lucky seventh
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2003年02月17日(月) 親愛なる私へ


私の狂気にだれ1人として気付くことはなかった。



 ソラが遠い
 東京のソラは息詰まりそうだよ

知らない少女がコンクリートの上に腰掛けぼやいた。

 どうしてキミたちはこんな生活に慣れられるんだろうね

ビルの下からふく強い風は少女の髪を弄ぶようで、
流れる茶色い髪は太陽の光の中でキラキラと踊っている。
けれど、少女はそれに無感動でその声はただつまらなそうだった。

「君はキレイだね」

その純粋さに、なんのしらがみもない自由さに焦がれる。
それは手に入らない、箱庭の中にだけ存在する存在で、
だから、私は知らないふりをしていう。

「君のようになりたい」

なれぬと知っていながら、
戻れないと知っているから、

「そのままでいたかった」

悲哀、
憎悪、
哀愁、
すべてが心をいっぱいにする、ソレは叫び。
止むことのない哀願の響き。
だけど、少女にはその声は聞こえない。
その耳は声を拾うことなく、
その目はただソラだけを見つめ続けている。

「飛び下りでしまえばいいのに」

ただ少女の後ろ姿だけを見て、ぼんやり呟く。

「そしたら、
 キミも私も終われるのにね」

想像の中だけに存在する君を何度殺したでしょうか?
あんな風に歪んでしまうくらいならいっそこの手で終わらせてしまいたかった。

『あのころのままの美しい君でいて 』

少女の後ろに立つ自分を想像して、
今日もその背をそっと押した。
いとも簡単にその軽い身体は落ちていく。

「バイバイ」

今日も 私のエゴで君は死ぬ。



本当に落ちなければ行けないのは私なのに、
私はソラから落ちることなく堕ちて逝く。





それは誰も知らない私自信の
私への隣接する狂気


ナナナ

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