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■プリクラプリクラクレクレタコラ。
2001年02月28日(水)
「へっへっへ〜はい、これ!あげる」

ゲーセンの超美少女Rちゃんが僕にくれたのは
プリクラだった。

Rちゃん自身がバストアップで写っている。

「うわ〜超かわいい」

僕は素直に感想を口に出す。

「当たり前じゃん!自信作じゃなきゃあげないよ!
こないだ超上手く撮れたんだ〜ぐふふ」

何故僕にプリクラをいきなりくれるのか
分からないがよっぽどその出来映えに満足している様子。

いつも林家ぺーのように彼女の写真を
撮りまくってる僕だったら同じように喜んでくれる、
と思ったのかもしれない。

僕に見て欲しかったのか。そうかそうか。
本当に可愛いなあ…。

「じゃ。ビートマニアの筐体(きょうたい)画面の横っちょに
 貼っておこうか」

それならビーマニしながらでも見れる(笑)
だがさすがのRちゃんも

「やめて〜それだけはカンベンして」

できれば貼り付け用と保存用、
2枚欲しいんだけど。

…なんてことは言えない。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ある彼女との問答
2001年02月26日(月)
彼女から謎かけみたいなメールが来た。

「今、すごく不安。アナタのアタシへの キモチ、
コトバにして返事下さい(><)」

また芝居がかかった事を…。

10年近く付き合ってるのに、今日にでも捨てられるのではないか、と
不安が絶えないらしい。仕方がないので返事した。

「じゃあ一緒に死のうか」

返事が来た。

「その前に一緒に生きようよ」

ああ、そうか、と思った。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■銀色の贈り物。
2001年02月25日(日)
家から帰ると何でも布団に放り投げる悪い癖がある。
それが良くなかった。

その日もまずコートを放り投げた後
ネットをぱたぱたやって、さあ寝るかと
布団にもぐり込んだら

背中がごりいいいいぃ。

何か固いものが布団に入ってる。
痛いイタイイタイ。

よく見たらパチンコ球だった。しかも2個。
何故こんなモノが…。

何時の間にか僕が産んだんだろうか。←間違った推理。

おそらくコートのポケットの中に入っていて
布団に放り投げた時に紛れ込んだのだろう。

僕はパチンコはやらない。10年前に飽きた。
すると誰かが僕のポケットに忍び込ませたことになる。
そんなオチャメな悪戯をするのは…

「うん。あたしだよ〜家まで気付かなかったの?ぷ。ニブイ」

ゲーセン店員で僕のお気に入りの超美少女、Rちゃんしかいない。

「すごい痛かったんだぞ」

わめいてもRちゃんは、してやったり、というニヤケ顔をするのみ。

「…で、なんで2個なの?」

「え…?球球だよ」

この子にも僕のオヤジギャグが伝染ってきたのかもしれない。

もう一つの日記へ
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■肉体疲労の栄養補給に。
2001年02月24日(土)
疲れが溜まっているのか実生活に様々な弊害が。

