日記帳




2008年05月25日(日) 峠、もしくは踊り場、あるいは五合目

本日の更新情報。
「創作品」に、『レディ・ダァリア』の5ページ目を追加しました。お待たせいたしました……! ようやくお茶会が始まり、次回更新分でお開きになります。そろそろ核心に攻め込みたいところです。しかし、全体を慮るにまだ、マラソンで言うなら折り返し地点、登山で言うなら五合目付近、のような気もいたします。

読書録も、これから追々更新していきますので、よろしければ時々のぞいていただけると、思い出したように記事が増えているかもしれません。今は、せっせと「ナルニア国ものがたり」を再読しています。

拍手御礼。
22日にコメントを下さった方へ。
こちらこそ、すっかりごぶさたしております! 毎度毎度、相変わらず御挨拶の言葉が“ごぶさたしております”だなあと反省しきりであります。こんな私ではございますが、「彩色分光」も無事復活したことですし、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
神奈中バスには大変お世話になりました。美術館も、苦労の末辿り着いた、という感慨を抜きにしても、居心地の良い素敵な場所でしたので、また機会があれば訪れたいなあと思います。今度は迷わずに済みそうですし、ね。
そして、遅ればせながら、10周年おめでとうございました!


2008年05月19日(月) 平塚遠征記

今年のテーマのひとつ、「好奇心には負けてみる」を実行するため、土曜日に神奈川県平塚市まで遠征してきました。目的は、下記の展覧会を観るため。

 http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/2008201.htm

平塚駅までは順調に辿り着いたものの、そこから先、肝心の美術館までが遠かった。距離的に、というよりも心情的に、遠かった(つまり、迷った)。
それでも神奈川中央バスにお世話になりつつ目的地に無事到着しました。
この展覧会、架空の観光旅行を追体験できるのです。会場内は暗く、照明は色とりどりの豆電球だったりします。各場面ごとに等身大よりさらに大きい主人公の人形が座っていて、スクリーン上を流れるアニメーションを鑑賞するのです。
前述の人形の傍らにじっと立って、真剣にスクリーンを眺めていたら、後からきたお客さんに展示物と間違えられる。「うわ、動いた! 人形だと思った!」って、アナタ。脅かして申し訳ありませんでしたが、私は正真正銘ナマモノです。しかし、そんなに微動だにしなかったのだろうか。まばたきくらいはしていたと思うのだけれど。
詳しい感想を言葉にするのは難しい、というか不可能なので試みようとはしませんが、とても面白かったです。図録に「分からないけどおもしろい」という表現があって、正に言い得て妙だと思いました。なんだかよく分からないのだけれど、「面白い」も「可笑しい」も「懐かしい」も、その上「切ない」も「ちょっと悲しい」もある。そしてこの感覚は、実際に体感しないと決して伝わらないと思います。
お土産に小田原名物のかまぼことちくわも購入し、多少のハプニングはあれども、終わり良ければ全て良し、の一日でした。


2008年05月11日(日) 伊勢志摩のらりくらり

概ね快晴に恵まれた黄金週間、いかがお過ごしでしたでしょうか?
私はといえば、伊勢志摩まで旅行に行ってまいりました。
帰ったらすぐに旅行記を書こう……と思っていたのですが、うっかり風邪などひいている内に延び延びになってしまいました。既に記憶も薄れがちなので、以下に下書きメモを転載します。


・近鉄特急はのんびりした良い電車でした。旅行中の三日間、さんざっぱらお世話になりました。「特急のくせになんで単線なんだ」だの「特急のくせに○○(地元の超ローカル線)と変わらない車両編成なのはなんでだ」だの申しまして、大変失礼いたしました。

・伊勢志摩の山々は圧倒的な緑でした。瑞々しさといい、こんもりと穏やかなお姿といい、「ザ・新緑」といった風情。

・伊勢神宮とその近辺の人の多さといったら、さすがに黄金週間。コロッケを食べて、冷やし甘酒を飲んで、甘夏氷は断念して、地酒に目を輝かせて(同行者が)、藍九谷の小皿を買いました。九谷は石川だろう、ということには目をつぶります。

・お参りもしてきました。私はそもそも、オーラや気にはてんで疎い方ですが、内宮の森にはなにやら神々しいものを感じます。木漏れ日と、砂利道を闊歩する鶏(尾長鳥?)の去っていく後姿をカメラに収めました。

・一日目のお宿は、鳥羽湾を見下ろす高台。到着後1時間ほどで夕食なので、それまでは建物から更に坂を上った自然公園(お宿のご主人お手製)を散策、メダカと藤棚を鑑賞。足湯も、温泉卵が作れる設備もありましたが、時間が遅かったので残念ながら店じまい。
案内看板の上を這う尺取虫に喜ぶ同行者、後ずさる私。

