人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2022年08月28日(日) 心の在りか

我が家にお盆なんて、そんな行事はなかった。…のだと思う。

結局、私の元に亡き夫が一時帰宅したとか、そういう感じはなく、結局、いつも通りの日々が過ぎ、お盆終了。そうだ、そんなもんだ。上の子が見た夢なんて、所詮夢だ。夢なんだ。私が鈍感だとか、私には会いに来なかったなんて、そういう話じゃないんだ。

恋しいとか。いい思い出だけ思い出すとか。こんなときあの人はなんて言うだろうかとか。そんな、時々、チクリと、胸を刺す、脳内を過る、何だろう、思い出? 想像? 身に沁みついた何か?

生きるのがつらいわけじゃないけれどちょっと相談したいとか、触れたらどういう表情するのだろうかあの人の反応を見たいだとか、そういう、何だろう、どうでもいいことなのに、積み重ねたかったことだったというか。

新しい人との関係を結ぶ面倒くささと、あの人以上に私を受け入れてくれる、許してくれる人はいないんじゃないかとか、モテないわけじゃないのに、そんな途方もない気持ちになることがある。

もうね、本当ね、会いたいだけなの。


2022年08月13日(土) 真夏の午睡

私のところには、来るの? もしかしたら、既に来ているの?

上の子が、いつも通り、誰もいない時間帯に風通しのいい私の部屋の布団で午睡を貪っていたらしい。私の部屋の本棚の上には、夫の遺骨が鎮座していて。

夕食時、不意に上の子に言われた。「今日さあ、お父さんのこと、思い出したんだ。夢なのか、記憶なのかわからないけど、すごい、いい夢だった」どうやら、下の子は生まれていない設定時の内容だったらしい。

「”お盆”て意味知ってる?」
「ああ、今、お盆なんだよね」
時期の呼び名と知っていたが意味は知らないと、私が夫が亡くなってから盆の用意を一切していなかったこともあり、元々日本の行事に疎い上の子が首を振った。

そうか。あなたは来たの? きゅうりもなすも用意していない、火も焚かない、そんなうちに、戻って来たの?

ねえ、私もあなたに会いたいよ。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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