コンビニで

「あ、新しいプリンだ!」

と思って買ったら
実はヨーグルトだったり…。
うーすっぱい〜。ヨーグルト大っ嫌いなのに。

夜のゲーセン通いの方もなんだか疲れてしまった。
ビートマニアは立ってやるゲームだし、
DDRはそれこそ全身酷使するゲームだし。

いつもは閉店までやりまくるのに
そこそこで切り上げて、

イスに座って友達の男のコと写真を撮りっこしながら
キャアキャア喋ってた。

そこへこのゲーセンの店長登場。

「君達〜アブナイんじゃないの〜?」

…どうやら第三者からすると
どう見てもゲイのカップルにしか見えなかったらしい。

どれもこれも疲れが悪いのさ。

もう一つの日記へ


今日もアリガトウゴザイマシタ。


■切れてしまったわたくし。
2001年02月23日(金)
気がつくと彼女と音沙汰なくて10日ほど。
声が聞きたくなったのか彼女から電話が来た。

「仕事、大変?」

「ああ、もう死にそうだけど…」

「頑張りなよ。あなたには私なんかより素敵な味方がいるんだから」

「…なに、その言い方」

そのイヤミにむかああっときた。
誰の事を指しているのか大体想像はつく。

「ああ、また怒らせた。ゴメンヨー」

少々おどける彼女ではあったが

「もういいよ。切るよ。じゃあね」

これ以上話す気がしなくなった。

しかし冷静になってから考えてると、この憎まれ口も甘えなのかなあ、と。
今辛いのは彼女も一緒だし、だから僕にもたれかかってくるわけで。

あそこは耐えるべきだったのではないだろーか。

彼女のパターンからすると、思いっきり落ち込んでいるか、
下手すりゃメソメソ泣いてるだろう。

そう思ってネットに繋ぎメッセンジャーを立ち上げる。

案の定彼女もオンラインになっていた。
これでネット上で会話ができる。

ひょっとしたら向こうも僕を待っていたのかもしれない。

今なら「さっきはゴメンよ」とメッセージを打って、ぽんと送れば
彼女も少しは気が楽になるかもしれない。

でも、なんとなく気まずい。

そうこう迷っていたら…

寝落ちしてしまった。あほだ。

朝起きてみると

「いないの?寝ちゃったの?」

4時間前に彼女から送られてきた、
返事されることのなかった
一言だけのメッセージがディスプレイに浮かんでいた。

文字から涙が流れてきそうな、空しくも悲しそうな文字だけがあって
彼女もオフラインになっていた。

やっばい〜。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■ただのエロオヤジ日記だと言われた。
2001年02月22日(木)
夜中〜。ゲーセンの仲間たちとだらだらと
外でくっちゃべっておった。

久々に見る、お気にの女の子Rちゃん。
うむむむむむ…なんとなく太ったような気がする…。
大阪土産をあげたが、食い物じゃないほうがよかったか。

さて、話をしているうちに僕は缶コーヒーが飲みたくなった。
選択肢はふたつ。

1.すぐ目の前にある自販機で買う。

ただし僕の好きな銘柄は入っていないし、120円である。

2.ゲーセンの裏にある自販機で買う。

好きな銘柄があるし、100円。ただしこちらは少し歩く。

勿論安くて好きな方、「2」で買いたいに決まっているが…
歩くのが面倒だ。異様に疲れていた。

「Rちゃん。20円お駄賃あげるからコーヒー買ってきて」

20円?ばかにすんなオヤジ〜!!

そう怒鳴られるかと思ったら…

「うん。いいよ〜」

素直にとことこ歩いて買いに行った。

「はい。これだったよね」

コーヒー、としか言ってないのに
ちゃんと僕の好きな銘柄買ってくるし。
拍子抜けした。

この子は20円でお使いしてくれるのか…。
ネパール並みの人件費の安さ…。

じゃあ、1000円あげたら何してくれるのかなあ??
あんなことやこんなことまで(自粛)
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■大阪旅行の残骸。
2001年02月21日(水)
大阪のウカレポンチ旅行から一変、ただひたすらの現実モード。
気を引きしめなければならぬ。

さ、会社へ、とコートを羽織ると、胸ポケットにメモが。
何か大事なことを書いたのを忘れているのかも知れない。
慌てて確認してみた。

・ジョージアコーヒー
・コーラ
・午後レモンティー
・サンドウィッチ

…なんだこりゃ?

こ、これは大阪オフ会で夜中わいわいやった時、
コンビニに買い出し行った時のメモではないか。

のど飴…これは声を枯らしたまのまの。
染み抜き…これもスカートにココアこぼしたまのまの。
焼き鳥…これは食わなかったな。でもふさが明け方食べてたな。

色々思い出して来たり。

・おにぎり
・お茶
・そーけんび茶
・加藤茶

…ん…?誰だよこんなの書いたの…。
自分しかいないけど。メモにまでオチつけてどうする。
自分しか見ないのに。

あ、遅刻…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■いざ大阪3。
2001年02月20日(火)
大阪オフ会二日目。
海遊館とゆう水族館に行く。水族館の感想などとゆうものは

「魚がうまそうだった」

というのに相場が決まっているみたいだが、
まったくその通りだった。

ゆらあ〜り、とたゆたう幻想的なエイに陶酔していると後ろから

「エイヒレ…」という声がし、

ぎらぎらと銀色に輝く鰯の大群に圧倒されていると横から

「丸干しに…」という声がし、

その都度先週それらを食ってたオヤジ臭い渋谷の居酒屋を思い出し、
メルヘンな海の世界に浸ることは許されなかった。

帰りの新幹線は席を立つこともなく爆睡。
やがて見慣れた東京の夜景が見えて来、
ようやく地に足がついてきた感覚を覚えた。

しかしそれと比例して途中まで帰りの電車が一緒だった、ふさと

「明日、実家に…」

「明日、仕事が…」

「掃除が…」

「洗濯が…」

ぼそぼそ話しているうちに、ハレの地、大阪はどんどん遠ざかり、
ずんずん現実の世界に戻されていくのであった。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■いざ大阪2。
2001年02月19日(月)
大阪に到着し、オフ会のメンバーが今日泊まるホテルで
合流する約束になっていたのだが…。

