を煮やして、「セリーグの楽天か!」と怒鳴るおじさん。一人で観に来て、ヤクルト・古田のユニフォームを着用、焼酎と氷だけを買い、自前のお茶で割って飲んでいるおばさん。ファウルボールを、隣のブロックから全速力で走って取りに来て、見事キャッチし、「やったぁー!」とうれしそうに叫ぶ男の子。
どれもこれも、なんだか微笑まずにはいられない小さな幸せだ。野球そのものを知らなくとも、野球場にはドラマがある。それを見ているだけで面白い。これって、本物の空の下だからいいんだと思う。神宮の風は心地よい。
夕方、まゆみさんから再びメールが来た。まだロサンゼルスには到着していないらしく(アメリカは広い!)、今日はアリゾナのフラッグスタッフに泊まるそうだ。ジャミール・シャリフはアトランタに、ヤマグチトラベルのヴィクターさんはメンフィスにいるそうだ。皆無事でよかったとは思うが、本当にあちらこちらに散らばってしまって、何とも寂しい。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『Missing May (Yearling Newbery)』/Cynthia Rylant (著) ペーパーバック: 96 p ; 出版社: Yearling Books ; ISBN: 0440408652 ; Reprint 版 (1993/10) 内容(「BOOK」データベースより) 愛情いっぱいでユーモラスだったメイおばちゃんが亡くなって、悲嘆にくれていたサマーとオブおじちゃん。そんなある日おじちゃんが、メイの霊が現れたといいだした…。’93年度ニューベリー賞、’92年度ボストングローブ・ホーンブック賞受賞。
◆BOOK・OFF
『時のかなたの恋人』/ジュード・デヴロー (著), Jude Deveraux (原著), 幾野 宏 (翻訳) ¥105 文庫: 608 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102476016 ; (1995/12) 内容(「BOOK」データベースより) 恋人に捨てられて教会で泣いていたダグレスの前に、16世紀イングランドの伯爵を名乗る奇妙な男が突然現れた。無実の罪で捕われた部屋に女の泣き声が聞こえ、気づくとここにいたのだという。このままでは処刑されてしまう彼の運命を変えるため、ダグレスのタフな愛の冒険が始まった。―400年の時を越えて永遠の絆を求めあうふたりの、せつなく優しいタイムスリップ・ラブ・ロマンス。
『三つの願い』/バーバラ・デリンスキー (著), Barbara Delinsky (原著), 押田 由起 (翻訳) ¥105 文庫: 506 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594025439 ; (1998/08) 内容(「BOOK」データベースより) 交通事故により重傷を負ったウエイトレスのブリーは、光り輝く存在から三つの願い事を授けられて現世に戻るという臨死体験をする。彼女を車ではねたのは、弁護士にして有名作家という素姓を隠して最近町に引っ越してきたトム・ゲイツだった。事故のために子供を生めなくなってしまったブリーは、献身的に看病をしてくれたトムと愛し合うようになる。私は三つの願いをかなえるために生き返ったの?でも願いが実現したとき、私は死ぬのでは?とまどいのなかに愛を選んだ女性の生き方に心癒される、感動のラブロマンス。
『ポーラの愛と野望』/バーバラ・テイラー・ブラッドフォード (著), Barbara Taylor Bradford (原著), 加藤 洋子 (翻訳) ¥105 文庫: 631 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102429018 ; (1994/04) 内容(「BOOK」データベースより) ポーラは、祖母エマが一代で築いたビジネス帝国の後継者。アメリカへの事業拡大を夢見る彼女の計画は万全に思えたが、以前一族から追放され、復讐の機会を執拗に狙ういとこジョナサンの影がちらつきだす。相継ぐ身内の病、死、事故が追い討ちをかける。でも、不屈のポーラは立ち止まらない…。ロマンス小説界の超売れっ子作家、初の邦訳。ゴージャスな背景に野心と情熱が溢れる。
『森の生活―ウォールデン』/ヘンリー・D・ソロー (著), Henry David Thoreau (原著), 真崎 義博 (翻訳) ¥105 文庫: 454 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 宝島社 ; ISBN: 4796614222 ; (1998/10) 内容(「BOOK」データベースより) 150年前の夏、28歳のソローはウォールデン湖のほとりに建てた小屋で、思索と読書と畑仕事の生活を始めた。「僕が森へ行ったのは思慮深く生活して人生の本質的な事実とだけ面と向かい合いたかったし、人生の教えることを学べないものかどうか確かめたかったし、死ぬときになって自分は生きていなかったなどと思いたくなかったからだ」―みずみずしい新訳で読む、いま最も共感できる「自由な魂」の書。
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| 2005年09月06日(火) ■ |
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| Mail From Jackson, Mississippi |
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ミシシッピ州ジャクソンのご実家に滞在中のジェームス・M・バーダマン先生より、現在のアメリカ南部の状況を伝えるメールをいただいた。
Just a quick note from Jackson, MS, where I am visiting my father. They have been without electricity for 7 days now, and there is a tremendous flow of electricity workers, police, relief aid, and army troops going down Hwy 55 toward Gulfport and New Orleans. More than anything they need cash, so everyone who wants to help can send money to the Red Cross. Hope your friends are okay.
