恋文
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2013年07月31日(水)

波に浮かんでいるような
眠りのなかに

浮かんでは消える
夢の泡沫


2013年07月30日(火) 時計

いつのまにか
時計が
止っている

止る瞬間に

かすかに
ため息とか
悲鳴とか

そんな音を
たてただろうか


2013年07月29日(月) 日々

少しづつ
変わってゆく
町を見ながら

毎日の
通り道を歩く

なにも
変わらない日々


2013年07月28日(日)

セミの声が
けだるい

曇った夕方


2013年07月27日(土) ゆるゆる

昼下がり
なんだか みんな

ゆるゆる 
動いている

きっと わたしも
ゆるゆる

歩いているから


2013年07月26日(金) さるすべり

花びら くるん

ぽつんぽつんと
落ちている

朝の歩道


2013年07月25日(木) 朝は

夢と現実
入り混じっている
朝は

ずっと夢のなかにいたい


2013年07月24日(水) 暑さ

元気とか
蔓延していて
息切れのする
暑さ


2013年07月23日(火)

遠くに
雷を聞く
長い夏


2013年07月22日(月) 水撒き

オシロイバナに
露がひかる
昼下がり


2013年07月21日(日) めがね

知らないうちに
汚れてしまう

すっきり
洗ってしまおう

見えないことが
当たり前になったら

とっても困る


2013年07月20日(土) 曇り空

曇り空でいい
ゆっくりとしていよう

陽射しがやわらかい
風がとおりすぎて

さるすべりが
紅い


2013年07月19日(金) 外国

日本語ではない
ことばのほうが
話しやすいことがある

外国に行きたい と
また 思う


2013年07月18日(木)

また
暑さが戻って
恨めしい


2013年07月17日(水) 驟雨

とつぜん
窓をたたく
雨によろこぶ


2013年07月16日(火)

一息つく
そんな風


2013年07月14日(日) 夕立

雷が鳴ったので
わくわくした
空気がくすんでいたので

やがて
やっと
雨が降ってきた

声をだして
喜んだ

ひとりきり降って

風が
なんて心地いい


2013年07月13日(土) 朝の町

なんだか
人通りのない
朝の町

誰も知らない
夜のあと


2013年07月12日(金) 夏日

草木が
色あせてゆく

風も熱い


2013年07月10日(水) 暑さ

毎年
夏を忘れている

もっと
忘れていたいような


2013年07月09日(火)

風のよどみに
滞っていた
喧噪が溢れだす

明け方の町


2013年07月08日(月) 熱帯夜

夢も
熱を帯びたような
息苦しさ


2013年07月07日(日) 半夏生

お白粉は
まだ 少し

小鳥の声ばかり
みどりの小道

とんぼとちょうも
行き交う
陽射し


2013年07月06日(土) 午後に

影が
はっきりと
映る

熱気のように


2013年07月05日(金)

髪が重いような
空気の色


2013年07月04日(木) からだ

一喜一憂する

じぶんの
からだに

誰も気づかないのに


2013年07月03日(水) 日常

繰り返す
日常も
同じではない

それでも
変わるのは
こわい


2013年07月02日(火)

陽射しを
跳ね返すように

青い花が
揺れている


2013年07月01日(月) まだ夏前の

重くなる前の
夜の空気

伝わってくる
遠くの音


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