ちょっと梅田付近をうろうろしていた。

なかなか到着しない僕を心配してくれたのか、
オフ会の仕切り役、ZEROが何度もケータイで連絡してくれた。
後ろからまのまのが「早く来い!」と怒鳴っている。

ここでみんなに謝らなければならない。

すんません。ゲーセン行ってました。

だってビーマニとDDRがおあつらえのようにあるんだもーん。

さて、やっとホテルに着いてみんなと感動の出会い…とゆうわけでもなく…
みんなチャットそのままなんだもん。全然違和感がないのだ。

「あ、いた」

とゆうのが正直な感じである。

結構バタバタしつつも飲み会。
戦隊ヒーロー物ばりのオーバーアクションの身振り手振りで

「ちょっとみんな聞きたまえ〜」

啖呵は立派なのだが周りからボッコボコに
反論されるZEROを中心に宴は狂乱の坩堝へ(嘘)

2次会はカラオケ。
僕は歌いもせずに、他人とは思えないほどみょ〜に
自分に似ている子供(ありすの息子さんケンケン)
に何故か心を奪われちょっかいを出す。

持ちネタの「おやまゆうえんち〜」
(鼻の穴に親指を突っ込み指をうにうに曲げたり伸ばしたりする、アレ)

を披露するものの、全面的にシカトされた。。
やれやれと思って顔を見上げたらよっこが
指をうにうに〜、と僕と全く同じことをしてこちらを向いていた。

ちょっと固まった。不思議な人だ。

ホテルに戻ってからひとつの部屋に7、8人集まって
朝まで生チャット。こんなん大学の合宿以来だな。

チェックアウト直前になって大寝ぼけの僕を
ぴっくんとふさがわざわざ部屋まで来て起こしてくれたが

ここで再び謝らなければならない。

すんません。明け方抜け出して

マンガ喫茶行ってネットやってました。

モーニングコールぶっちぎってごめんちゃい。

あとネタにしてしまった方々、ごめんちゃい。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■いざ大阪。
2001年02月18日(日)
大阪でのオフ会。
行く事になってもイマイチ実感が湧かず
当日朝起きてからもダラダラとネットをして
グダグダしていた。

「ま、夕方あたりに着けばいいか〜」

未知の街へ未知の連中に会いに行くというのに
まるで緊張感なし。

それでも何とか11時ごろ家を出発。
間もなくして電話がかかってきた。
オフ会のメンバーのひとりで、僕の母親的存在にあたる
まのまのだった。

「私っ!まのまのっ!」

自分のハンドルネームを堂々と叫べる彼女が羨ましい。

「今もう大阪にいるよ!かじりんは?」

「まだ…神田のあたり…」

なんなんだこの差は。圧倒的な距離の違いに圧倒され、
なんとなく急かされた気分で新幹線に乗り、ず〜〜っと車窓を見ていた。

ああ、この辺には誰々がいるな、ふふ、超イナカじゃん、
などと思いつつ…(失礼)

いよいよ大阪が近づいてきて

「間もなく新大阪、新大阪」

と車内アナウンスが到着を告げる。
流石にちょっと緊張してきた。僕の隣にいた明らかに関西系の二人組みが
ゴソゴソと降りる仕度を始め出した。

「ほな、そろそろ立ちましょか」

「俺ぁ、最近よう勃たんわ」

…大阪に着くなりコテコテの洗礼を受けた。

駅内にも至るところに

「痴漢アカン」

とゆうハリガミが…。この街は何事にも
ギャグを挟まないと気が済まないのだろうか。

いつもまのまのとMSNで、
繰り広げるほどバナナで釘が打てそうになるほどの寒さが出てくる
ギャグ合戦を思い浮かべたりした。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■GO 西。
2001年02月17日(土)
大阪に行く事になった。
彼女は連れず、単身。一応予め断ってはおいた。

「大阪に何しにいくの?」

案の定いい顔する訳ない。

「チャットの…寄り合い」

「えええええええすごく不安だよう」

「お前だってこの間黙ってスノボ行ってたじゃないか」

この件があったので言いやすかったのであるが…

「うう〜」

うめきつつも渋々了承。

出発の前夜午前四時ごろ携帯のメール着信音で
叩き起こされた。彼女からだった。

「今日、大阪に行くんだよね。
 どこに泊まるのか不安になってきちゃった。
 信じてるからね!」

…全然信じてないじゃないか。
全くもうこんな時間にメールしやがって…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■一日遅れのスーパーチョコレート。
2001年02月16日(金)
レズチョコって結構あるんだな…。