Hastily, JMV <義捐金はこちらへ(一例)> ●日本赤十字社の情報はこちら ●American Red Cross : HOME ●ウェブからの寄付はこちら(American Red Cross)
〓〓〓 BOOK
◆図書館貸し出し
『彼方なる歌に耳を澄ませよ』/アリステア・マクラウド (著), 中野 恵津子 (翻訳) 単行本: 343 p ; サイズ(cm): 20 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4105900455 ; (2005/02/26) 出版社 / 著者からの内容紹介 なき人々への思いは、今も私たちを突き動かす。18世紀末、スコットランドからカナダ東端の島に、家族と共に渡った男がいた。勇猛果敢で誇り高いハイランダー(スコットランド高地人)の一族の男である。「赤毛のキャラムの子供たち」と呼ばれる彼の子孫は、幾世代を経ようと、流れるその血を忘れない――人が根をもって生きてゆくことの強さ、またそれゆえの哀しみを、大きな時の流れといとしい記憶を交錯させ描いた、感動のサーガ。
『ポーの話』/いしい しんじ (著) 単行本: 435 p ; サイズ(cm): 20 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4104363014 ; (2005/05/28) 出版社 / 著者からの内容紹介 無数の橋が架かる泥の川。その流れにのせて運ばれる少年ポーの物語。いしいしんじは、とうとうこんな高みにまで到達してしまった!待望の書下ろし長篇。
●延長
『新訳 アンクル・トムの小屋』/ハリエット・ビーチャー・ストウ (著), 小林 憲二 (翻訳), Harriet Beecher Stowe 単行本: 628 p ; サイズ(cm): 21 x 15 出版社: 明石書店 ; ISBN: 4750310832 ; (1998/10) 内容(「MARC」データベースより) これまで不当に低く評価されてきた「アンクル・トムの小屋」。合衆国の過去と現在を正しく知るためにこの作品を読むという意味で、最良の新訳。作品と作者の綿密な解説、黒人文化・社会史年表等資料を付す。
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| 2005年09月05日(月) ■ |
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| 日本でも台風14号 |
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アメリカだけでなく、日本でも大型の台風14号が来るぞ〜と思っていたら、夕べは東京でも浸水、避難勧告、避難命令。他のいくつかの場所に混じって「新宿区」とあったものだから、母が心配して電話してきた。そういうところ、やはり親は有難い。親身に心配してくれるのは、「親身」というくらいだから、結局自分の親だけだ。
「うちの前の家は、昔、利根川が溢れたときに、よそから家ごと流されてきたらしいよ。で、そのまま居ついちゃったんだって」なんて話をしながら、とにかく気をつけなさいよと。気をつけても、自然災害だけはどうにもならないんだけど。
幸い、うちのほうは浸水などはなかったけれど、それでもこれから台風が近づいて、だんだん強くなってくると、地下があるので危ない。と書いていて、おかしいぞと思う。
肝心の台風はまだ関東地方まで来ていないのに、昨日は水が溢れてしまったのだ。一度に大量の雨が降ったために、東京都の限界を超えてしまったとか。このまま台風が列島を縦断したら、再び水が溢れるだろう。しかもカトリーナクラスの台風だから、長引けば被害も大きい。ニューオーリンズの惨状をずっと見続けていただけに、「ここはだいじょうぶ!」と安心してはいられないという気持ち。
このところ、いしいしんじを何冊か読んだが、ずいぶん人気があるみたいだ。海外文学の話題には、ほとんど目を留めてもらえないが、いしいしんじの本には反応がある。それはそれでいいのだが、日本では、やはり海外文学の人気は低いのだろうかと、ちょっとがっかりもしている。
今回気がついたのだが、いしいしんじには、何かはっきりとはわからないけれども、おそらく個人的な共通点があるため、ツボにはまるところがあるのだ。他の人がどういう理由で好きなのかは知らないが、私にとっては、そういうことだ。前に、宮沢賢治と比較するべきではないとも書いたが、無理に比較してみれば、やはり私は賢治のほうが好きではある。
けれども、妙に懐かしい感覚があって、今まで思い出したこともないような、自分の子どもの頃のことを思い出させるのがいしいしんじなのだ。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『ぶらんこ乗り』/いしい しんじ (著) 文庫: 269 p ; サイズ(cm): 15 x 11 出版社: 新潮社 ; ISBN: 4101069212 ; (2004/07) 内容(「BOOK」データベースより) ぶらんこが上手で、指を鳴らすのが得意な男の子。声を失い、でも動物と話ができる、つくり話の天才。もういない、わたしの弟。―天使みたいだった少年が、この世につかまろうと必死でのばしていた小さな手。残された古いノートには、痛いほどの真実が記されていた。ある雪の日、わたしの耳に、懐かしい音が響いて…。物語作家いしいしんじの誕生を告げる奇跡的に愛おしい第一長篇。
