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■ひとーつ、人の世の生き血をすすり、ふたつ、不思議とハゲがある。
2012年11月30日(金)
息子・タク(7才)の学芸会での劇。

劇の衣装は親が作らなければならないので大変らしい。「らしい」と超他人事に書いているのは、僕ではなく嫁が一生懸命作っていたからである。

嫁は学校から渡された、衣装を指定した注意書きを読んでいた。僕も覗いてみる。タクは桃太郎役なので、桃の絵がワンポントになっているハチマキ、「日本一」と書かれたハッピ、あと扇子などを作るよう説明が書かれていた。妙に思ったのはハッピの色が「黄色」と指定されており、

「なんで黄色なんだろうね。桃太郎だからピンクじゃない?」

「さあ?ピンクだとアイドルの親衛隊みたいだからか?」

と疑問を感じつつも学校の指定なので逆らうわけにもいかず、嫁は作り続けた。そして嫁の努力の結果遂に完成し、

「さあタク、着てみて!」

サイズが合ってるかどうか、早速試着をさせてみた。さあ、どんなにかっちょええ桃太郎になるだろう、と思ったら…

タク
どーん。こ、これは…桃太郎というよりも

「阪神ファンだ!」

「いや、ヤマダデンキの店員だ!」

ノリノリのタクには悪いが嫁とふたりして叫んでしまった。

「ま、まあ良く出来てるね…エライよ…サイズもピッタリみたいだし」

日本一、の字はパソコンでプリントアウトして型紙を作った、という嫁の夜鍋仕事をねぎらい、タクには

「うん。カッコイイよ。本番ガンバレ」

と励ましてタクのモチベーションを損なわないよう気を遣ってしまったのであった。あまり変なことを言ってヘソ曲げられて、本番の演技に差し障りがあってはならない。

でもやっぱり日本一は日本一でも、「日本一の桃太郎」というよりは

「安さ日本一への挑戦」である。

あ、これ、ヤマダじゃなくてコジマのフレーズだった。

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■股会う日まで。
2012年11月29日(木)
仕事から帰って来ると、ちょうど嫁が子供達をお風呂に入れるタイミングであった。

いつもだととっくにあがってゴハンを食べている時間だが、今日は遅いようだ。嫁が先にお風呂に入っていて、子供達はお風呂の前に散らかした物を後片付けるように言われており

「早くしなさい!」

いつもより遅い時間であるため、お風呂場の中から轟く嫁の声はピリピリしていた。それに煽られつつ子供達はドタバタと片付けをする。そんな中、娘・R(9才)が

「ねえ、パパも一緒にお風呂はいろ」

と僕を誘うではないか。僕は子供達が寝た後でゆっくり入ろうかなあ…と思っていたが、お風呂に入ろう、などと声をかけてくれる女の子なんて、R以外だと高いお金を取られる石鹸の国にしか存在しない。なのでそんな有り難い存在であるRのお誘いを断ることは出来なかった。

「じゃあ、ママが先に出たらね」

うちのお風呂は家族4人が入れるようなキャパではないのでそう言ってRを先に入らせた。やがて嫁と息子・タク(7才)が出て来たので入れ替わりに僕が入る。扉を開けると入浴剤で白くなった湯船に、Rの顔が浮かんでいた。もう既に嫁が体や髪の毛を洗った後のようで、白いお湯と対照的に赤くなったほっぺが可愛い。思わず僕の頬も緩んだが、

「あっ、パパのちんこしぼんでる!」

いきなり誤解を招くようなセリフを吐かれたので顔面蒼白になった。勿論、Rに僕の最高膨張状態、すなわちMAX MARA(マックスマーラ)を見せたことはない。

「いやいや、寒いと縮んじゃうんだよね」

そう、寒い外から帰って来たので、プールに入った時などによく起こる、普段のちんこより更に縮んでしまう、いわゆるDC状態に近い状況なのであった。ちなみにDCとはドリルチンコの略である。Rは

「へー。ちんこって面白い生き物なんだねえ」

目をキラキラさせてじみじみと感想を述べていた。しまった、不意打ちを食らったとはいえ、純粋無垢なRになんという無駄な知識を与えてしまったのだろう。新雪のようにキレイなRの心にしもつかれ(ゲロのような栃木の郷土料理)をぶちまけるような愚行である。

せっかく父娘水入らず(お湯はあるが)のお風呂なので、もっと楽しい話やお遊びをしよう、と考えていたら

「R、遅いんだから早く出て来なさいッ!」

まだ僕が入って5分も経ってないというのにすさかず嫁の命令が飛んできた。嫁の命令は絶対である。Rはすぐさまお風呂から出て行き、結局僕はちんこの話しか出来ず、ひとり取り残されてしまった。

ふたりの女に振り回される人生か…。ま、悪くはないかな…。

僕が振り回せるのは、暖まってDCから回復したちんこぐらいだけど。

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■栃木グッズでごめんねごめんねー。
2012年11月28日(水)
息子・タク(7才)とふたりで栃木から帰って来た。

体調不良で行けなかった娘・R(9才)と嫁にはお土産を買ってきた。Rは特にお土産を指定していたので忘れるわけにはいかなかった。

さのまる
どーん。これは「さのまる」という栃木県佐野市のゆるキャラで、Rは

「おみやげはさのまるのストラップがいい!」

というマニアックな品をリクエストをしていたのである。しかも口でいうだけではなく

「おみやげは、さのまるストラップがいいです。さのまるストラップがなかったらレモン牛乳ストラップがいいです」

という手紙を書いて僕に渡すという念の入れよう。しかし何故ご当地ネタのグッズばかりなんだ…。まあ、よっぽど欲しかったのかなあと思い、約束通り買って渡してやると

「やったー」

と大喜びしてさっそくランドセルに結びつけていた。おねだりされてもこのように素直に喜ばれると嬉しいものである。

それに比べてタクは栃木の母に

「ポケモンカード買ってえ」

と二言目にはそのおねだりで、ようやく買って貰ってもあまりレアなカードは入ってなかったらしく、喜ぶどころかガッカリした顔をして

「もっかいポケモンカード買ってえ」

おねだりループに陥るという、僕だったら二度と買ってやんねえ、とブチ切れるには充分な程、ダメな見本のようなおねだりであった。

「母さん、キリがないからやめよう」

孫に甘い母でも流石に呆れてるだろうと思ったのだが、母は

「しょーがないなー、もうひとつだけだけよ」

ってオイ。どこまでも孫に甘い母であった…。

タクはお目当てではなかったあまりレアじゃないカードを何枚か選び、

「Rちゃんにあげる」

と渡そうとしていたが

「いらない」

あっさり断られていた。Rにとっては「いやげ物」だったようである。

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■足利、ヨロシク。
2012年11月27日(火)
栃木滞在中、

「イルミネーション見に行ってみたいんだよね」

と母に誘われ、足利市にある「あしかがフラワーパーク」に行って来た。僕らがよく行く近場の遊園地「としまえん」でも最近暗くなると点灯するイルミネーションがキレイなので、取り立てて新鮮味のある話ではなかったが、そこはとにかくスゴイのだと言うので母に従った。

ここはもともとウリであるものすごい大きな藤棚を始め、うちの娘・R(9才)の頭の中を具現化したんではないかってぐらいのメルヘンでキレイなお花畑がある大庭園である。冬場は電球を植えまくってライトアップしまくってとてもキレイになっているらしい。夕方、日が沈んだ頃に到着して入ってみると

