☆検索して来た方、探しものは【HOME】右下のサイト内検索へ
最新 目次 MAIL

読書記録 / BBS
気になる本
雑記帳
みどりのアンテナ

Yesterday : Today


Amazon.co.jpへ


日記 Days Full of Excitement and Joy
みどり
MAIL
HOME



My追加


エンピツユニオン



読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
レビューリンク

2002年04月30日(火)
『屍鬼(1)』(小野不由美)読了

『屍鬼(1)』(小野不由美)読了。
すぐさま『屍鬼(2)』に入るが、今日中に(2)も読み終わりそうだ♪ いいねぇ、寝食を忘れて本に没頭しても良いというのは、ある意味至福。GWバンザイ!(爆

(1巻の紹介)話の舞台は外場村。ここはモミの木に囲まれた山奥の小さな村で、人口は1300人程度。7月,8月の夏の真っ盛りに平和な村で小さな事件が頻発し、ついに死人が出た。ひとり死ぬと、次々とつられたように何人も死ぬ。心不全。老人の孤独死。女子高生の謎の突然死。偶然か?それとも何か原因があるのか・・・?

1巻は人がバタバタ死んでいくところで終わった。今のところ、確たるホラーの要素は出てきていない。山奥に外場という村があって、その村の成り立ちや歴史や住んでいる人たちを念入りに描いてから、ひとりずつ死んでいく所を順順に・・・。

おもしろい。私はもう生まれた時から東京にいるもんで、じっくりと村社会の軋轢を描いているのが新鮮で、面白くてしょうがない。もちろん暗いばかりだったらとっくに放り出しているだろうけど、映画のように場面が切り替わって徐々に話が進んでいくうちに、外場村に引き込まれていた。外場は、卒塔婆から来ているのだそうな。村の周りのモミの木で棺おけや卒塔婆を作って生活している村・・・陰気〜!(爆)でも話自体は、今のところ妙に乾いていて読みやすい。描写から、森や山に囲まれているのを感じるからかな。
◎死と屍
この前、死と屍の違いっていうのを聞いた。死は完全に死んだ状態。それに対して、屍は仮死というか、いつか起き上がる可能性のある状態なんですって。こわ〜!
◎卒塔婆
死者の供養塔や墓標として作られ,頭部に五輪形を刻み,梵字などを記した板木。よく墓のそばに刺さっている、細長い木片のことですね。板状のものから、四角い柱のものなど色々なのがあるそうで。

●読書中:The Wind Singer(William Nicholson)@2章
予定の行動とはいえ、和書にはまりすぎて英語が全然読めていない。ダメじゃん!頭を外場村に飛ばしながら、2章の途中まで読み進む。

主人公とおぼしき男女の双子と2歳になる妹の3人姉弟がいて、2歳の妹Pinpinの初めてのテストに両親もあわせた家族全員で出かける。(2歳の子にテスト!?)彼らの住むAramanthという町は、そういう公的に行われるテストの結果によって、人々の住む場所や生活のランクなどが決まるらしい。Pinpinは口頭試問の結果が激悪だったから、さあ大変!

●十二国記のアニメ
景色とか、十二国の地図を上から描いた例の地図なんかは、さすがアニメ!だけど、キャラクターも話も気に入らないので、もう見ないと思う。(爆)あんなの、陽子じゃない!大体、なんでクラスメートが一緒に来てるのよー!変なの〜。



2002年04月29日(月)
『ガリヴァ旅行記』(ジョナサン・スウィフト)

●アマゾンから本が届く
The Witches(Roald Dahl)¥788
The Bfg(Roald Dahl)¥788
The School at the Chalet(Elinor Mary Brent-Dyer)¥794
『暗い宿』(有栖川有栖)¥1575
『絶叫城殺人事件』(有栖川有栖)¥1680

◎The Witches&The Bfg
ダールの未読本が無くなると、なんだか禁断症状でも表れたかのようについ何か注文せずにいられない。『魔女がいっぱい』『オ・ヤサシ巨人BFG』のペーパーバック。

◎The School at the Chalet
Chalet Schoolシリーズの1巻。詳しくは4/16の日記を参照。面白いといいな〜♪

◎有栖川有栖
ハードカバーの短編集。『暗い宿』はホテルや宿、『絶叫館〜』はズバリ「館」がテーマだそうな。読むのが楽しみ!(≧▽≦)

『ガリヴァ旅行記』(ジョナサン・スウィフト)読了!
内容(「BOOK」データベースより)
寝ている間に手足と体をしばられ、台車にのせられて小人国の都につれてこられたガリバー。小山のような人間に都は大さわぎ…。船医のガリヴァーが航海に出て体験したふしぎな国々。小人国、大人国、飛ぶ島、馬の国をめぐる奇想天外な事件を記した旅行記。豊かな空想力と強烈な社会風刺で、世界中のおとなと子どもに愛読されてきた名作。

うげーっ、なんて強烈!これはひどい。不思議な国々はみんな、この本が書かれた当時のイギリス社会を風刺したものと聞いたその通り、吐き気がするほどあからさまな風刺だ。表面的な所だけを見ると楽しかったり、滑稽だったり、「なにこれ?」と引っかかるような部分が、実はみ〜んな風刺になっているようだ。この本は友達に「率直に言って、楽しい話じゃなかったよ。小さい頃の楽しい『ガリヴァー旅行記』とは全然違ってた」と言われて、興味を惹かれて買ったんだが・・・うーん、確かに。好き嫌いのレベルで言わせてもらうと、私は好きじゃないぞ。毒がキツくてついていけない。リリパット国で綱渡りをして大臣を決めるシーンはそのままイギリスの議会への当てこすりだろうし、弁護士とは何かの問答や、馬の国から帰ってきたガリヴァが家族さえも嫌悪して遠ざけるところなんて、もうどうしたら言いか途方にくれてしまった。なるほど、こういう話だったのか・・・。あと、訳文が漢字が多くて難しかった。ややこしい!

●読書中:『屍鬼(1)』(小野不由美)
内容(「BOOK」データベースより)
死が村を蹂躙し幾重にも悲劇をもたらすだろう―人口千三百余、三方を山に囲まれ樅を育てて生きてきた外場村。猛暑に見舞われたある夏、村人たちが謎の死をとげていく。増え続ける死者は、未知の疫病によるものなのか、それとも、ある一家が越してきたからなのか。

単行本は上下巻、文庫版だと全5巻に及ぶ小野不由美の最高傑作(!?)。大丈夫、もう5冊全巻買ってあるしあとはもう読めばいいだけなのです(笑)。5巻分もあるということは、1巻はまるまる起承転結の「起」だけということだから、ちょっと不安だけど。万一、十二国記の時みたいに先が読みたくて寝られないというアホな事態になっても困らないように、わざわざGWを選んで読み始めてみた。小野さんはスティーブン・キングのファンで、『屍鬼』は『呪われた町』へのオマージュとして書かれたそうな。

●ゴールデンウィーク;4/27〜5/6
ずっと休み。休みを取ったわけじゃなく、一斉に休み。(^^ヾわはは



2002年04月28日(日)
『カルパチアの城』(ジュール・ヴェルヌ)

『カルパチアの城』(ジュール・ヴェルヌ)読了!
内容(「BOOK」データベースより)
吸血鬼伝承の残るトランシルヴァニアのカルパチア山中、無人のはずのゴルツ男爵家の古城から立ち昇る一筋の黒煙。このときから奇怪な事件が相継ぎ、村人たちは脅える。謎の解明に乗り出したテレク伯爵にとって、ゴルツは、ヨーロッパ一の歌姫ラ・スティラを巡る因縁の相手だった。だが、城へ赴いたテレクの前には、五年前に死んだはずのラ・スティラの姿と歌声が…。ヴェルヌ随一の伝奇ロマン。

