恋文
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2012年12月31日(月)

雲の
後ろにいる

太陽は
まぶしい

空が
広がっている


2012年12月30日(日)

雨に煙っている

くすんでいるのが
好き

冷たい風


2012年12月29日(土) 師走

晴れたり
曇ったり

いつもの
空だね


2012年12月28日(金) 曇り空

町のざわめきも
かすれたように
聞こえる

雨を待つ空


2012年12月27日(木) ここではないところ

ここではないところを
いつも思う


2012年12月26日(水) 晴れ

遮るものが
ない

遠くの山が
はっきり
見える


2012年12月25日(火)

カーテン越しに
明るくなってくる

暖かい匂いのなかに
まだとどまっている


2012年12月24日(月) 冬日

雲と
雲じゃないとこと

空のすき間を
見上げている

風もなく
音もなく

冷たくなる


2012年12月23日(日) 晴れる

曇り空が
晴れてゆく

その
光のなかに
あたっているのが

心地いい


2012年12月22日(土)

雨が
身体を
濡らす

灰色の空


2012年12月21日(金)

曇り空を
眺めている

なんにも
聞いていない

それでいい


2012年12月20日(木) 寒い朝

金色の
稜線をみる


2012年12月19日(水) 長い夜

同じ夢をみたくても
どこかに
行ってしまった


2012年12月17日(月)

街は
すっかり
濡れそぼって

黙って
歩く人のなか


2012年12月16日(日)

薔薇に
なりたい

わたしの中の

ちいさな
花びら


2012年12月15日(土) 未明

どこにも
ないところ

夢のあいだに
わたしは

きっと
知らない世界に
いる


2012年12月14日(金)

カーテンを開けると
突然の 青空

目を細めている


2012年12月13日(木) 午後

ひんやりと
穏やかな光

午後の空の下


2012年12月12日(水) 場所

さて
どこに行こうか

いる場所が
なくなってきた


2012年12月11日(火)

地面が
固くなったような
朝の足音


2012年12月10日(月)

葉のすっかり落ちた
街路樹の

雀たちは
どこにいるだろう


2012年12月09日(日) 曇り空

曇り空を
透かして

太陽が
銀色になる


2012年12月08日(土) 夜の列車

車窓を
通り過ぎる
見知らぬ街


2012年12月07日(金) 小春日和

日だまりで
立ち止まる

眩しい
ひかり


2012年12月06日(木) 陽射し

湿った地面が
鏡のように光る
朝の陽射し


2012年12月05日(水)

よそよそしい
佇まいの街に

歩いたり
座ったりしている


2012年12月04日(火) 雨の朝

水に近づいている
目覚め
とろとろ
流れる


2012年12月03日(月)

吐く息の
白さのなかを
通りすぎる


2012年12月02日(日) 夕雨

いずれと
思っているうちに
雨になった

色づいた葉っぱも
どんどん
落ちてゆく


2012年12月01日(土) 冬日

まぶしいうちに
光をあびている


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