貰ったチョコの数が本来あげるべき立場の彼女に
負けて不機嫌であった。

しかーし。
不幸の欽どこにいる僕に手を差し伸べて
くれた美少女が一人…。

僕のお友達のかわいいかわいい、Rちゃん〜。

手作りのチョコをくれたのである。

「コレ…あげる…」

おずおずとはにかみながら袋を差し出して
もう、涎が出そうなぐらいかわいい〜。

「ん〜何が入ってるのかな〜?」

知ってるくせにわざと問うオヤジっぷり。

「そろそろ彼女の偵察があるんじゃないの?」

ふご。美少女はいきなり末恐ろしい事を言う。

「ああ、昨日夜車ぶっとばして来たよ〜」

「そりゃよかった。チョコの袋、家に置いて
 あったら泣くでしょ〜。ちゃんと隠してね。」

「そりゃそうだあはは」

等とヤケ気味に笑い飛ばしたが…ん?

Rちゃん、彼女の行動パターンの読み、正確過ぎ。
ぞっとなった。

ちなみにお味はめっちゃくちゃ甘かった。
君も味わってみたい…て馬鹿。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■涙のバレンタイン。
2001年02月15日(木)
まあ、例の日なわけで。

僕も彼女もお互い仕事なので、
でーとする、とか、チョコあげる、とか、
これといった話は何もしていなかったのだが、
妙に悪い虫の知らせがしたので
無理矢理仕事を切り上げて帰宅。

ものの10分もしないうちに

「ぴんぽーん」

勘が的中。彼女のガサイレ。
よかった…ゲーセン行ってなくて。

「チョコ沢山貰ったでしょ〜」

チクリチクリと探りを入れつつ

「アタシも貰ったんだよーん。ねえねえ、幾つ貰ったと思う?」

彼女は保母なので、園児の女の子からよく貰うらしい。
貰ったチョコの数を自慢げに言いたくてたまらない…
こんな奴、中学の頃いたなあ。

「別に知りたかねいよ」

「ぶー。ちゃんと聞いてよー」

しょうがないので聞いた。

…。

…。

…。

まさか彼女に負けるとは思わなかった…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■彼女のネット災難。
2001年02月14日(水)
彼女がわりとストーカーな体験をしたらしい。
彼女にも何人かメル友がいて、そのうちのひとりの男。

某製菓会社に勤めているらしく、

「今度ウチのお菓子を送ります」

ということになって彼女は住所を教えてしまった。
そうしたら、ある日…

「ピンポーン」

家を探しだし、直接渡しに来た。

「もーびっくりしちゃって気持ち悪くってもう
あの人とメールしたくないっ」

「ふーん。どんな奴だった?」

「35、6ぐらいの、すんごいオタクっぽい男!」

カッコイイ男だったら反応違ってたろな。絶対。

「とにかく、貰ったお菓子も気持ち悪いから
ゲーセンの友達にでも配っちゃってよ!」

どおん、とそのお菓子(ピ○キー)が30個ぐらいつまった箱を手渡された。
仕方がないので箱ごとゲーセンの美少女Rゃんにあげることにした。

「どうしたのこんなに??」

Rちゃんは目を白黒させていた。

「まあまあ、いいからいいから」

細かい説明は面倒なので、ずいいっと箱ごとRちゃんに
渡そうとする僕。しかし、

「かじりん、コレ、賞味期限切れてるよ…」

げ…恥かいた。あんのオタク野郎!!

*今日のお話から読み取れる教訓

1むやみに住所を教えると危ないので良く考えよ。

2前触れもなく初対面でイキナリ家に行くのはやめよう。

3賞味期限切れの贈り物をしても馬鹿なだけである。

4贈り物の横流しをすると罠がある。



いじょ。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■指フェチズム。
2001年02月13日(火)
「タバコ一本オクレ」

おずおずと手を差し伸べてきたのは
僕のお気にいり、ゲーセン店員の超美少女、Rちゃん。

この子に対しては僕は痴人の愛モードなので断るはずがない。
この美少女になら全財産捧げてもよい。

貯金ないけど。

しばし雑談。ふと会話に間が空いた。
Rちゃんは何かをじい、とを睨んでいるのだ。

視線の先にはタバコを持つ僕の指…。

「あ、またタバコ欲しいの?」

「ううん、指を見ているの…」

Rちゃんは指フェチである。
その指フェチをして「黄金の神の指」と言わしめた、僕の指。
勿論、ゲームのビートマニアでの手さばきを指してのことだが。
残念ながらエロいテクニークとかではない。

