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■WAGAYA NO OWARI
2016年06月29日(水)
今年のはじめごろ、娘・R(12才)がセカオワことSEKAI NO OWARIにどっぷりハマっていた。

Rがちっちゃい頃は僕がハマってたPerfumeやきゃりぱみゅなどを聴いたりフリコピしていたものだが、近頃は親がコレいいよーとか言っても聞く耳持たず、もっぱら近所の同級生・Yちゃんの影響をモロに受けている。

Yちゃんには更に流行に敏感なお姉ちゃんがいて、お姉ちゃんがハマる→Yちゃんがハマる→Rがハマるという流れで伝播しており、セカオワもYちゃん経由でハマったという。

Rがこんなに音楽にハマるのはやまだかつてなかったことなので、

「ねえパパ〜。CD欲しい〜」

とおねだりされたら買ってやったし、

「ねえパパ〜。iPodかウォークマンが欲しい〜」

とおねだりされたら秘蔵のiPod classic160ギガもくれてやった。ついでに

「ねえパパ〜。スマホ欲しい〜」

ともおねだりされたが

「それはダメ」

それだけは容赦なく却下した。

僕もちょうど今のRぐらいの時にYMOにドハマりして、それから音楽を本格的に聴くようになったんだっけ…そんなことを思い出した。YMOは程なく「散開」(解散)してしまい、最後のライブの様子がテレビで流れていたのを

「テレビじゃなくて実際に観ておきたかった…」

と寂しさと悔しさでいっぱいになりながら観ていたものである。

そこでハタと思いついた。そんな後悔をしないように、一度セカオワのライブに行ってみたらどうか。RとYちゃんを誘ったら超ノリノリで

「行きたい!」

と言うのでチケットを取った。それが約半年前。話はそこで一旦終わり、ライブ1ヶ月前になってから改めて

「行くよね?」

と確認したところ

「あっ。そっかー。ライブ行くんだっけー。でももうセカオワブーム過ぎたしなー」

なんと、セカオワ熱はあっさり醒めていた。HAYARI NO OWARI。これだから若い娘は!ハマるのも早いが飽きるのも早い。オッサンが若い娘の気を引くのは大変である。

でもまあせっかくチケットはあるしもったいない、ということでライブには行った。場所はさいたまスーパーアリーナ。残念ながら後ろ過ぎて超見づらい席であったが、それでもブームは去ったとはいえハマりまくったミュージシャンのライブである。しかもステージに不気味な洋館などの凝りまくったセットもある巨大なハコである。ふたりは

「楽しいっていうよりすごい」

と興奮していた。

ちなみにこのライブにはストーリーがあって、セカオワの4人は実は不気味な洋館に住むミュージシャンのフリをしたモンスターで、なんと人間を食らう。

「あー、久しぶりに人間を食べたい。今日はそれとは知らずノコノコとやって来たやつらがたくさんいるわー」

というライブ中劇がスクリーンに流されていたりした。どうやら我々はエサという設定らしい。

実際ライブの途中で、ステージ近くにいた若い女の子が屈強なガードマンにヒョイと担ぎ上げられたかと思うと、フカセが手を取ってステージに登らせ、洋館までエスコートして行くではないか。その女の子の

「えーマジマジヤバイヤバイ」

という真っ赤になってイキそうな顔がスクリーンにでかでかと映し出されて、やがてフカセが洋館の扉を開けると、バタンとふたりで入っていった。

「…食べられちゃうのかね」

とRたちと話していたら、観客のひとりの男が

「あたしを食べてーーーーっ!」

めっちゃくちゃ馬鹿でかい声を上げたもんだから会場大爆笑。アイドルのライブなどではこういうダミ声で野次を飛ばし、アイドルにレスポンスを求める厄介なオタクがいるけれども、アイドル現場に限らずどこにでもいるものなんだなあ。

また、驚いたことにセカオワのライブでは写真撮影がOKだった(動画撮影・録音は禁止、フラッシュや自撮り棒を使った撮影も禁止)ので僕も時々撮ってみた。Yちゃんもスマホを持っており結構パシャパシャ撮っていて、それはいいんだけれども、それをいちいちLINEのいろんなグループに

