日記帳




2010年01月31日(日) 既に戦いは始まっている

まずは、拍手御礼から。
コミックのお勧め、ありがとうございます! 『flat』は、実は私も気になっている作品でして(耐える幼稚園児、というキーワードがアンテナに引っ掛かってきたので)、いずれ読んでみたいと思っています。しかし、家族ものも推理ものも気になります……。
メールのお返事が遅くなっていて歯痒いばかりなのですが、新しい携帯電話にまだ慣れず長い文章が打てないので、またPCの方からゆるりとお便りしたいと思っています。2月からはまた寒さがぶり返してくるようなので、どうぞお風邪など召されませんよう……。

***

いささか不穏な例えを使うならば、去年の今頃は後方に控える援護班のような立ち位置だったところが、今年は最前線で敵陣に突っ込む切り込み部隊に組み入れられたような、そんな仕事の状況がこれから数ヶ月は続くため、今後当分の間はこれまで以上に生命反応が希薄になることが予想されます。来月は誕生月でもあるので、せめて日記だけでもこまめにつけていければ、と思ってはいるのですが。

ただ、既に大波の気配がひしひしと感じられる中で、意識の核の普段は備蓄用に温存されている部分が強制解放されているような、そんな妙なテンションでもあるので、楽しそうなことには体力の許す限り飛び付いていきたいとも考えています。仕事一辺倒では、きっと気力の方が先に音を上げてしまいそうなので……。

さしあたってのイベントは、週末の食事会とジブリ展です。なんだ忙しくてもけっこう遊べるじゃないか、という心持で試練の日々を乗り切る所存です。


2010年01月30日(土) 本日は休日出勤なり 2

先週とは打って変わって、今日は大所帯である。年齢層も様々な女性ばかり、お子さんとの約束やらデートの予定やらを差し置いて(と勝手に想像する)の出勤、お疲れ様である。
折角の土曜日を……を思うのはこちらも同じなので、せめて気分を上げるために通常勤務時とは服装を変えてみたところ、大多数から不思議そうな視線を向けられた。花柄のミニスカートにヒールの高い靴がそれほど珍しいだろうか……と思わないでもないが、そういえば普段はモノトーンのパンツにカーディガンにフラットシューズが私にとって定番の「お仕事着」なのだった。確かに多少は新鮮かもしれない。

作業が本格化するのは午後からである。郵便ポスト二個分ほどの封筒は、開封するだけでも一苦労ではあるけれども、さすがに人海戦術は有効だ。夕方からは別の出先に出勤中だった同僚たちも合流して、総出で一斉作業に当たる。しかし皆、本当に良く働くことよ、と頭が下がる思いである。

休憩中の話題はといえば、近頃職場全体に衝撃を与えたある出来事(前代未聞の椿事)について、に尽きる。もう今更なにを言うつもりはないけれども、ほんの一週間程度で一体何を見極められたのだろうか、その結論の早さには恐れ入る。残された月間スケジュールに書き込まれた二週間後の「飲み会」の文字が、なんとはなしに物悲しい。

本日の昼食は和風ハンバーグ定食を。ポン酢ダレが、お疲れ気味の胃に嬉しい。帰り道の和菓子やさんで見かけた「黒どら焼き」が非常に魅惑的だったので、いつかもっと余裕がある時に立ち寄ってみること、と頭の中にメモしておく。


2010年01月23日(土) 本日は休日出勤なり 1

土曜日の仕事場は静かである。まず、客が来ない。そして、電話が鳴らない。カウンターから席に戻って、あるいは受話器を置いて、さて自分は何をしていたんだっけ、と悩む必要がない。素晴らしい。仕事も捗ろうというものである。調子良く本日分が片付けば、帰りに冬もののバーゲンに立ち寄る時間だって捻出できるかもしれない、と出勤早々にも関わらず不真面目なことを考える。

エコロジーなのかエコノミーなのか、暖房の入らない室内は寒い。紅茶で暖を取りつつパソコン画面に向かっていると、上司からケーキの差し入れがやって来た。ショートケーキとチーズケーキとモンブラン。休みの日にも関わらず、部下のモチベーションをなんとか保たねばならないのだから難儀なことである、と思いつつ、有難く受け取る。