前半は怪奇小説だけど、後半でそれを科学的に解決してしまうという、あっけない結末だった。ジュール・ヴェルヌは幽霊も精霊も信じていなかったのかもしれない。宿屋のどこからか聞こえる不気味な声がマイクを使った音声だったり、死んだ女性の歌声が聴こえたのだって単なる蓄音機(レコード)だし。・・・つまらん。(爆)
冒険モノとも言えるが、森を3キロ横断しただけじゃ中途半端だし・・・。これはまぁ、トランシルヴァニアという「森のかなたの国」のカルパチア山脈の山の断崖にそびえる城塞という舞台やそこにふさわしい奇怪で変質的な城主と、その付近に住む人たちを描きたかったんだろう、と思った。やっぱりヴェルヌは冒険モノの方がおもしろいと思う〜。

●読書中:『ガリヴァ旅行記』(ジョナサン・スウィフト)
「第一編 リリパット(小人国)渡航記」を読み中。まず主人公レミュエル・ガリヴァの一人称が「我輩」なのにビックリ仰天!それと、小人たちが江戸時代の武士みたいに感じるのは何故だ?(^^; 漢字が多くてページが黒いが、なんとか行けそう。ガリヴァー旅行記というと小さい頃に抜粋版で読んだきりで、完全版を読むのはこれが始めて。ファンタジーというより、社会風刺の色合いが濃いと聞いている。

●積読本=バーゲン本!?
洋書の積読本がいつまでたっても減らないな〜と思っていたら、昨日ようやく気がついた。私はアマゾンで定価で買った本は積まずにちゃんと消化しているらしい。注文履歴を見たら一目瞭然。Σ( ̄□ ̄;積読本は全てバーゲンの本だった!?ぎゃーっ!!
つまりここにも私の「好きなものを先に食べる(だって後で食べられなくなったら困るし)」という性格がハッキリ表れていると・・・。どうしよう、やっぱりバーゲンは行くのを止めるべきか?(^^;それもイヤ・・・



2002年04月27日(土)
Zinnia読了 / The Wind Singer

Zinnia(Jayne Castle)読了!
前半は主役二人がうざかったけど、後半はどんどん話が転がって楽しかった! 感想up:こちら♪

●読書中:The Wind Singer(William Nicholson)
未翻訳のファンタジー作品。The Wind on Fire シリーズの1作目。試験が全てのAramanthという町から逃げ出して・・・。別世界もの?ディストピア系かな??UK版で読んでます。

●読書中:『カルパチアの城』(ジュール・ヴェルヌ)
ジュール・ヴェルヌは一時期ハマってガーッと一気に読み尽くしたことがあった。この本はその名残りで、何年も前から積読だった文庫本。話が混乱気味でとっつき難い!ドラキュラ城を彷彿とする城なんてありがちで全然おもしろくないしィ・・・と思ったら、実際のドラキュラ城が発見されたのは、ヴェルヌがこれを書いてからなんと80年も後だって!?『月世界旅行』と同じでこれも未来予見とか・・・?今日中に読み終わりたい。

Julius Meinlにコーヒーを注文。
昼間コーヒーが切れたので、棚を見たらなんと買い置きもゼロだった!(><)
Julius Meinlというのはユリウス・マインルとかジュリアス・マイネルとか表記されるオーストリア、ウィーンにお店のあるコーヒー、お茶、ジャムのブランド。食料品店もあるそうで、確かに何か小説で「ユリウスで買い物をする」ってセリフを聞いたことがある。オーストリアに行ったことはないけど、私はここのコーヒーの大ファン!
前回は知り合いが注文するという話に乗って頼んでもらったが、今回は自力でオンライン注文。自宅用以外に、母と一緒に誰それにあげるのはこれとこれと・・・とバスケットに放り込んでいたら、いつの間にか500g入りが20パック以上に!きゃー!コーヒー10キロ!?((( ̄∀ ̄;クラッ
値段は500gが6.5〜8ドルで、送料が3000円くらいだったみたい。500gパックあたり1000円ちょっとか。ふふふふふふ 早く届けーっ!



2002年04月26日(金)
気になる本:The Doll People /いろいろリンク

スラッシュ君のコラム
「ベルばら」で「フランス革命」を学ぶフランス人

Disney Books
schazzieさんにあちらの掲示板で教えていただいた、ディズニーの本のHP。おもしろ〜い!フラッシュバリバリだから家(ISDN)だと重そうだけど、結構充実していて、絵本が全部読めたりする。

●気になる本:The Doll People(Ann M. Martin)
Welcome to a world where dolls are alive...
Annabelle Dollは8才です。100年以上生きているけれど、大した事件が起こるわけでもなく、毎日毎日、何年経っても同じ人形の人たちと狭苦しいドールハウスに閉じ込められているのです。ある日新しい人形がやってきて・・・。

冒頭を読んだら、おもしろそうだった。2000年発行なら、そろそろPBにならない?(^^ヾ
 *関連ページ@Disney Books

●トップを模様替えしてみた。



2002年04月25日(木)
気になる本:The Nanny Diaries

●気になる本:The Nanny Diaries(Emma Mclaughlin)¥1321
マンハッタンのアッパー・イーストサイドの超高級住宅地に、子守りとして雇われた女子大生のヒロイン、ナニーが、社交やブランド品ショッピングでまったく子育てをかえりみない傍若無人の母親、「ミセスX」のもちかける無理難題と3歳の小悪魔グレイヤーを相手に七転八倒するウルトラ痛快・エンターテイメント小説。アメリカで大ヒット(映画化も決定)、ジュリア・ロバーツも愛読者で、オーディオブックの朗読を担当しています。

明るくて勝気で底抜けにやさしくて、お人良し。そんな21歳のヒロインが、爽快なキャラクターの、ママ、グランマに叱咤されながらグレイヤーと繰り広げる無我夢中の日々! ミセスXのめくるめく贅沢ファッションやハーバードの学生H.H.とナニーのロマンスの行方も楽しみのひとつです。最後は胸がきゅんとして、涙をふきながら大満足できる作品です。ブリジット・ジョーンズのファンにもオススメ!
 *Read an Excerpt
 *関連ページ@タトル商会ブックネット

なんだか知らないけど、最近よくうわさに聞く本。話題作はね、話題のうちに読まないとダメなのよねー。流行りものとして読んでみるべき?(^^ヾ 1300円か・・・。

●読書中:Zinnia(Jayne Castle)@17章
主役のふたり、両方ともうっとおしい!(激爆)After Darkを読んだ時にも思ったことだけど、やっぱり私は1作目のアマリリスとルーカスが好きだな〜。ニックとジニアは頑固で一度決めた事は誰が何と言おうと絶対にやる、という性格のようだ。加えて、異常なほど注意深い。・・・警戒するのは分かるんだけど、その色気も素っ気もゼロの会話は何とかならないの?なんだか、こう・・・冷たいし!ビジネスライクで!特にジニア!!( ̄o ̄;あ〜
確かにニックは計算高いやつかもしれないけど、察しようともしないジニアの鈍さに振り回されているのを見るとかわいそうになってくる。というか、ジニア、それもしかしてわざと?うーん。どっちも人間的に好きじゃないぞ!14章も、ひとつの山だったので、それを超えたらようやく話が動き始めた。後半は早いと思う。



2002年04月24日(水)
bk1に疑問 / 『ゼロになるからだ』 他

bk1からのお知らせ
GW中のサーバーメンテナンスと大感謝祭のお知らせ
5/1から5/6までビーケーワンではサーバーメンテナンスを予定しています。上記期間中はサイト閲覧とご注文ができません。お客様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申しあげます。

 *http://www.bk1.co.jpの【お知らせ】より。

ちょっと待って。よりにもよって家でインターネットで遊ぶ機会が増える(かもしれない)GW中に、こ〜〜んなに長期間サーバーメンテナンス?注文も出来ないし、出荷も完全に止まるですって?まじですか?それで大丈夫なんですか!?
まぁ私は、bk1は予約注文=送料無料が廃止された時以来使ってないが、しかしいくらなんでも6日は長すぎやしませんか、bk1さん・・・。

●届いた本
『ゼロになるからだ』(覚和歌子)¥1680
内容は昨日の日記参照。この本、好き!今読んでるけど、すごくいいよ〜!!詩・・と言っても物語になってるんだけど、我ながら詩を読んで泣くとは思わなかった・・・。昨日の深夜の衝動買い。でも買ってみてよかった!

