[跡地] 一覧  

記録用。

 2003年07月06日(日)   王の手は癒しの手。 

■札幌2日目

宿なしのため歩きに歩いて健康ランドに行ったところ
同様の人々でごった返しており 難民キャンプの様相を呈していた 

そして椅子の上で朝 身体が痛い しかし熟睡したのでわりあい爽やか
朝風呂に存分に入りタクシーで福住に戻り鈴木さんを札幌まで送り
大通公園でのんびり親子づれとかに見とれていたら2時半すぎ
急いですすきののホテル探して3時 支度して5区画走って地下鉄のって
福住ついたの3時50分 しまったありえない 実にやばい
しかし初日は40分押したじゃないか ね 大丈夫大丈夫さと思ったら
係員さんが「今日は定刻開始ですー!」どよめき駆けだす人々
私も飛ぶように走り現着4時 ホテルに全部おいて来て身軽で良かった

譲って下さった人々はとても普通で善良な方たちで嬉しかったです
いやすごい猛者だったらどうしようとか心配していたので 杞憂でした
挨拶もそこそこにお土産などを手渡し心底からお礼を申し上げた
そして途中の花屋さんで求めた黄色いガーベラ2輪を帽子の両側に挿し
ペンラを折りツナギの上を脱いだとたん始まった まさに間一髪

て言うかあのですね 何か D9
近 い !
昨日がかなり上空だったために(贅沢)余計に実感した 近い よ!
ただでさえ近いのに花道にいらした際にはその大きさときたら
えーと親指の第一関節くらいは充分あった いや大きいってこれ
昨日が小指の爪の半分くらいだった事を思えば大躍進 いや楽しかったが

加えて平地のため皆さんの歌や踊りのテンションが大変高かったです
なぜか周囲は木村さんファンが多くタクヤコールが頻繁に起こり
彼の一挙手一投足「かっこいい〜…」と嘆息する人々だらけでした すごい
私はむしろそこ「かわいい」「面白い」だけどな と言いたかったが
彼のかっこいいチャンネルの健在ぶりに何か安心もした次第

そしてタップ準備に剛さんが引っ込んでいる間にサプライズ
シルクハットに燕尾服で出てきたヒヨコに皆さんでハピバスデー大合唱
もう私も声をからして大唱和 あーハングルで覚えてくれば良かったなあ
木村さんが粋な計らいとして皆さんでローソク吹き消そう計画を立案
またベタな!と思った私だが笑ってるけど目はマジ ありがとう木村さん
そしていちにのさーんで5万5千人がケーキにすごい風量を送った
届けこの思い むしろ吹き飛べ? という勢いで祝いました
しかし当のご本人は淡々としておりお花に囲まれほやほやしていた
コメントもあの一人称がわたくしになる不思議な敬語まじりで述べられ
何か気のきいたこと とは無縁な実直な祝われ方でしたが 彼はそれで良い

MCで中居さんが 木村さんを耳 慎吾さんを親指 吾郎さんを(伏)
そして剛さんを何にたとえたと言って 踝(くるぶし)ってすごすぎる
言うに事かいて踝って 端的にして本質 真理をつきすぎ リー様さすがすぎ

(途中のステージ構成はおおむね昨日と変わりありませんでした)
(スマシプ含む)
(だからあれは連日同じネタではまずかろうと言いたい)

そしてついに問題のアンコールがやって来た 第一種戦闘準備
何が何でも近くで見 あわよくばお手など賜りたい 勝率の低い賭けですが

どうにかして視認されたいがための武装:
・新調のホルターネック
・帽子の花
・ペンラ
これが全部きいろいって ほんと会場限定なのは知っているから言わないで
俺はこんなにもお前に黄色ですっていう決意表明 あからさまですみません
加えて剛さんうちわ持ってハングルで叫んでいるので間違えようがない

彼らを乗せた車がDの角を曲がった時に高輝度ペンラを2本折ると
すごい勢いで輝きました それを力の限り打ちふり声を限りに叫びました
近づくにつれライトに照らされた剛さんの全体がはっきりと目に入り
さらに髪や表情や服の材質までがはっきりと見えるようになり
ついには目許の笑いじわまで見える距離になりました
ほんの数列のイスを挟み 数メートルの距離で初めて彼を見ました
前列の人たちは彼らの足元に駆けてしまっていて 私の周りはがらあきでした
彼の全身がとてもよく見え 私も彼に全身が見えるほどがらあきでした
私はチョナンのポーズを高く彼に示しました すると


お返しをいただいた のですよ。


一瞬かんがえる力が止まってしまい 私ですか?のようなことを示したら
そうですよ という答えをいただいたのですよ それは満面の笑顔で

何かもうこれってどうしたら?