よく僕のゲームプレイを横目で眺めつつ
ゲーム終了後、僕の手を取り

「ぐへへ」

とよだれを垂らしていたものだ。

Rちゃんは無言のまま見つめる。

「じいー…」

(随分長いな…)

「じいー…」

(あ、爪切っておけばよかった)

「じいいいい…」

(な、なんか言わないと怖いんですけど…)

沈黙に耐え切れなくなってきた。
何かを言わなければ…僕は口を開いた。

「…この指でヒイヒイ言わしちゃろか?」

「クソオヤジ」

Rちゃんは指から視線を離し、
もう二度と指に目を移すことは、

なかった…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■金縛りパニック。
2001年02月12日(月)
友達の家や、旅行でホテルに泊まったとする。
朝、眠りから覚めて飛び込んでくる風景は
いつも見なれたものとは違う天井。

「あれ…ここどこだっけ」

寝呆けているので状況を把握するのに
しばらくかかったりする。

昨夜目覚めた時がそうだった。
しかも何故か金縛りにあって動くのは目玉だけ…。

天井にはほんの僅かな灯かりが点る変な形の照明器具。
ピンク色の天井壁にモリハナエをそのままパクったような蝶の絵柄。

どこなんだこの趣味の悪い部屋は〜!
しかも金縛りで全身が動かない。パニくりまくり。
ひょっとして拉致?と思えてきた。

しかし、もうひとつ別の恐怖が襲ってきた。
金縛りに付き物のといえば心霊現象である。

目玉をちょいと下に移すと開きっぱなしのドアがあった。
どこに通じてるのか分からない、その奥は真っ暗である。

その開いた闇から何か出てきたらどうしよう…。
無性に真っ暗な口を開いたドアが怖くてたまらなくなった。

気配が…する…。何か…いる…。出てくる…。



↑JOJO風効果音。

すうっと出てきたのは…
僕の彼女だった。ドアの奥はトイレだった。
それで全てが解けた。金縛りも解けた。

そう。ここは…八王子のラブホテル。

今度はもうちっとセンスのいい部屋にしよ…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■グッドバイ
2001年02月11日(日)
デンマークで大学の講師をしていて
一時帰国中の現在ヨウコさん。

日本にいるころは僕としょっちゅう
飲んだり食ったりしていた仲だったので
帰国してから1度でーとしたものの、

デンマークに戻る直前にもう一度会うことになった。
しかーし風邪でぶっ倒れてしまいお流れ…。
今日はそのヨウコさんからの電話で起こされた。

「どうよ、風邪」

「風邪は治ったんだけど〜寝込んでた分日本での予定が
 ぐっちゃぐちゃになっちゃって…」

「で、いつ帰るの?」

「明日」

「げ。じゃあもう会えないねエ〜」

今ヨウコさんは鬼のように忙しいに違いない。
無理は言えまい。

「あ!でもさ!今年もベルリン来るでしょ?」

「ラブパレード(※)?彼女と行くかもね」

「じゃあ、その時会おうよ!ワタシがいる
 コペンハーゲンからだと電車で5時間ぐらいだからさ」

「なんですとおお!!??」

思わず驚きの叫び。

実は、以前ヨウコさんとの夜遊びをココの日記に
書いていたら、彼女に盗み読まれされて
別れる寸前までいったんだけど…。

「ん?何ビックリしてるの?」

「あ、いや、考えておくよ…」

「じゃ、そうしよう〜じゃあね〜」

とてもそんなこと言えない…。


(※)ラブパレード:

   毎年7月、ドイツのベルリンで開催される
   テクノミュージックのお祭り。
   100万人ぐらい集まる。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■現実の美少女はエロゲー美少女がお好き。
2001年02月10日(土)
僕のお気に入りの超美少女、Rちゃん。
本屋の袋をガサゴソと開ける顔がニヤついている。

いや〜な予感がした。
出てきたのはパソコンのエロゲー専門雑誌。

…思った通りだ。

Rちゃんはいつの頃からかエロゲーにハマリ出し、ソノ手の雑誌を
貪るように読んでいる。

CGで描かれた女の子が全裸だったりする。
ある意味実写のエロ本よりマニアックである。

女の子が見て何が楽しいのかよくわからん。

それでもちょろっとRちゃんの脇から覗いてみた。

あるエロゲーの紹介のページ。
キャッチコピーには

「純愛放尿ノベル」

…やっぱり見なきゃよかった。
混乱してる僕を全く気にも留めず
相変わらずエロCGに釘づけになっているRちゃん。

どうやら遠く離れた世界の住人になってしまったようである。

僕はRちゃんを貪りたいしRちゃんに釘づけなのに…。


この熱視線に早く気付いて(ばーか)
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■電話にでんわ。
2001年02月09日(金)
酔っ払うと電話魔になる癖が出てきた。
何故だ。