●読書中:Zinnia(Jayne Castle)@11章
10章は一つの山場だった・・と思う。明日から一気に終わりまで読もうかな。

●読書中:『ゴルゴン―幻獣夜話』(タニス・リー)
2話目の「アンナ・メディア」読了。
う〜ん、ブラックな話だ。救いようのない不条理なエンディングなのに、全体に薄い幕が掛かっているような妙な穏やかさがあるので、読んでいて痛くない。ところで、この話のテーマの「獣」ってもしかして、狼じゃなくて2人の子供のことなの? 笑



2002年04月23日(火)
買った本 / 花シリーズ設定

●買った本@ブックオフ ¥997
『冷血』(トルーマン・カポーティ)¥420
『O・ヘンリー・ミステリー傑作選』(O・ヘンリー)¥367
『リプレイ』(ケン・グリムウッド)¥105
『ムーン・パレス』(ポール・オースター)¥105
 *表紙は『ムーン・パレス』の原書!

あああ、またこんなに買ってしまった!今日買った本は、どれも図書館に行けばあるだろうけど、少しのお金でいつでも読める自由を買ったということで。

●読んでみたい本:『ゼロになるからだ』(覚和歌子)
スタジオジブリで見つけたニュースより。詩集というより、物語集・・かな?「詳細を見る」で見られる作品も、ちょっといい感じだ。

『千と千尋の神隠し』の主題歌「いつでも何度でも」の作詞者・覚和歌子さんが綴る言葉は、独特の不思議な感覚でとらえられ、多くのファンを魅了しました。この本はそんな覚和歌子さんが贈るはじめての作品集。
生きている不思議と死んでいく不思議を往き来する25編の物語詩を収録。小さな童話のように展開する、祈りのような物語や寓話が、覚さんの不思議ワールドに誘います。
◎収録作品:「鬼の素」「秘かの桜」「おみやげ」「拝啓 陶芸家様」「作用」「龍の庭」他全25編収録
◎特別寄稿:「ふだんは見えない道」谷川俊太郎


●読書中:Zinnia(Jayne Castle)@10章
Jayne Castleのヒロインはみんな過去に傷がある、という共通項がある。社会的に認められてある程度の地位にあった女性が、何かしらの事件で社会的にもプライベートでもダメージを受けて、今は仕方なく持って生まれた自分の力(超能力)を使った仕事をしている、という設定。今回のヒロインのジニアも、インテリア・デザイナーとしてようやく認められかけた頃に巻き込まれたある出来事、18ヶ月前の悪夢を今でも引きずっている。

お、それから花シリーズ3作の、3人のヒーローたちは親友という設定らしい。3人とも今は都市住まいらしいが、元はジャングルでサバイバル的に育った仲間なんだそうだ。ぶははは!なるほど〜!!

1巻:Amaryllis・・・Lucas Trent&Amaryllis
2巻:Zinnia・・・Nick Chastain&Zinnia
3巻:Orchid・・・Rafe Stonebraker&Orchid

・・・という組み合わせで、この6人がそれぞれごく珍しい、特殊な能力を持っていると。



2002年04月22日(月)
元祖ムーミン!

『小さなトロールと大きな洪水』(トーベ・ヤンソン)読了!
内容(「MARC」データベースより)
パパはいないけどもう待っていられない。冬がくるまえに家をたてなければ。ムーミントロールとママはおそろしい森や沼をぬけ、あれくるう海をわたって、お日さまの光あふれるあたたかい場所をめざします。第二次世界大戦直後に出版され、再販が待ち望まれていたムーミン童話シリーズの記念すべき第一作。

うおおお、ムーミンのイメージが変わった!!こ、これが元祖ムーミン!?Σ( ̄□ ̄; 一言で言うと、一家離散の危機にあったムーミン一家が、無事ムーミン谷にたどり着くまでの話。これはムーミンの話の中では一番最初に書かれた話だが、世間に知られるようになったのは一番最後になったのだそうな。100pちょっとと短いので、あっという間に読んでしまった。

後のシリーズの中のムーミンといえばコロコロとたまごみたいに太っていて、穏やかで気のいい生きものだけど、この話ではまだ痩せていて暗い。表紙は内容のイメージをよく表している!中の挿絵もみんな真っ黒に塗りつぶされた墨絵のようで、ストーリーはといえば起承転結ならぬ、転転転結という感じ。ある意味、すごい。トーべさん、青いよ!確かにこの話は源流という感じがする。こういう話を日本語で読めることに、果てしない喜びを感じた。

●読書中:Zinnia(Jayne Castle)@8章
やっぱりニックは好きじゃない〜〜ミステリアスすぎて嫌味っぽいし、計算高いし、まわりを思いのままに動かせるみたいに思ってるような所がイヤ!!
・・・とかエキサイトしていたら、もしや私、ジニアさんに同化してるとか言います!?Σ( ̄□ ̄;うそぉ!そうか!?



2002年04月21日(日)
読書中:『ゴルゴン―幻獣夜話』/Zinnia

●読書中:『ゴルゴン―幻獣夜話』(タニス・リー)
1話目の「ゴルゴン」を読了、2話目の「アンナ・メディア」に入る。
ゴルゴンとはメデューサのことで、無数の蛇から成る髪の毛、猪のきばのごとき歯,見る者を石に化す目をもつ恐るべき存在。これをテーマにした短編。タニス・リーらしいといえばらしいが、私はちょっと消化不良気味。ゴルゴンさんエグイよ・・・全体がファンタジックな雰囲気なだけに、彼女の描写がすごくキツく感じる!ふうぅぅん、この話が世界幻想文学大賞を受賞ね・・・。なるほど。

<収録作品>
・ゴルゴン The Gorgon
・アンナ・メディア Anna Medea
・にゃ〜お Meow
・狩猟、あるいは死―ユニコーン The Hunting of Death:The Unicorn
・マグリットの秘密諜報員 Magritte's Secret Agent
・猿のよろめき Monkey's Stagger
・シリアムニス Sirriamnis
・海豹 Because Our Skins Are Finer
・ナゴじるし Quatt-Sup
・ドラコ、ドラコ Draco Draco
・白の王妃 La Reine Blanche

●読書中:Zinnia(Jayne Castle)@5章
今日中にどこまでいけるかな。Zinnia(百日草)の花言葉は「幸福」「遠くの友を思う」「友情」「絆」・・・。7月〜10月と花期が長く、切花にしても長い間生き生きと咲き続けるそうな。
で、そんな名前のヒロインのジニア・スプリングさんは、色々一生懸命で、でもそれが裏目に出ることも多くって、なかなか好感触。そしてヒーロー役のニック・チャステインは、今のところあんまり好きくないです。なによこの人・・・(−−)途中でイメージが変わりますように!

●ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
公式ページによると、新刊の THE MERLIN CONSPIRACY は、2003年4月発売予定だそうな。既刊のDeep Secretとなにやらつながりがあるらしく、キャラクターがかぶっているのだそうだ。よし、それなら来年4月までには絶対Deep Secretを読まなきゃ!<未読



2002年04月20日(土)
新宿御苑 / 買った本

schazzieさんの日記を読んで、新宿御苑に行きたくなったので、行ってみた。う〜ん、すばらしい・・・癒される・・・(´∇`)・・・マイナスイオンたっぷり・・・新緑の季節もいいもんだな・・・。2時間歩いて疲れたけど、最高だった!桜の季節ばっかりじゃないのね〜、ツツジと藤がきれいで!来月ゴールデンウィークの頃には、きっとバラが咲いてるだろう。
そして、橋の上にたたずんで池の鯉をじーっと観察していた、というよりあまりのでかさと太さに唖然。なんだあれは!!胴回りが子供のウエストくらいあるじゃないの!!
楽しかったので、また行こうっと。<気に入ったらしい
そして、せっかくカロリーを消費したのに、CAFE COMME CAのでっかいタルト食べてちゃダメでしょう!