「関東三大イルミネーション」

などとチラシに書かれている。ちょうどすぐ隣の市に

「関東の三大師」

と称してCMを打ちまくり、繁盛している厄除け大師があるため、このような言ったもん勝ち的な自画自賛フレーズは信用していない。が、入ってみたら

あしかがフラワーパーク
あしかがフラワーパーク
あしかがフラワーパーク
あしかがフラワーパーク
どーん。こりゃパネエッス。侮ってゴメンナサイと土下座せざるを得ないレベルで凄かった。母は

「すげんじゃねんけ。毎年凄くなるわ」

と絶賛し、一緒に連れて来たタクも

「すごいねえ!」

と興奮してはしゃぎまくっていたが、何しろたくさんの見物客で溢れており周りは暗い。迷子になる恐れがありまくりなので

「タク!離れるんじゃない!」

と僕に怒られたり、30歩ぐらい歩く度に

「わ!ここキレイ!ハイ、タク、ここに立ってこっち向いて!」

いちいち僕や母にカメラを向けられているうちに

「もうやだ!いい加減にして!」

と、いじやけて(イラついて)しまった。更に広い園内を歩き回った疲れと腹が減ったのとで機嫌は最悪に。普段だともうお風呂入ってゴハン食べてる時間なので、これはこんな時間までタクを連れ回している僕らが悪かった。

こういう時は暖かい食べ物と飲み物に限る…ということでココアとフライドチキンを買ってやったらガツガツと食べて、

「パパ、あっちのがキレイだよォ」

急速に機嫌が回復していった。分りやす過ぎ。いよいよ帰る頃になると、じわじわと寒くなってきたので母がストール(氷川きよしのロゴ入り!)をタクにかけてやると

タク
「お、哲郎」

銀河鉄道999の哲郎みたくなっていた。そういえばSL列車が空を走っているイルミネーションもあった。

そんなわけで関東三大イルミネーションに圧倒され東京に帰って来た。あんなものが故郷に出来てるとは知らなかった。

一方、第二の故郷である現住所付近のイルミネーションスポット「としまえん」の広告も池袋駅で見かけたが、こちらは、

タク
小島よしおを使い、いつもの紙一重の広告でありましたとさ。

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■でれすけ親子故郷に帰る。
2012年11月25日(日)
土曜日、体調が微妙な娘・R(9才)と嫁を残し、息子・タク(7才)と栃木の実家に帰った。

乗換駅の池袋で、そういえばトイレに連れて行くのを忘れていた、と思い出し、一緒にトイレに行ったところ、僕の社会の窓的なファスナーが全開であった。家からこの状態だったのか…。捕まらなくて良かった…。

気を取り直し、人がごった返す池袋駅構内をタクがはぐれないようしっかり手を握り、ホームで電車がくるのを待つ。

「パパー、リュック置いておいていい?」

「いいよ」

タクが背負っていたリュックを地べたに降ろしておいた。数分後、電車が来たので

「乗るぞー。リュック持てー」

とタクに声をかけてリュックを背負わせた瞬間、着替えやらオヤツやら中身がどざーと落ちた。

「ファスナー閉めとけー!」

これも血か…。湘南新宿ラインの発車を5秒ぐらい遅らせたマヌケ親子は僕らです。どうもすいません。

無事(?)栃木の駅に到着すると、母が車で迎えに来てくれていた。

「おばあちゃーん!」

「タクー!あと息子ー!」

感動の再会を果たした後、佐野ラーメンで昼飯。その後は佐野こどもの国という、いろんな遊びが出来る児童館の発展系みたいな施設にタクを連れて行き暴れさせた。

タクは自分でココに連れて行け、と言っていただけあって楽しそうに遊んでいたが、いつもはRと遊んでいるだけあって、

「やっぱりひとりだと寂しいなあ〜」

などとちょっと満足できないようであった。そこに

「おーい、誰か助けてくれー」

ブロック遊びのコーナーで、とても大きくて重そうなブロックを抱えてフラフラしている男の子がいた。背はタクと同じぐらいの子。

「よし行くぞ」

とタクが助けてやると、すぐさま打ち解けて一緒に遊び始めた。その子もひとりで来ていたようで、仲間が出来てお互いすごい嬉しそうに遊ぶ遊ぶ。周りを見渡すと、その子を見守るようなお母さんらしき人がいたので、

「ウチの子がすみません」

「いーえひとりで寂しかったようですからありがたいです」

などと挨拶し合う。社会の窓をさり気なく見たらちゃんと閉まってたので大丈夫だった。

「外行こうぜ!」

屋内でしばらく遊んだ後、ふたりは外の公園に飛び出して行った!屋内だけでなく、公園にもいろいろ遊べるところがあって、宇宙船っぽい遊具や本物のロケット、船などが展示されていて、

「恐竜に行こう!」

ティラノサウルス
実物大のティラノサウルスのオブジェもある。口から中に入れて、お尻から出ることが出来る。このことをタクは

「恐竜のウンコみたいでしょ!」

そう表現して、お友達に聞かせていた。もっと他に言い方はないのか。ふたりはティラノサウルスの中に入ったり出たり、もの凄い勢いで遊んでいた。しかしここらへんでもう夕方。帰らなければならない時間となった。お友達のお母さんもそう考えていたようで、

「じゃ、もう帰りましょう」

「遊んでくれてありがとねー」

とサヨナラした。

タク
「また会えるかな…」

わりとおセンチなところがあるタクは、見送りながらしょんぼりと呟く。

「またココに来れば会えるかもよ…」

僕はありきたりの言葉しか出て来なかった。家に帰る車の中で、タクが思い出したように言った。

「あの子の名字はねー、テラノ君って言うんだって」

「え、テラノ?」

ティラノサウルスのテラノ君か…。なんかこの日記のオチのためだけにあるネタのような、出来すぎた話であることよ。

あだ名はテラノサウルスになるんだろうなあ…。

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■PONPON痛い痛い。
2012年11月24日(土)
金曜日から栃木の実家に帰ろうとしたら、娘・R(9才)にマイコプラズマの気配が。

「おなかがいたいの」

ということでお腹が下り気味。嫁が医者に連れて行ったがはっきりせず。

「うーん、今日は行くのはやめとこうか」

土曜日に行く、もしくは行くのをやめることにした。いずれにせよRのこの弱った様子が痛々しくて、とても栃木まで連れて行く気にはなれない。かわいそうだ。

しかしここで反対する者が現われた。息子・タク(7才)である。

「やだー!おばあちゃんちに行きたい!」

全力で楽しみにしていたのに、絶対行くのだと言ってきかないのである。

「君はおばあちゃんにポケモンカードを買ってもらいたいだけだろ」

「うん!」

タクは大きく頷いて返事した。すがすがしいまでのおねだり小僧である。ひとまず母に電話して

「Rの体調が悪いので今日は行けない。ごめん」

と伝えると

「無理して来なくてもいいよ。タクがポケモンカード欲しいのなら買って送ってやるよ」

カードの話は何も言ってないのにそこまで言う母。送るて。どこでも売ってるのにそこまでするか。

「お母さん!そこまで甘やかさなくてもいいから!」

と母を諭す。なんか、昔、ヒモとか金をたかってばかりいる売れないミュージシャンとか、ダメダメな男とばかり付き合ってる友達を説得した時のような。

結局、母も口ではそう言うが、きっと楽しみにしていたに違いないとは思うので、僕とタクふたりで行くことにした。Rは嫁と留守番である。

「やったー!おばあちゃんにカード84枚ぐらい買って貰おーっと」

「多すぎだろ!しかもなんだよその中途半端な数字!」

タクも大喜びでますます強欲になっていた。Rは可愛そうだけれども、

「お土産買ってきてあげるからね」

と約束した。何がいいかな?と聞いてみたら

「さの丸(栃木県佐野市のゆるキャラ。わりとカワイイ)のストラップ…」

「おお、そんなものが欲しいのか。いいよ」

タクとは正反対でささやかなものである。また、朝からずっと食欲がなく、ぐったりしているので

「何か食べたいものがあるか?」

とも聞いたみたら

「なか卯のうどんが食べたい…」

なんか、望む物がいちいちショボすぎて可愛すぎる。タクには悪いけれども、弱ったRを置いて行くのはちょっと気が引ける。ずっとRのそばにいて見守りたい。

まあでも決まったことだし、Rのことは嫁に任せて…と、とりあえずうどんを買いに行く僕であった。

うどんより、わたしゃRのソバがいい。なんつって。

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■カエレコールフロム母。
2012年11月23日(金)
「3連休どうする?」