何か鬱屈したものが溜まっているのかもしれないし
助けを求めてるのかもしれない。
そんな電話貰っても薄気味悪いだけだと思うが…。
ご迷惑をお掛けしております。

普段は電話嫌いである。
昨日も彼女から電話がかかってきた。
しかし間が悪い事に、僕はその時
家に仕事を持ち帰って瀕死の状態だった。

そんな僕を励ます彼女。
しかし励ましているつもりが何時の間にか

「私のことどう思ってるの」

「これからのことどう考えてるの」

「私のこと好きなの」

そんな不毛な押し問答になってくる。
いつものパターン。奴も溜まってるんだろうか。

難解な仕事が山積みで
考えて考えて考えて頭が悲鳴の偏頭痛をあげているのに
更にそんな重い問いかけをぶん投げられては
たまったものではない。

音をあげて言った。

「疲れた…」

「え、仕事?」

「いや、喋ってると、疲れる」

「あっそ。ごめんね」

がちゃーん。

…けっこうヤバイかも。でもその後フォローしてない。
だって、素になると電話嫌いだし。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■付く憑く着く突く ついてくんな!
2001年02月08日(木)
子供の頃、何かの後にについて行くのが好きだったようだ。

家のすぐ近くに田んぼへ水を引く用水路(要はドブ川)が流れていて、
そこで毎日呪われたようにザリガニを獲っていた。
ある日ふと思った。

この川の流れる先はどうなっているんだろう?

普通に考えればそれは海まで歩いて行かなければならないことを
意味するがそこは子供である。

何も考えずに下流へ、下流へと川沿いに歩いていった。
そのうちものの15分ぐらいで墓場に辿りついてしまい
怖くなって帰ったのを覚えている。

それと、これは自分では覚えていない程小さい頃のこと。

僕の田舎では町を挙げて運動会が行われる。
競技の合間に小学生達のブラスバンドがグラウンドを練り歩くのだが、
その時僕は必ず観客席から抜け出してブラスバンドの後を
ちょこちょこついて歩いたのだという。

「あんれま、どこの子だべ」

「あ〜カジさんちの子だべ」

「あらあらまた今年も…」

何せ田舎の町のことだから町民の参加率は高い。
近所の人達もバッチリ見ていて有名な語り草になってしまった。
かなり後まで言われたもんだ。

しかも家にはその写真まであるし…。
写真撮ってるヒマがあったら連れ戻せ、両親。

何かの後について行くのは先に何があるのか
という楽しみがある。

自分はただついて行くだけで
楽しいところへ連れて行ってもらえるかもしれない。

だが自ら先頭を切ってそれを見つけるとなると難しく、
辛くさえある。

早く嫁に貰え、と言ってくる彼女を見てるとそんなことを考えるのだ。

僕について行くことが、幸せなのか…?

そして僕は、今度は自分で行き先を決めなければならない。
ブラスバンドパレードは、もうない。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■意地悪な風邪。
2001年02月07日(水)
会社の同僚が一人風邪でダウン。
今日打合せをする予定だった相手も風邪で欠勤。

がちょーん。

仕事が進まない…
なんか風邪流行ってるのかなあ。

それはともかく僕の食べ友達でデンマークから一時帰国中の
染色家・織物職人のヨウコさん。

土曜日感動の(?)再会でーとを果たしたのだが
それだけでは物足らず今夜もういっぺん
おでーとすることになっていて、

昼間電話がかかってきた。

「ごめーん。熱が39度あるの〜」

はらほろひれはれ。

ヨウコさん、お前もか。

「ごめん、今日はダメ。でももう一度、会おうよ。
 電話するから」

ヨウコさんは9日にデンマークに戻る予定。
それまでに風邪が治って、更に僕と会うことはできるんだろうか?

「会えなくても、電話するよ…」

とは言っても電話だけのお別れは寂しすぎるね…。

それよりも何も、デンマークに戻れるんだろーか???
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■酔っ払いのねーちゃんは2度沈む
2001年02月06日(火)
終電間際の駅前。駅から吐き出されてきたばかりの
酔っ払い千鳥足ねーちゃん。

西友の自転車売り場の50倍の数はあると思われる、
ずらりと並んだ駅前の路駐自転車の中から
自分の自転車をよたよたと引っ張り出そうとしている。

そのねーちゃんのトイメンには、
ゲーセンの前で何をするでもなく座っている僕ら。

どがっしゃああああん!!!