●買った本
『ゴルゴン―幻獣夜話』(タニス・リー)¥756
『エンディミオンの覚醒』(ダン・シモンズ)¥3990

◎『ゴルゴン―幻獣夜話』
グリム童話ネタの『血のごとく赤く』に続いて、今度は人狼、ユニコーン、猫、海豹、ドラゴンなど、さまざまな幻獣たちをテーマにしたタニス・リーの幻想短篇集!表題作「ゴルゴン/The Gorgon」は1983年に短編フィクション部門で世界幻想文学大賞を受賞している。アマゾンで取り寄せになってるので書店で買ってみた。

◎『エンディミオンの覚醒』
ハイペリオンシリーズ4作目・完結編。ハードカバーだ!いやぁ、私は文庫を待つ気満々だったのに、母が欲しがるので。高かったけど、喜んでくれたのでOKでしょう。でも4部作の3作目まで文庫で揃えておいて、4作目だけ平然とハードカバーを入手するあたりがやっぱり私の母。この本もアマゾンで取り寄せになってた上に、実は書店でもあまり見かけなかった。

そう、そして今日もまた『鳥姫伝』を買わずに帰ってきてみました(爆)。手には取った。最初のところを読んでもみたけど。(^^;う〜〜〜ん。我ながらなんて思い切りの悪い!
でっかいショコラベリータルトの威力か、2時間歩いたにしてはやたらと元気があったので、『エンダーのゲーム』(オースン・スコット・カード)を最後まで流し読みを。うーん、これは、痛い。確かに面白いけど、この本は痛いぞ!エンダー!!Σ( ̄□ ̄;うわぁぁぁん!非道!ばかやろーっ!!



2002年04月19日(金)
Zinnia / 梨木果歩

『血のごとく赤く―幻想童話集』(タニス・リー)の感想up:こちら

●読書中:Zinnia(Jayne Castle)@3章
た、楽し〜い!ぶはははは!! Amaryllisを読んだ時も思ったけど、このシリーズの超能力の設定、おいしすぎる!面白いなぁ。
どんなに力のある能力者でも、ひとりでは完全な力が発揮できず、必ず媒介する人がいる・・・。その組み合わせによって相性は千差万別。「自分に合う人」を見つけるのが、能力を発揮する上で重要になる、と。フフフフフ( ̄∀ ̄)

花シリーズの3巻目、Orchidは近々買うの決定として、新刊らしいHarmonyは何なんだ?
・・・と思ったら、After Darkと、Charmedという短編集に収録されているBridal Jittersの合本なのね。残念、新作じゃないのか〜。

『名探偵コナン(37)』(青山剛昌)
きゃ〜〜っ!子供の頃の妃英理さん、可愛い〜!!!

梨木香歩〜「裏庭」は本当に面白いのか!?
う〜ん。私も『裏庭』持ってるのよ〜・・・。



2002年04月18日(木)
読書中:Zinnia (Jayne Castle)

The Silver Kissの感想up:こちら
これを書いたらもう力尽きたので『血のごとく赤く』の感想はまた明日!(^▽^)/

●読書中!:Zinnia(Jayne Castle)
The Silver Kissを読み終わって、昨日から何にも読む気がしなくて、色々な本を10p位読んでは放り出し・・・を何度も繰り返してしまった。(^-^; でもこの本なら大丈夫そうだ!SFロマンスで行こう♪ 
ジェイン・キャッスルの花の名前がタイトルに入ったシリーズ2作目で、地球と連絡の取れなくなった惑星セント・ヘレンを舞台にしたSFロマンス、超能力もの。色々設定が凝ってて面白いんだが、何だかんだ言っても結局「ロマンス」なのがわかりやすくて好き(笑。タイトルのZinniaはヒロインの名前で、百日草の意。

●佐竹美保個展−扉の向こうの鼓動:4/14(日)〜4/21(日)
佐竹美保の原画展ギャラリー 詳しくはこちら
DWJ掲示板の方に、葉月さんが感想を下さいました。『九年目の魔法』の表紙!きゃー!!(≧▽≦)見たい見たい!



2002年04月17日(水)
2冊読了♪

●読了:『血のごとく赤く―幻想童話集』(タニス・リー)
こういう短編集って、いいなぁ。楽しかった〜!!(≧▽≦)多少の好みはあるものの、大体どれも短編らしく「ギョッ」とするようなズラシがあって、読み応えがあった。最後の話が一番好み!美女と野獣をこう攻めてくるとは!野獣=異星人ですって!元の自分の家や村においてエスタル(ベル)が異邦人だった、というのはすごく良くわかる。

●読了:The Silver Kiss(Annette Curtis Klause)
う〜ん、この本はダメだった。好き嫌い以前に、全てがもの足りなくて不完全燃焼!兄弟喧嘩や滅びのシーンも、終わり方も、主人公ゾーイの葛藤も、家族の云々も全部中途半端に見えてしまって。

2冊の感想はまた改めて。

『鳥姫伝』(バリー・ヒューガート)<気になる
・・・話題ですねぇ。Bridge of Birdsの翻訳らしいが。前に書店で見たとき、チャイナ風というキーワードを見て毛嫌いしたのはこの私です。ライトな表紙を見ててっきりその辺の新人の日本人作家が書いた本だと思ったのも私なら、唐代とか賢者が云々と紹介を見て、即めんどくさそうだとか思って買おうとしなかったのも私です。う〜ん、様子を見て読んでみようか。



2002年04月16日(火)
Chalet School Series

●気になる本:The School at the Chalet(Elinor Mary Brent-Dyer)
Chalet School Seriesの第1巻。英国に昔から良くある伝統のジャンル、「寄宿学校もの」で、全60巻以上に及ぶらしい。モンゴメリやエニド・ブライトンとも繋がる少女小説、という風に紹介しているところも多い、英語圏では結構有名なシリーズ・・・なのかな。Chrestomanci Castleという海外のDWJファンサイトのMLで話題になってて、評判が良いらしいので気になって。

日本では全然知られていないのはEnid Blytonも同じだけど、調べた限りChalet Schoolシリーズは翻訳やアニメなんかも皆無。おもしろいかな、買ってみようかなー。
*The School at the Chaletの内容紹介
*Chalet School SeriesブックリストFriends of the Chalet School

●本棚の片付けをした。箱入りなのを良いことに入れっぱなしで積んであった『指輪物語』全9巻ボックスセットも、ちゃんと棚に収まった!やったっ!!・・・さてさて、この状態を何日保てるものか。(^^;



2002年04月15日(月)
『血のごとく赤く―幻想童話集』(タニス・リー)

●読書中:『血のごとく赤く―幻想童話集』(タニス・リー)
内容(「BOOK」データベースより)
さあ、お聞きなさい、グリマー姉妹のおとぎ話を。美しいけれど邪悪な王女や可憐な姫君をまどわす魔物の王子、闇の公子に恋した乙女や狼に変身する美少女たちがくりひろげる、美しく妖しく残酷な九つの物話を…。ダーク・ファンタジィ界の女王がグリム兄弟ならぬグリマー姉妹の名を借りて、「白雪姫」「シンデレラ」「美女と野獣」「ハーメルンの笛吹き」などおなじみの童話をモチーフに織りあげた、魅惑の幻想童話集。

◎収録作品(元ネタ)
・報われた笛吹き Paid Piper(ハーメルンの笛吹き男)
・血のごとく赤く Red As Blood(白雪姫)
・いばらの森 Thorns(眠り姫)
・時計が時を告げたなら When the Clock Strikes(シンデレラ)
・黄金の綱 The Golden Rope(ラプンツェル)
・姫君の未来 The Princess and Her Future(蛙の王様)
・狼の森 Wolfland(赤頭巾)
・墨のごとく黒く Black As Ink(白鳥の湖)
・緑の薔薇 Beauty(美女と野獣)

昔話に独自の設定を織り交ぜるという手法はわりと良く見るし、グリム童話はそういうのが一番出尽くしてるジャンルだと思う。だからこそ作者のセンスがもろに出る。ブラックかつ耽美なグリマー姉妹のおとぎ話か。シンデレラが赤毛の魔女とはね!

