まるまるこたま

2010年11月10日(水) つながる!


 さっき、


 なぜかふら〜っと立ちどまったライブハウスで
 なぜかママさんがドアを開けて誘ってくれて
 たまたま聴けたライブがとてもよくて
 なぜかそのまま一緒にちょこっとお酒飲んでしゃべっていたら
 そのひとりの人がお知り合いのバンド仲間さんでした!


 
 びっくり。


 ほんとうに、びっくりなのです。


 つながることって、ほんとうにあるのです。


 会話のなにげない流れでそれがしぜんにわかって



 こういうふしぎは、

 ふしぎだけど、わかる気がする



 うれしい。ほんとうに、こういう瞬間が。






2010年11月02日(火) おはなし。いち。


 ある朝、
 ちいさな星がひとつ、泣いていました。
 
 空がだんだんにあかくなって、うす白くなって、やがてやさしい水色が、いちめんに絵の具のようにひろがってきたとき。

 ちいさな星がひとつ、ぽつんとか細くひかりながら、しくしくと泣いていました。


 「 。  。  。 。。。 」
 

 ながい雨が上がり、ひさしぶりに空がうんと澄んだ夜。
 たくさんの星ぼしがうれしそうに伸びをしたり、ひかりのダンスを踊ったりしていました。
 ちいさな星も、あんまりうれしくて、ぴゅんぴゅんお母さん星のまわりを飛びまわっているうちに、
 気がつくと、ここがどこだかわからなくなってしまったのでした。


 (どうしよう。。お母さんのところにもどらなくちゃ。)


 そう思ってあわててまわりを見わたしましたが、なにしろたくさんの星たちが瞬いていて、お母さんがわかりません。

 そうこうしているうちに、空がどんどんうす白くなり、
 やがて、たくさんの星たちも、姿が見えなくなってしまいました。


 「まって。まって!」

 ちいさな星は泣きながらお母さんを探しましたが、あかるくなるにつれて、とっても心細くなって、もう飛びつかれてしまって、
 とうとう、動けなくなってしまったのでした。


 ぽたぽた

  
     ぽたぽた


 
 ちいさな星のなみだは、雨上がりの葉からそっと落ちるしずくのように流れ落ちました。





 そのとき。



 ひとりの男の子が、空にむかって大きく伸びをしていました。

 あんまりひさしぶりの太陽の朝、きもちがよくって、庭にでると胸いっぱいに空気を吸いこんだところでした。


 「あれ?」



 そらから水が落ちてきて、男の子のぽっぺたをぬらしました。

 びっくりして見上げると、ぽつんとひとつ、ちいさなひかりが見えました。


 ひがりは、ちいさくちいさく、ふるえているようでした。



 「おーい。どうしたの?」

 男の子はそのひかりにむかって言いました。

 
 「わたしが、見えるのですか・・?」

 
 ちいさなひかりはびっくりして、やっと聞えるような声で言いました。


 「うん見えるよ。
  いったいどうしたの?」


 「・・・お母さんと、はなればなれになってしまったのです。。
  ここがどこだか、わからないのです・・。」


 しくしく
 
     しくしく

 
 ちいさな星は泣きました。



 「そうか、空があかるくなったから、みんな見えなくなっちゃったものね。」


 「うん。。
  でも、どうしてわたしが見えるのですか・・?」

 「さぁ。なんだか泣いてるみたいだったからさ。」

 男の子はそう言いました。
 

 ちいさな星はびっくりしました。
 気づくと、なみだはすっかりかわいていました。



 
   
                               つづく
   
     


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