「セカオワのライブにいるー!すごーい!」

とかものすごい速さのフリック入力でばんばん打ち込んでいて、まるで実況。ちょっと覗き込んでみると

「恋愛相談」

っていうグループにも打ち込んでるし。ちゃんと恋愛ネタ書けよ、ってそういう話じゃないか。なるほど。スマホを持たせるとこうなるのか。拒否してよかった。

ライブは盛り上がったまま2時間半ほどで終わり、帰り道、

「今、君達が一番好きなミュージシャンは誰なん?」

「三代目!」

「あと星野源!」

「ふーん」

そんな話をしつつ無事Yちゃんを家に送り届け、親御さんに挨拶して僕らも帰宅。ドラゲナイドラゲナイ、ふーふふん、ふーふふん(歌詞知らない)、と歌いながら冷蔵庫を開けると僕がいつも常備してある缶ハイボールが1本あった。

しかしハイボール缶は確か昨日で全部飲んでしまっていて、ストックはないはずだけど…?

と思ったのだが、実は1本隠れていたのかな?と思い直してプシュッと開けてぐいっと飲んだら

「ああああああー!」

息子・タク(10才)が絶叫を上げた。

「なんだ。どうした?」

と驚くと、嫁も目からビームが出そうな勢いの形相で僕を睨み、

「それ、タクが父の日のためにコッソリ買っておいたやつなの!何してくれちゃってんの!」

「えええー!」

なんと、タクのサプライズだったのだ。それを真っ先に取ってしまうとは…てかそういえば今日、父の日だったわ…。

シクシク泣いているタクに「ごめんよ」と謝ってもガン無視されるし頭をなでようとしても手をぶおんと振り回して近寄らせてくれない。

あー…苦い酒になってしまった…。

僕、ドラゲナイ。

息子、ニノクガツゲナイ。

なんちて。

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■マクハーリマハーリタヤンバラヤンヤンヤン
2016年06月21日(火)
ポケモンカードバトルの当日。

朝5時に目覚め、タクを叩き起こした。

「行きまっせ〜幕張メッセ〜早起きでっせ〜」

早朝から僕もタクもテンションが高いが、過去タクは寝不足で鼻血を出したり体調を崩したこともあり注意が必要である。

何故こんなに早起きをしなければならないかというと、参加者がゴミのように多いからである。会場内に設置されたバトルをするための席数は決まっていて、遅く来た者は並んで席が空くまで待たなければならない。下手すると1時間ぐらい待たされる。そのうちに早く来て強い者は連勝を重ね勝ち抜き、とっとと決勝トーナメントに進んでしまう。決勝進出者は定員数が決まっていて先着順なので、待たされるだけ不利なのだ。

そんなわけで会場に着くと近所の友達やそのパパさん達もほぼ同じタイミングで来ており合流。思った通り、まだ開場するまで1時間半近くあるのに既に長蛇の列が出来ていて僕らもゴザを敷いて待つ。

「とりあえず朝ご飯食べよう」

並ぶスペースはゲットしたのでタクを連れてコンビニに向かった。おにぎりでも買おうかなーとしたところ

「ボク、これがいい!」

目をキラキラさせて持ってきたのが、なんと「サーモンづくし」とラベルが貼られたサーモン握り寿司。イクラの軍艦巻きもあるよ…って

「朝から寿司かよ!金持ちかよ!」

「えー、ダメ?」

タクが急に悲しそうな顔になってしまったので、

「まあ、いいよ。腹が減ってはバトルに勝てぬからな」

「うん!」

戦いの前からテンションが下がってはかわいそうなので許した。

やがて開場。バトル参加者はみな一斉にバトルステージに行ってしまった。友達のお父さん方も子供達以上のガチ勢。僕のみ単なる付き添いなので待ち合わせ場所にゴザを敷いて寝転んだ。