●読書中:The Silver Kiss(Annette Curtis Klause)@7章
今日中に半分(10章)までいけるかな。今までのところは、ゾーイの葛藤と家庭の事情ばかり描いていて、サイモンが吸血鬼である必然性がない。彼は普通の人間だった方がかえって設定的には良かったんじゃない?なんて思ったりもする。インパクト弱いなァ。いやいや、判断はまだ早い?

●Chapter Ones@HarperCollins
Fire and HemlockChapter One
The Homeward BoundersChapter One
それぞれのUS版の冒頭です。ハーパーコリンズで公開されてたので、DWJ著作リストからもリンクしておいた。

●買った本 ¥2140
『東京セブンローズ(上)』(井上ひさし)¥700
『ホビットの冒険(上)』(J.R.R.トールキン)¥756
『ホビットの冒険(下)』(J.R.R.トールキン)¥714

◎『東京セブンローズ』
ず〜〜〜っと気になってた本だ。(^-^;実際おもしろいかどうかはまったく分からんが、何年もしつこく気にしつづけた自分の気持ちを尊重して(笑)、文庫化を機会に買ってみた。

●ハイペリオン関連情報
◎John Keats(1795‐1821)略歴
イギリス・ロマン派後期の詩人。ロンドンの貸馬車屋の子に生まれ,若くして父母を失い, 15 歳で医者の徒弟になる。バイロンやシェリーとは異なり,社会的に低い階層に生まれ若くして社会に出たことは,彼に実人生の厳しさを教えることになる。 10 代半ばころから E.スペンサーや J.H.L.ハントなどを読み,その影響のもとに自らも詩作を始める。ペトラルカ形式のソネット《チャップマン訳ホメロスを初めて読みて》は 20 歳の時の傑作で,新古典主義の文体で書かれたポープ訳ホメロスが一般的であった時代にあって, 17 世紀初頭に書かれた G.チャップマン訳に感動したキーツの感性は,まさにロマン派のそれであったと言える。これら初期の詩を集めた処女詩集が 22 歳で出るが,短詩が多く,偉大な詩人たらんとしたキーツは大作を書くことにとりつかれ, 1817 年《エンディミオン》を執筆する。その間にも彼はシェークスピアを耽読し,翌年 1 月にはソネット《リア王再読》を書き,初期の詩で追求した感覚美に満ちたスペンサー的ロマンスの世界との決別を表明する。そして同年夏のスコットランド旅行,処女詩集や《エンディミオン》に対する各誌の酷評, F.ブローンとの婚約,弟の死などを通してしだいに人生への洞察を深めていく。

 こうして迎えた 19 年はキーツの〈驚異の年〉となる。中世趣味あふれる《聖アグネスの宵》,バラッド風《つれなき美女》,オード形式をとった《ギリシア古瓶の賦》《夜鶯への賦》《憂鬱の賦》《秋へ》などはいずれも最高傑作で,そこでは耽美的夢幻性と現実意識とが融合した形で結晶化している。また,真の芸術家の歩むべき道を模索した《ハイピアリオンの没落》も重要な作である。しかし同年秋からは胸の病が悪化の一途をたどり,加えて経済的困窮,F.ブローンとの婚約解消などが容赦なくキーツの心身をさいなみ,第二詩集が出版された 20 年には,医師から転地療養を命ぜられる。翌年 2 月ローマで死去。 25 歳。キーツは単に前時代のA.ポープや N.ボアローへの反発から中世的・ギリシア的・口承伝承的世界,すなわち非現実的な美の世界を創造したのではない。辛苦に満ちたこの世を〈魂形成の谷〉と呼び,現実の人生に立ち向かっていく姿勢を示している点 (1819 年 4 月書簡) からもわかる通り,彼の詩的世界には強烈な現実意識が織り込まれていて,両者の微妙な均衡の上にキーツの価値は存するのである。

 彼は後に A.テニソンやラファエル前派の芸術家に多大な影響を与えた。日本へは明治になってさかんに紹介され,上田敏,平田禿木をはじめ多くの浪漫主義作家が翻訳の筆をとった。さらに思想面や詩形式でもその影響は濃く, 島崎藤村は《ギリシア古瓶の賦》に触発されて《白磁花瓶賦》を著し, 薄田泣菫はキーツのソネットをもとに〈絶句〉,オードをもとに〈賦〉という独自の定型詩を発達させた。

◎エンディミオン Endymion:A Poetic Romance
イギリスの詩人ジョン・キーツ作の英雄体二行連句で書かれた 4 部からなる物語詩。 1817 年 4 〜 11 月執筆,18 年出版。オウィディウスの《転身物語》,M.ドレートンの《月影の人》 (1606) などを材源とするこの詩で,牧者エンディミオンが第 1 部において夢の中で出会う月の女神シンシアを求めて,地下 (第 2 部),海底 (第 3 部),空 (第 4 部) と彷徨し,最終部で出会う〈インドの少女〉が実はシンシアへと変身する。理想美と現実,想像力と真理との相互関係を寓喩化した作品である。

◎エンデュミオン
ギリシア神話で,小アジアのカリア地方の羊飼いの美少年。月の女神セレネは,ラトモス山中で眠っている少年を見て恋心を覚え,その美しさを飽かず眺めていられるよう,彼に永遠の眠りを与え,日が沈むと地上に降っては,若さを保ったまま眠りつづける恋人と夜をともにしたという。キーツの長詩《エンディミオン》は,永遠の美の探求をこの神話に託して歌った作品として名高い。



2002年04月14日(日)
『ハイペリオンの没落』読了!!

●感想up:『ハイペリオンの没落』(ダン・シモンズ)
うおおおお、上下巻を1日で読了!昼間からずっと読んでいたら読み終わってしまったわ!!(≧▽≦)これはまさしく至福!
今になって思うと、やっぱり前巻の『ハイペリオン』は、話が分断されているせいで時間がかかったんだな。読んでいるときはそんなこと思わなかったんだけど、確かに統一したひとりの語り手がいるというのは大きい。それで、「ぼく」はどうなったんだっけ?『エンディミオン』にも出てくるといいな・・・。

●ということで、読書中の本は以下の2冊。
『エンディミオン(上)』
連邦崩壊から300年、宇宙の命運を握る少女を守るために、青年エンディミオンは旅立つ。壮大なる未来叙事詩<ハイペリオン・シリーズ>第3部。

The Silver Kiss(Annette Curtis Klause)@4章
ゾーイとサイモンが交代で一人称をつとめる。吸血鬼ものといってもホラーというほど毒がなく、ダレン・シャンみたいにキャラや小道具がスゴイわけでもなく、アン・ライスのように耽美というわけでもない。少女マンガっぽくて、紗のかかった映像を見ているような気分だ。このまま特に「痛い」とも「美しい」とも思わず、なんとなく読み終わってしまうとしたらイヤだなぁ。



2002年04月13日(土)
The Silver Kiss

●感想up:『ハイペリオン』(ダン・シモンズ)
は〜、感想と紹介を書き出したら止まらなくて、こんなに長くなってしまった!でも一話ずつ見直しながら書いたら記憶が整理されて、あやふやだった所もしっかり把握できたみたい。今『ハイペリオンの没落(上)』を読んでいるのでよかったかも!?