休日出勤の昼食は、皆で外食というのが暗黙の了解であり、ささやかな楽しみでもある。そんなわけで本日は洋食レストランへ。パン包みシチューが看板メニューである。幼いころから名前だけは聞き知って憧れていたお店へ、思いがけず初めて足を踏み入れることができた。焼き立ての、火傷しそうにあつあつのパンが美味しい。

夕方四時過ぎに帰宅する。来週の土曜日も同じく出勤であるから、明日は羽を休めて来週に備えておかなければ。



2010年01月21日(木) 貴方の心がこちらを向いていないことなど分かっている

それでも、例えば偶然にどこかで出会えるような奇跡が起こったとするならば、それだけで私の心は充たされてしまうのだろうし、貴方が一言でも声を聞かせてくれたならば、そのささやかな一瞬が私の原動力になるのだろう。
貴方の心がこちらを向いていないことなど、初めから充分すぎるほどわかっている。
それでも尚、と一途な視線を逸らせずにいる自分がいる。
そうだ、恋とはこういうものだったのだ。

***

……というようなことを、通りすがりのつれない美人猫さん相手に切なく呟いたのでした、などというオチでは、きっと誰も納得しないのだろうなあ。


2010年01月20日(水) パフェ・ユートピア

・グラスは長身で縁がフリル状になったもの、スプーンは長くて華奢なもの。
・一番下の層はコーンフレーク。
・アイスクリームは二種類くらい入っていると良い。バニラはビーンズ使用のものを。
・フルーツはたくさんトッピングされていると幸せである。でも、缶詰めのものはあまり嬉しくない。
・バナナは必須! これがなくてパフェと呼べようか、いや呼べまい。
・そしてバナナを載せるならばチョコレートソースも必須!
・実はスプレーチョコも好きである……が、一気に見た目がお子様仕様になってしまう気がしないでもない。

少し暖かかった大寒の夜更け、それはそれは唐突にパフェが食べたくなってしまったのでした。こんな時間にパフェが食べられるお店など、都会にはあるかもしれないがこんな田舎にはない、もしあったとしても美容的に宜しくない、ということは重々承知しているので、理想像(一部、独断と偏見に満ちた)を思い描くことでなんとか欲求を宥めようと試みています。


2010年01月18日(月) 一粒の宇宙

これは、自分へのご褒美にするか、それとも世界で一番大切な親友に贈るか、という逸品であると、個人的には思います。

「惑星チョコ」
http://www.rihga.co.jp/osaka/leclat/planet.html

京都駅隣接のデパートで来月初めに開催されるチョコレート・フェアで入手できるらしいとの情報をゲットし、時期的には仕事に忙殺されてもみくちゃになっているはずだけれども、これはなんとしてでも実物を拝まねば……! と拳を握りしめています。

しかし、季節がら某イベントの足音が聞こえてくる頃だというのに、異性にプレゼントしようという発想が微塵も湧いてこなかった、というのは乙女の端くれとして如何なものだろうか、と思わないでもありません。


2010年01月17日(日) 彩色本棚別冊(Page.1)

せっかくの「コミック強化年」なので、読み終えた作品の感想は日記にこそこそと書き留めておこうと思います。ただし、本家読書録と比べると、多少ならず辛口になる予感がしております……。

『童話迷宮(上・下)』 釣巻和
小川未明童話集を翻案して漫画化する、というのはなかなか大胆な試みだと思います。幻想的で妖しげな空気を纏いつつも、ライトな御伽話に仕立て直された、といった趣です。「野ばら」にはうっかり泣かされそうになりました。
原作はずいぶんと前に読んだきりなのですが、「童話」という単語から想像していたほのぼのと温かい印象は裏切られ、時に残酷に突き落とされるような読後感が残ったような、そんな記憶があります。なので、もっと濃密なストーリーを期待していたのですが、しかし文字と絵では受ける印象がずいぶんと異なるでしょうし、このくらいの濃度でちょうど良いのかも……?
絵と雰囲気はとても好みでした。