ちょっと前に嫁がそんな話を投げかけてきて。どうする?というのは栃木の実家に帰るかどうかということである。そんなこと全然頭になかった僕は

「言われてみれば確かにそうだなあ」

いつものパターンとして、栃木の母が「孫の顔見たい」とラブコールを送ってくるような気がしないでもないタイミングである。

「そろそろお母さんから電話がかかってきたりして…」

嫁がふふふっと笑いながら話していたら、本当にかかって来た。すごい。以心伝心だわ。電話だから以心電信だ。ってYMOか。さすが親子だなあ…って思ったら僕の母と嫁は別に血の繋がりはないのであった。実の息子がダメ過ぎである。

「声が聞きたくなっちゃってねえ…」

若干トーンが低めの母の声。いつもそうだが、母は「顔見せに来い!」と直接は言わない。どうだい、元気かい。孫達の声を聞かせておくれ、とあくまで強要はしない。ただ真綿で首を絞められるような圧迫感があるので

「今度の3連休行こうと思うんだけどね…」

たまらずそう口にすると

「えー。無理しなくてもいいんだよ」

そう言いながらも明らかに声のテンションが3段階ぐらい上がった。娘・R(9才)と息子・タク(7才)に電話を替わらせると、タクがすさかず

「オレだよ!ポケモンカード買ってぇ」

速攻でおねだりしている。オレオレ詐欺より悪質な電話であった。

そんなわけで栃木に帰省することになった。ところで、

「君の親は全然そういうこと言ってこないよね」

僕の母と比べて嫁の両親はどこかドライなんである。孫に無関心、というわけでは勿論なく、あれこれと世話をしてくれるのだけれども、「寂しい」とか「孫の顔を見たい」とかそういうことは一切言ってこない。嫁実家に行ったら行ったでこれまた可愛がってくれるのだけれども、帰る時になると

「あっそ!じゃ、またね!」

とサバサバした感じで

「えー。もう帰っちゃうの?寂しいねえ…」

みたいにしょんぼりとするウチの母とは全然違うのだ。

「そうだねえ…なんでこんなに違うんだろうねえ」

嫁も苦笑いしているが、違うところと言うと、嫁実家は同じ都内(と言ってもイノシシとかホタルが出るド田舎)であることと、

「やはりウチは父がいない、からだよなあ…」

このことが一番大きいのだといつも思う。父に孫を見せたかったよなあ…。

「親孝行、したい時には親はなし、だからねえ」

ドヤア…と、嫁がありがちなフレーズでまとめた。

Rやタクが大きくなって、僕らはどのようなじじばばになっているのだろうか…ってか孫が出来るかどうか全然確証はないが…そう思って子供達を見ると、

「カード買ってもらえる〜やっほ〜」

着替えながらパンツ一丁で喜ぶタクの姿があった。祖母よりカードが大事なのだこの子は。

親孝行、したい時には親はなし。
親はなくても子はパンツ。

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■近所の宇宙人。
2012年11月22日(木)
「宇宙人見たよ!」

と娘・R(9才)が突拍子もないことを言う。Rの頭の中は常にお花畑のメルヘン世界だと思っていたが、SF要素も加わってきたのだろうか。

「何かの見間違いじゃないの?」

と笑っていると

「違うもん!学校から帰る途中にみんなで見たんだもん!」

目撃者は多数いるらしい。

「パパ聞いてよ!」

Rはその時のことを一生懸命説明を始めた。それによると、Rは数人のクラスメイトと一緒に学校からの帰り道を歩いていた。ただの住宅街の道なので人通りはあまりなく、周りにはR達しかいなかったらしい。

そこに反対側からその「宇宙人」が歩いて来た。何故宇宙人だと思ったかというと、その人は全身が銀色だったからである。顔も髪の毛も帽子も服も靴もメガネも全部銀色。子供達はよく言えば度胸がある、悪く言えば無防備…になるのだろうか、逃げるどころか大喜びで食らい付いて、

「すいません!あなた宇宙人ですか!」

などと質問したのだという。すると「宇宙人」は決して声を出すことはなかったが、ニヤリと笑って手をゆらゆらと揺らし、体も左右にクネクネ揺らしながらおどけて歩き始めた。そして「じゃあね」といった感じで手をヒラヒラと手を振って、曲がり角を曲がって子供達の視界から消えていったのだという。

なんとも不思議な話である。まさか本当に宇宙人だとは思わないが、変わった人が近所に住んでいるんだなあ、と。

その話を聞いた後、子供達の集団幻覚とかではないことを祈りつつインターネッツで検索してみたら、それっぽいツイッターのつぶやきやブログの記事が引っ掛かった。やはりR達と同様に目撃して驚いた人が撮ってブログやツイッターにアップしており、画像や動画もある。

銀色
どーん。

銀色
本当に銀一色。

「君が見たのはこの人かい?」

翌日、これらの画像をRに見せたら

「この人だああ!」

ビンゴだった様子。このお方はどうやら池袋や新宿・渋谷などの繁華街でパフォーマンスをしている大道芸人さんらしい、ということまで分かった。便利な世の中になったなあ。Rの幻覚でもないことも分かりほっとした。

しかし…Rの頭の中が心配になって速攻で調べて教えてしまったが、敢えて教えない方が子供達にとっては不思議な体験として記憶に残ったのかなあ…と。大人になっても「あれはなんだったんだろう?」と謎のまま、

「通学路で遭遇した全身銀色の宇宙人」

とか都市伝説化したりする可能性もあったかも…と思いちょっと後悔した。

ただこの芸人さん、この近所に住んでいるのだろうか。全身を銀色にする仕込みが出来る場所なんてそうはないから、やはり家から銀色の恰好で池袋などに出掛けているものと思われる。だとしたら登下校の時間帯の通学路付近は避けた方がいいのではないか。もし他の子供が遭遇して、僕じゃない親がその話を聞いたりしたら

「なにー!そんな怪しいヤツがうろついてるなんて!通報だ!」

ということで警察や区に通報され、警察のパトロール強化、「全身銀色の不審者に気をつけてください」という防犯メールの発信等、ものものしい警戒態勢が敷かれてしまうかもしれないのだ。


実際お巡りさんに注意を受けている動画もあったし…。そりゃお巡りさんも立場上、むしろスルーする方が難しいよなあ…などと余計な心配をしてしまう僕であった。

正直なところ、僕もお目にかかってみたい。贅沢を言えば、Rのように予備知識無しで、更に路上ミュージシャンやパフォーマーなどがたくさんいる繁華街ではなく、近所の人気のない住宅街の道端で唐突に出会いたい。

この銀色の芸人さん、家族と一緒に住んでいるのだろうか。もしそうだとしたら、家族全員で銀色になって欲しい。

すなわちシルバーニアファミリーである。なんちて。

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■生まれてすいません。
2012年11月21日(水)
朝、起きると