●読書中:The Silver Kiss(Annette Curtis Klause)
さっき読み始めたところ。ヤングアダルトな吸血鬼もの。ダレン・シャンよりも『ポーの一族』に近そうな雰囲気の。
主人公の少女の名前はゾーイ。重い病気の母、仕事に追われる父、転校していく親友…。16歳のゾーイは孤独だった。そのとき出会った美しい少年サイモンに、ゾーイは惹かれていくが…。
ていうか、『銀のキス』ってそのままのタイトルで翻訳が出てたのね。英語は非常に読みやすく、いかにもヤングアダルト。おもしろいといいなー。



2002年04月12日(金)
Five Quarters of the Orange読了

Five Quarters of the Orange(Joanne Harris)読了!
よかった〜〜!!どこがいいって表現しにくいけど、とにかく気に入った!3部作で、これが一番好きかも。⇒感想へ

『ハイペリオン(下)』(ダン・シモンズ)読了
これも今朝読み終わった。感想を書こうと思ったけどオレンジだけで力尽きてしまったので、詳しくはまた明日にでも。(−−; とりあえず、私が一番好きだったのはレイチェルの話♪

●というわけで、次は何を読もう・・・。
和書は『ハイペリオン』の続きの『ハイペリオンの没落(上)』で決まりかな。それと手元にあるスティーブン・ミルハウザーの『三つの小さな王国』もできれば。
洋書は何にしよう・・・。



2002年04月11日(木)
レイナルド・アレナス

『夜になるまえに』(レイナルド・アレナス)読了
現代文学を代表するキューバの伝説の作家、レイナルド・アレナスが自殺する直前に語りおろした破天荒な自伝。
1943年キューバの寒村に生まれ、極貧の幼年時代、カストロに熱狂したキューバ革命を経て20歳で作家としてデビュー。しかし独裁政権下では、作家、またはゲイだというだけで迫害の対象となり投獄、亡命、そして発病。エイズ闘病生活の果てに、1990年にアレナスは47歳の若さでニューヨークにて大量の鎮痛剤を飲んで自殺した。

自伝では同性愛者だってことがポイントになっていて、溜まり場での出来事など、過去の経験が繰り返し語られる。彼の場合それが大切な原体験で、インスピレーションの源で、そして不幸の元でもあったと。『めくるめく世界』という虚実が入り混じった怪僧(修道士)の冒険物語もざっと読んだけど、どちらも勢いと迫力がとにかくすごい。劇的な人生、波乱に満ちた生涯というけれど、こういう経験をした人にしか書けない文章だと思った。熱い!濃い!!激しすぎ!!ちゃんとした感想がかけるほど精読していないので、日記にメモだけ残しておく。

●読書中:Five Quarters of the Orange
最後の第5部、Harvest(収穫)に入る。もう少しで終わりそう!!うーん、感想に困る本だ。おもしろいのは確かなんだけど、レビュー書くのに苦労しそう〜。うううう、ネタバレしたい〜



2002年04月10日(水)
ダヤンと時の魔法 / オレンジ

●アマゾンから届いた本¥2158
Linnets and Valerians(Elizabeth Goudge)¥792
『ダヤンと時の魔法』(池田あきこ)¥1365

◎Linnets and Valerians
花コレクション。Valerian=鹿の子草ということで。Googleのイメージ検索でスペルを入れたら絵とか写真が色々出てきて楽しかった。エリザベス・グージはJKローリングがインタビューで言っていたし、DWJの『九年目の魔法』にも出てたから気になってたので買ってみたのです。

●『ダヤンと時の魔法』読了。
やっぱりダヤンは良いなぁ!でも、この本終わってないじゃないのっ!!終わって・・・ないよねぇ、やっぱり。続きは??(^^;
とりあえず、ざっと書いた感想はこちら

●読書中:Five Quarters of the Orange
第4部のタイトルLa Mauvaise Reputationは、カフェの名前だった!つまり知る人ぞ知る、ブラックマーケットの取引場。始めは遊び半分だったのが、徐々にはまっていくということか?



2002年04月09日(火)
『ハイペリオン(下)』 / オレンジ

●今日は職場のパソコンが壊れて大変だった。ハードディスクの故障。突然本体が「ジー・ガシャン」という大きな音を立てた次の瞬間、画面の上部1/4にざーーっと細い緑色の縦線が大量に出現!!Σ( ̄□ ̄;ぎゃー!!! 
いやぁ、「本当にヤバイ時」ってのは意外とちゃんと分かるもんですね。異音がした瞬間これはヤバイと本気で背筋が冷えました。あとはもうフリーズしたまま、何をしても動かない。後ろのスイッチを切っても、もう起動しなくなった。ああ、怖かった・・・。毎日パソを使ってても、所詮文系人間だからこういうマシントラブルには私じゃ対処できないのよー!修理屋さん、早く助けてぇぇ・・・。

●読書中:『ハイペリオン(下)』(ダン・シモンズ)
上巻に続いて、下巻には残りの3人分の物語が収録されている。
・学者の物語:忘却の川の水は苦く
・探偵の物語:ロング・グッバイ
・領事の物語:思い出のシリ

今、「学者の物語」を読み中。やっぱり内容はサイエンス・フィクションにしては超・非科学的。でも勢いがあって、話にどんどん引き込まれる!

●読書中:Five Quarters of the Orange
こちらは今、残り1/3ほど、なんとか順調に終わりそう。ジョアン・ハリスの本はいつもそうだけど、この本も途中で緊張感が続かなくなって少し中断してしまった。You can learn a lot about life from fishingという文は気に入ったな〜。戦争ものというより、まず母親との確執があって、問題ありのところにドイツ兵がやってきたという感じなのかなぁ・・・。

●ひいぃぃぃ!!
十二国記のアニメ、初回から見そこなったよ〜〜!!(><)
NHK BS2にて 毎週火曜日18:00〜放送ね!!
来週から絶対見るぞ!ていうか、ビデオだ!



2002年04月08日(月)
買った本/『十角館の殺人』読了

●アマゾンから届いた本 \4495
Amphigorey(Edward Gorey)¥2184
The Martian Chronicles(Ray Bradbury)¥900
The Silver Metal Lover(Tanith Lee)¥771
More About Paddington(Michael Bond)¥638
4冊中、このThe Martian Chroniclesの表紙が一番イマジネーションを刺激される〜。なんだかよく分からなくていい感じっ。

◎Amphigorey(Edward Gorey)
エドワード・ゴーリーの絵本を15作品集めて収録した「ベスト版」。じつはずっと欲しくて欲しくて、買う機会を狙ってた待望の本!(笑)サイズは28×21cmと大きく、1ページに(元の本の)2ページ分ずつ、絵と文章をそのまま載せているらしい。以下の15作品を収録。
The Unstrung Harp
The Listing Attic
The Doubtful Guest ;『うろんな客』
The Object-Lesson
The Bug Book
The Fatal Lozenge an Alphabet
The Hapless Child ;『不幸な子供』
The Curious Sofa
The Willowdale Handcar
The Gashlycrumb Tinies ;『ギャシュリークラムのちびっ子たち』 
The Insect God
The West Wing
The Wuggly Ump
The Sinking Spell
The Remembered Visit

*作品の内容についてはthe wonderful world of Edward Goreyという素晴らしいサイトのPrimary Booksに詳しく書いてあった。さらにベスト版にはAmphigorey TooAmphigorey Alsoという本もある・・・フフフフフ

◎The Martian Chronicles(Ray Bradbury)
『火星年代記』なんて素っ気無いタイトルのせいで、良くある火星に移民するとか火星人襲来系のSFを連想して、今まで読もうとしなかった本。The Halloween TreeDandelion Wineを読んで「大丈夫そうだ」と踏んで、思い切って買ってみた。空想の火星とそこに生きる人たちを描いた連作短編だそうだ。詩的情緒たっぷりというのはまぁ、気分が乗れば気分良く読めるもの。

◎The Silver Metal Lover(Tanith Lee)
邦題は『銀色の恋人』。近未来を舞台に、物語の名手タニス・リーが情感豊かに描きあげる、少女とアンドロイドとのSFラブロマンス。
Mother, I am in love with a robot.
No. She isn't going to like that.
Mother, I am in love.
Are you, darling?
Oh, yes, mother, yes I am. His hair is auburn, and his eyes are very large. Like amber. And his skin is silver.
Silence.
Mother. I am in love.
With whom, dear?
His name is Silver.
How metallic.
Yes. It sounds for
Silver Ionized Locomotive Verisimulated Electronic Robot.*
Silence. Silence. Silence.
Mother...