***

準備室にいずれ読みたい漫画をひとまずぽいぽいと放り込んでみたところ、カオスにもほどがある、という様相を呈してきました。それでも懲りずに、オススメも常時募集中です。


2010年01月16日(土) 河豚七変化

1月の敦賀を嘗めてはいけない、と骨身に沁みる寒さに思い知らされつつも、フグ満喫ツアーに行って参りました。気掛かりだった雪はそれほどではない、むしろ道中に電車の窓から眺めていた山中の方がよっぽど豪雪だったものの、しかし寒さは半端ではありません。

敦賀駅からは送迎バスにてそれぞれの目的地まで運んでもらえるのですが、乗り合わせたお客のほとんどが、リニューアルオープンしたばかりの料理旅館で降りてしまったため、取り残されて多少焦る我々一行。しかし、結果的には大正解の選択でした。建物は、なんというか趣のあるというか鄙びたというか……という見た目ながら、出てくるお料理がどれも美味しいこと。私のこれまでの人生で、あんなにもぷりぷりと味わい深いフグ皮の湯引きは食べたことがありません。
フグは薄造りが一番だ、と信じている私にはもうコースの序盤だけで十二分に満足だったのですが、その他にも唐揚げにグラタンに焼きフグにカルパッチョにフグ鍋に……と出るわ出るわの大饗宴です。そして、締めのお雑炊が、これまた濃厚な出汁が余すところなく米粒に沁み渡っていて、幸せでありました。

***

余談ですが、敦賀駅近辺にて気になったこと。
・「銀河鉄道999」の銅像やパネルが散見されたのですが、何か縁があるのでしょうか?
・もうひとつ疑問。「かまぼこ定食」というのは、敦賀ではポピュラーな食べ物なのでしょうか?
・敦賀駅で見かけたご当地白猫さんは、お箸にメタモルフォーゼしていました。……ついつい買ってしまいました。


2010年01月15日(金) サクラサケ

甘いばかりでは決してない、どちらかといえば苦さの方が際立つ「人生という名の荒波」を、順風満帆とは行かずとも転覆せずに泳ぎ渡っていく強さを身に付けるために、それぞれの段階に応じて試練が与えられるように出来ているのだ、だから挫けず腐らず努力なさい、と大人たちはしたり顔で言うだろうけれど、そして私も似たようなことを(専ら自分を奮い立たせるために)口にしたことがあるように思うけれど、君にとってこの日々は単なる通過儀礼であるとは到底割り切れない厳しいものであることでしょう。

頑張れ、という以外の言葉でひとを励ますことができたら、とかつて私の友は言いました。けれど、かといってそれ以上の台詞が上手く思いつくわけでも(悔しいことに)ないので、ここは使い古されたエールを贈ります。

さあ、思う存分に、頑張れ。

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本日の日記は、二年越しの春を目指して、明日明後日と第一関門の試験に臨む従兄弟へ贈ります。せめて、良い天気でありますように。


2010年01月13日(水) 当たれば怖い

「河豚は好き?」と問われて、「大好きです!(特にてっさが好きです、てっちりは正直重視していないのでお雑炊だけ呼んでもらえたら完璧……云々)」というようなことを即答したところ、「それじゃあ来る?」と渡されたのが、特急しらさぎで行く敦賀日帰り河豚ツアーのパンフレットでした。日程は三日後の土曜日です。

なんとも急な、でも行き帰りの交通費込みでこのお値段、河豚尽くしのお昼ご飯にお魚市場でお買い物までプランに入っている、ということならば、これは参加せざるを得ません。

ひとつ気掛かりがあるとすれば、私を除くメンバー全員がかなりの酒豪であるということで、そんな中に下戸がひとり紛れ込んで良いものか……と気がひけないでもありません。でも今年の隠れテーマは「お誘いはできるだけ断らない(それが未知なる場所や体験であればなおさら)」であることだし、飲めない分は「食」に集中すれば良いか、ということで今週末は河豚を満喫して参ります。楽しみであります。