ヒマなので参加者がバトルしているエリアを覗いてみた。参加者以外は中に入れず遠巻きに眺めるしかないので、タクや他のみんながどこにいるのかなんてまず分からない。

…と思ったらタクがチョロチョロっとエリアから出て来て、すごい勢いでまた入場しなおして待機列に並んだ。どうやらサクッと負けてしまったらしい。連勝すれば次のステージへ進めるが、負けたら退場となり再入場して順番待ちからやり直しなのである。

それからまた1時間ぐらいして覗いてみたらまたタクが泣きそうな顔して出てくる姿が。

「落ち着け。がんばれよ」

と声をかけてもギッと睨んで無言のまま行ってしまった。いやー、テンパってるなあ。

仕方ないので一旦外に出て、散歩がてらタクの昼飯とおやつを買ってきてやった。どうせヒマだからな!初めは予選が終わった段階でいったん外に出てうまいラーメン屋にでも連れて行こうかな、と思っていたのだが、タクにそんなのんびりしているヒマはなさそうなのだ。予選落ちしてもフリーバトル対戦などがあって、時間がもったいない。

吉野家があったので弁当を買って会場に戻って来たら結構吉牛の匂いが周囲まで漂いまくって恥ずかしい。とっととタクに食べさせたい。ヤツは今どこなのだろう…探していたところ、ちょうど見やすい位置にあるテーブルでバトル中であった。しばらくすると手を上げて審判を呼び、僕のほうをチラッと見てガッツポーズをした。勝ったっぽい。

次の相手にも勝ち規定の連勝数をクリアしたようで、次のステージに行くべく出て来たタク。

「ようやく勝てたな。よかったなー」

「うん。今まではカードの引きが悪過ぎた」

「じゃあ第二次予選行ってこい!」

「ううん、もういいや。疲れた」

あらそうなの。ある程度勝ちまくれたことで満足したらしい。人一倍負けず嫌いなくせにテッペン取ってやろうというハングリーさがない。なんというか、血である。とにかく機嫌直ったし牛丼食わせられるしでよかった。

タクは飯を大急ぎで食べて、午後もフリーバトルとか友達とチームを組んでバトルとか大会が終わるギリギリまでバトルしまくっていた。

僕はというと、昼飯ぐらいしか楽しみがない。

ジャンクガレッジ
なので某二郎系ラーメン店にてドーン。麺。ゴワゴワとして好みではないもの。スープ。まあ、フードコートのチェーン店だしって感じのもの。チクショー、唯一楽しみだったランチだったのにガッカリだよ!以上レポっす。

17時半に終了となり、帰り道。タクはいろんな参加特典をもらっていた。僕も入場しただけなのに会場限定カードとやらをもらった。

「いっぱいもらったね」

さぞや嬉しいだろうと思ったら

「パパこれすぐカードショップに売ってよ!お小遣いになる!」

んまー。なんというしっかり者に。ポケモン大会で小遣い稼ぎという発想。

ポケモンで儲けモン。なんちて。

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■伊狩増代。
2016年06月08日(水)
息子・タク(10才)はポケモンのカードバトルが好きである。

幕張メッセで大きなカードバトルの大会があることを聞きつけ、

「行きたい!」

と言ってきたのが大会1ヶ月ほど前。過去も何回も連れて行ったことがあるが、引率する僕は休日まるまる1日潰れるわりには行ったら行ったでやることがないのでまるまるヒマなんである。最近はカードで遊んでいる様子がほとんどなかったので、もう飽きてきて行くことはないかな、と思っていたが甘かった。

ポケモンのカードバトルはカード60枚で構成された「デッキ」を使って行われる。60枚の中にどんなカードを何枚入れて、どんな戦術でいくか、それぞれが考えてバトルに臨む。ポケモンカードは定期的に新しい種類が出るので、ひとたびデッキを構築してもすぐ陳腐化してしまう。タクは最近全然遊んでいないので、手持ちのデッキは時代遅れになっているはずだ。

さすがに優勝なんて出来るわけないけど、せっかく行くのだからある程度は勝てないとつまらないだろうし、勝てなくて不機嫌になり逆ギレするタクを何度も見ているので、デッキの再構築は必要だ。ただ、

