戯言、もしくは、悪あがき。
散る散るミチル
ミチルは果てた
充電切れたら
今夜も寝逃げ

2009年01月16日(金) jioni

地平線の丸く沈んでいく夜
姿の見えない虫が途切れずに鳴いている
葉の小さいぶんだけ
精一杯腕を伸ばした木々が
貝殻でできた楽器のような音を立てる
やけに大きな月だけが
すべてをひとつにつつんでいる

うずくまっているすぐ近くで
誰かと誰かの話す声がする
知らない言葉だけれど
とても楽しそうだ
静寂は
内側にある

わたしたちはみんな
幸せになるために出会う
それだけで充分だ
生み落とされたものが
結局なんだったのか
これぽっちもわからなくても

きみのてのひらに
いまあるものを
祝福したいとおもった

ここはとても穏やかで
まるで嘘みたいで
意味もなく吐き出したひとりごとが
なかなかとけていかないので
かき消すみたいにパーカーを抱きしめると
その音がちゃんと耳を通り
体中のくだをすり抜けて
やがて赤い土の底に沈んでいく

信じたいことが
ひとつじゃなかった
それを恥じないと決めた

全ての息を押し出して
新しい風を深く吸い込む
祈っている
いつも
まるい夜空に
砂のようなひかり
違う空を重ねて
足りない瞬きを拾い集めて
抱きしめると
爪にぶつかってかすかに響くので
整ってはいない指さきで
なだめると
ちいさなあかりが
小指のさきにともった

貝殻の楽器の
さざなみみたいな
お祭りの終わりの音がする
ル ディ
ル ディ
そうだね
いつかは

もうしばらくはこの空の下で
眠りにつく





 前の日。  INDEX  次の日。


小夜 [MAIL] [BBS]