思巡

最近ゲームに夢中で本をほったらかしていたのですが、返却日が迫ってきたので慌てて読みました。

『贖罪』湊かなえ
いや〜後味の悪い話だった。「告白」もそうだったけど、子どもがこわいと思わせて実は一番たちが悪いのは子どもの親だよね。
紗枝はともかく、真紀や由佳、晶子(これは兄の嫁がどうかという感じ)の回りの親達が皆たち悪い。
なので、やっぱり麻子の章が一番むずがゆかった。ラストの二人のシーンがちょっと蛇足にも思えるのですが、あの、二人がエミリのために手を合わせるシーン。あれがないと作品としては片手落ちだし難しいなあ。
『向日葵の咲かない夏』道尾秀介
ちょっと気になっていたので借りてみたら、借りてる間に作者が直木賞を取ったので今後借りづらくなりそう。
なので急いで読んだのですが。
エ〜・・・・ごめんなさい、正直意味分からない。ひねくれた乙一って感じ。
主人公が友人を殺そうとするシーンが超怖かったです。ていうかこの作品主人公が一番怖い。母親も怖いけど。
『こうふく あかの』西加奈子
う〜ん、これもいまいち良く分からないと言うか。共感できるキャラがいなかった。
あえて言うなら主人公が一番親近感を覚えますが、こう、色々中途半端な気がした。
『しずく』西加奈子
愛の形を描いた短編集。殆どが夫婦や家族愛だけど、表題作はそれプラス猫の姿を借りた「つがい」の愛を描いていて何とも切ないです。
でも私が泣いたのは「シャワーキャップ」。良くある話なんだけど、読んだ時親の具合が悪くなって、落ち着かない気持ちでいたので余計にバーッと何か崩壊したみたいになった。
この歳になってと眉を顰められそうですが、今現在親一人子一人なので親に何かあったらと思うとほんとに怖い。
私幽霊の類はホント怖くないので、今はそれが一番怖いです。

2011年01月23日(日)

バーゲン報告(いつもの)

うーん。
今シーズンはあまりかわいい!と思うものがないのでバーゲンは適当に、と思っていたけど
どうも私って半額とか80%オフとか言われるといらん物を買ってしまう習性があるって言うか・・・
これって完全女の性という感じがする。そんなに沢山肉食べきれないのに、3パックで安くなると聞くと買ってしまい、賞味期限切らせてしまう・・・みたいな。
洋服はどんな頑張って手入れしても傷んだり、流石に流行おくれになってしまったり、サイズが・・・もごもご・・・みたいなこともあるので、割り切って手頃価格のものを買うと決めたんだけど、靴と鞄はいいものを、と思ってます。
そうは言っても安くなっているのは嬉しいので、うっかり買っちゃうよね。
バッグは、欲しいな〜と思いつつ高いので諦めていた物の色違い(素材違い)が40%になっていたので悩んだ末買ってしまった。
半額まで落ちればな〜と思ったけど、そうこうしているうちに絶対なくなる!と思ったので・・・
明日届きます〜楽しみ。
後ポンチョが欲しいなと思っていたのですが、ポンチョって可愛いけど肩掛け鞄が使えないし、自転車の時下から風が入るので防寒性はないし・・・と悩み中。
後は安くなっていたのでニットを2枚、パーカーを1枚、レースのスカート(何枚買えば気が済むのか)を1枚・・・
結構買ったな〜
ファーの帽子とカチューシャも買いました。(とても安い)
靴は〜・・・何だかんだでブーツ3足買ってたので(バーゲン前に)見ないようにしてたんだけど。
シルバーでソールが青のスニーカーが気になる。
のに友達からは最高受けが悪い。
・・・ボーダーのフレアワンピとかパーカーワンピにあわせたらかわいいと思うんだけどな〜でもスニーカー自体あまり履かないんだよね。
しかも30%オフだし・・・半額にな〜れ!もうちょい様子見よう。

読了本
『うつくしい人』西加奈子
気になってはいたものの一度も読んだことがなかった作家。
割りとありきたりではあるんだけど、読みやすくさらりとしたいい話でした。
最後、主人公がどちらの男ともくっつかないのが意外。まあ恋愛ものじゃないからね・・・バーテンの方の過去は分からずじまいだし。
色彩がバーっとイメージできる作品でした。たまに、やたら料理の描写がおいしそうだったりする人っているけど、この人は色の表現が上手いなあ。
『ほかならぬ人へ』白石一文
う〜ん・・・直木賞受賞作なので読んでみるか、と思って読んだのですが。
あっという間に読めますね。なのでつまらなくはないし読みやすいです。
しかしこれ、一部の女性からはひどく反感を買うんじゃあ・・・って話。主人公を取り囲む3人の女も全員何だかなあって感じだし、ネタバレだけどころころと皆死んだりいなくなったりして主人公の傍から消える。この死に意味はあるのかな〜と思ったりした。
同時収録の「かけがえのない人へ」はもう、意味不明。
黒木に魅力は感じない。聖司は材料としておいてあるだけの駒というキャラにしか見えなかったし、ヒロインにいたってはこんな女が傍にいたらいじめそう、私。
ラストも意味不明だしさ〜まあでも私がヒロインなら、何の未練もなく聖司と結婚すると思います。
2011年01月09日(日)

明けました

今頃ですが。
つか今日までに返さなきゃいけない本がビミョーにまだ読み終わらない(^-^;
後一冊なのだが、この人の本は体力と気力がある時じゃないと読む気しないのよね。
今回は返しちゃおうかな…

読了本
『あるキング』伊坂幸太郎
最高感想書きづらい。
作者にとって実験的作品であることはよく分かった。
しかし何つーか寓話的で、見たくないものを「見ろよ」って言われてる気分になる。つまりは読みづらい。つまらないというよりは読みづらい。
伊坂幸太郎の特徴というか、ハッピーエンドでなくともどことなく爽快な気分になる読後感がなくて残念。
『SOSの猿』伊坂幸太郎
これも若干読みづらさがあるけど、伏線のひきかたやラストにそれらが集約されるあたりは伊坂節健在、かな。
星の楽団のあたりは中々でした。
『輝跡』柴田よしき
プロ野球の話。それをすべて野球選手の妻あるいは恋人である女側から描いた物。
後書きによれば、作者はとにかく女というものを書くために小説を生み出してるとのことなので流石の切り口です。
連作短編なのですが、まぁ男も女も身勝手で、それゆえにいとしいという感じでした。
1番いい人だと思うのは高橋かなぁ。
慶があまりに過酷な運命を辿るので、せめてノブさんには幸せになってほしいと思った。奥さんもいい感じの人だったのでホッとしました。
私も何となくながら贔屓の球団や選手がいるので、色々思い巡らせました。
しかし奥さん側からの物語ってあんまりないよね。
2011年01月08日(土)

ニッキ / 松

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