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| 2005年09月04日(日) ■ |
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| HISよりニューオーリンズ情報 |
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旅行代理店に、ニューオーリンズのヤマグチトラベルの人に連絡がとれたら(まゆみさんも含めて)、安否を教えて欲しいと頼んでおいたのだが、今日HISから電話があり、ニューヨーク支店に連絡が入ったとのこと。
それによれば、ヤマグチトラベルのヴィクターさんたちは皆無事のようで、それぞれ親戚の家などに身を寄せているらしい。10月末をめどに、業務を再開したいということらしいが、あの状況ではどうなることか・・・。ともあれ、無事であることがわかっただけでも良かった。
また情報があれば電話をくれるとのこと。HISの梅本さん、なかなか頼りになるじゃないか!と嬉しかった。
でも、まゆみさんは向こうに親戚もいないだろうし、おそらく単身ロスに向かっているのだろうが、その心細さはいかばかりかと思う。被災地の人たちも皆、今は今後の見通しなど何も考えられない状態だろう。いまだに命さえ助かるかどうかわからない人もいるのだから。
たとえ生き残っても、水の上に死体がいくつも浮いているような地獄を見てしまった人たちは、この先もずっと悪夢を見続けることになるのだろう。
私には大きなことは何もできないが、嫌な事や、大変な事に目をつぶって知らんふりするような、事なかれ主義にだけはなりたくない。多少でもかかわりがあれば、非力ながらもできるだけのことはしたい。
ジュリー・スミスの『死者に捧げるジャズ』を読み終えたが、前にも書いた通り、これはニューオーリンズを舞台にしたミステリ<スキップ・ラングドン>シリーズのひとつである。今となっては「古き良き」ニューオーリンズの様子が描かれた、貴重な小説となってしまったかもしれない。読みながら、何とも悲しかった。ここに描かれた場所や店などが、再び復活できることを祈る。
〓〓〓 BOOK
◆読了した本
『死者に捧げるジャズ』/ジュリー・スミス (著), Julie Smith (原著), 長野 きよみ (翻訳) 単行本(ソフトカバー): 437 p ; サイズ(cm): 19 出版社: 早川書房 ; ISBN: 4150016518 ; (1997/07) 内容(「BOOK」データベースより) ニューオーリンズ伝統のジャズ・フェスティヴァルを数日後に控えた四月のある夜、祭りのプロデューサーであるハム・ブロカートが自宅で刺殺体となって発見された。気さくな人柄で誰からも愛されていた彼をいったい誰が?それと時を同じくしてハムの異母妹メロディが忽然と姿を消した。彼女が兄を殺した犯人なのか?それとも殺人を目撃して犯人に拉致されたのか?メロディの行方を捜す女刑事スキップは、やがてブロカート一族にまつわる過去の痛ましい出来事を掘り返すことに。
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| 2005年09月03日(土) ■ |
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| 無事を確認! Mail from New Orleans |
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I am driving in Houston now, and heading to Los Angeles. New Orleans is not the same as before. The city is under water and my place too. Thousands people died and the bodies floating on the water everywhere in the city. We are very depressed what happening in New Orleans. The city won't let people get back into New Orleans at least few weeks or a month, so I decided to go to Los Angeles. Lost homes and lost jobs, people feel hopeless now.