深夜の雷鳴のような金属音。
酔っぱねーちゃんが大コケして自転車を将棋倒しにし、
自らも自転車の海に埋もれていた。

目の前でぶっ倒られてさすがに放っておけない僕ら。
何人かが自転車を並べ直す。

「す…すいませ〜んむにゃむにゃ…」

全然懲りてないね〜ちゃんは自分の自転車を
起こし、ふらふらと片足をペダルに乗せ、
もう片方で地面を弱弱しく蹴って出発しようとする。
見るからに危なっかしい。

あれ…足、おかしくないか…?

「ちょっと!ペダルに乗っける足が逆!!」

僕は思わず声を上げたのだがそれが逆効果。

「え…?」

気を取られてしまったね〜ちゃんはバランスを崩し

ぼっふ〜ん。

ゴミ袋が山のように積み上げられたゴミ置場に
突っ込んだ。

「かじりん!!足、ちゃんと合ってたぞ!ワナしかけてどうすんだよ!!」

仲間に怒られた。あれ…錯覚か。

「ご…ごめん…気をつけて帰ってね…」

僕が焦りつつ謝ったが

「す…すいませ〜ん」

ふらふらと遠ざかっていくだけだった。

ね〜ちゃんを見送った後

「全く!トドメ刺してどーすんだよ!」

また仲間に怒られた。僕は照れ隠しに言った。

「ふ…今の女、拉致れたな」

「拉致らねえよ!」

どうか無事帰っていますように。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■狂宴の果て
2001年02月05日(月)
いつも行っているゲーセンの常連仲間のうち2人が誕生日だったので
焼肉パーティー。

今日の主役であるその2人の内のひとり、
ゲーセン店員えもやん(仮名:ガンダム好きなミリタリーマニア)。
僕の隣で始めっから飛ばしてガンガン飲む飲む。

早速酔っ払っていい感じ。
普段は軍人らしく(?)年上の僕に対しては
礼儀正しいのだが今日に限っては
毒舌トークを暴発しまくり。…まあお誕生日だからよい。

「アハハハ!今日は酒の席だし、誕生日ってことで
 勘弁してくださいよ〜」

上機嫌で笑いながらスパコーンと僕の後頭部を叩く。
痛いっつうの。

「ワハハハ!痛かったですか?
 明日土下座でもなんでもしますから
 今日のところは勘弁してくださいよ〜」

もうだめだ。ただの酔っ払いもーど。明日土下座5、6回は
してもらおうか。

「ねえねえ、かじりん、見て見て〜コレかわいいでしょ〜」

僕のお気に入りのかわいい女の子店員Rちゃん。
最近ポストペットにかぶれだし、全身がピンク色になりつつある。
今日はモモの顔がついたヘアバンドを買ってきたらしく、
それを頭につけて僕に見せに来た。

うーん。かわいいね。…わざわざ見せに来るところが(馬鹿)
少し機嫌が良くなった(笑)

パーティーも終わり、さあ帰るか、というところで

「かじりん、ケータイ貸して…」

申し訳なさそうにRちゃんが僕の袖を引っ張る。
ケータイが止められているのだ。

どーせ彼氏を迎えに来させるんだろう…
と内心複雑な心境ながら貸してあげる。

始めから飛ばしまくりの酔っ払いえもやんは
いよいよセクハラ王と化し、Rちゃんに絡み出し、
抱きついたりしていた。

このヤロウ僕のRちゃんに手を出すなああああ!!

と、掴み掛かりそうになったら、えもやん、急に僕の後ろの方を見て
ハッと真顔になり動きが止まった。

ん?と後ろを振り返ったら

Rちゃんの彼氏がニヤニヤしながらこちらを見ていた。

「申し訳ございません」

えもやんはピョーンとRちゃんから離れ
水戸黄門に裁かれた悪役のように
ぺたーんと道路の地べたにひれ伏した。

あはは、「土下座は明日」、と言っていたクセに。

はあ…。よかった…僕やってなくて…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■「日本は暑い、とデンマーク帰りの彼女はそう言った
2001年02月04日(日)
デンマークの染色家で織物職人、ヨウコさんが帰ってきた。
久し振りに顔を見たら全然変わってなくてほっとした。

