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「NHKスペシャル・フリーター漂流」を見ました。「製造現場で働くフリーターの実像」との事でしたので「おお、ついにトヨタ明神の実像が」と思っていたら、日研総業のアウトソーシングの話で、すこし肩透かしかなーと思うたんですが、内容はかなり濃厚でかなり勉強させて頂きました。
札幌から那須塩原に売られて派遣された３組のケースを追ったものでしたが、番組始まっていきなり「昼過ぎに親に起こされるまでぐっすり眠りこけたあげくに文句垂れるダメフリーター」の映像が。始まってものの１分でしたが、その時点で心を半分もって行かれましたですよ。
彼は結局、作業中サボっていたのを咎められ、それに逆切れしてパレットを投げ付けてしまい、一応形だけの説得を経て数日で北海道に強制送還されてしまいました。南無阿弥陀仏。
このほかにも、リーダーとしての動かねばならなくなったが故に過労でぶっ倒れた人や、作業工程を転々としているうちに将来に対する不安に駆られた人も紹介されておりましたが、全体的に「請負のバイトは悲惨」というトーンで番組が作られていましたですよ。日研総業はよく取材を受けたもんだと思います。
その後、不安に駆られた人は日研の紹介でトヨタ様に売られて、過労で倒れてた人は派遣先の工場に対する根回しを完了させた時点で日研を辞め、派遣先工場と直接雇用契約を結び、職場に復帰しておりました。そしてダメ君は、建築現場の仕事を半月でバックれ、家に居辛くなり友達の家に居候し、次の職探さないと、と困りながらロマサガ２やってました。
ダメ君はともかく、働いて世渡りするんなら、リーダーのようにならんといかんですよな、と感慨深いものがありましたですよ。
しっかし、わたくしも工場請負の仕事やったりしましたが、あそこまで悲惨な感じじゃなかったような気がするんですけど、山奥の工場はそんなに辛いかねえ。確かに夢や希望がないのは辛いかもしれないけど、そういうものを与えられる、と思っているうちは夢や希望は叶えられんもんなんですよな。
寒空に 骨身にしみる 2ちゃんかな。
（※関西では、NHK総合はチャンネル「２」。巨大マルチスレッド掲示板群の事ではない。）
2005年02月28日(月)
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