「パパ、おたんじょうびおめでとー」

娘・R(9才)と息子・タク(7才)がハモって祝ってくれた。壁には折り紙を何枚か貼り合わせて

「パパおめでとう!」

という貼り紙をしていてくれた。うう…お父さん嬉しいよ。

夜、仕事から帰って来たら子供達はお風呂に入っていて

「パパ、おたんじょうびおめでとー」

とお風呂場の中からエコーがかかった声が。風呂場を覗いてみると、湯船に浸かった赤いほっぺのふたりがニコニコしていた。Rは

「今日はパパのたんじょうびだって先生にも言っておいたからね!」

「お、おう…ありがと…」

無駄にどうでもいい情報を伝えていたようだ。まあそれはそれでいい子達だなあ…と思い

「パパもお風呂入るから待ってろ」

と不二子ちゃんを前にしたルパンばりの速さで服を脱ぎ、風呂場に飛び込んだら

「あついからボク出る」

「Rも」

「なんだよっ」

ふたりともほぼ入れ替わりにとっとと出てしまった。まあそれだけでも親としては嬉しいモノだけれども…。

ただ年齢を連呼するのはやめて欲しい…。

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■台本通りにいきません。
2012年11月20日(火)
息子・タク(7才)が学芸会で行なわれる演劇の練習をしている。

学校から「おうちでも練習しましょう」と言われているようだが、タクは念願の主役・桃太郎になれたので言われなくても張り切って台本を読んでいる。自分のセリフだけではなく、既にほぼ台本全部を覚えてしまっていて、僕も休日になると

「ねえパパ聞いてて〜」

おじいさんが芝刈りに行くところから鬼ヶ島から凱旋してくるところまで延々と聞かされる羽目になるのだ。北島マヤかお前は。一方娘・R(9才)の学年も当然劇はあって、練習しなければならないのだけれども、Rはほとんどやらない。

「Rは練習しなくて大丈夫なのか?」

「うん」

あんまりやる気がないらしい。もっとも、Rの役はセリフが少ない「野菜売り」であり、また、

「Rねえ、本当は『花売り』の役がよかったんだよ」

第一希望の役でもなかったこともあり、自分のセリフだけ言えればいいや、ぐらいの消極的なようである。

タクに話を戻す。タクのしゃべりをひととおり聞いて気付いたことがあった。それは、

「お爺さんとお婆さんのセリフだけ異様に上手い」

このことであった。

「なんと、みごとな桃じゃあ〜」

まるでさくら友蔵(ちびまる子祖父)のような言い回しで、ちゃんと枯れた声色を使って喋る。それでいて肝心の桃太郎のセリフはほぼ棒読みに近い。

「なんでこんなに爺さん婆さんのセリフだけ板に付いてるんだろ」

と嫁と首を捻っていたが、やがて思い出した。一時期「まんが日本昔話」にはまっていたことがあって、何回も何回も見たことがあった。おそらくその時の市原悦子と常田富士男のしゃべり口調がインパクトありすぎてタクに濃い影響を与えているのだろう。

「先生に頼んで爺さん役に替えて貰うか」

と半分本気半分冗談で言うと

「やだ!」

さすがにウンとは言わないタク。しかしこのままでは北島マヤどころか乙部のりえにも劣る。

「じゃあ特訓だあ!」

僕は心を鬼にして、月影千草の霊(まだ死んでない)が乗り移ったが如くビシバシと演技指導した。

「鬼と闘うシーンは仮面ライダーのように勢いを付けろ!」

「照れちゃダメだ!ショータイムだ!とかアドリブ入れちゃってもいいぞ!」

「もっと宇宙を感じろ!」

等々…。結果、ちょっとはマシになったかもしれない。タクに付きっきりになっていたところで

「よし、じゃあRもセリフ言ってみて」

急にRにも振ってみると「いやあん、はずかしい」などとイヤイヤしながらも

「…トマトいかがですかあ」

照れながらセリフを読んだ。カワイイなあ、この子は。

夜のご飯はおでんであった。

昼間台本夜大根ってか。

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■シースーベーター。
2012年11月19日(月)
「今週はお寿司食べるんだ!」

と娘・R(9才)と息子・タク(7才)が盛り上がっていた。なんでそんな話になったんだ、と聞くと

「パパの誕生日だから!」

そういえばもうすぐそんな日を迎えるのであった。僕自身ですら忘れていたのに覚えてくれているとはなんと親思いなのだろう…と一瞬思ったけれども、

「パパの誕生日だから君達がお金を払ってお寿司をご馳走してくれるんだね。ありがとう」

と言ってみると

「え、払わないよ」

Rもタクもハトが豆鉄砲喰らったような顔に。やっぱりな!まあいいさ。思いっきりスルーされるよりはマシなのだろう…そう考えて良しとすることにした。ていうか先月もタクの誕生日祝いに某回転寿司に行ったばかりなのだが…。

「たまには回転しないお寿司屋さんに行きたいな…」

とボソッと僕が呟くと

「え!そんなお寿司屋さんがあるの?」

再びハト豆顔になるふたり。

「そうなんだよ、一度も連れて行ったことがなかったから君達は知らないだろうけれども、回らないお寿司屋さんがあるんだよ…」

今まで連れて行けなくてごめんなあ…。これもお金がないのと

「子供に食べさせるお寿司なんてのはかっ○寿司あたりで充分!」

という嫁の方針で…。そんな嫁なので却下されるかなあと思ったら

「まあ、パパの好きなもの食べさせてあげようよ。今日はママがおごってあげる。誕生日だし」

ということですんなり承諾された。嬉しいけれど、実は僕はガンであと半年の命、ということを嫁だけがコッソリ知っているとかじゃないよね。しかしここで強烈に反対したのがRであった。

「やだ!回るお寿司がいい!」

普段おっとり屋のRが何故ここでそんなに突っ張るのか、と驚いたら

「Rは場所見知りするんだよね〜」

と嫁。そういえばそうだった。この子はそういう性格の子であった。今まで回転寿司しか連れて行ったことがない僕を許しておくれ…。

「でもとっても美味しいんだよ〜」

結局そんなことを言ってようやくRを納得させ連れて行った。行くまではドタバタしていたけれども、結局のところ

「おいしいおいしい!」

とモリモリ食べて

「やっぱ次は○っぱ寿司だな…」

と嫁を引きつった笑いにさせていた。

そんな感じで、寿司だけに、親父の誕生日をネタにおいしいものを食べた話であったとさ。

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■注射射つべし。
2012年11月18日(日)
子供達をインフルエンザの予防接種に連れて行くことにした。

僕は既に会社で受けていたが、嫁がそのことについて僕をDISる。

「なんであなただけ!ズルイ!お隣の○○さんのとこの会社は家族も受けさせてくれるって言ってたよ!」

で、出たー!「お隣はいいわねえ」攻撃!

「知るか!ウチの会社は『社員分のワクチン確保するだけで大変だ』って言ってるレベルだぞ!」

話しているとインフルエンザより重い病にかかりそうなのでとっとと娘・R(9才)と息子・タク(7才)を連れて病院に行った。

その病院は小児科のみであったが、余程儲けているらしく、新築したばかりのビルはキレイで、子供向けにファンシーに作られている。プレイルームがあったり、吹き抜けにトナカイの形に刈り込まれた植栽があったり、屋上庭園まである。ついでに受付の姉ちゃんもナースもキレイだ。30分指名付きでいくらですか。

待合室も広く、ちびっ子とその親達でごった返しており大変繁盛しているようだ。しばらくして受付から名前を呼ばれていたらしいが、広くて人も多くてガヤガヤして聞こえていなかった。

「梶林さーん、いらっしゃいませんかー」

という声が聞こえてやっと気が付いて、慌ててハイハイ!います!と手を上げて診察室に入った。Put your Hands Up(プチャヘンザッ)、インフルエンザッ。YO!

