| 2007年04月22日(日) |
西川主演ミュージカル「ハウ・トゥー・サクシード」(編集中) |
昔、宝塚花組でもやったブロードウェイミュージカルを西川さん主演で!(ちなみに宝塚版の主演・真矢みきさんも西川さんファン♪) 陽気でノリのよい、でもちょっと懐かしい(古い作品だからね。1960年代?)前奏曲に続き、ビルの窓拭き係・フィンチ役の西川さんが、吊るされたゴンドラ風の窓拭き台に乗って降りてくる。つなぎのせいか小さく見えて、子どもみたいだ。で、原作では本だった「努力しないで出世する方法」というメルマガを携帯で受信、「あなたにもできます」というフレーズを読んで「できますぅ?!」と叫んで主題歌を歌い出す。この、ちょっと声を裏返し気味の言い方が、ANNでの口調を思い出させて懐かしかった。
ゴンドラが地上に降りると、出てきた西川さんはスーツに早替わり!(ここでなぜか拍手。)余計小さくなってしまった…お尻が小さいのは有名だが、足もあんなに細いとは…道行くビジネスマンとすれ違いながら野心を歌うフィンチ、他の男子と並ぶと背の小ささが際立つ。そして、大会社ワールド・ワイド・ウィケット(WWW)社に入り込むことを決意したフィンチ、なんと同社のビグリー社長(団時朗)と衝突。団さんが大柄なので(欧米人のようなスタイルのよさで、チェックのスーツもかっこよく着こなしていた。ダンディです)、ここでも小ささが際立っていた。
ビグリーの助言に従い、人事部の場所を尋ねるフィンチに、社員のローズマリー(大塚ちひろ)は一目惚れ。友人で人事部長秘書のスミティ(入絵加奈子)に、彼への気持ちを語り始め、結婚したらどこに住もうかとか、結婚生活を妄想し、挙句の果て子どもを身ごもった所まで妄想…「踊る!ダメ人間日記」のような女性ですな。で、人事部長・ブラット(赤坂泰彦)に採用予定はない、と追い返されそうになるも、「今そこでビグリー社長に…」と言いかけて社長の知り合いと勘違いされ、見事採用になるフィンチ。なんていい加減な会社だ(笑)。
さっそく郵便室で働き始めるフィンチに、社長の甥で、仕事はできないが社長の威を借りて地位を得ようとするバド(藤本隆宏)はライバル心を燃やす。母親にこっそり電話で、「(フィンチは)仕事熱心だし遅刻しないし礼儀正しいし、とってもいやな奴なんだ」と報告…逆だろ!やな所ないじゃん。バドのこんな「ずれ」や、黒縁眼鏡に、猫背でひょこひょこ歩く姿がコミカルだった。
(編集中)
全体に、西川さんの小ささを活かしたギャグが多く、合わせて演出してはいるだろうが、適役だったと思う。出演者は芸達者ぞろいで、危なっかしい人がいなかったし、笑いをとる間などチームワークがよくて、「喜劇」としてはよくできていたと思う。だが、「ミュージカル」としては??♪ハウ・トゥー どうすれば〜、の主題歌くらいしか、耳に残る曲がないし、皆さん歌はうまいのだけど、特にまた聞きたい、とまでは…。
西川さんは、浮いてはいないけど、やはりロックの方が合ってそうな声で、ミュージカルよりLIVEがいい。大塚さんは(宝塚版ローズマリーの)純名里沙のようなきれいなソプラノではないし、かと言ってスミティ・入絵さんやミス・ジョーンズ・浦嶋さんほど迫力のある声でもなく、いまいち個性が弱い。うまいなあと感心はするけど、ぐぐっと惹きつけられるほどではないのだ(容姿も地味だし。これが宝塚の遠野あすかなんかが演じてたら、かわいいなあ〜、と見とれていただろうけど、あすかみたいにスタイルがいいわけでもないし、ぶっちゃけヒロインにしては可憐さも存在感も足りない)。楽譜通りには歌えてるけど、それこそあすかや彩乃かなみの得意とする「情感」がない歌い方のせいかもしれない。 対して、入絵さん・浦嶋さんは迫力あるが、それほど歌の比重が高いわけではないし。実は、歌唱力が合格点レベルの三浦さんの声が一番印象に残ってたりして(笑)。だから、「楽しかったね」とは言えるけど、帰りに思わず劇中歌を口ずさんだり、頭の中を音楽がぐるぐる流れたり、というミュージカルの醍醐味はなかったな。
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