「このカードが欲しい」

と思っても、おもちゃ屋はコンビニなどで普通に売ってるポケモンカードは5枚ひと組で何が入っているかはランダムであり、大人買いしても必ず手に入る保証はない。そこでカード売買を行っている通販サイトやカードショップを利用することになる。当然人気のあるカードは高い値段が付いているが、目当てのカードが出るまで大人買いし続けるよりは確実だし安い。

通販サイトで買うなら注文から郵送まで余裕をもってだいたい2週間、カードショップも秋葉原に集中しており休日にしか行けないのでやはりそれぐらいの準備期間を見ておきたい。長くなったがそういった理由で

「欲しいカードがあったら今のうち言っておけよ。直前になって言われても用意できないから」

とタクに釘を刺しておいたのであった。

「うん。わかった」

タクはそう答えただけで特にリクエストはなかった。なので

「ホントに欲しいカードないの?もう時間的にギリギリだよ」

「うん、大丈夫」

2週間前にも念押ししてみてもこんな感じだったので、今まで買ってあるストックの中でなんとかするつもりなのだろう…と思い、もうこのことは頭の中から消えていた。

ところが大会の5日前の夜、会社で22時過ぎまで残業して帰ろうとしたところ、嫁のアカウントから鬼のようなラインの着信が。なんだと思って見てみたら


LINE
「パソコンの上に、買いたいカードが書いてある紙があるのでよろしくお願いね!!たくより」

というメッセージが書いてあって目を疑ってしまった。もうギリギリって言ってから1週間以上経ってるんだけど…。仏の梶りんと言われた僕もさすがにブチ切れた。

LINE
更にこの矢のような催促。自己中にもほどがある。

「ふざけんな!遅すぎるわ!」

怒りに任せて返信し、

「あと催促しすぎ!こっちは仕事してんだよ!お前の都合だけで考えてんじゃねえよ!親子じゃなかったら絶対ブロックしてるわ!」

無礼なネットマナーのなさに対しての怒りもぶちこんでおいた。

家に帰るとみんな寝ており、僕の机にタクの手紙とやらが置いてあった。開いてみると

「パパへ。このカードがほしい!○○2枚、××3枚…」

呆れたことに15枚ものカードが書かれていた。あれだけ事前準備が必要と言っていたことがまるで通じていなかったようだ。

翌朝、

「パパが欲しいカードがないか何回も聞いていたのになんだ今更、今から通販頼んで間に合うわけないだろ、あとパパ仕事忙しいからショップ行ってるヒマないからな」

タクが起きてから改めてネチネチ説教した。あとLINEスタンプ連打していたのは娘・R(12才)も加担していた模様なのでそっちもネチネチ。

説教はしたものの、やはり出来ることならなんとかしたいなあ…と思った。大会まであと4日。カード通販サイトに今から頼んだってアマゾンじゃあるまいし間に合わない。カードショップも仕事がギッチリで開いてる時間に行けない、行けたところでタクが欲しいカードが全て揃っているとは限らない。

やはり無理か…と思ってたら、その日、意外にスルッと帰れたので寄ってみることにした。なんて優しい父親。

なんとか閉店時間前までに到着したはいいものの、そう都合良く欲しいカードが揃っているわけは…え、まじ、全部あった!

念のためタクの手紙を持参していた僕は、それを確認しながら全部買ってやった。重ね重ねなんて優しい父親なのだろう。

「ほらよ」

帰ってからタクに渡すと大喜びしていた。

「でも次はないからな。事前準備しなくて直前で困っても絶対ほっとくからな!」

と釘を刺すとタクは頷いた。

「じゃ、カードのお金、お前のお年玉からもらうぞ」

「えーっ。お金取るの…」

「ふざけんな!当たり前だー!」

また怒ってしまった。

怒りっぱなしであったが、なんとかタクが望むデッキでバトルに挑めそうである。人気があるカードは在庫がないことが多くて、今回は本当にラッキーであった。

怒るカードには福来る。なんちて。

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