診察室ではちょうど注射を打たれた子供達がギャンギャン泣いていた。Rもタクはもう注射を泣いて怖がる年ではなかったが、さすがに注射器を目の前にするとふたりの顔から能天気の笑みはなくなり、ひきつった緊張が走る。

「はーい、じゃあちょっとチックンするねー」

そんなふたりに美人ナースが優しく注射を打つ。ああ、僕もナースにチックンしたい。ナースは手際良く終えると

「はーい、良くガマン出来たねー。エライねー」

と天使のほほえみを投げかけた。ぼ、僕はガマン出来ないッス。

お会計ではふたり分で5,000円。問診ふたりまとめて10秒と、注射2発でごせんえん。なるほど儲けてますなあ…。イメクラのナースプレイの方がおトクながする。帰り道、

「注射泣かないでガマンしたからご褒美買って〜」

タクがとふざけたおねだりをしてきたので

「ふざけんな!」

と一蹴した。注射されてご褒美もらえるならシャブ中は今頃大金持ちさ、HAHAHA。

注射をさせてくれる女の子がいたらご褒美をあげるんだが。勿論性的な意味で。

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■あなたとすぐそこほっといい気分。
2012年11月14日(水)
嫁は娘・R(9才)と息子・タク(7才)を連れて買い物に行っていた。

僕は留守番。ひとりでできるもん!というわけでひとりの時しか出来ないソロ活動的なことをしていたら、嫁達がとっとと帰って来たので、慌てて何もなかったかのように平常心を装い

「やあお帰り」

澄まして出迎えた。

「セブンイレブン行ってお菓子貰ったよ〜」

Rとタクがひとつずつじゃがりこのようなスナック菓子を持っていた。嫁が説明するには、近くのセブンイレブンがリニューアルオープンし、今なら記念品としてひとり1個貰えるのだという。

「あなたももらってくれば?」

と嫁もひとつお菓子を持っていて幸せそうだったのだが、そのお菓子いっこの値段よりも僕がコンビニ行って戻って来る人件費の方が高いぜ、フフ…ということを暗に言いたくて

「わざわざ僕がそんなお菓子一個のためにねえ…」

ふふんと鼻で笑う素振りを見せたら

「も・ら・っ・て・く・れ・ば!」

平社員のクセに何が人件費だ、とばかりにほとんど「行け」という強制に近い口調で迫られ、仕方なく行くことにした。嫁はじゃがりこが大好きなのを思い出した。

どうでもいいが、昔「エイトテン」というコンビニを見かけたことがある。セブンイレブンより1時間遅く開店し、1時間早く閉まる。だから負けてしまったのだろうか。

話を戻すとそのリニューアルしたというセブンイレブンはこざっぱりとした店内になっていた。逆に寂しい感じすらした。僕と入れ違いに

「じゃ、また来ますから…」

首から従業員証(?)のようなカードをぶら下げたスーツ姿の男性が、レジ内の店員さん達に挨拶して店を出て行った。本部の人なのだろう。コンビニ業界も熾烈な世界だから、こうして新陳代謝していかないと、生き残るのは大変なのだろう。そんなことを考えると

「タダでもらえるじゃがりこっぽいのくだちゃーい」

と手ぶらでおねだりするのは非常に勇気が要る。Rやタクならともかく、いい年したオッサンが…。ちょうど雑誌のコーナーに、買おうか買うまいか迷っていた本があり、それを買うことにした。まさにコンビニの思うツボである。本を買ったら「どうぞ」とお菓子を貰った。

「これでいいんだろう、嫁」

家に帰ってからそれを見せると、たちまちひょいと取り上げられ、子供達のおやつとなった。僕には10分の1ほど、申し訳程度に嫁から与えられた。べ、別に食べたかった訳じゃないからいいんだけどね!気にしてないけどね!セブンイレブン、どうでもいい気分。なんちて。その代わり、夜になったら嫁に久しぶりにリベンジしたい気分である。

あなたと交尾にファミリーマート、って違うコンビニだし。

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■ピーチボーイとベジタブルガール。
2012年11月13日(火)
子供達の学芸会の役が、遂に決まったという。

「パパ、ボク、『桃太郎3』になったよ!」

「まじ?よかったね!」

息子・タク(7才)は念願の「桃太郎3」になれて大はしゃぎしていた。「3」というのは他にも桃太郎1と桃太郎2の役の子もいて、物語の1/3ずつ出演するのだという。タクは後半、鬼と闘うというおいしいところをやるようである。

「じゃあ台本読みます!」

国語の教科書に加え、劇の台本読みも宿題であるらしい。タクは得意気に読み出した。聞いてみると、ごく普通の桃太郎だと思っていたら大間違いで、だいぶアレンジされた台本である。犬猿雉じゃなくて何故か犬猿河童だし、桃太郎の必須アイテムもきびだんごじゃなくてこれも何故かハンバーガーだし。

桃太郎はハンバーガーで釣って家来を得、また、これはタクの見せ場のセリフになるのだが

「くらえ!ハンバーガーパワー!」

などというわけのわからないテンションでクライマックスを迎える展開になっていた。なんでハンバーガーがそんなキーアイテムになってるのだ。台本の裏表紙当たりに「I'm lovin' it.」とか書いてあるんじゃないかと思わず探してしまった。

タクはノリノリで読んでいたので、この子は放っておいても自分の演技を見事やり遂げるであろう、と思った。

心配なのは娘・R(9才)である。主役絶対ヤダ、できるだけ目立たない役がいい、というRはどんな役になったのであろうか。もちろんタクとは学年が違うので桃太郎ではなく違う演劇である。

「Rは何になったんだい?」

と聞いてみたら

「野菜売り」

とのことで。超地味。しかしらしいといえばらしい。

「どんなセリフがあるの?言ってみて」

「え〜。や〜だ〜」

タクとは違ってどこまでも恥ずかしがり屋のR。なかなか喋ってくれず、しつこく問い詰めたら逃げられてしまった。そして部屋の隅っこで

「…トマトはいかがですかあ…」

蚊の泣くような声が聞こえた。

「そ、それが君のセリフか」

こんなトゥー・シャイ・シャイ・ガールで本番ではちゃんと言えるのだろうか…。タクのようなお調子者過ぎるのもアレだが、もうちょっとハキハキしていてもいいよなあ…。

桃を割った性格のように!なんてちて。

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■練馬とアニメとハードディスク。
2012年11月12日(月)
昨晩、某ビックカメラで外付けハードディスクドライブを買った。

これまでのハードディスクの容量が一杯になってしまったのだ。エロ動画を溜め込んだからではない。娘・R(9才)と息子・タク(7才)の、ふたりが生まれてからの画像・映像の蓄積である。エロ動画もあるけど。

しかし買ったはいいが、どーやっても電源が入らないため何も出来ず、単なる不燃ゴミにお金を払っただけの有様になってしまった。

そのため翌朝開店に合わせて再び某ビックカメラに向かった。二度手間もいいところである。出掛ける際、子供達には

「パパが帰ってきたらとしまえんに行こう。だから帰って来るまでに宿題とピアノの練習やっとけ」

と言っておいた。

ねり丸
近くの遊園地・としまえんで「練馬アニメカーニバル」というイベントが行なわれているのである。練馬区は日本初のアニメを作った場所、ということで区がアニメで街おこしをしている。

