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■ 死ぬということについて
意義のある死とか美しい死とかドラマチックな死とか。
昔は、そういうものがあると思って、 正直に言えば、そういうものに憧れていた。 たいした将来も無く、たいした人間にもなれない ということがはっきりと見通せて、それが嫌で嫌で、 何かドラマな、意義のあることで、 とっとと死んでしまいたいと思っていたのだ。
もっと言うと、バカな話だけれど、 「自殺」ということ自体に、普通じゃない何かのドラマ性を 夢想して、憧れてすらいたのだ。
それから10年くらい経ち、 多くの人の死に触れた。
結果、感想としてはっきり言えるのは 「死ぬことなんて、つまらない。」
何も無い。死ねば終わり。それだけだ。
人生はドラマじゃない。 残念なことに、死ぬこともまた、ドラマじゃない。 白々しく興ざめするくらい、死ぬということに意味はなく、 私が死んだら私は「終わり」。 あなたが死んだらあなたは「終わり」。それだけ。
ましてや自殺に「意味」とか「意義」なんて・・・。
人生は、生きていることだけがすべて。
2013年09月16日(月)
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