恋文
DiaryINDEXpastwill


2013年03月31日(日) 花冷え

満開の桜
花冷えの
空の下


2013年03月29日(金)

ビルの間から
桜の花が見える

足早に
通りすぎても


2013年03月28日(木) いいこと

どこにいても
ふと

知らないところに
いるみたいに

ぽつんと
いるのは いい


2013年03月27日(水) 蛍光灯

蛍光灯の色は
よそよそしい

人気のない
ビルのなか

雨がやんでも
外は暗い


2013年03月26日(火) 寒い夜

冬にもどる
街の灯も


2013年03月25日(月) 曇り空

閉じた窓からも
冷気が忍び込む

春の曇り空の
夕暮れ


2013年03月24日(日) からだ

ゆっくりと
疲れている
重いからだ


2013年03月23日(土) 桜並木

桜並木を
歩いてゆく

どこまでも
続いている

見渡すと
丘にも 庭にも
咲いている

歩いている
桜のなか


2013年03月21日(木) 夕暮れ

広告塔の光が
鮮やかになってゆく

冷たい風


2013年03月20日(水)

花が
たくさん開く

山が
いろんな色になる


2013年03月19日(火) おやすみなさい

おなかいっぱいで
ねむります

ころんと
ころがります

まぶたが
おもくなってきます

おやすみなさい


2013年03月17日(日)

花が咲く

ゆっくり
歩きたいけれど

風が背を押す


2013年03月16日(土) ミモザ

ミモザの黄色

まだ歩く前の
娘を抱いて
座っていた
公園を思い出す


2013年03月15日(金) 夕暮れ

お皿のような月が
そらの真ん中

夕暮れが
どんどん濃くなる


2013年03月14日(木)

降っていない
空のしたの
傘のかずかず

息のなかに
入ってくる
水のにおい


2013年03月13日(水)

風の夢は
夢ではなく

ごうごうと
鳴る

風の音を
聞き続ける


2013年03月12日(火)

堂々巡りを
していると
朝になる

余韻を
残したまま
顔を洗う

冷たい水


2013年03月11日(月)

ひかりが
重くなって

山裾に滞る


2013年03月10日(日)

眼は
どうやって
死んでゆくだろう

姿見の中の
姿を眼で追う


2013年03月09日(土)

夢を眠る
だるい
からだを
ひきづって

眠る
夢をみる


2013年03月08日(金) 列車にて

景色は
かすみのなかに
遠ざかっていった

里山の
のどかな姿


2013年03月06日(水) 考える

今日のことを
していると
今日が終わる

それで
明日のことを
考える

遠い先のことは
考えても

始まらないし
終わらない


2013年03月05日(火) 日々

何も
思わなくても
過ぎてゆく

鉛のような日々


2013年03月04日(月)

花には
まだ早い
薄曇り


かや |MAILHomePage

My追加