これは去年も子供達と一緒に行ったので今年も行くつもりであった。実は僕はアニメはわりとどうでもよくて、上の画像にある練馬区のゆるキャラ「ねり丸」が目当てなのだ。会場ではねり丸が来たりグッズの販売が行なわれているので、是非行きたかった。

で、ハードディスクを交換して貰って急いで帰って来たら

「この子達、ピアノも宿題も何もやってないよ」

嫁が諦めた顔で言う。

「なにー!」

「私も言うとイライラするから何も言わなかったんだけど、言わなかったらホントに何もやらないわ」

Rとタクはグダグダとあやとりなどをして怠惰そのものであった。

「もういい。お前らは連れて行かない」

どうやらふたりはそんなにとしまえんに行きたくもなかったらしく、僕はブチ切れてひとりで向かった。としまえんに着くと、入口前でゲゲゲの鬼太郎と猫娘の着ぐるみがちびっ子に手を振っていた。

更に今日はアニメカーニバルの他にコスプレデーやらフリマデーやら、二重三重のイベントが開催されており、一般の遊園地客にコスプレイヤーやらフリマ業者やらが入り混じり、更にアニメカーニバルの屋台やら着ぐるみキャラがうろついていてカオスそのもの。

ひとり遊園地ってキッツイなあ…と思いつつも早くお目当てのモノを探す。ねり丸グッズ販売をしているテントがあったのでそこでガッツいて色んな物を買ってしまった…。

ねり丸
ねり丸バッジ・ねり丸ぬいぐるみストラップ・ねり丸Tシャツ(Tシャツは別のところで購入)。

物欲が満たされたので、あとはねり丸の着ぐるみを見つけようと、としまえん内をうろつくと

としまえん
名前は知らないがアイドルのライブもやってた。ちゃんとファンていうかヲタも20人ほどいて、客席最前列でオイオイ掛け声を挙げていた。

としまえん
そしてこれはねり丸のアニメを観ることが出来るブース。そういえば、去年もこのようなブースがあって、子供達と一緒に観ていたら

「お子さんが観ているところを写真に撮らせていただけませんか?」

と練馬区の広報の方に声をかけられ、実際に区報に載ったことを思い出した。今年は何故このようにひとりで来ているのか僕は…。

しばらく眺めていると、区の職員と思われる若い女性がブースの近くにいて、このお姉さん、去年のやりとりの時にいた人だよな、ということも思い出した。更にそれだけではなくて、このお姉さんは子供達の小学校でも見たことがある、とも思い出した。

小学校の授業参観の時、防犯への取り組みを説明する時間があって、区が発信している防犯メールについての説明をしていたんである。そんなわけで僕の頭の中では

「ちょくちょく見る区役所の若い女の子」

という位置づけになってしまっているのだが、勿論向こうはそんなこと覚えてないので、

「去年もここでお会いしましたね。あともっと前にも小学校で防犯メールの説明をするあなたを見ましたよ。フフ」

とか声掛けたらさぞキモがらでるだろうなあ…。それこそ速攻で「不審者出現」のメールを発信されそうである。

家に帰ると子供達はもさもさと遅い昼飯を食べていた。あくまでダラダラと過ごすつもりのようである。お前らにねり丸グッズはやらん。

新しいハードディスクを改めてセットし直してみたら、今度はすんなり電源が付いた。やはり昨日のは不良品だったのである。そんなものを掴まされる危険があるとは、

ハードディスクなだけにハードなリスクである。なんちて。

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■ジャクソンでも富岡でもないマイコ。
2012年11月11日(日)
土曜日だが仕事だった。

そして子供達も学校がある日だった。脱ゆとりだかなんだかで完全週休二日ではないらしい。僕が子供の頃も土曜日は半ドンだったんだぜ〜…。半ドンとか言っても今の子には分からないだろうなあ。

半ドンの、どーんとやってみよう!…とか言ったら更にわっかんねえだろうなあ〜。わっかねえだろうなあ〜…とか言ったら更に更に(以下略)。

そんなわけで、今朝もウチの前で一緒に学校に行く子供達が集まっていた。僕も含め、

「あ〜。土曜なのに行きたくねえ」

という顔をしていたところ

「あれ、○○ちゃんはまだ?」

と娘・R(9才)がまだ来ていない子がいるのに気付き、その子の妹に聞いてみたところ

「お休みだよ。マイコプラズマになっちゃったの」

「えー!」

なんと、もうそんなのが流行っているのだろうか。

「それは可愛そうに…。君も気をつけてね」

僕はその妹ちゃんに話しかけつつも、我が子Rと息子・タク(7才)にも

「お前らも気をつけろよ!ちゃんと手洗いうがいするんだぞ!」

と充分注意をすると

「パパだってマツコプラズマにならないように気をつけろよ!」

タクが大声で怒鳴るではないか。

「マツコじゃねえ!マイコプラズマだ!伝染らないように気をつけろって言ってんの!」

なんだよマツコプラズマって。超強い必殺技のような、ゴースト系のポケモンのような。大声で言うもんだから道行く人達笑ってるし。

「ボクはマツコにはならないよー!」

タクは調子に乗ってマツコマツコと叫びながらスキップして行く。まあ、マツコプラズマとやらにかかってもすぐ治る体力はありそうだが、あのお調子者の性格だけは直らなそうである。

これをマツコの体重百まで、といいます(いいません)

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■メイクアップ車道。
2012年11月09日(金)
最近、朝の登校時間が若干遅れ気味の息子・タク(7才)であるが、今日は珍しく早かった。

昨日より10分ほど早く家を出ようとするタクは

「パパ!早くして!行っちゃうよ!」

僕に早くしろと大声で急かす。何を言う早見優北天佑。いつも言われてる立場のくせに、たまに早いとコレだ。えーっらそうに(小松政夫)。

そんな感じで家を出ると、一緒に学校に行く近所の子どもたちが集まっている。

「そういえば、劇の役決まった?」

こないだ見せてもらった学芸会の台本。タクは主役の桃太郎をやりたいと言っていたのだがどうなったのか、と思い聞いてみたら

「まだだよ!」

なんだ、まだ決まってないという。僕のほうがドキドキしてしまってたりして。

子供たちが揃ったので登校開始。僕も駅に向かう途中まで同じ道だ。タクが横にいたので手を繋いでみると、突如僕の手を振り解き、

「子供を車道側に歩かせるとはなにごとだー!」

と怒られてしまった。

「いやー、歩道の端っこに犬のうんこがあるから君が踏まないようにしたのさ」

これは半分本当で、半分は後付けの理由である。なのでタクにあっさりと言い返された。

「うんこより車のほうが危ないだろ!」

「はい、おっしゃるとおりです」

この子はたまーにまともなことを言うから恐ろしいなあ。言い訳させてもらうと、この道は車がほとんど通らないし、かつ一方通行なので僕らの後ろから来ることはないし…とかグダグダ並べてもダメですかね。

くるりと回って手を繋ぎ直し、僕が車道側に立ち、歩く。

「これでいいだろ」

「うん」

「君もデートする時は、こうして女の子を車道から守ってやるんだぞ」

「えー!」

そう、親は子を、男は女を陰ながら守ってやらなければならぬのだ。

車道だけに、陰(シャドウ)ながら守るんである。なんちて。

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■警視庁のピーポと一般ピーポー。
2012年11月08日(木)
あれは日曜日のことじゃった。

免許の書き換えに行ったんである。出掛ける時に

「どこいくのー?」

と娘・R(9才)と息子・タク(7才)に

「車の免許証の書き換えに行くんだよ」

そう説明したがピンと来ない顔をしていた。そりゃそうだろう。ウチ、車なんてないし、僕、ペーパーゴールドドライバーだし。車じゃなくて女になら毎日乗ってるんだがね、フフフ。すいません嘘つきました。

