恋文
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2013年12月31日(火) 自分

いやになっても
一緒にいる
自分

夢のなかでも
いっしょ


2013年12月30日(月) 一日

空の色ほど
晴れやかではない
一日がすぎる


2013年12月29日(日) 冬空

ゆっくり
ゆこうか

晴れた空のしたで
ずっと向こうの山脈が
はっきりと
見えていた


2013年12月26日(木) からだ

撓んだり
歪んだり
壊れたりする

からだと
つきあっている


2013年12月25日(水) 夜中

目覚めても
朝は遠い

目を閉じて
思い浮かべる風景


2013年12月24日(火) 望み

そのために
壊れてゆく
不安といっしょに

ささやかな
望みをもってゆく


2013年12月23日(月)

曇り空に
ジェット機が
横切っていく

どうしてこんなに
疲れているのだろう


2013年12月22日(日) 夕焼け

忙しくしていると
もう
空には夕焼け


2013年12月21日(土) 一日

何もない
一日だとしても
何もない
わけでもない


2013年12月20日(金)

夕焼け空も
冬の装い


2013年12月19日(木) 居心地

ただただ
邪魔だと思うこと
たくさんあって
自分ですら
居心地が悪い


2013年12月18日(水)

まるで
悪意を持っているような
風のなかを歩く


2013年12月17日(火) 奈落

気付かなければ
きっと知らない

道の傍らの
深い奈落


2013年12月16日(月) 待つ

どこで
線を引こうか
決まらないまま

何か起こるのを
待っている


2013年12月15日(日) 袋小路

わたしを裏切らず
でも

だれかを
裏切るような

どこかの
袋小路


2013年12月14日(土) まだ

どこまで
行くのかと
決めかねたまま

しばらく
まだ
歩いている


2013年12月13日(金) どこか

どこを目指しているのか
ときに分からなくなる
進みながら
考えている


2013年12月11日(水) ノーマル

いまも
いつでも
きっと
ノーマル


2013年12月10日(火) 真夜中

怖い夢から
目覚める

遠くから
現実の音が
聞こえる


2013年12月09日(月) 跳ぶ

ちょっと
跳んでみたら
少し先に届く

次は
どこに向かおう


2013年12月08日(日) 真っ直ぐ

月と星が
真っ直ぐな線になって

空を
眺めながら
歩いていた


2013年12月07日(土)

少しでも
近づきたい

向こうの空


2013年12月06日(金) スリッパ

スリッパが
一足
残されている

夜の廊下


2013年12月05日(木) クリスマスマーケット

午後の陽射しも
翳ってくる

クリスマスマーケットの
柔らかいひかり

たくさんの
人のなかの
静けさ


2013年12月04日(水) 鬼ごっこ

追うほどに
隠れてしまう

道端で
立ちすくむ
夕暮れの空


2013年12月03日(火) いつか

そのうちに
どうにか
なるだろうか
続けていたら

続けていても
いつか
ぷつんと
断ち切れるまで


2013年12月02日(月) 秋空

銀杏の葉を
透かして
見上げる


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