2010年01月12日(火) お茶の冷めない時間

寒い夜の残業対策に、蓋を開ければ直接飲める型のスリムな魔法瓶を購入しました。
卒業証書を入れる筒を半分に切ったくらいの大きさで、つやつやした赤紫色、むかしむかし学校に持って行っていた頃から思えば、コンパクトで軽量化されていることに、少々驚きます。世界は日々進歩しているのだ。
余り物の携帯用シール(さくらとうさぎの柄)でちょこちょことデコレーションすれば、見た目も可愛くなって愛着も湧こうというものです。

これで、定時を過ぎて電気ポットの電源を引っこ抜かれてしまったとしても温かい飲み物が確保できる、と喜んでいるのですが、しかしひとつ盲点だったのは、「いつまでも冷めない」とは、猫舌の私にとって「いつまでたっても飲めない」とほぼ同義である、ということでした。


2010年01月10日(日) スクラップされた夢たち

一年分の雑誌を処分するため、一日がかりで興味を惹かれる記事の切り抜き作業に没頭しておりました。

行ってみたいカフェや、聞いてみたいCDや、食べてみたいお菓子や、読んでみたい本や、泊まってみたいお宿や、観てみたい映画や、そういったもろもろを、切っては貼って整理していると、心躍る「いつか」を予約しているような、なんとも幸福な気分になります。

やるべきことをリストアップすることと同じくらい、気になる事柄をスクラップする過程が私は好きなのですが、前者と共通しているのは「実行できるかどうかは別問題」だというその一点である、というのがいささか寂しいところであります。長期休暇でも取ることができたならば、私の中の行動力やら積極性やらを総動員して、ウィッシュリストを片っ端から実現して回るのになあ、と儚く夢見ています。


2010年01月09日(土) まちあるく

どういうわけか何年も詣でそびれていたところが、数年越しの念願叶って、今年は京都の八坂神社へ初詣に出掛けることができました。
屋台の豊富さにも驚きましたが(焼き筍に少し心惹かれました)、参詣する人たちの多いこと、多いこと。これだけの願い事を聞かねばならないのだから、神様はよほど記憶力が良くなければ務まらないだろう、クリスマス前のサンタクロースとどちらが大変かしらん、などと宗派を飛び越えた心配をしつつ、でも自分の願望をきっちりと伝えて参りました。神様の過労を案じつつも、それはそれ、これはこれであります。

無事にお参りを済ませた後は、よーじやで細々とお買い物をしたり(油取り紙が有名ですが、私はこちらのリップクリームがお気に入りです)、鍵善で芸術的な美味しさの葛きりをいただいたり(もしおなかとお財布が許すならば、一杯目は黒蜜で、お代わりして二杯目は白蜜で、と贅沢をしたいくらいでありました)、商店街の看板猫に癒されたり、お洒落なデニッシュ食パンのお店を探したり(散々迷いましたがなんとか辿り着きました)、お店の造りがとても愛らしいドーナッツ屋さんを見つけたり(次回は必ず立ち寄ります)、思いがけず通勤用にぴったりの鞄を見つけて衝動買いしたり(ローズピンクの革製のショルダーバッグ)、京都の町は一本路地を入って歩いてみた方が面白い、と実感した一日でした。
そして、我々母娘の方向感覚は二人分を足してようやく一人前である、ということも。


2010年01月08日(金) 鼻を利かせる

本年二度目の新年会に、途中から参加してきたのですが、長い会議明け→雪道を苦心惨憺歩いた後の飛び入りだったため、何をどう話したのかいまいち記憶にありません。きっとろくでもないことを口走ったような気がいたします。面目ない。
しかし、お料理(地鶏のお店でした)は美味しかったです。特に、お鍋の後のお雑炊が。これに懲りず、また誘っていただければ……とこんなところで呟いてみます。

拍手御礼。
明けましておめでとうございます! 地下生活が長かった昨年を反省し、今年はもっと積極的に表へ顔を出そうと計画しておりますので、また色んな場面で交流させていただくことができたらなあと、思っております。どうぞよろしくお願いいたします!
そして、コミック情報もありがとうございます。くらもちふさこさんと入江亜季さんは、私も読みたい候補に上げている作家さんでして、お勧めいただいて「わあ一緒……!」と密かに喜んでおりました。何分、縁遠くなって久しい分野ですので、どうにも嗅覚が鈍くなっているのが心配なところなのですが、また面白そうな作品など発見されましたら、耳打ちしていただきたく……と、こちらこそ長々と失礼いたしました。