日曜日は試験場でしか受け付けてくれない。東京23区では東陽町か鮫洲であり、東と南に偏っていて、北西部の練馬に住んでいると5年に1度のこととはいえ微妙に不便である。

京急線に乗って鮫洲に。旧東海道沿いの、古ぼけた昭和の匂いと江戸時代の歴史がそこかしこに感じられる鄙びたよい街である。

京急
駅には京急電車のシミュレーターが!絶対誰にも見られないという保証があれば乗っていた。コレに乗って

「ダァ シエリイェス!!」(ドア閉まります)

って言ってみたかったなあ。

試験場に着くと、日曜なので混んでるかなあという予想は外れ、受付、視力検査、写真撮影などなど、流れ作業的にサクサク進んだ。

講習もゴールドなので30分ポッキリ。講師の人も、とにかく早く終わらせることを最優先としている感じで、とにかく早口で喋りまくる。往年のツービートの漫才のよう。まあどうせまともに聴いてる人もいないんだろうし…と、僕も馬耳東風モードでボケーッとしていたが、
たまに耳を澄ませると

「道路を清掃する車って分かります?大きくて丸いブラシを回しながら走ってる車。あのブラシの部分にお年寄りが巻き込まれてバラバラになる事故がありましてね…」

とかものすごい怖い話をしていて油断できない。そして計ったように30分後、

「…というわけでこれでおしまいなります。最後にご質問は…ありませんね!」

と言い切って終了。

別の部屋で新しい免許を貰った。痴漢で捕まった犯人みたいなツラのオッサンが写っていた。これを5年間使うのか…。どうせペーパーだからいいか…。

用は済んだのでとっとと帰ろうとしたら、ピーポくん(警視庁公式ゆるキャラ)のぬいぐるみが展示されているではないか。試験場でしか買えないレアアイテム。しかし売店は閉まっていて、もうこの時間はどうやら買えないようである。

本当は大して欲しくないのかもしれないが、買えないとなるとなんだか悔しくなり、取り敢ず写真でも撮って「ピーポなう」的なツイートでも上げちゃれ、と思いケータイで写真を撮ったら、おまわりさんがすっ飛んできた。

「試験場内は撮影禁止なので、この場で消してください!」

「すいません…。記念に、みたいなノリでつい…」

びびってそう言い訳すると

「まあみなさんそうおっしゃいますが」

みなさん、てことは僕みたいなアホは結構いるらしい。大目に見てくれないものだろうか、と思ったのだが消す操作を完了するのを確認するまでじーっと凝視され、逃げられなかった。

さすが免許を交付するところだけに、非情のライセンスである。

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■ダイフォン。
2012年11月07日(水)
娘・R(9才)と息子・タク(7才)が台本を持って来た。

学芸会で演劇をやるのだという。

Rの台本を見せてもらうと、

「これおもしろいんだよ!全部読んでね!」

とニコニコして強制的に最後まで読まされてしまった。

「役は決まったの?」

「まだだよ。先生が決める」

「主役になれるといいね」

「やだ!」

Rはとにかく目立つことを嫌う。テレビでアイドルが歌っていたり、商店街のお祭りなどで地元のチアリーダーチームが踊っているところに遭遇すると、足を止めてじーっと観ていたりするので、華やかな女の子が好きなようであるが、

「Rも練習して将来ああいう風になるのを目指すかい?」

と言うと

「やだ!」

自分が人前に立つのは絶対にイヤなのである。親としてはやはり少しでも見せ場が多い方がいいので、主役とまではいかなくても目立つオイシイ役になれることを祈るばかりである。ちなみに前回の演劇では「おにぎり」の役であった。確かにおいしい役だが文字通り過ぎる。

一方タクはその正反対で、お調子者で踊るの大好き。幼稚園のお遊戯会ではずっとセンターであった。また、「おかあさんといっしょ」に運良く当たってスタジオ収録に行ったら、イキがよいと思われたのか、その後の体操のお姉さんとサシで踊るコーナーにも選ばれたことも自慢である。

タクの学年は「桃太郎」をやるようで。

「ボクねえ、桃太郎やりたいんだ〜」

やはり主役を狙っているようである。役割一覧を見てみると、桃太郎を3人ぐらいで交代で演じる台本になっている。子供たち全員をまんべんなく目立たせないと、親達が鬼が島の鬼より怖いモンペが襲ってくるからであろう。その分タクにチャンスが回って来る可能性も高まるということでもあるが…。

タクは僕から台本をひったくり、最初からブツブツと読み始めた。

「ボクねえ、全部暗記するんだ!」

「ええーっ」

北島マヤ
北島マヤかお前は。

月影先生
おそろしい子!

そこまで気合いが入っているのなら、きっと先生も分かってくれて、桃太郎役をやらせてくれるかもしれない。ならば僕は演技の指導でもしようか。桃太郎が犬猿雉を引き連れて堂々と歩くさまを…。

めんめんメガネのよいメガネー!って違うか。

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■言語明瞭意味不明。
2012年11月06日(火)
息子・タク(7才)が学校で使っている学習ノートを見せてもらった。

「ひとこと日記」という、短かい文で先生に向けて何かを書く、という課題が毎日あるようである。ツイッターのようなものか。読んでみるとタクの文は妙な言い回しがあってそれがわりと面白かった。特に目を引いたのが

「きょうは、あきばこでいみのわからないものをつくったよ。
 もしかしたらすごいものになるかもしれない」

なんとも謎が多いこのひとこと日記であった。

「意味の分からないモノってどんなだー!」

「いまねえ、工作してるの。まだ作ってる途中なんだよ」

タクの拙い説明を聞いてもそれがどんなモノなのか分かるはずもなく。意味の分からないモノをすごいモノにしようと一生懸命なのだろう。

そんなことも忘れていた数日後、僕が仕事から帰って来たら、机の上に

タク
こんなモノが。

「これはもしかして、意味の分からないモノだったヤツか?」

とタクに聞いてみると

「カバ!にしたよ」

これはカバなんだそうだ。タクなりによく考えて作ったのだろう。「よくできたね」と褒めてやったけれども、やっぱりその前の「意味の分からない状態だったモノ」の方が想像力をかき立てられる。

「カバもいいけど、意味の分からないモノってどんな感じだったんだ?」

ついガマンできず聞いてしまったら

「えーと…わすれた!」

さすが鳥頭。頭の中は上書き保存である。

それ以降、何故か僕の机にずっと飾られているカバ。よくよく見ると不思議な愛嬌もあってタクのセンスを感じる。親バカフィルターなんだろうけど…と思いつつ手に取ってみると

「めきめきめき」

あ、足が、取れちゃった…。

私カバよね〜。はカバかしくない状況に陥ってしまった。なんちて。

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■ママさんバレー。ママさんやべー。
2012年11月05日(月)
息子・タク(7才)が学校で使っている学習ノートを見せてもらった。

「ひとこと日記」という、短かい文で先生に向けて何かを書く、という課題が毎日あるようである。ツイッターのようなものか。読んでみるとタクの文は妙な言い回しがあってそれがわりと面白かった。特に目を引いたのが

「きょうは、あきばこでいみのわからないものをつくったよ。
 もしかしたらすごいものになるかもしれない」

なんとも謎が多いこのひとこと日記であった。

「意味の分からないモノってどんなだー!」

「いまねえ、工作してるの。まだ作ってる途中なんだよ」

タクの拙い説明を聞いてもそれがどんなモノなのか分かるはずもなく。意味の分からないモノをすごいモノにしようと一生懸命なのだろう。

そんなことも忘れていた数日後、僕が仕事から帰って来たら、机の上に

タク
こんなモノが。

「これはもしかして、意味の分からないモノだったヤツか?」

とタクに聞いてみると

「カバ!にしたよ」

これはカバなんだそうだ。タクなりによく考えて作ったのだろう。「よくできたね」と褒めてやったけれども、やっぱりその前の「意味の分からない状態だったモノ」の方が想像力をかき立てられる。