from Mayumi
まゆみさんからメールが来た!神様、ありがとうございます!
こちらのメールが届いていたのかかどうかはわからないが、とにかく無事だということがわかって、ほっとして涙が出た。中身を読んで、また泣けてきた。家も仕事も失った人は、まゆみさんだけではない。多くの人が、いまだに死と隣りあわせだ。まゆみさんが無事でよかったと思うと同時に、そういう人たちのことを考えると、胸が痛い。これが泣かずにいられようか。
命が無事だったまゆみさんも、これで安心できるわけではない。淡々と書かれているメールだけど、大変な痛みが伝わってくる。今まで築いたものを何もかも失って、途方に暮れているに違いない。しかし、生きていればこそだから、何とか立ち直る手助けをしたい。
神様、これからもどうかまゆみさんをお守りください。
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| 2005年09月02日(金) ■ |
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| ニューオーリンズの状況悪化 |
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まゆみさんには、全く連絡がつかない。今日は旅行代理店に電話をして、ヤマグチトラベルと連絡がついたら教えて欲しいと頼んでおいた。ミュージシャンでもあるまゆみさんは、明らかに芸名を使っており(会社では本名がわかるだろうが)、芸名で有名になっているわけでもないから、ネットでも探しようがないし(尋ね人のサイトを探してみたが無駄だった)、今日になって外務省が窓口を開いたが、外務省にも問い合わせできない。
本名もまだ知らないほどのつきあいでしかないのだが、近くにいる人でも冷たい世の中で、見ず知らずの私たちに暖かい対応をしてくれ、旅行が終わったあと、私個人にも精神的な大きな励ましを与えてくれた人なので(これが何と言ってもありがたかった)、なんとか無事でいてほしいと思うし、居所がわかったら、できるだけのことをしてあげたい。
「ちょっと会っただけなのに、なぜそんなに心配するのか?」という問いの答えはそういうことなのだ。つきあった時間の長さなどではない。受けた気持ちの深さなのだ。ニューオーリンズという町への単なる感傷でもない。そういうことを忘れずに、ちゃんと大事にする人間でありたいと思う。けれども、何も出来ない自分が腹立たしい。今すぐに助けてあげられない自分がもどかしい。やはり私は、アーノルド・シュワルツェネッガーにはなれないのだ。
神様、どうかまゆみさんをお守りください。
〓〓〓 BOOK
◆Amazonから
『ミシシッピ=アメリカを生んだ大河』/ジェームス・M・バーダマン (著), 井出野 浩貴 (翻訳) ¥1680 単行本: 240 p ; サイズ(cm): 19 出版社: 講談社 ; ISBN: 4062583380 ; (2005/08/11) 出版社 / 著者からの内容紹介 「偉大なる褐色の神」を旅する。ミシシッピはアメリカという林檎を貫く「芯」である。ニューオーリンズの情熱的なクレオール文化。デルタの苛酷な環境が生んだブルース。公民権運動の舞台メンフィス。NYや西海岸を見てもわからない、アメリカの歴史と文化の本質を探る4000キロ縦断の旅。 目次 第1章 ミシシッピ7つの道 第2章 川がはぐくんだ文化─河口からニューオーリンズへ 第3章 デルタをゆく 第4章 ミシシッピとマーク・トウェイン─セントルイスからハンニバルへ 第5章 ミシシッピから歴史が見える─ノーヴーから四つ子都市まで 第6章 源流へ
『神と野獣の都』/イサベル・アジェンデ (著), 宮崎 寿子 ¥980 文庫: 423 p ; サイズ(cm): 16 出版社: 扶桑社 ; ISBN: 4594049850 ; (2005/07) 出版社からのコメント アメリカ人少年アレックスは、母の病いに意気消沈する、気弱な15歳。そんな彼が、ひょんなことからアマゾンへの探検隊に参加する羽目に!探検の目的は、謎の人間型生物「野獣」の探索だ。アレックスは、同じ年ごろの少女ナディアと出会い、現地の呪術的世界に触れ、考えもしなかった自分自身の真の姿を知るようになる。ところが、ふたりを予想外の事態が襲う――。最高の物語作家アジェンデが、マジック・リアリズムあふれる語り口で、少年の驚くべき冒険をつづった、世界的ベストセラー!