2010年01月07日(木) 未知なる領域

2010年の読書分野におけるひそかな目標は、もっと漫画を読む、ということであったりします。これまであまり触れてこなかっただけに、きっと私がまだ知らない、血沸き肉躍る楽しみが待っているはずだ、と期待して。

読みたい作品リストは、このお正月休みにせっせと作成しておいたので、早速本屋さんへ探索に出掛けました。が、なにせ不慣れなもので、コミックコーナーというものがどのような並びになっているのかがまず分からない、ざっと眺め渡して(うちの近所の書店では)出版社別なのかと理解したものの、そこから先目当ての作者をどうやって見つけ出したらいいのか、五十音順ではないらしい(うちの近所の書店では)ので見当がつかず、そうこうしている内に、普段見慣れた文庫コーナーにはない華やかな背表紙の乱舞に段々と目が疲れてくる……という情けない状況に陥りつつも、なんとか数冊は無事に選び出して帰ってきました。自由自在に買い物が出来るようになるには、しばし修行が必要なようです。

コミック版積読リストについては、また気が向いたら準備室の方に追加しておこうかと、こっそり考えています。


2010年01月06日(水) デビルズフードケーキ

真っ白なチョコレートケーキ「エンジェルスフードケーキ」に対して、こちらは真っ黒なので「デビルズフードケーキ」と呼ばれています、とのこと(明治製菓のホームページより引用)。レシピを見る限り、こってり・どっしりとスウィートな香りが漂うので、悪魔のように甘いが故のネーミングなのか、と勝手に思っていたのですが、なるほど色合いの問題だったのですね。

エンゼルパイのデビルズココア(ややこしや)なる新商品は、ビターな風味が大人っぽくて、美味でありました。でもやっぱり、むかしむかしに販売されていた、オレンジ風味のマシュマロが挟まったバージョンが懐かしいのであります。今でもどこかに存在しているのでしょうか。

ところで、前述の明治製菓HPにて感銘を受けたのは、「手作りチョコを作るときは、いきなり本番用に作るのではなく、事前に練習してから、挑みましょう。 」の一文。何も反論のしようがないくらいに、仰る通りであります。


2010年01月05日(火) それは奇跡と呼んでも良い

本日1月5日は、「彩色分光」の開設記念日です。
ここ数年は、ろくろく創作活動も出来ていないが故、お祝いすることもすっかり忘れておりましたが、気付けば9年の月日が流れ、めでたく10年目に突入することと相成りました。

一言で10年と言っても、「一昔」と振り返られてしまうほどに短くはない歳月、この場所に根を下ろし続けることが出来たことに、ささやかな感動を覚えています。
細々・ぼそぼそと、決して派手でも華やかでもないモノを綴り続けて来られたこと、そしてその果実を受け取ってやろうじゃないかという皆さまがいて下さるということに、節目の年を迎えた今、改めてあらん限りの感謝を捧げます。心より、ありがとうございます。そして、出来うることならば、これからもどうぞよろしくお願いいたします。


2010年01月04日(月) 火事場のエンジン

「忙しい時ほど、なにもかもにおいてエンジンがかかっちゃったりするのよねえ。時間があれば少しでも睡眠に回した方がいいって分かってはいるのに、夜更かしして読書したりね。試験期間になると無性に部屋の掃除がしたくなるのと同じ原理かしら?」

……という話題で盛り上がった新年会でした。
その心理は、我が事のように理解できます。必要以上に自分を追い込んで、それはそれで濃密な充実感を覚えるものの、結局は火事場の馬鹿力的・短距離走的エネルギーでしかないので、そのまま長距離を突っ走れるわけもなく、いずれぷっつりと体力が途切れて、大後悔する羽目になるのですが。
なにごともほどほどに、という教訓です。