拒食症だったと聞いていたからげっそり痩せてるんじゃないか、とか
「美味いもの食べに行こう」と誘ったものの、ちゃんと食べられるかどうか
心配だったのだ。

それより僕のほうがやつれてて何か言われるんじゃないかと
思っていたのだが

「変わってないね〜」

と言われ安心した…。

帰国して既に2キロ太ったというヨウコさんと一緒に
スペイン料理を食いまくった。

「ヨウコさんエスカルゴ嫌いだったよね〜。でも頼んじゃえ」

「あ!そういうアナタも茄子嫌いでしょう。
 頼んじゃうからちゃんと食べるのよ!」

お互いのキライな食べ物もオーダーして、無理矢理残さず食べた…うげ。
やめりゃよかった。

「ヨウコさん、相変わらずオヤジにもてまくり?」

「そうなのよ!こないだヴィザを更新しに大使館に行ったらね、
 そうしたら係員が『大使がお待ちです』って言うのよ」

「大使の部屋に通されたの?」

「そう。何か私、悪い事したのかと思って不安になっちゃった」

「で、何言われたの?」

「タイ料理とフレンチ、どっちがいい?って」

「…は?」

「食事に誘うナンパだったの!!」

「ぎゃはははははは!!」

「しかもフレンチ、マズかった!」

「行ってるじゃないかよ!」

それからヨウコさんは1度デンマークに来ないか、と誘った。
でも、行けるわけがない。遠い目になった。

僕らしか客がいないバーで飲み明かした。
ヨウコさんは9日までいるそうだ。
もう一度ぐらい、会いたい…。

今日もアリガトウゴザイマシタ。


■言われるがママ
2001年02月03日(土)
僕のことを「師匠」と呼ぶうたちゃん。陶芸家。
先週、うたちゃんの作品の展覧会に行き、
かわいい小物入れを買ったのだが
展覧会が終わるまで飾っておきたい、ということだったので
今日下北沢で待ち合わせて飲みながら受け取った。

昨晩、待ち合わせ場所を決めるので連絡しようと思ったのだが
ケータイがない!落とした!

で、家から電話…。

「ケータイなくしてしもた」

「だめじゃん。なくしすぎだよ
 こないだもなんか忘れてたじゃん」

ケータイ買ったその日に一式忘れたことを
言っているのだ。きっと。
下北沢は1度ぐらいしか来たことないので地理に疎い。
でも本多劇場ぐらいは分かる。

「あ、ココ、本多劇場でしょ」

「来た事あるの?」

「ないけど」

「だめじゃん」

「…」

帰りの電車に乗る時も、

「この電車に乗れば新宿だよ」

うたちゃんがついて来てくれたにもかかわらず
よく分かってない僕。

「…は??」

「頼りね〜」

頼りない師匠ですまぬのう。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■忘れ物王。
2001年02月02日(金)
家から江古田へチャリで行く。
ひっさしぶりにゲーセンに行ったが既に閉店間際。
いつになったらビーマニを堪能できるのだろう…。

閉店後しばらくゲーセン友達とぐだぐだしてから、さあ帰ろうと思ったら…
チャリの鍵がない。

きっとゲーセンの中なのだろうが既に閉まっているので
確かめようがない。

仕方なくタクシーで帰ることにした。
歩いて帰ったら20分近くかかるので
どうしようか迷ったのだが…明日も早いし…。

家に着いて、電話する用があったので、早速かけようと思ったら…

ケータイがない。

きっとタクシーの中なのだろうが既にタクシーはどっかに行ってるだろうし…。
どうも仕事とか色んなコトで頭が割れるように痛い。
それでぼ〜っとしてる。

なんかもうダメかも…。
今日もアリガトウゴザイマシタ。


■Lab And Death
2001年02月01日(木)
僕は今、顔がひどくやつれているらしい。
彼女の日曜日のウェブ日記にそう書いてあった。

そういえばその日彼女が僕の家に来た時の第一声が

「…大丈夫?」

驚いた顔をしていた。
確かに死ぬほど忙しくてキツくて気も体も休めるヒマが
まるでない。

「はは…このままだと、過労死か、自殺かも…」

弱気になって言うと

「死ぬなら会社辞めて!死ぬならあたしも死ぬ!」

むきぃと怒りだした。
このご時世だし会社をやめた後のことを考えるとゾッとする。
会社を辞めたとしても過労死が野垂れ死にに変わるだけなんじゃないか。

死ぬのは簡単だ。生きるのが難しいのだ。

その後枕を並べて寝た。
どーいういきさつでそんな話になったかは忘れたが

「あたしね…あなたが他の女の人とやっちゃっても許せるよ」

そんなことをぶつぶつ言っていた。

「でもあたしだってやっちゃうもんね〜」

「ふん。やれるもんならやってみろ」

「あ〜でもやってる現場見ちゃったら、やっぱ刺しちゃうかな。
 そんで、あたしも死ぬの!」

命がいくつあっても足りないぞ、こいつは。
今日もアリガトウゴザイマシタ。

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