・夕食は海老、ひたすらに海老でした。蟹を食べると無口になると言いますが、海老を食べると煩くなる……のは我々だけか。貝の壷焼きと交換にメロンを貰う私。
堪能した後、おひつに手付かずの白ご飯が用意されていることに気付くが、後の祭りでした。済みません。

・お風呂は露天風呂、時間帯のせいか貸し切り状態に。「床が滑りやすくなっているのでご注意下さい」との注意書きを読みつつ、滑る。気付くのが少し遅かったようで。

・翌日の朝食はバイキング……の前に、温泉卵リベンジ。数ある卵料理の中でも、私は温泉卵が一番好きなのです。
そして、いざバイキングへ。基本的に洋風にまとめた中に、なぜか混ざり込むお味噌汁といかそうめん。統一感はありませんが、海老の出汁が出たお味噌汁は美味でした。

・本日のメインは鳥羽水族館。人の多さといったら、さすが黄金週間(二度目)。
熱心に海老の写真を撮る同行者の傍ら、次第にばててくる私。水族館は、そりゃあ私も大好きですが、しかし3時間は辛いさ、ねえ?
スナメリとラッコにいたく感激し、「ええなあ」「可愛いなあ」とデレデレと呟く我々でした。
入館した時には見落としたのですが、出入り口に飾られた鯉のぼりは鯉ではありませんでした。アジのぼりにジュゴンのぼりに、あともうひとつ。

・ミキモト真珠島にも行きました。が、あまりにへばっていたので記憶が曖昧です。
海女さんの潜水作業実演を見学して、御木本氏(の銅像)と記念写真を撮りました。

・二日目のお宿は賢島、メゾネット(二階建て)タイプ、部屋付き露天風呂あり。今回の旅行最大の目的は、このお宿に宿泊するためだと言っても過言ではありません。
着くなり携帯カメラを構えて各部屋の写真をばしばしと撮りまくる我々、その様はまるで現場検証のよう。「こちら、露天風呂です!」「冷房庫の中に冷酒を発見しました!」等々、大の大人が大騒ぎなのでありました。

・夕食は創作和食会席。前菜・サラダ・汁物・焼き物……と並ぶ中で、最もインパクトがあったのが舟盛り。お頭付きです。鯛や鮪が舞い踊ってます。
器が可愛らしいのも食器好きとしては嬉しいところ。
そして、貝の網焼きと交換にパインとキウイを貰う私。

・露天風呂再び。せっかくだから明日は朝風呂に入る、と心に決める。

・ウグイスに起こされた(しかし、ウグイスの鳴き声ってあんなに猛々しかったろうか? と今になって思う)後、計画通りに朝風呂、そして朝食。献立の中には鯛のかぶと煮が。嗚呼あなたは昨夜の、良く見れば目元に見覚えが……! とひとしきり盛り上がった後、有難くいただきました。続いて、伊勢海老の御味噌汁を見て、嗚呼あなたは(以下同文)。
そういえば、前日の夕食にも付いてきたたくわんが美味しいのは何故? 実は名物? と気になったので、お土産やさんでリサーチすることにします。 

・あいにくの霧雨ですが、今日は観光船に乗るのです。港に近づいてくる船(帆船です。乗組員を模した人形が甲板に立っていたりして、割と派手)を見守りながら、後ろに並んだ男の子が「あ、ジャック・スパロウ!」と叫んだのには思わずくすりと笑ってしまいました。ねえ君、あれは海賊船ではないと思う。

・賢島から鳥羽に移動して、再び観光船。その前に、昼食。私は海鮮丼セット、同行者は貝尽くしセットを注文。焼きムール貝と交換に……できるようなものは今回はありませんでした(だって向こうは貝尽くし)。もうお分かりでしょうが私は貝が苦手、貝柱と牡蠣を除けば殆どが食べられないのです。ついつい「取水管が……」などと考えてしまう。
個人的には、鳥羽湾の方が「海だぜ!」という爽快感がより一層味わえる気がしました。こちらの船は人魚がモチーフ。

・陸に上がって、最終のお土産調整。今回の旅で購入したのは、「伊勢海老せんべい」、「虎虎焼」(小さい虎の形をした人形焼のようなお菓子。餡子は入っていません)、「真珠煎餅」(アコヤガイの形をした甘いお煎餅。真珠を模した飴菓子が乗っています)、「シェルレーヌ」(これまたアコヤガイの形をした、こちらはマドレーヌ)、「赤福」、そして「伊勢たくわん」。君だったのか、伊勢たくわん。

・無事に帰宅後、すぐさま物産展(お土産の開陳)の開始。
あれやこれやある中で、最も受けが良かったのは、「伊勢たくわん」でした。






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