***

お正月三が日は夢らしい夢も見ず、大分出遅れての初夢は「冬季休暇を終えて寄宿舎に戻るため、あたふたと荷造りをする」という、設定だけはファンタジックなものでした。緑のチェックのトランクを引きずって、お下げ髪にして、茶色の制服に茶色の帽子をかぶって。
解釈は夢診断に委ねるまでもなく簡単明瞭、今日からまたお仕事が始まります(ので気が重い)、といったところで間違いありません。


2010年01月03日(日) ひとひらの、一葉の

年賀状にことよせて、つれづれとあれこれ。

・「結婚しました」や「赤ちゃんが生まれました」(しかも三人目!)などのおめでたい報告は、やはり良いものです。そろそろ私も……とは思わないものの。思うべきなのかもしれませんが。

・しかし、花嫁さんというのは美しいものですね! 制服姿の頃しか記憶にない、という点を差っ引いても、それはそれは可憐な姿でした。素晴らしい。

・しばらく目を離した隙に、お年賀メールが携帯電話にばんばんと届いていて、嬉しいやら慌てるやら。みなさま、お返事が遅くなって失礼いたしました。元旦に携帯電話の充電が切れていた、という失態は、来年以降見せないように気を付けます。

・そして、もう少し絵文字を使う(使える)ようになった方が良いだろうか、とこれまでの主義を曲げて考えています。こちとら文章で勝負だ、微妙なニュアンスも文字で伝えられるのだから絵文字には頼らんわい! と肩肘張ってきたのですが、男女問わずイラストがぐりぐり動いたりきらきら光ったりするメールを見るにつけ、自分の文面がいかにも殺風景に思えてならず……。

・なにはともあれ、みなさまお変わりないようで、なによりでした。なにぶん出不精ゆえ不義理ばかりではありますが、一年に一度のご挨拶、また来年を楽しみに。


2010年01月02日(土) 開きましておめでとうございます

今年の読み初めはどの本にしようか、と昨日から考えていたのですが(そして結局は決まらずに元旦は一文字も本を読まずに過ごしたわけですが)、厳正なる審査の結果、積読本の山から選び出したのは、『1Q84』であります。
……まだ読んでいなかったのか、という声が聞こえてきそうです。
折角、待望の新作なのだから、ベストコンディションの時に読もう、と大切に取って置いた内に、こんなにもタイムラグが生じてしまったのでした。新聞広告によると、春には三冊目が出るらしいですし、この辺りでそろそろ手に取ったって構わないだろう、とようやくの解禁です。

しかし、ああ、とても冷静には読めません。面白いのか面白くないのか、いや面白くないわけはないのだけれどもそんなことはもうどうでもいいや……! などと(あろうことか)口走ってしまいそうです。読み終わって感想を書く段に至ったならば、一体なにを書き散らしてしまうことやら。
やっぱり私はこの人のファンなんだなあと、こそばゆく思ったのでした。


2010年01月01日(金) 新年を寿ぐ

明けましておめでとうございます。新しい年が、皆さまにとって実り多く幸溢れる一年でありますよう、お祈り申し上げます。

新年の抱負はどうしよう? と今日一日考えていたのですが、結局思い付いたのは、
 ・ひとりで映画館に入れるようになる
 ・ひとりで飲食店に入れるようになる
という、ささやか且つ具体的な目標でした。せっかく年の初めなのだから、もっと大風呂敷と夢を広げたっていいんじゃないか、と我ながら思います。
気を取り直してもう少しスケールの大きな計画を立てるならば、「去年よりも美しい私」ということになるのであろうかと……今度は自分で言っていて居た堪れなくなってきました。

ひとつだけ、どうしても伝えておかねばならないことがあるとするならば、こんな私ではありますが、今年もどうぞよろしくお願いいたします、ということであります。

***

元旦から昨年の話で申し訳ないのですが、昨日某教育テレビを見るともなく見ていたらば、懐かしのチョーさんが出演されているではありませんか! 毎回毎回、「たんけん地図」に目を見張ったあの頃が一気に甦ってきて、もう大感激でした。「もう一度見たい」リクエスト第一位に選ばれるのも納得であります。私だってきっと投票したはずですもの。





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