「カバもいいけど、意味の分からないモノってどんな感じだったんだ?」

ついガマンできず聞いてしまったら

「えーと…わすれた!」

さすが鳥頭。頭の中は上書き保存である。

それ以降、何故か僕の机にずっと飾られているカバ。よくよく見ると不思議な愛嬌もあってタクのセンスを感じる。親バカフィルターなんだろうけど…と思いつつ手に取ってみると

「めきめきめき」

あ、足が、取れちゃった…。

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■涙が出ちゃう。オヤジだもん。
2012年11月03日(土)
土曜日、娘・R(9才)はお友達と遊ぶ予定なのだと聞いていた。

オヤジとしてはちょっと寂しいが、もうこれからは親と遊ぶよりお友達と遊ぶ機会の方が増えていくのだろう。

「誰と遊ぶの?」

と聞いてみると

「ほのかちゃん」

先週学童クラブで一緒に屋台の係をやっていた女の子のようであった。よかった。男だったら家から出さないつもりであった。

そんなことを聞いていたので、土曜の朝起きてから

「早く起きてさっさと着替えないと遊べないぞ!」

とRをフトンから叩き起そうとしたら、Rは何やら悲しそうにしている。

「ダメになっちゃったんだって」

嫁が横からひとこと。ほのかちゃんの家の用事だとかでドタキャンを喰らったのだという。

「あらーかわいそうに」

やっぱり今日はパパと遊ぼうか、ということになり、Rには気の毒だが僕はちょっと嬉しくなった。

「じゃあ行って来るからね!」

嫁は嫁で、最近入ったママさんバレーの試合があるとのことで、慌ただしく支度をしている。僕のタマもいじらないくせに、そっちの球を追いかけるとは。更に試合の後は飲み会だとかで、夜まで帰ってこないと言う。恐ろしい飲み会になりそうだ。

「ママはホケツなんだよ!」

今まで寝ていたと思った息子・タク(7才)がいつの間にか起きていて叫んだ。嫁は背は小さいが高校時代バレー部だったので即戦力だと思っていたのに意外であった。

「結構選手の層が厚いのね?」

と聞いてみたら

「いやー私、新入りだからまだまだ」

長くいた人達のチームプレイにはまだ叶わないという。

「ボクはオケツー」

タクはお尻をぷりりんと出した。野原しんのすけ並みのダジャレとパフォーマンスに失望を覚えた僕は

「そんな下らない恰好してると写真に撮るぞ!」

とカメラを向けたら

「いいよ!」

お尻どころかちんこも出してきおった。こちらも引っ込みがつかずシャッターを押したら、ディスプレイには仁王立ちかつちんこ丸出しの小1男子画像が。アグネスに見せたら捕まるぞ。どーすんだこれ。

そんなバカな家族を放っておき、嫁はさっさと出て行った。バレーか…。試合を覗きに行こうかな。子供の頃はよくテレビでバレーの試合を観ていたものである。日立とかユニチカが強かった時代。父親が日立だったので応援していた覚えがある。スパイクが決まってもネットタッチとかで無効になるとガッカリするんだよね。

僕はオッパイタッチしたいものである。

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■腹腹どきどき。
2012年11月02日(金)
以前の日記にも書いたかもしれないが、僕のお腹が子供達に人気である。

朝、起きた時に

「おはよう」

両手を広げ、娘・R(9才)と朝のぎゅーを行なおうとするのだけれども、Rは僕の腕をスルーし、がばっと僕の服をまくり上げるのである。するとここ数年であっという間に肉が波打つようになった我が腹があらわになり

「お腹の肉がきもちいい〜」

Rはそこに顔を埋めるのであるほんの数年前まではガリガリな体型だったのに、何故こうなってしまったのか。まさか自分がデブキャラになるなって思っても見なかったがこれも運命であろう。

Rは腹肉の感触を楽しむだけでなく、腹に口を当てて息を「ぶぼぼぼぼぼ」と吹きかける。

「ぎゃははは!おならみたいだ!」

おいおい、パパで遊ぶな。パパと遊べよ…。便乗して

「次はボク!」

息子・タク(7才)にも弄ばれる我が腹。一体何がそんなに楽しいのだろうか…と呆れるばかりであったが…。

はっ。これはもしかして、おっぱいを弄ばれる女の人も、いつもこんな気持ちなのではないだろうか。腹肉に埋まる我が子達のアホヅラを、乳を揉むわ吸うわの大興奮状態の男のエロヅラに置き換えると、こんな視点なのかなあ…と気付いてみたり。

そんなことを考えている間も子供達は執拗に腹にひっつくので

「もうやめなさい。これ以上やるとパパもチミのお腹にくっつくぞ!」

とRを脅すと

「えー、やだー」

急に乙女ちっくなはにかみを見せた。いっちょまえに恥ずかしさを覚えたようである。しかしRがひるんだのは一瞬で、なかなかお腹から離れようとしないんですけど…。そろそろ着替えたいんですけど…。

まあ僕も乳に顔を埋めるとなると相当しつこいし、Rもそのうち年頃になればオヤジの腹なんかには近寄りもしなくなるようになるから、今のうちはいいか…などと振り払うのを迷う僕であった。

お腹と娘が、くっつつぞ♪

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■オイニープンプン。
2012年11月01日(木)
「ただいま〜」

夜、仕事から帰って来ると娘・R(9才)と息子・タク(7才)が走って来て

「待て!まだ入るな!」

靴を脱いで中に入ろうとする僕を全力で止める。

「においをかげ!」

とRが叫ぶとタクが僕に密着して鼻をふんふん鳴らして匂いを嗅ぎまくるではないか。

「パパの匂いだ!入っていいよ!」

警察犬かお前は。ということでやっと家の中に入ることを許された僕。

「つか、なんでいちいち匂いのチェックを受けなきゃならんのだ!」

と聞いてみると

「ニセモノがパパそっくりに化けたとしても匂いで分かるんだよ!」

というようなことを熱く語るふたり。またなんかそういう物語でも読んだのだろうか…。

「ははは、パパのニセモノなんかいないよ」

どうせ誰かになりすますのならうだつのあがらないオッサンである僕より、愛人をたくさん抱えた金持ちの亭主とかになった方がいいに決まっている。

しかし子供達が僕の匂いをはっきり分かるってことは…やっぱ加齢臭なんだろうなあ…。自分も嗅いでみたい気持ちと絶対イヤだと思う気持ちが半分半分な心境である。Rとタクはますます調子づいて

「他にもいろんな匂いが分かるよ〜」

と得意気に言う。

「ママでしょ、おばあちゃんでしょ、おじいちゃんでしょ、○○ちゃんでしょ…」

「お前ら、友達にも鼻当ててふんふんしてるんじゃないだろうな…」

「ちがうよ!あと○○ちゃんのお家と××ちゃんのお家の匂いもわかる!」

「あー、よそのお家の匂いってそれぞれあるよね…部屋毎にも違ったりしてさ…」

よその家の匂いは独特である。僕もRやタクぐらいの時は友達同士でそれぞれの家を行き来していたので、それぞれの家の匂いを覚えていた。そこは共感するところあったので、いつの間にか子供達と「家の匂いソムリエ」になったように話し込んでしまった。

家の匂いだけに、スメル(住める)、なんちて。

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