*ロボットの型の名前らしい

◎More About Paddington(Michael Bond)
パディントンシリーズ2作目、邦題は『パディントンのクリスマス』。ブラウン家のくまパディントンのエピソードと絡めて、イギリスのクリスマスの風物が魅力的な1冊だそうな。読むのは12月まで待つか?(^^ヾ

●買った本@ブックオフ
『陰陽師』(夢枕獏)¥105
『二人がここにいる不思議』(レイ・ブラッドベリ)¥367

◎『陰陽師』
「この本を読まないなんて、人生損してるよ!」とまで言われては、「・・・はい。」と言って素直に読むしかないでしょう。(^^;

『十角館の殺人』(綾辻行人)読了
う〜ん、結論を先に言うと、私は有栖川の方が好きだと思った。ミステリとしては素晴らしい作品だと思うけど、個人的な感想を言うと悪口しか出てこなそう。冷たく突き放した感じがするところと、不条理さが強調されているところが好きになれなかった原因か。有栖川の本は優しくて、どんなに最低のキャラでも作者が愛情持って描いているのと対照的に、露悪的な所が読んでいて悲しかった。



2002年04月07日(日)
ウィーツィ・バット

Dangerous Angels : The Weetzie Bat Books(Francesca Lia Block)
しばらく読んでいたFive Quarters of the Orangeはシリアスな小説なので、ウィーツィ・バットの軽さが懐かしくなった。続きから読み始めて、3話目のCherokee Bat and the Goat Guysを読了。

北米で一大旋風をおこしたLA小説〈ウィーツィ・バットブックス〉シリーズ第3作。ウィーツィの娘チェロキーは高校生になり、ロックバンドを結成した。恋人のラファエルがヴォーカル&ギター、姉妹同然に育った魔女の子ウィッチ・ベイビがドラム、メキシコから舞い戻ってきたエンジェル・フアンがベース。LAのナイトクラブでライヴの決まったザ・ゴート・ガイズ。観客を魅了するにはどうすればいい?悩んだチェロキーは、賢い友人夢の歌のコヨーテから、インディアンのスピリットを借りてメンバーそれぞれに不思議な力を与えるプレゼントをしようと思いつく…。

軽くてポップで明るいと表現されるけど、それだけではないのがこのシリーズの良いところだ。この話はウィーツィたち親世代が、遠くまで映画のロケに行って留守の間に起こる出来事を描いた話。子供たちだけでノンストップで爆走していく様子が迫力があって生命力に満ちていて、不安定で痛ましくもある。そもそもそれを「ポップで軽く」描けるというのがスゴイと思う。続けて4話目も読もうかな?

●三井住友海上管弦楽団の演奏会を聴きに行った。創立10周年記念だそうだ。下手だったけど、アマオケにしては本格的な方なのかな?後半は舞台の真後ろ側の席で、指揮者の正面に座ってオケを後ろから眺められて楽しかった。



2002年04月06日(土)
買った本&ファンタジーフェア

●買った本
『黄泉の向こう岸―最終戦争シリーズ9』(山田ミネコ)¥619―マンガ
このシリーズって楽しめるからつい買ってしまうけど、話も表現も表面的だなぁ、なんて思う。確かにおもしろいけど、私にとっては何度も読み返すほどは波長が合ってない。

●今日は新宿に行ったので、帰りに紀伊国屋書店・新宿南店に寄り、6Fで洋書ファンタジーフェアをやってると聞いて行ってみた。ううむ、これはファンタジーフェアと言うより、トールキンフェアだ。トールキンの本が沢山と、ハイファンタジーとSFがずらっと並んでいる感じ。ダン・シモンズのEndymion、チャイナ・ミーヴィルのPerdido Street Station、テリー・プラチェット、最近出たル・グインのEarthsea booksの本もあった。




2002年04月05日(金)
『ダヤンと時の魔法』/Orange

『ダヤンと時の魔法』(池田あきこ)
長い冬が終わり、タシルの街は春の喜びにあふれていました。けれども、死の森の魔王は、かつて破られたことのない雪の神の掟をついに破ってジタンの秘密のもとになる命の泉めざして北へ向かい・・・。わいふぃーるど創世秘密にせまる、長編ファンタジー第3弾!

新刊!ダヤンのファンとしては、やっぱり買って読まなきゃね!早速注文しておこう!!(⌒▽⌒)早く届け〜〜!!

●読書中:Five Quarters of the Orange(Joanne Harris)
今、第3部The Snack Wagonを読み中。英国っていうのは、こういう作家の本が延々と何週間もベストセラーになる国なのよね。やっぱり文学の国だけあるわ。
第2部のForbidden Fruitの意味もわかった。幼い頃のFramboiseは、中々特異なキャラクターだ。ガッツがあって、抜け目がなくて鋭い。それとアンバランスで純粋な、子供らしいところが同居している感じだ。ショコラのヴィアンヌとワインのジェイもわりと切れ気味だったが、今回の主人公も幼い頃はそういう「普通でないヒト」って感じが漂っている。なのに、大人の方はどうしてあんなに「普通のおばあちゃん」なの?これから自分を取り戻していくんだろうか。

■登場人物(現在)
Framboise ;(ラズベリー)主人公 65才位
Cassis ;(ブラックカラント。黒すぐり)兄
Yannick ; Cassisの息子。甥

Pistache ;(ピスタチオ)娘
Prune ;(プルーン)孫娘、Pistacheの娘
Ricot ;(Apricot?)孫娘、Pistacheの娘

■登場人物(過去)
Framboise ;主人公 9歳
Cassis ;兄 10代
Reine-Claude ;(Reinette)姉
Mother ; (Mirabelle Dartigen)母

●買った本
『HUNTER×HUNTER NO.14』(冨樫義博)¥410―マンガ
WJ本誌を一時読んでなかった頃のブランクが、これでやっと埋まった!そうか〜、ゴンとキルアを鍛えてた「女の子」はそういうことだったんだー(爆)宝石マニアね・・・。クモでさえ(←おい)いつの間にかレギュラーの位置を獲得しているというのに、クラピカはどこで何をしているんだ?(−−)



2002年04月04日(木)
ハイペリオン関連情報(2)

『ハイペリオン(上)』(ダン・シモンズ)を読了。おもしろ〜い!とても濃くて迫力&勢いがある。早速下巻を読み始める。この本は色々と背景があるらしいので、ちょっとずつ調べてみることにした。

●ギリシャ・ローマ神話
◎Hyperion(ヒュペリオン):本のタイトル
【高きを行く者】ギリシャ神話で,ティタン神族(オリュンポス神以前の巨人族の神々)の一人。ウラノスとガイアの子。姉妹のテイアを妻とし,太陽神ヘリオス・月神セレネ・曙(あけぼの)の女神エオスの父となる。息子とされる太陽神ヘリオスとしばしば同一視される。キーツの詩でも太陽神になっている。