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| 2005年09月01日(木) ■ |
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| 『琥珀捕り』&『直筆商の哀しみ』 |
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昨日、図書館に返却しなければならなかったので、キアラン・カーソンの 『琥珀捕り』 を一気に読んだ。とはいえ、アメリカ南部のハリケーンのことに気をとられていて、テレビでニュースをやらないかと気にしながらだったので、あまりはまれなかった。延長してもよかったのだが、あまり長引かせても・・・と、深く味わう暇もなく、慌しく読んでしまった。
柴田元幸氏も絶賛の本なのだが、たしかに通が好みそうだなという感じ。ふと気づくと、物語にはまって一心に読んでいたりするのだが、カーソンはもともと詩人だから、短い言葉を並べるのが得意なのだろうと思うような名詞の羅列とかがちょっとうざい。
そういうところは飛ばし読みしたりしてしまったのだが、本当は名詞の羅列も意味のあることなのだろう。韻を踏んでいると思われる部分もたくさんあり、原文では、非常に高度な技を駆使した小説なのではないかと思った。日本語でもそれが感じられるのだから、訳すほうもひと苦労だったに違いない(翻訳そのものはよかった)。しかし時間があまりなくて、夢中になるほど入り込めなかったのが残念。
主に、世界中を飛び回る冒険王ジャックのほら話なのだが、それぞれが単なるおとぎ話ではなく、そこから派生する話が、百科事典でも調べたような深みのある、また「ほら話」なのに真実味のありそうな話なのだ。実際に、巻末にある参考文献の数を見て驚く。これだけの書物を読み、物語をつくりあげた手腕はすごい・・・のだろう、たぶん。
もう1冊、ゼイディ・スミスの 『直筆商の哀しみ』 は、とても分厚い本で、はなから読みきれないとあきらめていたのだが、読み始めてみて、これは厚さには関係なく読みきれない小説だと感じ、さっさと読むのをやめた。
ゼイディ・スミスは、やはり通好みというのだろうか、その筋には評価の高い作家だが、私の好みではない。文体が(日本語で読んだ場合は作家のせいだけとは言えないが)好みじゃないのだろうと思う。というか、文章が上手い作家とは思えないのだ。全部読んだわけではないから、あまり言えないが、この文章でこの分厚さはしんどいという感じだったから、すんなり諦めた。もっと気持ちに余裕があったら読めたかもしれないが、あとでまた挑戦してみよう。
最近アポロ13号は、私が借りてきた 『新訳・アンクル・トムの小屋』 を読んでいる。参考書として、バーダマン先生の 『ふたつのアメリカ史―南部人から見た真実のアメリカ』 も読んでいる。これは私にとっても、非常に喜ばしいことだ。これで、やっと南部の話ができるというものだ。とはいえこの2冊、私はまだ読んでいないので、アポロ13号のほうが、先に南部について博識になってしまいそうなんだけど。
南部といえば、ハリケーン。いまだ、まゆみさんに連絡をとる方法がわからない。日本のテレビでは毎回同じ映像を映したりしていて、何も得ることができない。ネットの New York Times や USA TODAY では、写真やビデオ、被害地域の地図まで載っているので、どこがどれくらいの被害なのか、多少の見当はついたものの、安否を確かめる方法まではわからない。
一人ぼっちというわけじゃないだろうが、単身海外で暮らしていて、あんな大災害に遭うなんて、どんなに心細いだろうと思うと、何もしてあげることができないのが、とても情けない。でも、気持ちばかりあせっても、どうにもしようがない。
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