日記帳




2008年09月27日(土) 親指の苦悩

左手の親指が腱鞘炎なのです、利き手の右手ではなく。
原因を探していて、ふと思い至ったのが、パソコンのキーボードを打つ時のこと。使用頻度の滅法高い「変換/スペースキー」、連打しているのはいつも左手親指の脇腹(という言い方が正しいのかどうかは分かりませんが)で、しかも気を付けていないと、ついついガンガンガン……! と親の仇か何かのように叩き付けてしまう。そうか、これが元凶だったようです。

そんな風に、親指を痛めつつも作っているのが、数ヶ月先に京都小旅行に行く時のための「旅のしおり」であります。まだ大分、日に余裕があるから大丈夫よねえ、と油断していたら、予定していたお宿が軒並み満室、という出鼻を挫かれた形になり、大慌てであれやこれやと手配したのでした。紅葉シーズンの京都は、もう5月辺りからツアーの予約が埋まり始めるらしく(旅行会社の方曰く)、秋の古都を舐めていたよ……と恐れ戦いた私であります。そして、我が母の決め台詞、「アンタは遊び人にはなれないわね!」という一言を、例のごとくに承ったのでした。

話は唐突に変わります。ここしばらく私の脳裏にひっかかっていたのが、「楯干とは何か」ということ。
バスの車内広告、どこかの海の家の宣伝で見かけた言葉が「楯干」。あまりにも当然のような顔をして、「潮干狩り」や「海水浴」といった知名度の高い言葉の隣に鎮座しているとこをを見ると、これはもしや知らないと恥ずかしいくらい人口に膾炙したレジャーなのか? でも、「楯干」という字面から思い浮かぶのは、遠浅の海に物干し竿を並べて洗濯物を干しているのどかな光景ばかり。お洗濯はきっとレジャーではないし、そもそもそれは「楯干」というより「棹干」だろう、と不毛な思考を辿ることしばし、大人しく調べてみることにしました。結果、「楯干とは、遠浅の海に杭を立て網を張って魚を囲い込み、手づかみで捕らえて楽しむ遊び」とのことが判明。なるほど。
しかしこの楯干、世間では一般常識なのだろうか、どうなのだろうか、ということが、次なる懸案事項であります。


2008年09月01日(月) セロリの誘惑

待望の晴天に恵まれた日曜日、オールドノリタケの展覧会へ行ってきました。
食器好きの私は、ついつい自分が使うならばどれがいいか、どう使うか、ということを想像しつつ見てしまうのですが、展示品はデコラティブでゴージャスな作品が多く、こんな器の似合うお家、いやお屋敷ではどんな生活が送られていたのだろうか、と空想は広がります。

中でも気になったのが、「セロリセット」と「チョコレートポット」。後者は多分、ホットチョコレートを飲むための器だろうと推察するのですが、前者の用途は良く分かりません。細長い楕円形の大皿と、掌の中にすっぽり収まってしまうくらいの小皿が何枚か、セットになっています。セロリを食べるための専用のお皿……ではないと思うのですが、名前の響きが可愛らしくて、素敵です。
心惹かれたのは、「サンドイッチプレート」。丸型のお皿の真ん中に、柄のようなものがついていて、見ていると頭の中にはアフタヌーンティの場面が。

興味深かったのは、「マヨネーズポット」や、「ナッツボール」など、特定の食材や料理の名前が冠せられた食器が数多いこと。コーヒーも紅茶も御味噌汁も同じひとつのマグカップで間に合わせてしまう普段の生活を振り返ると、これはとても贅沢なことではないかと思ったのでした。

そして、華やかで賑やかな食器ばかりを見ていると、ごくシンプルな器、例えば白地に縁だけ赤のラインが入ったティーセットだとか、抽象化された花柄の花器だとか、が際立って美しく見え、とても新鮮でした。





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