lucky seventh
DiaryINDEXpastwill


2010年01月14日(木) 獣が嗤いて

幾重もの鎖を巻いて

その身を地に縛り付け


それでも嗤う本能の獣













獣が嗤いて














「理性的だとでも思った?」

前髪で隠れた瞳で表情は見えず、ただ彼女は口を三日月にして言った。

「ちがう。ちっがーう!!大外れ!!」

何が楽しいのか、それはそれは楽しそうに、嬉しそうに
あざ笑うかのように彼女は言葉をつづり続ける。

「お前たちが嵌めようとしたのはだぁれ?
 私?このワタクシかい??
 愚かだねー、愚かとしかいいようがない!!」

そして、彼女は笑いながら
偽ることを止め、前髪をかきあげ なきながら笑った。


「私がせっかく、この獣を地に放さないために
 幾重にも、幾重にもしばって地にしばりつけたというのに…」





そこに居たのは最早、彼女ではく
見知らぬ女と そして哀れにもそんな女に喧嘩売った愚か者たちの末路。

ここより、誰よりも優しく窓辺に佇んでいた彼女は彼女であることを捨て、
修羅の道を歩む女となった。









「さぁ、獣を地にはらった代償は大きいよ♪」


ナナナ

My追加