ついにやってしまった やってしまった
よく判らない達成感とともに むしろ切ない感じに陥ってしまった
だってあの笑顔は王が臣民に向けて与えるそれであって
私は幾万の民のひとりに過ぎず 彼は一人の王であるという事実が
あの数メートルの間に厳然として横たわっていたのを感じたのですよ

いや彼の意識は一瞬わたしを認めた 多分「うわあ黄色いな」とか思った
そして手を振り笑顔を向けた それでもう充分だ 彼はアイドルなのだから
それにしても好きな人に対し叫んだりする状況って普通でない
多分すごい顔で叫んでいたと思われる うわあ今さら超はずかしい
でも目いっぱいかわいくして臨んだつもりなので悔いはない 乙女?

終了した後もしばらく思考が停止していたのですが
同席した方々が冷静に一部始終を見てくれていたようでして
「やったねもらったね良かったね」「あなたにしてくれたに違いないよ」
等と祝っていただき嬉しさをじんわり噛みしめるに至った次第
というか周り木村さんファンばかりで真っ黄色は私くらいだったとは言え
やはり不安だったために皆さんに祝われて確認したような感じです
ありがとう木村さんファンの人っていい人だ ほんと嬉しかった
その後に大盛り上がりで夜の街のモスバーガーに繰り出し(下戸)
数時間にわたりファン話を繰り広げて大変たのしかったです

しかし2回目にしてある意味で早くも夏が終わってしまったような気もする
今年一年やっていけそうな幸運を充分もらってしまった気もする
ありがとう剛さん SMAPさん これを糧にまず今年の夏をがんばります
やっぱりまた会いに行きますね


 2003年07月05日(土)   夏がやってくる。 

※多少黒いです

■札幌初日に行ってきました 結論から言うと






………?


やばくないか これ。


また争ってんのかよ だの
イラク だの
それだけでもう仲間っしょ だの
SMAPのコンサート楽しいわねー盛りだくさんで! だの
今日のお客さん、いいノリしてる! だの
思いやりの花 だの

一体いつからSMAPはこんなにおしゃべりになったのだ
だって過去を考えると
スマップが3色です だから何 とか
スマップが裏返った だから何 とか
スマップが飲み物に だから何 とか
基本的にそういう意味があるようでないアホらしい単純なテーマのもとに
一生懸命うたいおどる彼らに単純に心が洗われていたというのに
(あの人たちはテーマがなくても一生懸命であるだけで充分なのだ)
そしてその無意味なポップさが街に氾濫するさまが痛快であったのに

今回のうすら寒いほどのメッセージ性はどうしたことなのだ
イラクだの反戦だの思いやりだの筑紫哲也だの(根に持ちすぎ)
いわんや日本人に生まれて良かった? だの
いや木村がうんと言わなかっただけましか 言ったら終わっていた
皆がおおまじめにやってる(ように見える)のは一応わかるし
日本人がこんなに活躍した時期がいままであったでしょうか?
という問いもまあそうかと思う 日本人はもっと誇りを!てのもわかる
私が言いたいのは何故それをフツウに出来ないか という事であり
なんでそんな声高に言うとあれな事を言うんだ というか
そしてアルバム的にどのへんがMIJなんだ とか
MIJなのに何でスマシプなんだ とか そういう全ての不整合

ほんと別にテーマとか大上段に振りかざさなくとも
彼らが頑張ってステージを楽しんでいる姿を見るだけで それだけで
私は1年やっていけるだけの何かを充分与えられるのであり
去年はそれを受け取りたいあまり全国行脚をなすに至ったわけだが
今年は何か不純物(失敬)が多くて沢山受け取ると胸やけがしてしまう
いや確かにかわいらしいし格好いいし遠くても生だし いいんですけど!

ツアーは1997年の「ス」から毎年参加していますが
初回を見たのは今年がはじめてです これはまた随分と荒削りだなあ
これが次第に完成度を上げてファイナルになるんだな と思ってはいても
冒頭のイラクで鈴木さんと顔を見合わせた衝撃はでかすぎました
言うなれば今年はこの路線なのか…という予感めいたあの感覚
これを我々は追っかけなければならないのかという複雑な感覚
合法的(no daffy)に策を尽くして入手すべき 年に一度の祭りが
これな の か…? というジャッジに困る眼前の状況 とにもかくにも

・人形:ですぎ
・流れ:ぶつ切りすぎ
・花:咲かせすぎ

いや何だかだ言って楽しかったんですけど ね
(ジャケットもグッズもかわいいし 赤い色が街にあふれるのも素敵だ)
あの人たちが自分の意思で話してるなら別に何も言うこたないが
あまり主義主張を並べるのはあの人たちらしくないかな という印象
複雑な幕開けですが とりあえず夏は始まりました


mh