◎Mnemosyne(ムネモシュネ):「兵士の物語」に出てきた彼女の名前
記憶の女神。ウラノスとガイアの娘。
ゼウスとの間に、九人のムーサ(ミューズ)を産んだ。

●ジョン・キーツの『ハイペリオン』
John Keatsはイギリスのロマン派の詩人。ダン・シモンズの『ハイペリオン』と『ハイペリオンの没落』は、キーツの同タイトルの物語詩を下敷きにしている。
HYPERION: A FRAGMENT原文(英語)
"Hyperion" (John Keats)解説(日本語)
『ハイピリァンの没落 ; その他の詩篇−キーツ全詩集 第3巻 (3)』翻訳詩を収録

●ヘンリー・ワズワース・ロングフェローの『ハイペリオン』
これは何か関係があるのかナ??
Henry Wadsworth Longfellow 'Hyperion'原文(英語)⇒

Tales of the Dying Earth(Jack Vance)
第三章、詩人の物語:『ハイペリオンの歌』で、詩人が書いた詩『終末期の赤い地球/The Dying Earth』の元ネタらしい。



2002年04月03日(水)
ハイペリオン関連情報(1)

『カンタベリー物語』(ジェフリー・チョーサー)
「だんな方。さあ、悪くとらずに聴いてくださいまし。だが馬鹿にしちゃいけませんよ。早く申せば、これがその要点でさ。道中を短くする料簡で、カンタベリへの旅の道草に、どなたも話を二つずつなさることにきめましょう、ようござんすか。帰りの途でまた二つずつ、昔起こった事件の話を。で、みなさんのうちでいちばんうまくやってのけられた、つまり、いちばんためになり、またいちばん面白い話をなされた方はどなたでも、カンタベリからのお帰りに、またここで、この場所で、この柱のところに坐られて、ほかのみなさんの費用で夕食のご馳走をおごってもらうということにいたしましょう。(後略)」 −Gemeral prologue(ぷろろぐ、総序の歌、序歌)より、宿屋の主人が、カンタベリ巡礼の同行を申し出る場面から

「どうせ、始めなきゃならないことなら、最初にやる運命のくじも結構じゃ、ほんとうに。さあ出かけましょうぜ、わしの話をきいておくれ」 −Gemeral prologueより、一番目に話すことになった「騎士」が話し始める前置きの言葉から

岩波文庫はもっと訳が古いので、まだマシな『筑摩世界文学大系−チョーサー/ラブレー』から抜粋。「どうせ始めなきゃならないことなら〜」は、『ハイペリオン(上)』にもまったく同じ文句があった。ハイペリオンは、このカンタベリーに似た形の語りで始まって、さらにその先に行くんだろうか。カンタベリーは長くて最後まで読みきれたことがないけど、プロローグだけならまだ私の手にも負えるってわけ。角川文庫の『カンタベリー物語』は思い切りハイライト版で略してあって読みやすかった。探せばまだ家にあるかなー。

●Newsweek切抜き
世界に広がるジブリの魔法
戦うヒロインたちは何を語る
大国に挑むコリアニメ

●読書中:Five Quarters of the Orange(Joanne Harris)
全5部構成で、奇数部が現在、偶数部が遠い過去の出来事になっているらしい。
1 The Inheritance(遺産)
2 Forbidden Fruit(禁断の果実)
3 The Snack Wagon(スナック・ワゴン)
4 La Mauvaise Reputation
5 Harvest(収穫)

ここでの禁断の果実とは、リンゴじゃなくてオレンジのこと。もちろん他にも色んな意味が含まれているみたいだけど。



2002年04月02日(火)
ハイペリオン / 暁の天使たち

『ハイペリオン(上)』(ダン・シモンズ)
おお、大丈夫そうっ!昨夜、1章を一気に読みきってしまった。これなら最後までいけるかも!!ビクラ族、気色悪ぅ・・げ〜っ
内容は何でもありのSF冒険譚で、「巡礼者が一人ずつ自分の話を語る」という話の枠組みは、考えるまでもなく『カンタベリー物語』そのまま。翻訳では章の名前も故意に似せているみたいだ。そんな風に名作の焼き直しの気配がしたり、東洋趣味が漂ったりもしているところから見て、多分色々な要素がごちゃ混ぜなのが特徴のひとつなんだろう。

●買った本
『暁の天使たち』(茅田砂胡)¥945―ファンタジ
『月の出をまって:うるわしの英国シリーズ』(波津彬子)¥840―マンガ

◎『暁の天使たち』
高梨かりたさん表紙絵がめちゃくちゃ好み!!しばらく飾っておこうっと!(爆)茅田砂胡というと、『デルフィニア戦記』とか『スカーレット・ウィザード』の人ね。読んだ事ないけど、おもしろそうなので。

◎『月の出をまって』
短編集。うるわしの英国シリーズ。うるわしの英国!!ぷくくっ( ̄∀ ̄; ところでComickersに載ってた写真を見て驚いたけど、波津彬子さんて本当にあとがきの自画像そっくりなんだな〜。



2002年04月01日(月)
Five Quarters of the Orange

●新年度。というより、エイプリルフールの日だ。

Five Quarters of the Orange(Joanne Harris)
死んだ母が残したレシピを元に、故郷に帰って小さなレストランを開くFramboise。実は彼女には暗い過去があり、自分がこの村出身である事をかたくなに隠してきたが、暴利をむさぼろうとする甥によってその過去が暴かれようとする。フランス、ロワール地方を舞台に、ドイツの占領下にあったFramboiseの少女時代の回想と現代が交錯する。死んだ母は農場で果物を栽培していたが、オレンジだけは大嫌いで絶対に持ち込もうとしなかった。それは何故?Framboiseの過去とは・・・

登場人物 ;(名前の意味)説明
Framboise ;(ラズベリー)主人公
Cassis ;(ブラックカラント。黒すぐり)主人公の弟
Yannick ; Cassisの息子。主人公の甥
Pistache ;(ピスタチオ)主人公の娘
Noisette ;(ヘーゼルナッツ)主人公の娘

↑キャラの名前からしてこれだし(ノ ̄∀ ̄)ノ なんて素敵(笑)気が向きさえすれば、こういう本はすごく好きだ。初めからずーっと食べ物の名前でいっぱい!まだ始めの方で、(全5部のうちの)第1部が終わったところ。まだまだ謎だらけだが、今のところBlackberry Wineよりもかなり読みやすいと感じる。ワインは異なる時間軸で話が同時進行だったけど、今回は回想として過去のシーンが出て来るだけのようだし。

Coastliners(Joanne Harris)
先日買った、同じくジョアン・ハリスの本の内容紹介を発見。↓
メイドは北フランスにある小さな島に戻ってきた。島は二つのコミュニティに分かれ、兼ねてから激しいライバル意識が存在していた。エネルギーに満ち溢れた彼女は自分の属するコミュニティの活性化を図るため様々な事に挑戦するが、そんな時魅力的な男フィンに出会う。自分はどこにも属さない、と言うフィンだが、では何故島との関わりがそれほど強いのだろうか…?ショコラの著者が贈る最新作!(タトル商会ブックネットより転載。イギリスでベストセラーになっているのでここにも出たのだな。)

『ハイペリオン(上)』(ダン・シモンズ)を読み中。
28世紀、宇宙に進出した人類を統べる連邦政府を震撼させる事態が発生した!時を超越する殺戮者シュライクを封じこめた謎の遺跡―古来より辺境の惑星ハイペリオンに存在し、人々の畏怖と信仰を集める"時間の墓標"が開きはじめたというのだ。時を同じくして、宇宙の蛮族アウスターがハイペリオンへ大挙侵攻を開始。連邦は敵よりも早く"時間の墓標"の謎を解明すべく、七人の男女をハイペリオンへと送りだしたが…。ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞受賞作。

うちの母が去年からこのハイペリオン4部作にハマり、家に4作全部あったりする。最初、まだ少し抵抗があってすらすらとは読めないけど、なんとか終わりまで行けそうな気がしてきたところだ。要するになんでもありな話みたい。